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2002年02月11日(月)
2002年2月11日。

Number 542号 清水宏保〜もう一度金メダル〜より抜粋。

 清水のトレーニングは、目を覆いたくなるほど過酷である。特に自転車のローラーを使う無酸素系のトレーニングは、心拍数を生命的限界の220ぐらいにまで上げ、筋肉と脳への酸素の供給を絶ちきるのだ。酸素の供給を絶たれた筋肉は痙攣を起こし、脳は脳死寸前のブラックアウト状態になる。目の前の光が消える一歩手前で自転車を降りるが、苦しみのあまり地べたをのたうち回り、意識が回復するとまた同じことを繰り返す。初めてこの練習を見たときは、不覚にも涙がこぼれた。
「やる方だってイヤですよ。このトレーニングの時は前日からドキドキしますもん。でも、筋肉を破壊しないと新しい筋肉が再生されない。ただ単に筋肉の破壊なら電気ショックを与えても出来ます。でも無酸素系のトレーニングで同時に脳も変容していかないと、いくら筋肉を鍛えても指令を出す脳の限界値が低ければ、意味がなくなってしまう。」(「」内は清水選手の発言)

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すごい、というか鬼気迫るトレーニング。こんなことやってたら、死ぬんじゃないだろうかと思う。正直、ここまでやって金メダルを獲る必要があるんだろうかと疑問なくらい。それでも、勝負の世界では必勝はありえない。
世界の頂点に行くには、肉体的だけでなく、精神的な強さ(というよりこれは欲望というか、執念ですね)が必要みたいです。
メダルというより、自己完成へのあくなき欲求。
この記事、初見の印象では、すごいというより怖かった。
清水選手、2本目もいい結果がでることを願っております。