今夜だけは正直に - 2011年05月16日(月) 伝えたい。 ※まぁまぁ酔っております。 其の人が好き。 凄く。 手に入ることは無いと解っていても。 それでも好き。 人を好きな気持ちは、とても素敵なもの。 …故に其の人に感謝する。 しかし人を好きな気持ちは、とても苦しい。 …故に其の人に苛立ちを覚える。 それでも。 やっぱりあなたを見ていたい。 見ているだけで、嬉しくなるのだもの。 あなたの近くに居られることを幸せだと思う。 …本当なら、眩し過ぎて近づけなかったはずだもの。 あなたを見ているだけで、幸せだと思う。 あなたとの他愛も無い会話が、こんなにも楽しい。 私はあなたにやられてしまっている。 出来ることならあなたに伝えたい。 「大好き」だと。 この気持ちが誰も幸せにしないことを知っているのに。 それでも。 本当は伝えたい。あなたのことが大好きだと。 でも、終わりにしなくては。 - 怪我の功名といったところか。 - 2011年05月15日(日) 今日は仕事。当直である。 ところが勤務表を見て恐ろしいことに気がついた。 麻酔科部長⇒当直明けで午前上がり 他のベテランの面々⇒全員休み 気がつけば我々下っ端ーズ(医者6-7年目と医者になって2カ月の研修医くんたち)だけ6人雁首そろえているっていう 何だかどうしようもない勤務体制で力が抜けたのである。 これではICU・CCU共にとても不安である。どうしよう。 そう思ったらふと、これは其の人にメールすれば良いのではないかと思いついた。 この週末、其の人とは勤務表の都合上顔を合わせることはなく かといって気軽にメールするような中でもないので悶々としており。 なんだかこれはチャンスではなかろうかと朝一で送信(←迷惑)。 とはいえ内容は本当に業務連絡的な、全く色気のないものであったが。 返事は全く期待してなかったが (何故なら以前「俺メール返さないから」と言われたことがあったから) 携帯を持ち歩いていたのは事実である。 しかし昼を過ぎても夕方になっても音沙汰がないので、まぁこんなもんだろうと思っていた。 しかし返信は来たんである。 とはいっても物凄く素っ気ない1行だけであったが。 なのにそれだけで私はとても嬉しい。 単純だなと自分でも呆れてしまうが。 でも単純でも呆れられても、こんな小さなことで幸せになれるのは嬉しいこと。 明日は顔を合わせる日。 短く切り過ぎてしまった前髪を、一体何と言ってからかわれるだろうか…。 - 正直に - 2011年05月14日(土) 気がつけば其の人がとても好き。 もう認めざるを得ない。 日がな一日、其の人のことばかり考えていた。 考えたってどうしようもないけど、頭から離れないし。 何度同じことを繰り返すのだろう、と 私は自分の愚かさにため息をつく。 これが本当に恋なのかと言われると 私にははっきりとした返事ができない。 何故なら、其の人をとても尊敬していることが事実だから。 尊敬と恋を混同しているのならば、そこは私は自信が持てない。 ただ恋に落ちてしまった、嵌まってしまった感覚があったのだ。 それがどのタイミングだったのかも、はっきり解ってしまった。 でも。けれど。 其の人は私にそういう関係を望まない。 だから私の気持ちは其の人にとっては迷惑なだけだろう。 それでも止められないのが、或る意味とても悔しい。 『あなたが気付かせた恋があなたなしで育っていく』 『悲しい花つける前に小さな手で摘んでほしい』 そういう歌詞があったけれど、まさにそんな気持ちだ。 ひっそりと枯れればいい、と願い続ける。 これ以上大きくならないうちに。 楽しかったはずのものが辛いものに変わってしまう前に。 其の人はあの日、突然私の手首を掴んだ。 それはどういう意味だったのか。私には解らない。 - - 2011年05月13日(金) 今日はいろんなところで其の人に会ったのだった。 例えばそれは喫煙所。 例えばそれは食堂だったり。 偶々時間が重なって、会うことが出来ただけのこと。 いつ飲みに行くのか決めて下さい、と言ったら まぁ焦るなよ今日は一日長いんだから、と言われた。 結局具体的な日時の話は無く。 互いの勤務シフトを見る限り、今月中は無理そうだ。 何を考えているのかよく解らない。 喫煙所では一瞬予定表なんか見てたから、どうするか決めるのかと思ったけれど。 会えば嬉しい。 でも会うと苛々する。 其の人。 - またしてもまとまりが無い。 - 2011年05月12日(木) 其の人といずれ飲みに行こう、という約束をしているが その前に昨日病棟全体の飲み会があったのだった。 ただ其の人は数日前からご家族の体調が悪い、とも聞いていたので この飲み会には来ないのかなと思っていた。 だが実際は来ていたのである。 最初は来ていることすら気付かなかったし 席も近くなかったから話も殆どしなかった。 一度お開きになった後、其の人の姿が見えなくなったので タバコを置いて帰ったのか、と思い、勝手に一本貰って吸っていた。 だが戻ってきたのである。 その後のだらだらとした流れの中で、ずっと其の人の隣にいた。 だが私はそこまでに結構酒を飲んでいたので、少し記憶が遠く感じる。 でも内容はしっかり覚えている。 同じ部署の看護師さんの話である。 その方も其の人に以前好意を持っていたようである。 結局関係は無かったらしいが、きわどいところまでいったようで。 その看護師さんもだいぶ酔っていて、いろいろぶちまけていたのだ。 全ては良い思い出のようであったが。 其の人は確かに見た目も恰好良いし性格も男気がある。 癖はあるものの看護師さんには人気が高い。 そういう人だから、これまでも数々の浮名を流している。 「だから俺はそういうのはもういいんだよ。」 と其の人は言った。 私のことも時折見ながら。 私は何故か急激に絶望する。 「私の恋心など、この人には全く取るに足らないことに違いないのだ」と。 酒のせいで随分と感情のタガが外れていた。 トイレの中で、笑いながら泣いていた。 「死んでいることと生きていることに1mmの差も無い」 何故だか私は唐突に、そう理解した。 席に戻った後、其の人は何度か私に「また今度の飲みでな。」と言ったのだが 私はそれに僅かな苛立ちを覚えるのだった。 そして帰り際、誰かと二人まとめてハグされた。 其の人は背が高くて手足も長いので、二人まとめて両手に収めることなど訳はない。 私の感情はさらに不安定になる。 つい 「生きていることと死んでいることの間の差なんて1mmも無いんですよ」 と其の人に吐き捨てる。 今度飲もう、という約束は何となく少人数でという話であったが けれど去り際に 「お前やっぱり面白いからサシで飲みたいな。」 と言われてしまう。 苛々は頂点に達する。 雨の中、酔った頭で40分以上歩いて帰った。 混乱を収めるために。 自分の中の熱を消してしまうために。 其の人に完全に心を乱されてしまっている。 こんな自分は嫌だ。 どうやっても叶うはずが、届くはずのない想いで これほどまでに乱されてしまう私が嫌い。 - いろいろと考えた。 - 2011年05月01日(日) 例の彼とは結局溝を埋めることができなかった。 最期にはもう殆ど会話をすることもなくさよならだった。 職場が分かれたので、距離と時間があればまた元のように仲の良い友人でいられるかと思ったが 彼がそれを望まないようである。 でも或る意味今回の仲違いは私の精神衛生上には良かったのかもしれない。 2年前。やはり彼と職場が分かれる時が迫った頃。 胸が痛くて仕方がなかった。要するに私は辛かった。 今回は殆ど辛くなかった。むしろ残念なくらいに。 彼に未練が無くなってしまったこともそう。 それ以上に、私の心が別に向いたことが大きいのだろう。 君は気付いていただろう? 私が君の知る別の人に強く惹かれ始めていたことを。 其の人と私の距離が、微妙に狭まっていく様を。 彼は恐らくその人が好きだったのではないか、と私は思う。 好きというのは大げさな表現かもしれないが。 まぁ、それももうどうでもいいことだ。 其の人と私の関係は、もう彼の知るところではない。 其の人はとても尊敬できる上司である。 私はまた尊敬と好きを区別できないでいるのかもしれない。 其の人はこれまで幾度となく、私が落ち込んでいる時に見守ってくれていた。 けれど一方で其の人が完全無欠ではないことも知っていて 其の人が落ち込んでいる時、時折私が力になれることも何となく解っている。 其の人もこれまでと同様、私のことを忠実な部下以上に思うことはないだろう。 要するにまた純粋な片思いだ。 けれども互いに既婚者である以上、これ以上のことは望めない。 望める訳がない。 既婚者である以前に、私が愛されることなんて有り得ないのだから。 けれど互いにお揃いのサンダルだったりお守りを持っていて喜んでいる。 むしろ其の人の方が喜んでいるのには驚いた。 仕事以外では、他愛もない話をするだけの関係。 けれども私には思った以上にこの関係が大切だ。 其の人に会いたいと思う。もっと話したいと思う。 もっと知りたいと思う。もっと知ってほしいと思う。 それが恋じゃなくてなんだというのだろう。 今のままの恋心は、誰も傷つけないだろう。 勿論自分の夫にも悟らせる気など毛頭ない。 私はこの小さな恋心を、ただひたすら自分の中で暖め続ければ良い。 いつか枯れてしまうまで。誰にも見せずに、ひっそりと。 -
|
|