陸橋...東風

 

 

予想外。 - 2011年06月14日(火)

仕切り直しの飲み会はどうせしばらく行われないんだろうなぁ、と思っていたら
本当に近日中に開催されることになった。驚きである。
しかも其の人の方から日付を指定してきた。

多分、私を待たせてしまったことへの謝罪の気持ちと
送ってもらった車中での会話が思いの外盛り上がったのが決め手なのであろう。
勿論9:1で前者の気持ちなのはほぼ間違いあるまいて。

にしても。
先日送ってもらった時の其の人は、本当に恰好良かったと思う。
あれほどまでにずばりと言い切る人に、これまで私は会ったことがない。
其の人の言葉には、膜が無い。そして嘘が殆ど混じっていない。
だからこそ、突き刺さる。

送ってもらったことに対し礼を言ったところ、むしろ楽しかった、と
其の人に言われてしまう。
その言葉に少し浮かれる。けれど。
あんまりこういうことを言わないで欲しいな、とも思う。

だってきっともっと好きになる。
其の人が私に向けている感情とは違うベクトルで。

きっとこれから苦しくなる。


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後日談として - 2011年06月13日(月)

サシ飲みは結局行われなかったのである。
其の人の緊急手術の仕事が予定よりも長くなり
家庭持ちである其の人は帰らなければならない時間となってしまったから。

私はと言えば、其の人からの電話が来るまでの1時間半、
一人で店に入り酒を飲んでいたのである。
何度か職場に電話しようかと思ったけれど、邪魔するのは野暮だと思い
文庫本片手に一人、待っていた。
視線は痛いではあるけれど、まぁ耐えられない程ではなく
きっと私普通に一人飲み出来ちゃうんだろうなぁ、と漠然と考えていた。

とはいえ電話を貰って、今日はやめよう、と言われた時は
さすがにショックだったのは事実である。

問題はそこから。ちょっと展開に驚いた。

本当に一人飲みしていたことに、其の人は大変驚いたらしい。
それで不憫に思ったのだろう。
「車で家に送ってやるから。」と言ってきたのだった。

しかし飲み会のセッティング場所は、むしろ其の人の家に近かったんである。
それをわざわざ職場付近にある私の自宅に戻して、また帰るというのも非効率的。
そう思ったので、一旦は断って電話を切った。

でも切った後、やっぱり少しムカつくのでもう一度掛け直して
「本当に送ってくれるんですか?」と聞いたら、「迎えに行く」と言われ。

で、本当に来てくれたんである。

思わず「本当に来てくれると思いませんでした。」と素直に言ってしまうが
「俺はいつも呼ばれたら来るから、って言ってるだろ。」と返され。
確かに私が当直の時、困ったら俺を呼べといつも言われているけれど
まさかそれがこの状況でも通用するとは思わなんだ、と内心思う。

其の人は「今度必ず飲みに行こう」と言ったけれど
そもそも今回の約束だって発端は3月の出来事だったのがここまで延びてきた訳である。
「そんな約束、信じられません。」と正直に言ってしまう。
「信じられないとか言うな。」と、本当に直近の日程で再度組まれることになった。

そんなことや他愛も無いことを話しながら、本当に家まで送ってもらったのだった。

飲み会が反故にされたのは悲しかった。
けれどそれも其の人の意志ではなく、仕方が無かったということも同業者なのだから勿論解っている。
私が解っている、ということを其の人も解っているだろう。

だから正直こんなにフォローされるなんて思ってなかったし
何より有無を言わさず「送るから」ときっぱり宣言されたり
新たな約束を取り付けてくれたりしたこと。

最近其の人への気持ちは醒めてきていたのだけど
さすがに今回、ときめいた。

それに考えようによっては車で送って貰うというシチュエーションはかなりレア。
まぁ怪我の功名ということにしておいて、次のサシ飲みの予定を立てていきたいと思っている。


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どうなることやら。 - 2011年06月07日(火)

其の人と一緒に飲みに行く約束を取り付けたのである。
この日どうですか、とメールしてから全く音沙汰がなく、結局しびれを切らした私から
改めて「先日の件ですがご都合はどうですか」と聞いたのだった。


結果的には都合は良かったらしい。
まぁ私にとって都合よく解釈すると、恐らく其の人はこの返事を言いたいんだろうな、というタイミングがこれまで何回かあったのである。
ただサシで飲むか、と言っている状況的に、他の人に聞かれると後々面倒というか
そういうことがあって私自身も中々言いだせなかったのは事実。

しかしながら其の人が狡いと思うところは
自分で「サシで飲みに行きたい」とか言っておきながら行動は私に起こさせる点である。
何の牽制なのか知らないけれど。
「どういう展開になっても、誘ってきたのはお前」ってことなのだろうか。
それはそれで別に良いんだけど。
誰かのせいにするつもりなんて毛頭ないのだから。

ただ其の人も私も家庭持ちなのである。
もっと言えば其の人は私の夫のこともよく知っている。
そういう訳で、いかがわしい関係になる可能性は低いと思われる。
何より私は其の人の好みではないらしいことは、他の人づてに知っている。

そして私の中での気持ちも揺れている。
其の人が以前職場の人に手を出したとか出さないとかで揉めたらしい、という話は前から知っていた。
だから今回の牽制のようなものも、その辺の警戒心からなのではないかと推察する。
一方で、これも噂で今は他の病棟の看護師さんにご執心だという話も聞いた。
また同じ轍を踏もうとするとは馬鹿じゃないか、と私は思い。

結論から言うと気持ちがちょっと冷めたのである。醒めた、の方が正しいかもしれない。

という訳で本当にサシ飲みでいいのかというのは随分迷った。
「サシで良いですか」という問いかけに、其の人は「お前に任せる」と言い。
ニュアンスの理解にちょっと困っているのも事実である。
サシで良いと言われない以上、良識に訴えた軽い拒否なのか、と。

でもきっとこんな機会に次は無いだろう。
そう思ったので、今回はサシにしておいた。

にしても場所も時間もメンツも私任せかよ、と思い軽く毒づく。
まぁ部下である以上いいんですけど、指定くらい欲しかったものである。

其の人にとって私は可愛い部下、という立ち位置を忘れさえしなければ
おかしなことになることはないのだから。


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