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ひとりごと。
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2006年05月31日(水) ■
奴の近況

今日聞いてみたら案の定妹はまだ次の職の目処が立っていないらしい。既に2ヶ月ぐらい無職だと記憶しているが大丈夫なのか。
「とりあえず明日は元ニート仲間と公園行ってフリースローして来るんだ…」
みんな貧乏なのでお金のかからない遊び方をしているらしい。

カラオケで歌える資金があるって素晴らしいなあ。


2006年05月30日(火) ■
近況

何となくもう少しぐだぐだしていたい気持ちも強いのですが、有り余る蓄えがある訳でもないのでそろそろ働く事になりそうです。
初めての「土日休みの仕事」。高校生時代のアルバイトから数えてもずっと接客・サービス系の仕事をして来てるので、土日に休む生活なんか小学生以来（中学生時代は活動の盛んな部に属していたので土日も部活でした）で未知の世界です。平日休みって街に出ても空いててランチやカラオケも安いからそれはそれで好きなんだけれども。銀行・郵便局・役所・病院なんかも休日に無理なく用事済ませられるし。
ま、しかし段々平日の遊びに付き合ってくれる友人知人も減って来ているので（本来ならとっくにそうなっているはずなのだが…この3,4年で大分年下の友人達と遊ぶ生活にシフトしてしまったため(笑)その時期に猶予があったのだ）潮時でしょう。

カレンダー通りに休む仕事は今までより月1,2日くらい休日が多くなる予定で、その分収入も減るだろうけどまあ良しとしました。良くもないけどそれだけの条件の仕事を続けられない私だったのだから仕方ない。
どうせ一ヶ月ぐらいふらふらしているだろうという目測の元で確保しておいた資金が少し浮きそうなので、安心して遊べます(笑)。
とりあえずあと三日、最後の平日休みを有効に使いたいなあ。カラオケのフリータイムとか（有効な平日休みの過ごし方がそれで本当にいいのかお前）。


2006年05月29日(月) ■
突然オリジナル劇場（復習）

　雨音が聞こえる。
　規則的な律動。
「……」
　何かを言いかけたように、彼の口は軽く開いたまま窓の外の景色に向かって無音の声を発する。
　呼んでも、もう答える事のない友人の名を。
（…あの日も、こんな雨だった…）
　幼い日の記憶。
　突然の夕立に、友人ははしゃいで先を走った。泥を跳ねるぬかるみの道を二人、急かされるように駆け抜けたあの日。
　幼馴染の二人はいつも一緒だった。未来永劫共に在り続けるのだと、信じて疑わなかったあの頃。
　あの日彼は手を離してしまった。
　誰よりも大好きだった、友人の手を。
「……」
　濡れた指先が雨脚を掴もうと踠いた。
　雨はいくらでも降り続ける。地に染み、川を流れ、やがて天へと昇り再び地を濡らす。
　決して覚める事のない夢のように。
　何度でも、何度でも。
　繰り返す。
「…『――』……」
　そして今日も、また。
　窓硝子に飛んだ雨の雫が、細い線を描いてゆらゆらと流れて落ちた。


何と言うか、おさらいな感じ。


2006年05月24日(水) ■
ユキヤ君が好みですｖ

先日なるしまゆりの「仔鹿狩り」を見ました。なるしまさんはかれこれ幽白の同人時代から応援しています。同人界には珍しい、「絵よりもストーリーの上手い作家さん」でした。短編構成力は相変わらず見事だと思う。同人上がりの作家さんには珍しく、「男同士の友情が妄想の粋に足を踏み入れない」のも立派だと思う。
や、幻獣文書は、ほら、まあ(笑)。

少年怪奇シリーズ、買おうかなあ。


2006年05月23日(火) ■
×２

地元のブックオフで立ち読みしていたら、2,3年前某カードショップで良くお会いした方々（仮にAさん・Bさんとしよう）に声を掛けられる。お久し振りですー。ちなみにその後件のショップはデュエルスペース（椅子と机があって自由に遊べる場所）の使用が無料でなくなってから仲間達もすっかり足が遠ざかりました。
当時女子大生だったAさんも先月から社会人らしい。月日の経つのは早いのう（←祖母的視点）。当時公務員だったBさんはまだ公務員らしい。そりゃそうか。
今年から公務員になった別の知人に報告したらメールが返って来る。
私「BさんBさん、こんなメールが来てますが」
B「え？」
『あんまり仕事がない場合どうしましょう　って聞いてみてください(笑)』
B「死ねばいいのにと思う」
A「え？　なになに？」
私「いやね、新米公務員からこんなメールが」
A「……。死ねばいいのにと思う」
……多忙で殺気立ってる社会人にそんな事聞くのは喧嘩売ってると思うよ、やはり(笑)（←自分が見せたくせに）。
きっちりそのまま返信しておきました。

その後先月残業代だけで10万稼いだというBさんに夕飯を奢って頂き、「Bさんのレシピは『40kgのママチャリと80kgの拳銃と、隠し味に欺き・スパイスとして嘘を入れたものを、520度の油で揚げて悪をトッピングしたら完成♪』である」とかいうお話を伺って帰って来ました。何だか自分の名前からレシピを出してくれる成分解析的ページがあるらしいですが、ネットで探しても見付かりませんでした。誰か教えて下さい。


2006年05月20日(土) ■
合格点

コンビニでデスノートの最終回だけ立ち読みしました。
あれ？　でも今日って土曜日じゃ…ジャンプって月曜発売じゃ……つーかジャンプが週末まで売れ残ってしまうコンビニってどうなの…とか思いつつメロとかニアが出始めた頃から読んでいない（どんだけブランクなんだ）漫画の最終回をめくる。ちなみに極最近の展開の触りだけ妹から聞いていました。
や…まあ、どんな感動的な話でも10秒で身も蓋もない粗筋にまとめてしまう妹のこと、話半分で聞かねばならなかったが……想像していたよりは悪くない終わり方だったと思います。先代Lとの対決が佳境に入った頃から「一体少年ジャンプ誌上でこの漫画はどういった終幕に着地するのか」と内心ハラハラしていたので、ジャンプとしてのタブーを犯す事もなく（た…多分レベルEよりは…）ここまで辿り着けたのは立派だったと思う。
結論としては「最後には必ず正義が勝ちます」という王道になりましたが、かつてそのテーマで負ける方を主役に据えた少年漫画がどれだけあったのだろう。もちろん少年漫画の主人公が皆熱血正義漢という訳ではありませんが、大概の主人公は「悪ぶっているけど根はいい奴」だったり「確かに性格は悪いけど話の展開的には弱者を守るために戦」ったりと、何かしら読者に売り込める道徳概念があったりしたものです。
そこ行くと文句なしに根っから「ザ・悪党」のキラ様。妹の話では死に様もそれこそ「RPGで主人公が苦労の末やっと倒した魔王」のようだったそうです。お疲れ様。

妹が途中で買うのをやめていたコミックスを最終巻まで揃えるとか言い出したので、その暁には通しでじっくり読みたいと思います。毎週少年達をワクワクドキドキさせるのは海賊漫画や忍者漫画にでもお任せして、やや大人向けのエンターテインメント作品として楽しみたい。


2006年05月19日(金) ■
ところで息子さんの名前何だっけ友人…

ロリコン友人として極一部で名高い新米パパから第一子誕生報告以来のメールが来ました。
「リアルで生まれたのが男だったので娘育てゲーを買ってきました」
リアル育児にもちゃんと協力するよう返信しておきました。今更ゲームの内容についてどうこう反応してやるほど親切な友人だと思うなよ。


ゲームと言えば毎日大人のトレーニングをやっています（DSと抜いただけで何か別の響きを感じないでもないのは気のせいか）。今日やっと脳年齢測定結果で20歳（最低年齢）になったので満足。家族4人分のデータを記録してあるので比較も出来ますが、今のところ漢字・計算系は私が、反射・記憶系は妹が上位成績を独占しています。さすがに両親の成績は上位にさっぱり見ませんが、何しろ彼らは「実年齢よりも10歳以上若い脳年齢」という、私や妹には絶対に出せない記録を出しているのでやはりすごいのです。きっと。


2006年05月18日(木) ■
幼子のような無垢な心で

私の手元にあるたべっ子どうぶつ（今気付いたけどこの商品名「子」だけ漢字なのか）の箱の裏にある「楽しい英会話�ァ廖�

「
はじめましてのお友達。まずはお名前から覚えようね。
『What`s your name?』ホワッツ　ユア　ネーム？
お名前は？
『My name is Rabbit』マイ　ネーム　イズ　ラビット
うさぎです。
」

……それ名前か…？


2006年05月16日(火) ■
転がる夢なんだよ

子供の教育方針で意見が対立したお父さんとお母さんが店先で議論するのを見ていました。
真っ当ぽい結論としては「子供のやりたいようにさせる」というのがあるけれど、肝心の子供が特別やりたい事がなかったりするから困るよね(笑)。

拙宅で購読している新聞の夕刊にとあるライターさんの連載があります。筆者のお子さん（4歳）は難病による障碍児で、乳幼児の時期に発症した場合は5歳くらいまでに亡くなる場合がほとんどらしい。でも世界的に症例が少ない事と、同名の病気でも患者によって症状や重症度の幅がかなり広い事から、「言ってみれば一人一人の患者が全て『世界でたったひとりの症例』のようなもの」で先は全く見えないらしい。
お父さんである筆者は「この子はきっと人よりも短い人生だろうから、わざわざ世間の厳しさや辛さを味わわせたくない。障碍児だからと差別の目で見るような人達は親である私達が意識的に子供の世界から排除して、好意的な目で見守ってくれる人達だけに囲まれて幸せな人生にしてやりたい」と考える。
お母さんである奥さんは「でもこの子の病気は本当にまだわからない事だらけで、ひょっとしたらこの子は私達よりも長生きするかも知れない。もしそうなった時に自分の力で生きて行けるように、人生の困難を全て避けて通るような育て方は良くないと思う」と考える。
…難しいなー。「恐らく親よりも長生きする可能性の方が高い」子供に対しては一般的に「子供は失敗する事で成長する。親が過保護になって子供の人生からハードルを取り除いて行くような教育は良くない」というのが市民権を得た一つの結論だと思うけれど、「生を得て数年で人生を閉じる可能性が非常に高い」子供に対してはどうなんだろう。お父さんの考え方も一理あると思う。
子供の教育って人ひとりの人生を決めて行く事にも繋がるから難しいなあと思う。自分の子供の事だから色々考えるけど、自分だけの子供でもない訳で。

…や、子供もいない私がそんな事難しがっても詮無い話ですが(笑)。
今年に入って身近なところで２件出産話が転がってるので、平成18年生まれの二人の子に対してご両親を思いながら考えてみました。


2006年05月15日(月) ■
前略クリストファー・ロビン殿

本日付で仕事をやめたのですが、３人中２人くらいのペースで「寿ですか？」と聞かれました。宛てもないのに退職してすみませんねえ。

昨日の送別会で職場のかわいい女の子に（酔ってはいたものの）「FITSさんやめちゃったら悲しいです」と泣かれたのが心残りです。うわあんなんてかわいいんだ○○さん！！　思わず「また飲み会あったら誘って下さい」とか言ってしまいました。現に昨日も以前退職した仲間とかが来ていたので普通に誘われそうですが、本当に定期が切れた後もあんなとこまで飲みに行くのか私。
早まったか。

次の仕事を探さねばならないのですが、正直少し休みたい気はしています。
そして人よりも根性がないのを自覚してもう少し精神や睡眠などを削らなくても良い仕事を探せないものかと目論んでおります。
どうなる事か。

そういえば妹の新しい仕事が見付かったという話も聞いていません（「ホームページの入力作業」という名目の高給バイトに面接に行ったら色々な掲示板にひたすら宣伝リンクを張りに行く仕事だったという話は聞いた）。
この姉にしてこの妹あり。


2006年05月12日(金) ■
突然スカユリ劇場（途中）

　空が降りて来る。
　次第に長くなる自分の影に目をやり、スカサハは溜息をついた。
　夕暮れはどの土地にいても同じ色の景色なのだと知る。
「…ユリア。夜になっちゃうよ」
「……」
　そう声をかけても、ユリアは泣き出しそうな瞳で固く唇を閉ざしたままだった。
　あってはならない事だった。前線で取り逃がした敵兵によって、後方支援部隊が危険に晒されるなど。
　心臓が止まるかと思った。
（……矛盾…してる、な…）
　苦く口の中で呟く。
　戦う術を持たない仲間達を逃がすため、ユリアが一人で敵を引き付けていると聞かされた時は指先から体温が引いていった。思わず後先を考えずに持ち場を離れてしまったから、きっと夜にはシャナンから小言と説教の山があると思う。
　けれどそうせずにはいられなかった。
　たくさんの命を奪い続ける決意と、たったひとつの命を守りたいと思う気持ち。
「……ユリア」
「いやいや。スカサハが手をつないでくれないなら行かないわ」
　子供のように首を振り、ユリアはじっとスカサハを見つめた。
　きっと怖い思いをさせたと思う。幸いユリアには然したる怪我もなかったけれど、目前でたくさんの血を見せてしまった。
　もちろんユリアは知っているはずだ。戦場という場所の意味、人の死と生の差。
　それでも少しでもそこから遠ざけたいと思うのは、ただの自己満足だろうか。
「スカサハ。……手をつないで」
　細い指を、そっと差し出す。
　心細い思いをしたのだろう。駆け付けたスカサハが剣を納めて振り向いた時、ユリアは小さく震えていた。
　城へ戻ろう、と促したスカサハに遠慮がちに聞いた。
『……ひとつだけ、お願いをしてもいい？』
　簡単に頷いたのが間違いだった。
　もちろんユリアが望むのならば、どんな事でも叶えてあげたい。手をつないで歩く事で彼女が安らぎを取り戻せるのならいくらでもそうしてやりたかった。
　けれど。
「…『今は』駄目だよ、ユリア」
　静かな声で、諭すようにもう一度伝える。
　ユリアは伸ばした手を戻さない。けれどそこに、自分の手を重ねる事は躊躇われた。
　一日戦場で、汗と砂埃と、血にまみれた自分の手。
「…城に戻って……ちゃんと、綺麗にしてからつないであげるから」
「いやいや。今がいいの、今つないで」
「…ユリア……」
　その紅い色は既に乾いて拭っても消えない跡となる。
　本当は、どれだけ洗っても変わる事はないのだ。返り血を洗い流せば犯した罪が消える訳ではない。
　目に見えなければ済む話ではない。それはわかっているつもりだけれど。
　つもり、…だけれど。
「…駄目だよ、ユリア……。ほら、オレの手汚いからさ」
　ぱんぱんと軽く手を叩く。細かい砂がそれだけでその周りを舞った。
「つないだら、ユリアの手も汚れちゃうよ」
　少し笑いかけてみたけれど、ユリアが頷く気配はない。
　こんな思いは身勝手なだけだろうか。現にユリアは「身を守るため」との名目とは言え、戦う術を得てこの場所に来ているのだ。
　戦う事も傷付け合う事も、殺し合う事も目の当たりの現実としているのだ。
　それなのに。
「…スカサハの手は汚くなんかないわ」
　小さく、ユリアが声に出す。
　小さく、けれど強く。
「汚くなんかないわ。私達を守ってくれる手だもの」
「…ユリア達にはそうかも知れないけど……オレ達が戦ってる相手にだって、守りたいものはあるんだ。オレはただの人殺しだよ」
「スカサハの手が汚いなら私の手も汚いわ。ねえ、私だって同じよ」
「ユリア……」
　そう言われて、詰まる。
　きっと自分よりはユリアの言葉の方が正しい。
　夕日が地平線にかかる。薄闇を落として来る空が、スカサハに決断を迫っていた。
　ユリアは手を戻さない。じっと、揺るぎなくその瞳にスカサハの姿を映している。
　紫鏡の湖。
　それは、赦すだけの力を持たない悲しさを満たすようにも見える。
「……スカサハ。自分だけが汚れているなんて思わないで」
　次第に落ちてゆく日の陰で、ユリアは呟いた。
　それは確かに巫女の言葉であると思う。
「自分だけが罪を負うだなんて思わないで」
　空気に溶ける、透明な声。
　一歩近付き、二歩近付く。躊躇うスカサハの胸元に、細い指を突きつける。
　ユリアははっきりと言った。
　凡そ、普段の大人しい顔からは想像もつかぬほど。
「…私もあなたと同じよ。私達は皆罪を犯して罰を受けるの」
「…ユリア」
「私もあなたも地獄に落ちるの。大地を血に染めて、革命を叫ぶのよ」
　



５月から放置してあった書きかけを、年の瀬に回収してみたり。


2006年05月11日(木) ■
ちなみにオズと読む

知人が何やら苦手な少女漫画を読むのに（別に誰が強制した訳でもないのに何故あの人は常に自ら罰ゲームに飛び込むのか…）気合を入れると言うので、「どうせ気合を入れるなら『OZ』をお勧めします」と言ったらどうも探しに探して見付からなかったらしい。ご…ごめん……せめて「獣王星」にしておけば良かったかも知れない（同じ作者の別作品。話の内容は違うがスケールのでかさは似たりよったりだ）。

ちなみに「OZ」は人工生命体とかが出て来る未来もの。雑誌の系列から言えば少女漫画のジャンルに入れるしかないのでしょうが、一応恋愛要素も出て来ますが、おおよそ「少女漫画」という言葉の響きから浮かぶイメージとは程遠いハードな内容です。生命とか科学とか人類とかに話が行ってしまうので。
ちなみに「OZ」とは作中で科学者の描く桃源郷のようなもので、宮崎アニメをご存知の方はラピュタをイメージすると近いかも知れない。別の知人との話題に出したら「魔法使い？」と返されてしまいましたが、クライマックスで「あなたは臆病なライオンよ」という台詞があるのである意味パロディものとも言えるのだろうか。心を欲する案山子の象徴が人工生命体達なのかな、と。

男性にもお勧め出来る漫画ですが、前述の通り探してもなかなか見付からないらしい。かく言う私も妹の所蔵するコミックスでしか見ておらず、しかもそれは現在奴の部屋の屋根裏蔵書に眠っているので私の意志では取り出せない代物です。
しかし考えてみれば「BANANA FISH」も少女漫画か。じゃあ何も「OZ」で悩む事はないのかも知れない。


2006年05月10日(水) ■
突然オリジナル劇場（久々）

　君を忘れない。
　あの蒸し暑い夏の日、蜃気楼のように揺れた木々の影。
　熱風に煽られて、麦藁帽子が高く、高く舞い上がった。
　見上げた青い空。
『ソフトクリームみてえだなー』
　白の濃い入道雲を指して、無邪気に笑った君の顔。
　慌てて拾いに走った帽子を被り忘れたままつられて見惚れてしまった僕。
　母の言いつけを守らなかった僕は宣告通り暑さに負けて、程なく意識を失う事になる。蝉の声が鼓膜の陰にいつまでも残るようだった。
　あの夏の日。
『ほらな、すっごいおっきいやつ取れたんだ、これ』
　次の日の早朝、見舞いと称して君が持って来てくれた甲虫。
　陽に灼けていつも土の匂いのする君の肌。
　僕は笑って、ありがとうと元気だよの言葉をどう伝えればいいかと考えていた。
　小さな胸の中に生まれたその風の名前を知らなくて。あの頃、とても小さかった僕らの世界とそこから覗く広い空。
　風景は平坦で、けれど永遠であると信じていた。
　遠い記憶。
　あの景色の中に君はいる。
　あの季節の中に君はいる。
「…『――』……」
　その名を呟くと、夏草の揺れる匂いが僕を息苦しくさせる。
　入道雲、麦藁帽子、蝉時雨、甲虫、二人で分け合ったアイスキャンデー、手を離してしまった夕立の日。
　君を忘れない。
　あの頃確かに、僕と君が過ごした日々を。



ちょっと、リハビリ。
しかし季節外れ。


2006年05月09日(火) ■
麻痺するのも怖いが言い換えればいいというものでもない気が

知人の日記で「CMで『殺す』という単語を出すのはどうなのか」という話題を見掛ける。
「『さ』で始まり『そ』で終わる独立した名詞」を出そうとして真っ先に「殺鼠」という言葉が出て来てしまった私に発言権は多分、ない。

ちなみに妹は連日のネカフェ通いで最近脳内入荷（もちろん実物も奴の部屋に）した漫画の、「うんｖ　殺す殺す」と弾けんばかりの笑顔でのたまう二重人格の眼帯少年が今ブームだそうです。
しかし1〜3巻がないと話が良くわからんのですが（お気に入り少年が4巻から登場らしい）。


2006年05月07日(日) ■
寝ても覚めても

ここのところ五日連続で同じ要素の絡む夢を見ています。いい加減何とかならんのかと思う反面いつまで続くのかちょっと興味深い気もします。一般的にはどうだか存じませんが私の場合その時々心を占めている（良くも悪くも）ものが夢に出て来るのは昔からありがちな事で、過去の痛い例で言えば「夢でフィンアイの話を考えていた」なんて事もありました。肝心の考えた内容は起きた時点で断片的にしか覚えていない（しかも起きてから冷静に考えてみると全くストーリーの辻褄が合っていない）のが常ですが。

ちなみに同じ要素があるというだけで同じ内容の夢を毎夜見ている訳ではありません。そのうち一度は何故か学生時代の恩師におぶわれて坂道を駆け下りて行くという展開がありました。ここ数年ご無沙汰してますが先生お元気でしょうかと覚めてから空に向かって思ってみたり。
ちなみに先生と言っても私と一回りしか違わない（大学で先生と呼ばれる人達は生徒と親子どころか祖父と孫ぐらいの年齢差の人がごろごろいる）お兄さんみたいな人でしたが、やはり私は年上の「優しいお兄さん」的な男性には弱いのだと痛感した次第です。
つーても今現実世界の私を知る人達（ここを見る限りでは大半が年下）は全く説得力を感じないだろうな。


2006年05月06日(土) ■
足りないのかひょっとして

相変わらず人のDSでトレーニングをやってます。
漢字書き取りで「醤油」は書けるのに「癒し」「寛ぐ」が書けないのは我ながらどうかと思いました。一体私のこれからの人生で醤油と書く必要にどれだけ迫られるというのか。

ちなみに薔薇と憂鬱は書けません。


2006年05月03日(水) ■
大人のアレ

最近になって突然父が欲しいと言い出したので、DSLiteを買って来ました。
1時間早く家を出て出勤前に新宿のヨドバシカメラへ。
…ふっ、やっぱりな。連休初日の朝にはちゃんと確保してると思ったぜ！
てな感じの読みであっさりゲット。
ポイントはお駄賃としてちゃっかり自分のカードに入れさせて頂きました。ご馳走様。

同時購入を命じられたソフトは何の意外性もなく脳年齢測定もの。自分の分の購入は当面先送りにしたので、ちょっとだけ借りてやらせてもらう。
結果、実年齢＋4歳。
……。
地味過ぎてネタにもならん。
精進します。