Oさんと一緒にミュージカル『アンデルセン』名古屋公演マチソワ観劇に出かけた。『アンデルセン』は誰もが知っているデンマーク出身の作家:ハンス・クリスチャン・アンデルセンが主人公のミュージカルで、劇中では『おやゆび姫』『みにくいあひるの子』『裸の王様』などのお話の他、『人魚姫』の劇中バレエも登場するとっても可愛らしく楽しいミュージカルだ。私はこれまでに95年2月青山劇場、98年5月大阪MBS劇場で計3回観劇しているのだが、とても気に入って「デンマークに行ってアンデルセンの世界を辿ってみたい」とツアーに申し込んだこともある(結局催行人数に満たずに実施されなかったけれど)。だから今回の久しぶりの上演はどうしても観てみたくて、やっぱり名古屋まで出かけてしまった。3回観ていても実は大まかなストーリーと要所要所の場面、それに印象的な一部の曲しか覚えていなかったのだが、話が進むにつれて次々と記憶が蘇ってきた。特に私の好きな場面・・・ハンスとペーターがコペンハーゲン入りする前のロマンチックな音楽からコペンハーゲンの夜景が浮き上がってくる場面と、その後の♪ワ〜ンダフルワ〜ンダフル コーペンハーゲン のシーンでは「そうそうこれだよ!!」と本当に嬉しくなってしまった。松宮五郎さんをはじめとするベテラン陣、大月悠さんらの子役も演じる女性ダンサー、バレエシーンもこなす趙宇さんらの男性ダンサー(猫役から素敵だった幸田亮一さんは更に素敵♪)、そしてアンデルセンの石丸幹ニさん、ペーター:有賀光一さん、マダム・ドーロ:高久舞さん、ニールス:坂本登喜彦先生・・・と、配役もいい感じにはまっていたと思う。『コンタクト』も良かったけれど、本業(でいいのかな)のバレエを演じる高久さんはオーラを感じるほどに素晴らしかった。バレエ素人の私は彼女がピシッと足を上げたり、揺らぐことなく動作が決まるたびに心の中で歓声をあげていた。そしてあるシーンでは思わず鳥肌が立ってしまったくらいだ。同じくバレエダンサーである坂本先生も、私には『CATS』ミストフェリーズ役より何倍も素敵に見えた。しかも「歌声結構好きかも!」まで思ったし。更には素人っぽい台詞まわし(←大変失礼な言い方だけど)にOさん共々妙なツボをつかれ、にわかファンモードで盛り上がってしまった。ペーターの有賀さんはきっとまたファンを増やすことだろう。演技は上手いし表情はいいし、全体の印象やハンスとのつりあいを含めベストキャスティングだと思う。そして石丸さん。前回公演から5年経ってその間に更にいろいろな魅力が加わったという印象。決して大ファンという訳ではないのに、その表情・演技に度々目が離せなくなってしまった。そして石丸さんが歌い踊るのを観ることが出来たことがとても嬉しかった。本当に素敵な役者さん(*^^*)♪僕はH.C.アンデルセン ♪小〜さな小〜さなおや〜ゆび姫 ♪2+2は4,4+4は8 ♪どこま〜で〜ゆくのか〜お前の算数〜 ♪だ〜れ〜より深く愛してる〜 ♪王様〜は裸だよ素っ裸素っ裸 等々、終演後は何か口ずさみたくなるワンダフルなミュージカル『アンデルセン』。TV放映しないかな〜。OさんKさん、飲んでおしゃべり出来て本当に楽しかったです。語録、是非いろいろ使いましょう(爆) −−−過去の今日のこと−−− 2002年02月22日(金) 【カフェ・ヴィアン】に【ベッカライ徳多朗】に
昨日鑑賞した『戦場のピアニスト』のこと。ひとことで言えば「第二次世界大戦下、ナチスドイツ軍に迫害されたポーランドに住むユダヤ人ピアニスト:シュピルマンが、友人や知人の助けを得て戦禍をのがれる」という話。彼自身の著書を元にして作られた映画らしい。観終わって私が第一に思ったのは「芸は身を助く」などどいうもうどうしようもない言葉だった。そういう内容の映画ではないんだけれど、いろいろと強烈な印象があってそんな言葉しか出てこなかったという感じなのだ。言葉ではうまく伝わらないが、ナチスによるユダヤ人迫害の場面は思わず顔を覆いたくなる冷酷さだ。彼らの気分ひとつで人の命がいとも簡単に消されていったという事実・・・偉そうなことを言うつもりはないが、戦争が及ぼしたこれらのむごい事実から目をそむけてはいけない気がしてしっかりと焼き付けてきた。そんな映像をシュピルマンの目を通して見ているうちに、いつの間にか私もその戦禍の中にいるような、そんな感覚に陥った。ただ不思議だったのは、いたるところで殺戮が行われ、戦禍がうずまき、シュピルマンの死と隣り合わせの逃亡を描いているのに、淡々としたすごく静かな印象の映画なのだ。その淡々としたつくりが戦争の怖さというよりも、哀しさ愚かさを際立たせているような気がした。映画の中で、何も知らずに収容所送りの貨車に乗り込むユダヤ人達の姿があった。そして杉原千畝の名前が登場した(と思っていたが今考えると幻聴だったかも)ことからも『異国の丘』を思い出さずにはいられない。『異国の丘』の時はMさんのおかげもありたくさんの本を読むことが出来たが、まだまだ知らなければいけない戦争をめぐる真実はたくさんありすぎるね。この映画の新聞広告に浅利さんのコメントが掲載されていた。「この作品に最高賞を与えなかったら、アカデミー賞の意義が問われる。傑作という言葉では足りない。世紀に何本かという作品だ」とのこと。皆様も是非ご自分の目で確かめてみてみて下さい。 −−−過去の今日のこと−−− 2002年02月21日(木) お仕事の後には美味しいケーキを♪
中学校からの友人Mくんと、ランチ→ティータイム→映画鑑賞という“マダムな1日”を過ごす。普通ならばデートと言いたいけれど、フルートを吹いている影響もあるのか女性的な感性を持っているMくんは女の友人の方が多い人なので、一緒にいて女友達と過ごしている感覚になるような不思議な人なのだ。彼とは古くは中島みゆきさん、更に松田聖子さん、ユーミンらのコンサート(彼はユーミンファンクラブの会長だった)、ミュージカル等のエンタメによく一緒に出かけていたのだが、最近では「○○のお店が美味しいのでランチに行きたい」という女同士のようなお誘いが届いたりするのだ。11:30前に【丸ビル】で待ち合わせ。Mくんは「好きなものは好き。嫌いなものは嫌い」とはっきり嗜好を出す人なので、お店は任せることにすると、「【BREEZE OF TOKYO】に行きたい」とのこと。丸ビル36階にあるこちらのお店はガラス張りの店内から眺めるロケーションが素晴らしい。幸い窓際の空席があり、そちらに案内して頂くことが出来た。今日はあいにくの雨模様だったが、汐留・お台場・天王洲・レインボーブリッジと広がる夜景は本当に見事なことだろう。ランチコースが2,000円とのことなので、それをお願いする。内容はサラダ・サイドディッシュ・メインディッシュ・パンorライス。500円で追加出来るドリンク&ケーキもつけてもらう。サイドディッシュは私がサーモン、Mくんがカジキマグロ。メインは二人とも“ホロホロ鶏胸肉 クランベリークリームソース”を選ぶ。どうやらこちらは「ジャパニーズフレンチ」のお店らしい。Mくんの頼んだサイドディッシュは酢味噌が使ってあったし、“○○の昆布〆”といったお料理もあった。メインのホロホロ鶏は結構ボリュームがあってご飯を選んだ私はおなか一杯。お手頃価格でこじゃれた雰囲気が味わえるお店かな。バーカウンターもあり。その後、初丸ビルだった私は別行動させてもらい各フロアの探索をした。ショップはB1-4階までと、レストランゾーンの5,6階&35,36階の4フロアになる。一通りまわってみて「もっと広いのかと思っていたが案外小さい」という印象を持った。お気に入りのお店が見つかれば通うかもしれないけれど、私は別に来ないかな? 【コンランショップ】とか楽しかったけれど。ただレストランにはいくつか気になるお店があったので機会とお金があれば・・という感じ。それにしてもびっくりしたのが、訪れている人の年齢層の高さだ。50代以上と思われるマダム&おばさま世代が圧倒的に多い。ショップの多くがOL世代さん向けなのに不思議だったが、どうやらはとバスなどのバスツアーで訪れる人が多いようだ。その後有楽町に移動してまずは映画の確認。上映まではまだ間があるので銀座に出てお茶出来るところを探した末、Mくんのおめがねにかなった8丁目の赤い銀座資生堂ビル11階【ファロ資生堂】に入る。バーカウンターもある眺めの良いラウンジは、室内の雰囲気も接客もなんとも洗練されたお店だ。もちろんお値段は銀座値段(笑) 私はフレーバーティー(1,000円)を注文。さっきまで「お腹いっぱいだ〜」と言っていたMくんは紅茶とモンブランまでも注文し、「美味しすぎて幸せだ〜」とつぶやいていた。ティータイムはミュージカル話題で盛り上がる。そして16:00からは有楽町マリオン内【日劇1】で『戦場のピアニスト』を観る。彼が「映画が観たい」というので「『T.R.Y.』と『黄泉がえり』以外なら」と伝えるとこのリクエストが届いたのだ。平日のこんな中途半端な時間にもかかわらず広い客席はほぼ満員の盛況ぶりだった(ちなみに帰りは19:05の回鑑賞の長蛇の列が出来ていた)。私はといえば「おすぎです。58年映画を観てきて〜」のCM程の予備知識しかなかったこの映画。こういう言い方は適当ではないかもしれないけれど、何とも不思議な雰囲気にのみこまれた鑑賞となった。感想は明日の日記で。 −−−過去の今日のこと−−−