便蛇民の裏庭
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彼と知り合ってからの2週間は あまりにも濃厚だ。
昨日は子供たちと彼が作ったカレーを食べ 狭い部屋の床に敷き詰めた布団にみんなで並んで眠った。
たとえ誰の家であろうとも 息子をお泊りに連れ出すのは至難の業。
多動と自閉を併せ持つ息子の深いこだわりは 息子自身を自宅へと閉じ込めていく。
しかし自分からすすんで泊まりに行くと言い 自分からすすんでお手伝いをし とても楽しそうに過ごす息子の様子を見られたのは ぼくにとっても本人にとっても新鮮。
ぼくの元気な姿しか知らない彼は 天候のせいか疲れのせいか 今朝動けなくなったぼくを見て少し驚いた。
でもそれはいつも家に居るときより 少しましなくらいの状態。
子供たちにかこまれながら 彼に抱かれ優しく手当てを受けて ぼくはゆっくりと目を閉じていた。
蝶は羽根を休めながらも しっかりと目的地を見つけているらしい。
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