其のひとに会いたくて、 - 2012年05月14日(月) 其のひとに会うことはそう頻繁なことではない。 けれどその少ない機会に、必ず身体を重ねてしまっている。 いろんな人たちを裏切りながら。 しかし罪の重さ以上に、快楽の誘惑に抗えない私たちがいる。 あの指に、腕に、唇に。私は完全に囚われている。 其のひとは優しい言葉で私を慰めてくれるし、励ましてくれる。 だから私は仕事のことを誰よりもまず其のひとに相談する。 しかし私を抱いている時に見降ろす其のひとの目はどこまでも冷酷で。 その冷酷な目が、しかし私は何よりも好きなのだ。 その目の冷たさと、自分の中に在る彼自身の熱との裏腹さに。 多分何よりも欲情する。 恐らくすぐ訪れるであろう終わりを、常に覚悟しながら。 私たちはあと何回身体を重ねるのだろうか。 それ以上に、いつも不安が付き纏う。 彼にとって私は、一体どういう存在なんだろう、と。 大切な存在でないなら、それはそれで構わない。 けれど終わりにしたいのなら、はっきりと言葉で伝えて欲しい。 あなたの負担になることが、私は最も恐ろしいのだから。 - 結局 - 2012年05月02日(水) 其のひとと職場が離れて1ヶ月が経過した。 結論から言うと、関係は続いているのである。 個人的な勉強の都合で前の勤務先には割と顔を出しているのもあるのだが 定期的に個人的なメールを交わしていたり。 職場の異動直後は環境に慣れなくて、完全に凹んでいたのを慰めてもらったり いろいろと支えてもらっているというのが正しい表現だと思う。 慰め方は、言葉だったり、手だったり、唇だったり。 その時々で違うけれど 私がいよいよ其のひとに夢中になっていることは間違いがない。 其のひとからのメールは、短いのだけれど 私が遠い勤務先への通勤で運転しながら寝てしまうと話したところ 今のところ毎週、目の覚めるような甘いメールを送ってくれるのだ。 今まで完全に片思いだと思っていたから、驚くべき進化といっていいだろう。 ただ最近はほぼ全てのメールに、甘いというか 扇情的な一文が必ず添えられている。 カラダを求めてくれているらしい。 しかし同時に私も其のひとのカラダが欲しくて堪らないのだ。 どういう関係なんだろうか、と考える。 決して付き合っているという表現ではなく あくまで上司と後輩の枠は出ないのだろうな、と思う。 なんだつまり、セフレってことなんだろうか。 まぁしかし、それはそれでいいのかな、と思う。 どういう形であれ、其のひとが私を求めてくれる。 それは誰に何と言われようと どう非難されようと 私にとって幸せなことであることには変わりがないのだから。 -
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