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優しい=青い部屋=あたしとmasayaの日々。

2001年08月26日(日) 週末。

週末の土日は逢えない。
まぁ、仕方のない事だから、諦めもつくけど。

masayaも土曜日は仕事。たまにしかメールも入らなくてつまんない。
日曜日は友人と飲みに行ってたので、その間はメールが来ない。
・・・つまんないなぁ。

日曜日の夜、帰って来たmasayaとメッセンジャーで話す。

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逢いたいねぇ。

逢いたいねぇ。

うーん。なんとかするぅ。だって逢いたいんだもん。
午前中1時間くらいなら、なんとかなる。

来週逢えないって、言ってなかった?

えっとぉ、水曜日くらいに行こうかな?

来れるの?

いい?

いいよ。

ほんと?仕事は?

うむ。2日も前に言われたらどーにも大丈夫だね。
期待して待ってるよ。

うん。明日水曜日にならないかなぁ。ならないよねぇ。

世間が許してくれないでしょう。きっと。

困るよなぁ。明日が水曜日だと、世間は。ああっ!水曜日じゃん!なんで?

融通が利かない。

融通きかせてくれてもいいのにね。たまには。

はあ、きかしてほしいっす。贅沢言わないので、明後日でもいいです。

はひ。あたしも。

そのかわり水曜日も水曜日にしてください。

うんうん。水曜日も水曜日にしてくれたら。それでいいです。

うむ、いいんだが、そのくらいもきかしてくれないでしょう。

水曜日が急に木曜日になってもヤだしね。

うーむ、それはダメでしょう。やはり。

うむ。それはジタバタするよね。

するぞ。

もう、今週水曜日ばっかりでもいいんだけど。

いいねえ。

いいねえ。それ希望。

世間は大慌てだね。げっ。今日も水曜日じゃん!

はあ、ゆるしてくれんなあ。きっと。

きっとねぇ。

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そんな下らない事を話しながら、夜はふけて行く。
早く水曜日にならないかと、期待しながら、
あたしは彼におやすみを言った。

あと、もう少し。明日、月曜日じゃなくて水曜日になればいいのに。
 
 



2001年08月27日(月) 月曜日が水曜日。

午前4時頃に寝たというのに、朝、早く目が覚める。

逢いたいなぁ、、、。

今日は月曜日だ。
仕事、早くに出勤するかもしれない。
そう思いながらも、あたしは逢いたい衝動を抑えられない。

顔だけ、少しだけ見に行こう。


身支度を整えて、あたしは車のキーを握りしめる。
まだ寝てるだろうと思って、あたしは彼にまだ連絡は入れない。

masayaの家に近付いてから、あたしはメールを入れる。


今日何時に出勤?

うーん、風呂入って落ち着いてから。

顔見に行く。5分だけでいいから。


そんなやりとりをしてると、もう駐車場に着いた。
青い部屋への道のりを歩きながら、あたしはメールを入れる。

あと、1分で着く。


午前9時102号室。トントントン。ノックを3回。
あい。
ドアを開けると、歯ブラシをくわえた起き抜けのmasayaの顔。


来てしまひました。

うん。うれしいよ。


青い部屋に座って、あたしは買って来たアイスティーを飲む。
しばらくすると、masayaがあたしの横に座る。

いきなり来てごめんね。顔だけ見ようと思って。逢いたかったから。

ん?いや、嬉しいよ。今日が水曜日になるとは思いもしなかったが。


抱き締められてキスすると、嬉しい。
ぎゅーって抱き締められると、気持ちいい。
しばらくのあいだ、そうしてて、
気付くとベッドに寝かされてる。

ずぅっと抱き締められて、話す事もせずにキスをする。
うううん、溶けてしまひそうです。

抱き合ってると彼の身体が反応してるのがわかる。

今日、何時に行くの?

テキトーに。


結局、抑え切れずに、あたしは彼とセックスする。
彼の物が奥に当たると、すごい快感がある。
もっと感じたくて、あたしは自然に腰を動かす。
もっと、奥まで、、、。

快感で、ぼぉっとなったまま、あたしは彼に囁く。

好き。
・・・・。

彼からの返事があったが、それも快感に飲み込まれて
あたしはちゃんと聞く事ができない。

正常位で、なんどかイッて、
あたしは彼の首に抱き着く。
そのまま、座った体勢で、あたしは動く。

ねぇ、気持ちイイ、、。

ああ、またイッてしまう。どうしてこんなにイイんだろう。

あたしは上になる。
あたしの一番奥まで、彼が届くように、動く。
すごい快感。
壊れるかと思う。いつも。
あたしの両手と彼の両手。
繋いだ手に力が入る。
あたしが動くリズムに合わせて、彼が下から突き上げる。

くぅっ。ダメ、あかんの、ああ。

子宮が膣が収縮するのがわかる。
上半身を起こしていられなくなって、あたしは彼の上に倒れ込む。

はぁはぁはぁ、、。

おお。締まってるね。

ん、、恥ずかしい。


何度も繰り返される快感と余韻とキスと抱擁と。
ああ、すごい気持ちイイの。幸せ。

終わった後も抱き締めてくれる。
たくさんのキスが心地良い。
彼とのセックスの後は、いつも身体が震える。
あたしを抱き締める彼にもそれは伝わる。

震えてるねぇ。プルプルプルって。

うん。そなの。収縮もしてる。


話ながら、相変わらずずぅっと抱き合ったまま。
そんな事をしてると、またしたくなってしまうぅ。
そう思っていると、masayaがこう言う。

うーん。また入れたいなぁ。

入れて。


2度目のセックスは、前の快感の余韻で
すぐに感じはじめる。
あたしはすぐにイク。何度も。
上になって、動いていると、あまりの気持ちよさに泣きそうになった。

大きく感じて、倒れ込んで、
あたしは、彼に言う。

『…もう帰らないと。』

ああ、たった5分だけのつもりだったのに。
結局、あたしはまたこの青い部屋で、2時間を過ごした。
楽しくて、嬉しい時間。

駐車場まで一緒に歩いて送って貰って、
さよならのキスをする。

ありがとう。急に来てごめんね。

いや、いいよ。嬉しかったから。気をつけて。


少しけだるい身体で、あたしは車のキーを回した。
きっと、あたしはその時、微笑んでたと思う。
これって、すごく幸せな笑顔かもしれないと、自分でも思った。

今度はほんとの水曜日に。また微笑もう。
 
 



2001年08月29日(水) 水曜日/ゆっくりとした時間。

火曜日の夜。
相変わらずのチャット。
その日はあたしのネットのお友達の女の子も一緒に話をする。
不思議な感じ。

彼女はもちろん、前の彼とも面識がある。
3人で話す裏で、彼女とたまにメッセージをやりとりする。

不思議な雰囲気ですね。

ん?そかな。いつもあんな感じだよ。

なんか、まったりというか、落ち着きますね。


下らない話を午前4時までして、あたしは少し酔っぱらって、
話が噛み合ってないと言われた。
彼女が落ちた後、彼が言う。

嘘を着いても仕方ないから言うけど。

何?

プリンはちゃんと買ってあるよ。2種類。

ほんと?ありがとう。


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水曜日の朝。
簡単に身支度をして家を出る。
車に乗ってすぐにメールを入れる。

今出たとこ。

了解。テキトーに迎えに行く。


駐車場に着くとmasayaからメール着信。

発見してしまった。

ああ、発見されてしまったのね。


車からおりると、コンビニから出て来る彼が見えた。

青い部屋の畳の上にあたしは座って、
彼も近くに座ってたばこを吸う。
しばらくすると、抱き締められて、そのままキス。
少しの間、そうしていた。

マターリだね。
そうだねぇ。

彼が珈琲を入れてくれる。
やかんで湯を湧かして珈琲豆をガリガリして、
一杯分の珈琲が畳の上に置かれる。
彼はいつも一杯だけ珈琲を入れる。最初からそうだ。
同じカップで飲むのは楽しくて嬉しい。
熱いコーヒーを一口すする。

おいしい。

ん?良かった。


熱い珈琲を畳の上にそのままにして、
あたしとmasayaはベッドの上でだらだら抱き合って過ごす。
会話もほとんどせず、抱き合ってキスして、キスして抱き合って、
延々と繰り返す。ほとんどの時間キスをしているので
話す暇がないと言うのが本当のとこ。

いいねぇ。
いいよねぇ。
こういうのって、いいねえ。
うん。気持ちいいねぇ。

時折そんな事を話しながら、延々とあたしはmasayaと抱き合う。
どれくらいそうしていたかわからない。
彼が口を開く。

ああ、プリン持ってこようか?

うん。

どっちがいい?2種類買ってある。デザートプリンとカクテルプリン。

デザートプリン。


彼が持って来たプリンは小さな陶器のカップに入っていて、可愛い。
スプーンで一口すくって食べる。

おいしい。

一つのプリンを一口ずつ分け合って食べる。
おいしいねぇ。でもカクテルプリンのがいいね。大きいしね。
プリンを食べて珈琲を飲んで煙草を吸って。
ゆっくりとした時間が流れる。
気付くとあたしはいつもmasayaに抱き締められている。

青い部屋の薄いブルーのシーツのベッドで
たくさんのキスとたくさんの抱擁で、
あたしはとても幸せな気分になる。

masayaくん。

ん?

きゅぅぅ。

masayaはあたしを抱き締めてキスして耳もとで言った

好きだよ。

ううううん。嬉しいっ!
あたしも。


3時間近く、あたしと彼はベッドの上でじゃれあって
途中、彼のPCのポストペットで遊んで
ああ、もう帰る時間。

帰らないと。

そうだね。

そう言いながらまた抱き寄せられてたくさんのキスをする。
そんなことしたら、なかなか帰れないよ。
名残りを惜しむかのように、あたしは彼とキスをする。
きつく抱き締められると、少し痛くて、でもとても安心する。

とてもゆっくりとした、いい時間。
セックスがなくても、こんなに気持ちがいいんだって、
一緒に居るだけで、こんなにも楽しいもんだって、
なんだか、改めて知ったような気がした。

あたしは家に帰る。
彼は遅い出勤時間。
一緒に家を出て、手を繋いで歩いて、またねってキスして
とっても幸せな気分を保ったまま、
あたしは家路に着いた。

きっと今日も笑顔。


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masayaの家から帰って暫くして
あたしはネットに繋ぐ。

メッセンジャーに彼がいた。

ただひま。
おかへり。

さっきまで一緒にいたのに、変な気分。



はぁ。マターリしたねぇ。

うんうん、良かったねぇ。

あれはあれでいいよね。

うんうん。楽しかったぁ。



そうやって、さっきまでのゆっくりとした時間を
話ながら思い出す。

良かったねぇ。

良かったねぇ。

逢いたいねぇ。

うん。逢いたいねぇ。

でもさっきまで一緒にいたのにね。

そうだねぇ。
でもとても楽しかったから、
だからまたすぐに逢いたくなるんだよ。

そうだね。

今度はいつかなぁ。

いつかなぁ。

早く逢いたいねぇ。

うんうん。逢いたいねぇ。


逢いたいねの繰り返しの
昼間のチャット。
 
 



2001年08月31日(金) 金曜日/ 梨

こないだの時間がとっても楽しかったので
やっぱりまた逢いたくて。

木曜日の昼間、スカイメールでmasayaに聞いてみる。


明日の午後はダメですか?

ん?なんとかしてみようか?夜に返事する。

午後11時を過ぎても、まだオンラインにならない。
遅いのかなぁ。
お風呂に入って、上がって来て繋ぐとメッセンジャーに彼の名前。

まいど。

はい。こんばんわ。

はぁ。疲れた。

ん?疲れた?大丈夫?寝る?

ん?大丈夫だよ。
明日の夜から出かけるし、午後は予定があるし
それだったら、昼で帰ろうと思って、頑張ってた。

うんうん。

これで、こなかったら泣くぞ。

うん。行く。


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金曜日。
約束は午後3時すぎ。

午後3時に家を出る。
今日の『メインイベント』の梨を二つ持って。
彼も3時過ぎには、仕事場を出るはず。

駐車場に着いても、masayaの車はまだ帰ってない。
途中、『こんでる』とメールが来たから、遅くなるのかな?

5分程で、彼が帰って来た。
一緒に、彼の部屋まで、テクテクと歩く。


梨持って来たよぉ。

おお。梨だぁ!


涼しくなったけど、てくてくと歩くと
部屋に着いた頃にはうっすらと汗ばむ。
ちょっと、煙草を吸って落ち着くと彼はあたしを抱き締める。

汗かいてるよ。

歩いたからね。

いっぱいのキス。
いっぱいのぎゅー。
うううん、気持ち良いねぇ。

ああ、そうだ。梨。

うん。梨ね。

梨むくね。

台所に立って、あたしは梨をむく。
皮を剥いて8等分にして、それを2個分。
masayaがガラスの器を出してくれた。

青い部屋の畳の上に、ガラスの容器に盛られた梨。

本日のメインイベントだよぉ。

をを。梨だぁーっ。

うん。梨だねぇ。おいしい。

うんうん。

おいしいねぇ。

おいしいかどうかというより、をを梨だぁ!って感じだな。


2個分の梨を全部平らげる。
あぐらを書いて座るmasayaにもたれ掛かって
あたしもいくつか梨を食べた。
食べ終わるとまたたくさんの抱擁が始まる。

あたしたちは、いったい何回のキスをするんだろう。
唇が離れている時間の方が、もしかしたら少ないのかも。

抱き締められてキスをして、たまに顔を見て、ふふふって笑って
そうして、またキスをして、抱き締められて。

かぅひぃかもぉーん。

あいあい。入れて来ましょうか?

はい。御願いします。


そう言いながら、またキスが始まって、
masayaは中々立ち上がらない。
いっぱいキスで挨拶してから、珈琲を入れに行く。
ちょっとおまけに、あたしの胸にもキスの挨拶をして。

今日はあたらしい珈琲豆。
グァテマラ?だっけ。忘れた。
熱い珈琲は苦手なので、少しの間さましておく。

帰って来るとまたキスキスキス。
本当にあたしたちは、話すより、何よりキスの時間が長い。
一緒にゴロゴロするのは、嬉しくて楽しい。


でもねぇ、そんなにしたら、シタくなるよぉ。

いぢめてるわけではないよ。

いぢめてるぢゃない。

だってシタクなっても出来ないもの。

うーん、そうだねぇ。


でもまた抱き合ってるとシタクなる。
とうとう誘惑に負けてしまって、しちゃおうか?って。


だって、あたしまだ4日目だもん。スプラッタになるよぉ。

うーん、俺は出かけると言うのに血のついたシーツを洗わなければいけないのか?

じゃぁね、我慢しないで。すぐにイッテ。5分。

5分かぁ。10分は?

10分もしたら血まみれになるよぉ。


そんな事をいいながら、あたしと彼はシテしまった。
血が嫌いだと言うmasayaと、
生理中のセックスが嫌いなあたしと、
だから、生理中はしないでおこうねって、こないだ言ってたのに。
でも、一緒にゴロゴロしてたら、すっごくしたくなってきて、
シタイ欲求にはやっぱり勝てない。


いつもより、短いセックス。
前戯はもうたっぷりしていただいてるので。
少しだけ彼のものを唇で愛撫して、
今日はあたしが彼の上になることにした。

入ってくる瞬間がすごいの。
ゆっくりゆっくり。
快感に気が遠くなりそう。
あたしが、彼が感じるように、あたしは動く。

ねぇ。中でイッテね。

短い時間だけど、あたしは、何度かイッテ。
彼も最後はあたしの中でイッテ。

ああ、、、、。彼の上に倒れ込んで、少しだけ余韻に浸る。

トイレに行くと、あたしの中から、【イチゴミルク】


ねぇ。やっちゃったねぇ。

うん、やっちゃったねぇ。

短い時間だったけどねぇ。

短い時間だったけどねぇ。

でもねぇ、シタカッタから。

俺もシタカッタから。

でもねぇ、
いつもの方がいいね。ねぇ、終わったら、ちゃんとしようね。

そうだね。ちゃぁんとしよう。
プルプルと震えないと、楽しくないなぁ。

でも、これはこれで良かったよね。


あ。今日の『メインイベント』は梨2個だったのに!
いつの間にか、メインがすり変わったような、
そんな感じ。

相変わらず、ゴロゴロしてるあたし達だけど、
やっぱりもう帰らないと。
服を着て、化粧を直す前に、ちょっと彼に言う。

ねぇ、もう口紅つけちゃうよ。


口紅をつける前にもういちどいっぱいキスをした。

来週はあえるかなぁ。

どうかなぁ。

午前中だけなんだけどね。

うむ。時間作る。


きゅぅっん。嬉しい。
早く来週にならないかなぁ、、、、。
 
 



2001年09月03日(月) 月曜日/午前と午後

月曜日の午前中に電器屋に行こうと言うことになった。

masayaの家の冷蔵庫が壊れているから。
だから、新しいのを買わなくちゃなぁと言うので、
それなら一緒に行きましょうと。

朝早い時間にメールが入る。
もう仕事をしているらしい。
寝たのは、午前3時過ぎだと言うのに。

あたしは待つ間にシャワーを浴びて剃毛する。
別に彼の為ではなく、これは習慣のようなものだから。


午前10時過ぎにメール着信。
『今からお迎えに行ってもよい?』
はひ。来て下さい。

家事をこなしていると、携帯に着信履歴があった。
急いでかけなおすと、『着いたよ』。
慌てて用意をして、家を出て、待ち合わせ場所に到着した。

おはよー。

おはよー。早かったね。

今日は【もちもち】なの?

さうだよ。【もちもち】だよ。笑。

うーん。電器屋に行っている場合ぢゃないやうな気がするなぁ。

うーん。masayaにまかせるよ。


剃毛したすぐ後の手触りは【もちもち】だ。
前にその話をしてたので、触りたいらしい。
そうこうしているうちに、電器屋は通り越して
なぜか、空港近くのホテルに。

1軒目。満室。ああ、こんなに朝早いのに。
みんな何やってるんだぁ?と他人様の事は言えない。

どーする?

撤収。

あい。撤収ですね。


笑いながら2軒目に突入。
彼とホテルに来たのははじめて。
一緒にお風呂でチャプチャプと戯れる。
それはそれで、単純に楽しい。

声を出してもいいよ。

そうだね。今日はいいよね。

そんな事をいいながら、セックスをする。
ホテルなので、声を出してもいいのに、
無意識で抑えてしまう。
いつもの青い部屋に慣れてるあたしがいる。

でも、結局何度もあたしはイクのだけれど。


あたしは昼に帰らないといけない。
だから、時間がとても短い。

ああもう帰らないと。

そうだねぇ。

なんか、足りないね。

うーん。マターリが足りないねぇ。

セックスそのものより、
彼と抱き合ってだらだらと過ごす時間が少ないのが
少し不満。

送って貰って、軽くキスして
郵便局へ行くという彼を途中まで先導して
車の窓から手を振って別れた。

ああ、お昼御飯何にしよう。


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お昼に家に帰って、思いのほか早く用事が済んだので
masayaにメールを入れてみる。

今帰る途中?

そうだよ。

お昼一緒に食べようかと思って。

ん?いいよ。

ということで、午後からもまた逢う事にした。
近所のボーリング場で待ち合わせる。
何を食べるか決まらなくて、
結局、マクドナルドでハンバーガーにしてしまった。
ああ、またハンバーガーを食べてしまった、、、。
ここんとこ、ハンバーガーづいているなぁ。あたしってば。

テキトーな昼御飯を食べて、ゲームセンターに行く。
タイピングのゲームが好きだ。
でも何度やってもクリアできないので、悔しい。
いつもはひとりでやっているのだけど、
今日はふたりでやる。
ふたりですると、いつもよりちょっとだけ先に進んだ。
単純に嬉しいなぁ。
でも、タイプ検定2級程度と言うのが気にくわない。
次はもっと先に進んでやると、心の中で決意を新たにする。

タイプゲームを終えたので、ドライビングゲームをしようと
探すが、彼の好きなゲームがなかった。
あたしは、取りあえずダンスダンスレボリューションはやっておかないといけない。
と、勝手に決めてるので、勝手にステップをふむ。
うーん、スニーカーで来るべきだった。と少し反省。
masayaのリズム感がいまいちなのも発覚した。

そうやって、少しの間遊んで、
彼はもう仕事に戻らないと。
時刻は午後2時。

ごめんね。長い事。

いへいへ。だういたしまして。

そう言って、駐車場でさよならのキスをした。

家に帰って、彼にメールを送る。
折り返し彼からレスが来る。

ディスカウントショップに寄ってから帰る。

ううううん。
masayaくん、いつお仕事するの?笑。
ちょっとだけ、心配などしてみた。
 
 



2001年09月04日(火) 火曜日/好きにして。

月曜日の夜。あたしはいつものようにネットに繋いで
masayaの帰りを待ってた。
でも、オンラインにならない。

あれ?と思っていると携帯にメールが入る。
串カツを食べているらしい。

そっか。

少しだけ淋しく思いながら、あたしはネットで友達とチャットをする。
どれくらい時間が経っただろう。
日付けは変わって、もう火曜日になる頃、
やっと、携帯にメールが届いた。

『今から帰る』

あたしはすぐにレスをする。


迎えに来て。って、言ってみたりして。


すこぅしだけの期待。ダメならダメでいいから。
そう思って送信する。

いいよ。

ほんと?

少し酒が匂うかもしれないが。それでもいいなら。

じゃあ、あたしも飲む!

じゃぁ、職場の人を送ってからそっちへ向かう。

うん。待ってる。


そのまま、あたしはチャットをしながら彼を待つ。
12時半を過ぎた頃、携帯に着信。

もう着きました。

あたしは慌てて家を出る。
ああ、化粧も何もしてないや。んもう、いっか。

コンビニでウメッシュのボトルを買って、
おつまみに、[海苔を巻いて食べる]チーズかまぼこと言うのと
グレープフルーツゼリーと、ゼリー入りレモンティーを買う。
あたしは、こういうちょっと怪しい物や、新発売に弱いの。

masayaの部屋はいつもの通り。
青い部屋。
今日は天気が悪かったので、部屋の中の物干に洗濯物がずらり。

床にペタンと座って、煙草と飲み物と、PCと。
それにmasayaとあたし。

彼のPCでメッセンジャーに繋ぐ。
少し友達と話す。他人のPCは変換がしづらい。
たまぁにキスとかしながら、
代わる代わるキーボードを叩くのが楽しくて、ちょっと嬉しい。

あたしは、ウメッシュ専門だ。
masayaはけっこうアルコールには強いみたいで
顔にはほとんど出てない。


はぁ、、、気持ちいいねぇ。

500mlのボトル缶を全部空けないうちに、あたしはもう酔っぱらいだ。
午前3時。

うううううん、、、、。眠いぃぃ。

そう言って、ベッドにゴロンと横になる。
masayaがあたしの横に来る。
いつものようにゆっくりとした時間。
酔っているので、何をされてもふぅわりとした感覚。
とても気持ちがイイ。

いっぱいキスをして、何度もキスをして、
ああ、あたしはいつ呼吸をすればいいんだろう?
とか考えたりもする。


はぁ、ねぇ、好きにして。

ん?好きにしてるよ。

うん。だから好きにしていいよ。

ぢゃぁ、お言葉に甘えて好きにするよ。



たくさんのキス。
唇に瞼に耳に髪にうなじに腕に
指に背中に乳房に乳首に脚に太股に・・・
彼のキスはいつまでも終わらない

彼の指が彼の掌が彼の唇が
あたしの身体の感じるところを
ひとつひとつ探し当てて行く。

いつまでも続くかと思うキスと愛撫に
あたしは溶けそうになる。

ダメ。

ダメなの?

ダメじゃない。好きにしてイイ、、。

好きにしてるよ。さっきからずぅっと。


酔っているあたしは、
そうやって、身体を唇をmasayaに延々と愛撫されながら
絶えまなく続く快感に、時折、溜息や吐息をつきながら、
ああ、とっても楽しくて幸せだぁ、と、
心の中で思っていた。

午前3時から、5時過ぎまで
あたしたちは一睡もせずに抱き合う。

今何時?

5時過ぎ。

あ、帰らないと。

そうだね。


眠い。
ほんとは、一緒に寝てしまいたいなぁ。

車の助手席で、他愛のない事を話しながら
あたしは家まで送ってもらう。
そうしているうちに、空は明け方の空から
朝の空に変化してゆく。


15分程で到着。
ありがとう。気をつけてね。
最近は忘れない、「軽いキス」をして、彼の車を見送った。

昨日からの24時間で、
あたしは何度masayaとキスをしたんだろう?
今度数えようかと思ったけど
きっと途中で数え切れなくなるね。




2001年09月05日(水) 水曜日/天麩羅

天麩羅を食べに行く。
前に約束してたから。

トラウマの天麩羅なんだよぉ。

ん?昼飯ならつきあうぞ。

ずぅぅっと前から天麩羅が食べたかったの。
別れた彼氏が連れてってくれるって言うてたのに。
結局行かずに別れたの。

じゃぁ、天麩羅食べに行こう。

masayaがテキトーに検索して、
彼の家に程近い天麩羅屋をみつけてくれた。
ここにしよう。と即決。

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前日の夜のチャットで天麩羅行きの詳細をきめる。

時間どうする?

うーんと、どうしよう。

お迎えに行くよ。

ほんと?ありがとう。
ぢゃぁ、masayaの都合に合わせる。
一段落着いたらでいい。

では、そう言う事でいい?
無理なら10時までにわかるから。

あい。待ってます。


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朝8時前にメールを入れる。

おはやう。

実はもう稼動中。

いいお天気だったので、午前中にあたしは家事を済ませる。
洗濯をして、少し部屋を片付けて。
10時をまわっても連絡はない。
しびれをきらしてメールを送ってしまった。

もうすぐ出る。

店は11時半から開店。
masayaは11時過ぎに迎えに来てくれて、
店に到着したのは、11時29分。
うーん。ぴったり。

こんな近いとこに、こんな店があったのかと、
ちょっとびっくりする。
店内はそう広くもないけれど、こじんまりと落ち着く感じ。

カウンターに並んで座って、オーダーする。
お昼のランチコース。
彼はビールを1本。

揚げ立ての天麩羅はとてもおいしくて、
あたしは終止笑顔だ。

海老だねぇ。

うん、海老だねぇ。

おいしいねぇ。

うーん、おいしいねぇ。

天麩羅を食べながら、おいしいねぇと笑う。
うーん、なぁんて、幸せなんだろう。

ああ、幸せだぁー。

ごちそーさまでしたぁ。

お腹一杯になって、お店を出て車に乗り込む。



まだ時間ある?

うん、少しなら。

では、うちで、少しマターリなどしましょうか。

あい。いいです。


彼の部屋で少しゆっくりと食後の時間を過ごす。

何飲む?ウメッシュでいい?

うーんとぉ、食後はかぅひぃがいいです。

あいあい。わかりました。お入れしましょう。

masayaが珈琲豆をひく所を、台所で見る。
ガリガリガリガリ。
いつもは音を聞くだけなので、横で見ると楽しい。
珈琲が入って、青い部屋に座って、そして煙草を吸う。
珈琲を一口飲んではキスをする。

かぅひぃの味しかしなひね。

だって、かぅひぃ飲んでるんだもん。

畳の上に腹ばいに寝そべって、キスをする。
ベッドの上で抱き締められながらキスをする。

くんくん。masayaが髪の匂いを嗅ぐ。

油の匂いがするよ。

だって、天麩羅食べたんだもん。

そう言って笑う。
いっぱいキスをして、たまに顔を見つめて
またキスをする。
ずぅっとキスをされていると、目を閉じたままなので、
なかなかmasayaの顔を見る事が出来ない。

だから、たまに顔を見る。
でもまたキスをしたくなる。
延々とその繰り返し。
あたしの身体のいろんな所に彼の唇が触れる。


気持ちイイよぉ、、。
こういうことをしてるとね、シタクなります。

でもダメでしょ?ガーゼ貼ってるしねぇ。

うんうん。そーなの。ダメだよねぇ。


あたしは昨日、右脚の付け根に脂肪の固まりのような
大きなニキビの様なものができて、
今日は一番腫れているので、恥ずかしい事に脚の付け根に真っ白いガーゼを貼りつけてる。


あ。ガーゼだぁ。

そうだよぉ、ガーゼだよぉ。


ふざけながら、相変わらずキスの雨。


でもでも、シタイですぅ。

俺もシタイけど。痛いでしょう?

わかんない。入れるだけなら大丈夫かも。

うーん、入れるだけね?

うーん。わかんない。

うーん、入れてから考えやう。


そんな、お間抜けなやり取りをしながら、
結局あたしはmasayaと抱き合う。

最初は少しずつ少しずつ入って来る。
ガーゼを貼ってある部分に触れないように。
でも、それじゃぁ、物足りない。
全部、奥まで貫いて、突いて欲しいの。
身体が勝手に動いてしまう。

もっともっともっと。

でも、気を使ってるのかいぢわるしてるのか、
彼は全部入れてくれない。
中途半端な快感に焦らされて焦らされて泣きたくなる。

大丈夫?

ん、大丈夫。

痛いの?

痛くないの。


そう言いながら少しずつ彼が入って来て、
奥まで突かれた瞬間、あたしはくぅっ。とイッテしまう。
なんて、気持ちいいんだろう。

今日はさすがに上にはなれない。
最初から最後まで、正常位で、あたしはなんども感じて、
たまに、ガーゼの部分が気になったりしたけど、
でも痛いのより、快感の方が勝つのもわかった。

ねぇねぇ、大丈夫だから、中でイッテ。

そう言って、masayaはあたしの中でイク。
彼の痙攣を感じながら、あたしも一緒にイッタ。



はっ。ティッシュがない。

え?うそぉー。どうする?

うーん、取って来る。

あい。早くね。


できるだけ早くティッシュを探し出したつもりなのに、
シーツに染みが出来てしまった。

教訓。
入れる前にはティッシュを確認。
えへへ。お間抜けだけどね、楽しくて嬉しいよ。

 



2001年09月06日(木) 木曜日/連絡がつかない

木曜日。前夜の夜のチャットで朝メールか電話を入れる事になってた。
といっても、終了したのは、午前4時。
それから、3時間程寝て朝7時に起きる。

8時前にスカイメールを入れる。
届かない。
携帯に電話をかけてみる。

留守番電話サービスに接続します。

無機質な女の声が応答する。
どうしよう。

少しだけ考えて、部屋まで行く事にした。
駐車場に着いてみると、車はまだある。
テクテクと歩いて、彼の部屋に到着。

トントントン。ノックを3回。
応答はない。
何度か繰り返すが部屋の中からは物音ひとつ聞こえない。

寝てるんだろうか?

少し残念な気持ちであたしは引き返した。


スカイメールが着かないというのは、携帯の電源が落ちていると言うこと。
不安を抱えたまま家に帰る。
午前4時まで起きていたので、とても眠い。
ベッドに横になって眠ろうとするけど、気になって眠れない。

昨夜はmasayaは酔ってたし。
人恋しいって言ってたし。
女?かなぁ。
うううん。ちょびっと不安だ。

そのままうつらうつらして、午前中を過ごす。
連絡はまだない。
今度は病気か何かじゃないだろうかとまた別の不安が出て来る。
病院だと、携帯は使えない、、、。

イライラとしながら、時刻はもう正午を超えてしまって
家事も進まない。

するといきなりメールの着信音が鳴った。masayaだ。


携帯のバッテリーが外れてた。申し訳ない。

はぁ、、、。
とりあえず、病気じゃなかった。
メールを入れようと思ったけど、電話をかける。

寝てたの?

ん。寝てた。起きたら携帯がベッドの中にあって、電池が外れてた。

そうかぁ。

ん。そうだよ。ああ、良く寝た。


寝起きの声。
ああ、病気じゃなくて良かった。ほんとに。

んもう、病気じゃなくて、元気ならそれでいいよぉ。
今日の分のキスは明日にまわすから。

明日朝メール入れる。
携帯のバッテリー外さないで。




2001年09月07日(金) 金曜日/冷蔵庫とシールと【極上】

冷蔵庫が来る。
新しい冷蔵庫。
といっても、うちの冷蔵庫ではない。
masayaの部屋の冷蔵庫が壊れたので、彼が新しく買ったのが
今日到着する予定。

前の冷蔵庫には、なぜかたくさんシールが貼ってあった。
だから、あたしはチャットで言ってみる。

ねぇ、可愛いポケモンシールを貼ってあげやうか?

ん?良いよ。お好きなように。


だから、今日はセレクトしたシールを
masayaんちの新しい冷蔵庫に貼りに行く日。
彼は朝早くから、仕事に出ていて、午前11時前には帰ると言う。

11時過ぎにあたしは彼の部屋に到着する。
大雨なので、コンビニでお弁当を買って。
着いてしばらくすると、冷蔵庫が到着した。

まっさらの冷蔵庫。色は淡いグレー。
取りあえず持って来たポケモンシールを3つ貼ってみる。

うーん。きゃわいー。

はひはひ。

冷蔵庫を片付けてから、お昼御飯を食べる。
コンビニのお弁当を一緒に食べて、
ごろごろしてはキスをして、その繰り返し。

masayaの唇はちょっとぽってりしてて、キスが気持ち良い。
彼とキスをすると、自然に身体が反応する。
抱き締められると心地よい。
きっとこのまま眠れば、とても良く眠れるだろうと、いつもそう思う。

でも、いつもキスだけぢゃ済まない。
抱き締めるだけで済んだ事なんてないよね。

シタヒです。

あい。俺も。


今日はどういうわけか、とっても敏感で
当たる所が違うみたいで、とても感じる。
どうしたんだろう。
今までも彼とのセックスはすごく感じてたのに、今日はワンランク上の快感。

ああっ。あかんの。

声を出さないように気をつけながら、抑えられない声が出る。
あたしの反応を楽しむかのように、彼は動く。突く。
何度もイッテ、彼もイッテ、少し落ち着いてから、あたしは帰る時間だ。

じゃぁ、帰るね。

うむ。俺も一度出動しやうかな。

うん。そか。

で、どうする?

ん?3時半には出れるけど。

じゃあ、連絡入れて。

あい。了解。


冷蔵庫シールの逢瀬。終了。


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一度家に帰ったあたしは用事を済ませてから
masayaにメールを入れる。

もう出れるよ。

そうか。じゃあ、俺も出る。

迎えに来てくれる?

ん?良いよ。


そうして、うちの近くまで迎えに来てもらって、
もう一度あたしは彼の=青い部屋=に向かう。

相変わらずの雨。
少し小降りにはなっているけど。

あ、プリン食べないとね。

午前中に持って来た『極上プリン』が新しい冷蔵庫の中に入ってる。
最近、発見したこのプリンはなめらかな口どけで、とてもおいしい。
masayaが入れてくれた かぅひぃ と、プリンで幸せ度がアップする。

おひしひねぇ。

うむ。さうだね。

小さなプリンはすぐに食べ終わって、あとはゆっくりと過ごすだけ。
でも、時間はそんなにない。

ねぇ。脱いでしまおうか?

ん?そだね。いいよ。


裸になって、ベッドの中で戯れる。
キスをして、抱き締めて、愛撫して。
あたしの身体はさっきの余韻が残っていてすぐに反応しはじめる。
彼の身体も反応している。
さっきシタばかりなのに、またシタイ。

上になって、彼の物をあたしはゆっくりと入れて行く。
少しずつ少しずつ。
全部入ったかと思って、聞いてみる。

まだだよ。

まだ?

もう少し。

ん、、、くっ。あっ。


そうして奥まで入れた瞬間にすごい快感が走る。
身体の奥の方に当たる感じ。
一番奥まで貫かれている感じ。
少しでもmasayaが動くと、その快感が倍増する。

座ったまま向かい合った体位で、
あたしは彼の物を一番奥に感じながら
ほとんど動きがないのに、イク。
子宮に当たっているんだろうか、内臓を突かれている様に思う。

気持ち、、、いいの。

そう言って、もっともっと奥へと
あたしは身体を押し付ける。
今までに感じた事がない、ゆっくりとした、そして極上の快感。
彼のキスとセックスの快感で溶けてしまいそうだった。


極上のセックスを終えて
あたしは、彼の車で送ってもらう。
降りる前にキスをして、またね。と言って、彼は仕事に向かう。

家に帰ってからも、あたしは今日の快感を思い出して
その度に子宮がきゅっと収縮した。
 
 



2001年09月08日(土) 土曜日/今日の分のキス

金曜日の夜、昼間の疲れからか、あたしは知らず知らず眠っていた。

気付くともう日付けは変わって土曜日。
携帯にmasayaからのメールがあった。

そろそろ終わる。

急いでPCを立ち上げてネットに接続するが、メッセンジャーに彼の姿はない。
少し落胆して、あたしは携帯メールを入れる。

すぐにレスが帰って来るが、仕事場で飲んでいるらしくて
PCのある部屋にはいないらしい。

あたしは、他の友達とメッセンジャーで話ながら
彼と携帯メールのやりとりをする。


キスしたひねぇ。

うむ。したひねぇ。

昨日あんなにしたのにねぇ。

足りないです。

はい。足りないです。

ぢゃぁ、帰りにキスしに来てくださひ。

いいよ。



今日の分のキス。
あたしは彼が来るのを待つ。
キスする為にmasayaは来てくれる。
キスする為にあたしは彼を待つ。

masayaが到着したので、あたしは急いで外に出る。
コンビニでお酒とジュースを買って、
そのまま、彼の車の中で少し話をする。
車が来ないのを見計らって、軽いキスをする。
でも、ここじゃあ、明るすぎるね。


少し暗いところに、車を移動して、
今度はちゃんとキスしてもらう。

今日の分だねぇ。

そうだねぇ。


シートを倒して、何度もキスしながらこういうのもいいなと少し思う。
たくさんのキス。たくさんの抱擁。
なんて、嬉しいんだろう。
なんて、楽しいんだろう。

キスしに来てくれてありがとう。

俺もしたかったから、来てしまひました。


家の前まで送ってもらって、もう一度さよならのキスをする。
うーん。こういうのって、楽しくて良いです。
土曜日午前4時。今日の分のキス。いっぱい。

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土曜日午後/来てしまひました。

午前4時に寝て、起きたのは、午前8時半。

masayaにメールを入れるが、当然起きてるわけがない。
何通か入れてもレスはないし。

正午を過ぎた頃に、メール着信。

おはやう。

今まで寝てたらしい。
何通かやりとりをして、また途絶える。


午後2時半を回って、あたしは出かける用事が出来た。
用事を済ませて、時計を見ると3時。
このまま行ってみよう。
ふと、そう思う。

何してるの?

すいません、また寝てました。

んじゃぁ、今から行く。かぅひぃ入れといて。

それは湯をわかせと言う事ですね?

はひ。



部屋に着いてノックをするけど、返事がない。
と、携帯が鳴る。

風呂はいってる。開いてるから入って。

青い部屋の畳に座り、masayaが上がって来るのを待つ。
彼は自分でも言ってるが、ドラえもんの静香ちゃんなみに風呂が好きらしい。
ほんのり桃色。


来てしまひました。

はい。来てしまったね。

逢いたかったので。今日の分が足りなかったので。
それに、明日の分のキスも。



かぅひぃかもーん。と入れて貰って
あたしはかぅひぃを飲んで、masayaはコーラを飲む。

合間にキス。
しばらくして落ち着いて、ベッドでごろごろする。

買い物も行くからすぐに帰るよ。

ん。さうか。

そーです。


と、言いつつ、キスと抱擁であたしは抑える事が出来なくなる。

ねぇ、ちょっとだけ。

ん?ちょっとだけ?

そう。あたしはイクから。

そんな事をすると、夜のちゃっとで人でなし扱いになるぞ。

うーん、それはヤです。ぢゃぁ、すぐに終わって下さひ。

はひ、努力しませう。


笑いながらそんな会話をして
慌ただしく抱き合う。短い時間のセックス。

時間が短くても、あたしはすぐにイク。
躯が馴染んでいる。
はじめて逢ってから一月。何度抱き合ったんだろう。
そんな事を、頭の隅で考えながら
あたしは彼を感じる。

慌ただしく抱き合って、帰る用意をして、
駐車場まで送ってもらって、さよならのキス。
近くのスーパーまでの道を先導してもらった。


夜のチャットで、彼と話す。

足りないねぇ。

うん。足りないねぇ。

もっと、ゆっくりしたひねぇ。

そうだねぇ。

ねぇ、明日何してるの?

ん?未定。

あたしねぇ、3時過ぎくらいから空くの。

んじゃぁ、空けておく。晩飯食おうか?

うんうん。


明日の日曜日。
思いがけず、約束が出来た。
うーん、幸せだぁ。
 
 


 < past  INDEX  will>


~*Yuu
エンピツ