Journal
INDEXbacknext


2004年07月11日(日) 近況。

●国内での旅公演を終え、海外公演を終え、5月から続いた長い仕事は終わった。人と環境に恵まれた、素晴らしい仕事だっただけに、仕事が空くと、もぬけの殻になっていただろう。ありがたいことに、帰国した翌日から、次の現場に入っている。あまり良い仕事とは言えないが、それでも、わたしのやるべきことが目の前に山積みなので、またまた眠りを削って働いている。この仕事とかぶって、8月からはまた良い仕事が控えている。今は、ただただ仕事をする人間だ。

●公演の後、帰国までに一日オフがあったので、12時間のエーゲ海クルーズに行ってきた。人生観があっという間に変わってしまいそうな美しさ、穏やかさ。日差しの恵みと水の時間に、自分を投げ出して、ただただ酔った。人目もかまわず水着に着替えて、一泳ぎも。美味しいビールも。風の抜ける丘の散策も。カフェに座って楽しむ雑踏も。すべてが、潤いをもたらしてくれる。楽しくも厳しい仕事の興奮を覚ます、素晴らしい時間だった。
 強い日差しの中、野外劇場で仕事をした上に、クルーズでは船上で何も考えずに心地よい眠りについたりして、生涯最高の日焼けをしてしまった。日焼け止めなど、何の足しにもならないほど、太陽の下で過ごしたから。先のことを考えると空恐ろしいが、仕事の代価としては、気分の悪いものではない。小さなビーチバレー選手のような風体で、夏を楽しんでいる。

●我が家に戻ってみると、エアコンが機嫌を損ねており、冷風を吹き出してくれなくなった。うって変わって、湿度の高い不快な部屋での暮らしが始まっている。それでも、風のあるなし、湿気のあるなし、など、エアコン生活では気づかないことに敏感になり、これもまた悪くない。でもまあ、不快指数は上がる一方なので、修理したいものの、休みがない限りは無理。あさってはせっかく久しぶりに恋人と会える予定。我が家に泊まってもらうことはあきらめ、都心のホテルの高層階を予約した。久しぶりに、都会の快適を楽しめそうだ。


MailHomePageBook ReviewEtceteraAnother Ultramarine