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ひとりごと。
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2009年08月10日(月)
ちなみにパソコンそのものもすごくうるさいんだ

部屋が暑くて堪らないのだけど扇風機を付けると煩くて気が散る。しかし止めると暑い。でも付けると煩い。
…などと付けたり消したりを繰り返しています。エアコンもあるんだけど何となく勿体無い気がして付けられない。

…何か貧乏性と言うよりは可哀相な性分だな。



2009年08月09日(日)
お礼

先日拍手メッセージで「シノワユ大好きです」と下さった方、どうもありがとうございました!
シノワユについてメッセージを下さったのはあなたが初めてです(笑)。いえ、あの、本当に励みというか心の支えになりますので、素直に嬉しいです。何とか頑張って行きたいと思います。
……ティバーンとか書いてる場合じゃないんだよな、やっぱ(じゃあ何昨日の日記…)。

フィンアイ作品は最早珍しくない(主観)けど、シノワユになるとまだ自分以外の人の小説は読んだ事がありません(イラスト・漫画なら何とか)。ひょっとしてどっかにあるのかな。ご存知の方がいらしたら是非とも教えて下さい。
これも、自分が数年間書き続けてみたらふっと諦めた頃に他所のサイトさんで出て来たりするのかなあ。
本当かなあ。



2009年08月08日(土)
突然ティバネサ劇場(何故)

「ネサラ」
 何気ない、呼び掛け。
 新生鳥翼三国の初代国王たるティバーンに、ネサラは振り返ってみせた。
 こちらも、何気ない動作で。
「…何だ」
「一発殴らせろ」
「断る」
「――…」
 ふぁさり、と鷹の羽根が呼吸するように動く。
 ティバーンは黙って見下ろしていた。一体何が間違ったのか、この男は鳥翼族のくせに虎の血でも入ったかのような体格をしている。
 太い腕を不満げに組んで、ティバーンは再度口を開いた。
「…もう一度言うぞ。殴らせろ」
「嫌だね。冗談じゃない」
「……あのな。お前、よくもそんな…」
「――殺らせろってんなら、相手になるぜ」
 ふぁさ、と。
 また茶褐色の翼が揺れた。
 静かな風の音。それに混じって、心地良い歌声が聞こえて来る。
 遠い鷺の歌。
 あるいはティバーンは、わざわざ今この時を狙って来たのかも知れない。
「…あんたらしいっちゃらしいし、らしくないっちゃらしくないな」
 そう言って、ネサラは一人笑った。
 新生鳥翼三国。鷹は鴉を受け入れた。
 大きな傷跡。
 それは決して消えはしないのに。
「…やるんなら殺しに来いよ、『鷹王』。俺は別に、逃げやしない」
「――。ネサラ」
「一発殴って、はいおしまいなんて……そんな結末は誰も望んじゃいないぜ?」
 誰も。…俺も、あんたも。
 そう言ったつもりで、ネサラは漆黒の翼を広げた。
 闇舞う翼。
 夜に誘う鳥。
「……」
 挑発に、ティバーンは金の瞳を眇めてみせた。
 紛う事のない王者。惑う事のない、迷う事のない天空の覇者。
 大空の支配者。その眼は、強さと正しさを知っている。
 光を知っている。
「……はっ」
 長い長い、沈黙の後。
 吐き出すように、ティバーンは顔を歪めた。
 作り出した表情は苦笑に近い。
「生憎、リュシオンやリアーネに恨まれたくはねえからな」
「本人の希望って事にしといてやればいいのさ。ネサラは罪悪感に耐えかねて、どうか殺して下さいと泣きついて来たってね」
「そんなのにあいつらが騙されると思うか」
「ああ、あんたは嘘は苦手だもんな。…俺と違って」
「ちっ」
 些細な軽口。
 ティバーンは腕組みを解いていた。ごく自然に偉そうな態度を取る事にかけては群を抜くこの男は、それでも尊大な姿勢を崩さない。
 がりがりと頭を掻いた。入念に整えているとは判じ難い髪が、更に乱れる。
 目を閉じて。忙しなく手を動かして。
 珍しく何か考え込むような顔で、ティバーンはやっと声にした。
 いつもと同じ声色。
「ネサラ」
「…何だよ」
「――すまなかったな」
「……」
 何と言えば良かったのか。
(は?)
 …一体、何が。
 何を謝ると言うのか。殴ろうとした事か、許そうとした事か。
 それとも、まさか。
(……まさか……『気付いてやれなくてすまなかった』ってか?)
 冗談じゃない。
 それこそまさか、冗談じゃない。
 自分の罪は自分のもので、他の誰のものでもない。誰にも渡したりしない。誰にも、抱えさせたりしない。
 誰に背負わせもしない。それに触れようと言うならそれは思い上がりで、傲慢で、厚顔という奴だ。
 傲慢で――…尊大。
 豪放にして磊落。
 いつだって偉そうで、勝手で、強引で、ふいと核心に踏み込んで来たりする……そんな、男。
 誰よりも自由で。
 誰よりも。
「……ティバ」
 呼びかけた。
 呼び掛け、ようとした。
 けれどそれが適わなかった。何しろそこまで口にしたその瞬間、正確にはその数瞬前には固い拳が。
 前振りも予備動作もない。突然、いきなり、しかし限度を超えた馬鹿力でネサラは吹き飛ばされていた。
 ああ、確かにそれは油断だったのだろう。
 間抜けにも程がある。相手は最初からそう言っていたというのに。
 馬鹿馬鹿しい。ほんの少しの感傷で。
 文字通り、ネサラは殴り飛ばされた。
 あまりの滑稽さにいっそ笑い出したくなる。
「…っ」
 そう思い巡らすのとは無関係に、身体は勢いに任せて床を跳ねた。
 一度、二度。
 無様なものだ。
「……はッ」
 声を、漏らして。
 冷たい床に手を付く。上体を起こし、黒翼を広げて、ネサラはティバーンを見上げた。
 金に輝く瞳。
 あろう事か、ティバーンは清々しく笑っていた。
 余程殴りたかったのか。
「……あのな」
 満足げなその顔に、ネサラは心底うんざりする。
 鷹の王は、豪快に言い放った。
「安心しろ。これで、はいおしまいなんて言いやしねえから」
「――は」
「ったく、神経質な奴だな」
「……。お優しい事で」
 血の味の唾液を飲み込んで。
 ネサラは腰を上げた。ティバーンの差し出す手をあえて無視して、ゆっくりと立ち上がる。
 立ち上がる。
「……なあ」
「あん?」
「あんた、本当に馬鹿だろ」
「今更何言ってんだ」
 ティバーンの返答はけろりとしたものだ。
 ネサラは髪を掻き上げてその目を見る。力強い視線は、全く揺らぐ事を知らない。
 常に、どこまでもまっすぐに世界を捉えている。
「…ああ、そうか。一発じゃ物足りねえってんなら、これから毎日殴ってやるのはどうだ」
「……勘弁してくれ」
 はあ、と嘆息。
 そういう事じゃないだろ、と言いかけて、そして、諦めた。
 色々と、諦めた。



本当に突然、鷹と鴉。
とある同人誌で「ぶっとばされがちな男性No.1(鳥翼日報調べ)」と紹介されていたネサラですが、案の定ぶっとばされる話でした。しかしこの人非常に書きやすい。ついでに言うと鳥翼の人達は羽根の描写でベオクには出来ない表現が出来るから便利だなあ、と思いました。今度は獣牙のしっぽとか書きたい。

別にネサラは許されたいとは思ってないだろうし、ティバーンも許さないと思う。それでもこの二人はきっと、この先何百年も共に生きるんだろうなあ、とか思って書いてみました。いや、カップリングて訳じゃなくて(笑)。

ところでリュシオンって初めて変換しようとしたら「粒子音」って出ましたよ。
何だよ、無駄に綺麗じゃないかよ。



2009年08月01日(土)
価値観一人旅

職場の人達と花火見に行きました。
酒飲みながら「職場だと○○さんが好みなんですよ」という話をしたら、女性陣に一斉に「え〜?」と嫌な顔されました。

……いや……確かに一般の女性とあまり好みが被っていない自覚はあるよ?
あるんだけどさ…。