断るとか断らないとか、それ以前の問題。 - 2010年06月15日(火) バレエはあっさり断られました。 というよりも興味が無いらしい。前と言ってたことが違うのだが。 予想はしていたけれど、また距離が本当に微妙になっている。 お互い存在を認識しながら無視をしている。 何なんだろうね、これ。本当に。 実に面倒くさいのだけど。 昨日は殆ど互いに無視していたので さすがになと思って今日は私から何度か話しかけてみては、いる。 でも彼から話しかけることはなかったな。結局。 彼が私の何にイラついているのか分からない。 そういうことやこういうこと、いろいろあって 職場でマジギレしそうになってしまってます、。 彼は私のことを友人以上に思っていないはず。 なのにどうしてこんなに気持ちが不安定になっているのだろう。 彼の気持ちの揺れがこちらまで伝わってくるので 私としても身構えてしまうのです。 だってできることなら傷付きたくないでしょう、人間誰しも。 でも私が彼に感じるあの感じ。 誰かと楽しそうに話している時に冷めた目で見てしまう感じっていうのは 嫉妬なのか?何なのか? どうでもいい、と思っているのに何か気に障る。 そしてどうも相手も同じような感じを抱いているのでは、と思う。 そういう時の避け方が同じなのだよ。残念ながら。 あー眠すぎて何を考えているのか解らなくなってきた。 このまま何も解らなくなればいいよ。いっそ。 - そうやってまた繰り返す。 - 2010年06月10日(木) よく解らない距離感が続いている。 一瞬寄り添うんじゃないかと思った気持ちは、またお互いに乖離していく。 一緒に出かけたりした後はいつもそうだ。 あの時の奇妙な親しさから生まれた気まずさを打ち消すように。 私達はお互いから少しだけ目を逸らす。 この時期はいつも何だかぎこちない。 何となく。 あの時の写真を見ても気持ちが揺れなくなった。 彼の美しさは変わらないけれど。 これは良いことなんじゃないかと思う。 客観的であることは、生きていく上でとても重要。 特に私のように時に気持ちが走ってしまう者にとっては。 彼が多分目を逸らしたいと思っている時 何となく、今はそうなんだろうなと解ってしまう。 以前は彼のその気持ちに戸惑うことも多かったけれど 現在は慣れたもので、むしろ私も同じタイミングで目を逸らしたくなってしまう。 そしてここで互いに反発すると、また3ヶ月くらい口をきかなくなるのだろう。 それはつまらないからやらないけれど。 記憶しているだけでこれまで3回は同じような状況を繰り返している。 これからも繰り返すのかな。この奇妙な感じ。 あとから振り返るとそれはそれで面白かったと思うのだけど 渦中にいるうちは少し窮屈で、面倒くさい。 お互いの状況は、多分あと1、2年で変わっていくだろう。 彼が結婚するかもしれない。 私が母になるかもしれない。 そうなればこの関係は終わる。多分それは間違いない。 そうなればきっと私は淋しい、と思うだろう。 今迷っていることは、彼をバレエに誘うかどうか。 一人でも観に行くつもりなのだけど、一応誘ってみようかな。 行かない、と言いそうだが。 - 彼がいなくて淋しい、と思ってしまう。 - 2010年06月05日(土) この3日間、福岡で学会がありました。 同期の彼は仕事の都合で1泊2日、私は2泊3日と日程にずれはあったのですが出発は同じ日で。 実は彼は物凄く飛行機が苦手らしく、片道はできるだけ一緒に行って欲しいと頼まれ 早朝の便だったのですが電車を乗り合わせる約束をしていたのです。 ところが指定の電車に乗っても彼の姿は無く。 まさか、と思い電話をしたら寝坊していたのでした。 咄嗟にリカバリーショットを考えたので(私が)飛行機に乗り遅れずに済んだのですが お陰で道中過剰に感謝されることになる。 それにしても彼の飛行機の怖がり様は中々のものでした。 何かハイになっていたので「30過ぎて馬鹿なこと言うんじゃない!」と叱り飛ばす始末。 しかし復路はバラバラだったので、往路の様子を見ると先が少し心配になり。 そうこうしているうちに福岡に着いて、学会場で事務手続きを済ませた後 せっかくだからと大宰府へ行くことになり、電車に乗り込んで。 車内でガイドブックを見ていたら何か柳川行きたいんだけど、という話になり。 結局柳川で水路めぐり⇒その後大宰府へという、しっかり観光ツアーになっていた。 道中は疲れて少し口数が減ることもあったけれど、でも何かずっとわいわい話していて。 それ以上に飛行機の中から、何だかお互いの距離が近くて。 楽しくてドキドキして、嬉しかった。 そのまま夜も二人で飲みに行くつもりだったのだけど、先輩からの呼び出しが入り、三人で動くことになり。 先輩は結構しゃべる人なので、私は会話を聞いていてもあまり参加することはなく。しかも酒は殆ど入らず。 先輩と別れた後は何だか疲れてしまい(特に彼が)、結局そのまま解散。 翌朝は朝食を一緒に食べるつもりだったけれど、私の体調が悪く断念し。 昼は一緒にどこか行こうか、と言っていたけれど、結局彼は前述の先輩に連れ去られてしまった。 そうして彼はそのまま帰って行き。 発表やら何だかが残っていた私は、学会場で本当に苦しくなる。 それは彼が帰ってしまったからだということが明白だった。 あれほどもう彼に対して好きという感情を抱かない、と決めたのに。 私は簡単に自分との誓約を破ってしまう。 苦しい中でふと、柳川で撮った写真を思い出して見てみることにしたのだった。 彼は写真を撮られるのが嫌いなのだけれど船では全く向かい合っていたので 風景を撮りつつ彼の姿も収めていたことと 彼に適当に撮ってよ、と自分のカメラを渡したのだが何を撮っていたのか見ていなかったので メモリを開いてみたのだった。 写っていたのは私が撮った彼の横顔。カメラを向けている時は絶対に正面を向いてくれなかったから。 なんて完璧に美しい横顔なのだろう、と思わず見入ってしまった。 形の美しさ、憂いを帯びた空気。 男に美しいなんて言葉を使うだなんて思ってもみなかった。 続いて写っていたのは、たくさんの私の写真だった。 確かに適当に撮ってくれと頼んだけれど、風景が殆どなくて、私の写真ばかりだった。 驚いた。 照れくさかったので殆ど正面を見なかったのに、しっかり正面を見た瞬間に撮られた写真があったり 顔にズームが掛かって撮られている写真があったり 独りよがりな考えだと解っているけれど 「記念に撮っている写真」というよりも「私を見ている写真」だったから。 彼が何を考えてあの写真を撮っていたのかは解らない。 私に気持ちがあるのだろうか、と一瞬甘い考えが脳裏をかすめる。 でも実際は多分、単に面白いから撮っただけだろうと思うのだけど。 ただお互いの写真が醸し出している雰囲気が、少なくとも友人同士ではなかったのだ。 その甘美さを私は噛み締め、そしてうっかり酔い痴れてしまう。 それが自分に都合の良い、独りよがりな解釈だと解っているのに。 そして同時にこう思ったのだ。 この写真、少なくとも私が撮った彼の姿と、彼が撮った私の姿の何点かは絶対に夫に見られてはならない。 彼と私の間には、本当に何もない。 けれどあの写真に後ろめたさを感じてしまうのだ。それくらいの雰囲気を持っている写真だった。 学会には初期研修医時代の同級生も来ていた。 その子は私を始め彼、そして夫と全員同級生なのである。 その子に写真を見てもらったのだが、概ね私と同じ印象を持ったようで。 「写真が完全に恋人同士の写真」と言われてしまう。 それはきっと私の彼を見る表情がまずかったのが大きいのだろう。 いずれにせよ、旦那さんに見られない方が良いという見解であった。 彼が帰ってしまってから。 その後の日程は何だかつまらなくて。 彼のことを考えると切なくて。 それをもって私は自分に降参する。 ああまた私は彼のことが好きなのだと。 口に出すことは許されない。 それは社会的というよりも、恐らく彼がそれを許さない。 それをすれば次こそ。きっと関係は完全に壊れてしまうから。 写真は夫の目につかない形で処理をした。 一瞬、夢想する。 例えば夫婦関係が終わりを向かえたら、彼との関係は何か変わるのだろうか、と。 しかし私は彼の好みに自分が当てはまらないことを知っている。 だから所詮戯言。 彼の気持ちは一体どこにあるのだろう。 本当は何よりもそれが知りたい。 -
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