帰国して早々、私は豆好きのKさんに頼まれたブラピ/ショーンの小説を書いています。わはは。Kさんが今度のイベント合わせに血豆本を出すそうで、その本に掲載していただく予定です。ショーンファンで興味のある方は、後日また情報を載せますのでチェックしてやってください。はじめて? ショーン受を書いてますが、「こ、これでいいのか……」という感じ。まずブラッドがショーンを好きになるとしたら、一体どんな理由だろう、という事から考えようとしたのですが、ふと冷静になりました。……私は何を真剣に考えてるんだ! 今週日本に帰ってきてから見たWaT、よかった〜っ。ダニーとマーティンが。けっこう会話してましたしね。取調室の様子見てたらホミサイドを思い出しましたよ。マイクとルイス、ベイリスとペンブルトンのようなコンビを。もっとあのふたりの男っぽいやりとりを見たいです。事件そのものも面白かった。 ところで私はプリズン・ブレイクのDVDを3まで観ました。サスペンスとしては面白い。刑務所もの、人間ドラマとしてはチャラいです。主人公のウェントワース・ミラーは顔は見惚れるほどハンサムですが、演技がなってない(ヘイデン・クリステンセンを彷彿とさせる!)。あのキャラクターだと、演技力は必要ないと見越してのキャスティングなんでしょうね。FOXの家族向けシリーズということで、刑務所で起こることは巧妙に防衛線を張られごまかされています。人が*本当に見たくないもの*までは映さない。つまりクレイジーなキャラは登場しても、OZのように主人公や女医がレイプされるようなことは起こらない。当然dick shotもない。でもサスペンスとしては充分楽しめます。特にEnglish,Fitz,Parceだったかは、しびれた! あの瞬間はさすがに「マイケル、やるじゃないか」と思ってしまいました。シーズンファイナルらしきところでクリフハンガーだったので、続きが楽しみです。 ホモポルノDVDとかアダルトサイトなどのみすぎで、プリズン・ブレイクのお兄ちゃん(リンカーン)を見てるとむずむずしました。いかにもホモの刑務所もののポルノに登場しそうだ! どこかで見た役者ではあります。 少しゲイポルノの話でも。アダルトシアターの支配人ティムがすすめてくれた「アメリカン・ポルノ・スター」という「アメリカン・アイドル」のパロディDVDはすごく面白かったです。司会者もなんたらシークレストなんですよ。三人のジャッジは勿論皆男ですが、サイモンぽい男優がよかったな〜。いかにも攻めって具合で。シークレスト役は、ライアン・シークレストとは似ても似つかなかったのが残念。偽シークレストが偽サイモンとファックするシーンに期待したのですが。アメリカン・アイドルといえば兄が一番プッシュしていたテイラーが結局優勝し、兄は大喜び。先日CNNのラリー・キング・ライヴ枠を使い、シークレストが優勝者のテイラーとキャサリン、ジャッジのランディ(だったっけ)を呼んで特別インタビューしてました。人気上昇中のシークレスト、司会者ぶりもばっちりでまたファンになりましたよ。しかしすごいな、アメリカン・アイドルはABCの番組ですよ。優勝が決定した翌朝は、NBCやCBSの朝のニュースでも報道してました。いかに人気だったかがわかります。そのライアン・シークレスト、インタビュー中もやたらサイモンのことを言ってて、「やっぱり本当は抱かれたいんだろ」と思ってしまいました。 話は飛びましたが、ゲイポルノで、若い素人のゲイの男の子たち(といっても法律には触れない年齢)に金を出してセックスさせる、犯罪まがいのシリーズがあるんですが、これがかなり萌えます。あと、どうしょうもなく金に困ったストレートの男が、金欲しさに抱かれるやつも萌える。ゲイポルノのリアリティ・ショーみたいな奴です。そういう男は自業自得感があって見るのも(若い子たちより)気が引けません。 若い子でひとり、ボーイズラブに出てきそうなカワイイ子がいて、この子が天性のビッチって感じでめちゃくちゃよかった。ゲイ版ブリトニー・スピアーズと言うと大げさかもしれませんが、えへ、とか言ってぺろっと舌を出す仕草の可 愛 い こ と と い っ た ら ! 男「君のためのbig cockだよ」 男の子「あーん妊娠しちゃう」だとよ! ちょっとニキビがあるところがまたかわいい。ヤられてる最中に友達から電話がかかってきて出ちゃうところもカワイイ。アンクレットしてる細い足もまたカワイイ。 正常位でファックされてる時に「君の顔を(カメラに)見せてごらん。輝いてるきれいな青い目を見せて」とカメラマンが言うと、「ぼくの眼はブルーなんかじゃないよ! ブラウンだよ! このまぬけ!」と怒ったりする言い方がもうビッチで……ハァハァ。 でも一番のヒットはラティーノのお兄ちゃんだったなあ。なんてことはないんだけど、ファックされてる時の眉間に皺を寄せた艶かしい表情といい、息遣いといい、動きといい、若い子のように無駄に愛想を振りまいたり演技をしたりしない、その貫禄(笑)! 私が男なら、ビッチな若い子に浮気をしても、本命はラティーノの兄ちゃんだな……(また無駄なことを考えてるな)。 私はまだ少し、グレン・チャンドラーに恋をしてます。恋というより、チャンスに共感して「失恋」した感じです。
さて物語の簡単なあらましを。 舞台はニューオリンズ。比較的大きなゲイのコミュニティがあることで有名な街。西海岸や東海岸と違い、地理的にも保守的な風土が残る地域に囲まれており、そこで暮らすゲイは差別を身近に感じながら暮らしている。チャンス・マクラウドは、中年になりかけのbig,strong,handsomeな私立探偵。今は出会ってまだ二週間のポールと親密な関係を維持しているも、これからふたりの関係がどこへ向うのかは本人たちにもさだかじゃない。ポールはフライト・アテンダントで、週に4日街を離れている。チャンスはポールがいない時、彼をとても恋しく感じる。チャンスにとって大切な友人は、まずカレッジ時代からの親友ペイジ。スモークやマリファナが欠かせないやり手の女性新聞記者で、運転の際の心がけは「攻撃的なドライブ」。それからチャンスの警官時代の友人、ゲイのブレイン。ブレインには何年も続いている恋人テッドがいるけど、ふたりの関係はとてもオープンで、お互いに外で誰と寝ても気にしない。チャンスは二度以上、ブレインと寝てるけど、ふたりはいい友達。 そんなある日、チャンスはよく行くジムで、ポルノスターのようにハンサムなことでゲイの間では有名な「かわいいマイク」と出会う。マイクは私立探偵の彼にある相談を。それは「今付き合っている妻子持ちで大金持ちのクローゼットの恋人が、脅迫されている」というもの。チャンスは脅迫事件を請け負うことを約束し、後日マイクの家へ行くが、そこで予想もしなかった出来事に遭遇。なんとマイクが自宅で何者かに殺されていた。しかも、壁にはヘイト・クライムを臭わせる「オカマに死を」というメッセージが残されていた。 チャンスは、警察に電話するため上階の住人を尋ねる。上半身裸で登場した住人はダサいメガネをかけた、顔を剃っていない、スパイキーヘアの冴えない男。この男はのちに、グレン・チャンドラーと名乗る。 このグレン・チャンドラーが物語の中でこれでもかという具合に肉汁を垂れ流していきます。チャンスは警官に事件を委ねようとするが、「オカマに死を」がどうしても彼の頭から離れない。これがヘイト・クライムなら、犠牲者は自分でも有り得たはずだ。そしてもし自分が約束の時間に珍しく遅れなければ、マイクは助かったかもしれない。後日、グレンから電話を受け、チャンスは彼に会いに行きます。顔を剃り、お尻の谷間が見えそうなデニムのパンツを履いたグレン。あの夜、彼が魅力的だということにどうして気づかなかったんだろう、と思うチャンス。グレンは作家になりたいと話し、自分とマイクの関係を話す。かつてポルノスターのようなハンサムガイ、マイクに恋していたこと。ふたりは関係を持ったが長続きせず、中身はからっぽで、プライオリティのナンバーワンはいつも自分自身というマイクに傷つけられたこと。「彼がはっきりさせたことは、俺が彼を引き付けておけるほど魅力的じゃなかったってこと」。本当か? とチャンスは驚く。グレンはとても魅力的だ。「俺は太りすぎてたんだ」とグレン。今はとてもスリムだが、半年前まですごく太っていたことを告白する。 チャンス――「なぜ俺に電話を?」 グレン――「君が俺に会いに来てくれるかどうかと思って」 クソ、なぜ彼が俺に惹かれてることに気づかなかったんだ……チャンスは困りながらも、「ああ……グレン、俺は他の男を見てるんだ」。 「もちろん、そうだろうな……」グレンは原稿の束をバッグに押し込みながら言う。「来てくれてありがとう」。 「グレン」チャンスは彼の手を掴み、「俺が言いたいのは、そうじゃなく」 「わかってる、ごめん」とグレンは笑う。ふたりは川まで歩き、木の下で寛ぎながら話す。シャツを脱いだ筋肉質なグレンの身体は腋の下さえ無駄毛がなく、臍から下半身にうっすら生えたブラウンの毛が、チャンスにはセクシーに思える。彼は素敵だ。 この時点で、私はぐいぐいっとグレンによろめきはじめました。 グレン――「この川をかつて、行く手に何が待ち受けてるか知らず上っていったフランス人のことを、想像してみて」彼はボーイフレンドのことを話して、とチャンスを促す。チャンスはポールとの出会いを回想する。ダラスから来たハンサムなポール。ジムで一目見た瞬間に、美しい肉体と整った顔に顎が落ちたほど。彼のことを考えて一日過ごし、バーで再会した時、すぐにふたりは惹かれあった。丸一日ゴージャスなセックスをして、それ以来親密な交際を続けている。ポールが好きだ。今もとても恋しい。けれど、チャンスはふたりの関係を一度も真剣に考えてみたことはない。本気で誰かを愛したり、真剣に交際することとは、もう何年もご無沙汰している。いつも一夜限りの相手。電話番号を交換しても決してかけない。時には再会した相手にそのことを責められるが、そんなbitchにはうんざりだ。 「彼を愛してるのか」とグレンにきかれ、「わからない。ずっと考えないようにしている」とこたえるチャンス。だがロマンチックな考え方のグレンには理解できない。グレンは空港の地上係で、同じ空港で働くポールのことを知っていると言う。「クソ、君はすごくついてる奴だな」グレンは立ち止まり、「彼はきれいだ」。 二人は黙って帰路につく。アパートの前でグレンは言う。「今日はありがとう。俺たち、友達になれるかな」 「よろこんで」チャンスは思う。グレンはいい奴だ。 そしてグレンは、チャンスの唇にキスをする。最初戸惑うものの、チャンスは思わずキスに応じる。グレンは踵を返し、最高に素敵な笑顔を見せて立ち去る。 その後の展開を追いながら、飛行機の中で、バスの中で、自宅のベッドで、私は何度も叫びそうになりました。「チャンス、彼を抱けよ、チャンス!!」 帰宅後もチャンスはグレンのことを考えずにはいられない。グレンが話してくれたストーリーはどこか物悲しかった。自分をクソみたいに扱った奴と、どうやって同じアパートで友達としてやっていれたのだろう。チャンスは昔、自分をクソみたいに扱う男と恋に落ちた友人を知っていた。友人はそのことで、いつも何かしら自分に言い訳をしていたものだ。彼らは自尊心が低いのだ、おそらくは。 事件を探るためペイジを待っている間も、油断するとグレンのことを考えてしまうチャンス。だが、そのことで罪の意識を感じる必要があるだろうか? ポールとは何の約束もしていない。彼との間には何一つ確かなものはない。ポールがニューオリンズを離れている間、誰かと寝てないと言えるか? 彼のような魅力的なフライト・アテンダントが? チャンスはグレンから留守電のメッセージを受け取る。「昼は楽しかったよ。キスをしたことを謝りたかったんだ。君は他の人を見てる。あれは俺の間違いだった。君とは友達でいられたらと思うよ」。 マイクについては、聞き込みをしたが誰も良い事を言わない。自分が死んだ時、誰も自分について好意的なことを言わなかったとしたら、なんて哀しいだろうか、と思うチャンス。誰もがマイクを最低野郎だったと言い、かわいいけど脳みそのないビッチと言い、金とナイスボディが揃った相手としか寝ないだとか、恋人同士の間に割って入って、片方を寝取った、という話しかしない。マイクの印象は最悪。 捜査の合間にチャンスはグレンと会う。彼の小さくてタイトな尻に見惚れたりと、少しずつグレンに惹かれ始めているチャンス。グレンは以前、バーである男が彼に話しかけてきて、彼の手首を捻った時、マイクが男に飛び掛って助けてくれたことを話す。グレンは20歳の時、DVの被害に遭ったという。彼が恋に落ちた男はストレートで、女好きだった。もともとグレンは敬虔なクリスチャンの家庭に育ち、ゲイと自覚してからはずっと、自分は性的倒錯者、異常者、背教者だと思い続けてきた。結婚して家庭を持つまでは、決して幸せにはなれないと。セックスの間は、男はグレンが彼を堕落させたと思うように仕向けた。地獄だった。男は肉体的にも、精神的にも暴力的だった。男のもとを去ったのは腕を折られた時だった。マイクも、時には残酷になれた。自分はベストを尽くしたのに、マイクはまるで幸せになんかなりたくないみたいだった、とグレンは言う。 「なりたい奴がいるとでも?」と尋ねるチャンス。 「シニカルだな」グレンはタバコの灰を落として言う。「俺は幸せになりたい。自分の人生を共に過ごせるような特別な誰かを見つけたい。白いピケットフェンスとアイリッシュ・セッター、そういったもろもろ……つまり、俺は年をとっても、愛を手放したくないんだ」 グレンはチャンスに微笑み、「君は?」 チャンスは恋に落ちるってのは素敵だろうがな……といい、正直な胸のうちを告白する。愛やロマンスを信じていないこと。ポールのことすら、一緒にいて楽しいけど、愛してるかと尋ねられれば、今はまだノーとしか答えられないこと。チャンスはロマンチックなグレンに「ディズニー映画の観すぎだ」といい、グレンは「いけないの? 特別な誰かを人生を送りたいと思っちゃ?」。 ふたりの人生観のすれ違いが切ないです。グレンはまさにDV被害者の典型。シンデレラ・ストーリーや白雪姫を信じているのです。なんてbitchyなかわいい男。ところが実は……。 帰り道、グレンは作家になりたいという自分の夢を語り、チャンスを笑わせ、ふたりの相性は恋人ポールとよりもぴったりだと気づくチャンス。俺はこの男が好きだ。別れ際、近づいてきてキスをしてきたグレンを、思わず抱き寄せ、キスを返してしまうチャンス。その時、通りを走ってきた車から誰かが「オカマには死を!」と叫び、発砲する。被弾はしなかったものの、ふたりは死の恐怖を味わうのだった。 このあたりから事件の方も急展開を見せ始める。その後もチャンスはペイジといるところを自宅で待ち伏せされて襲われたり、グレンが道端でゲイバッシャーに暴行されたり、マイクと付き合っていた金持ちの男を突き止めることに成功したり。そして、ニューオリンズでアジテーティヴに活動しているゲイの権利団体の代表者が、実は多数のエスコートを使い、彼らと寝たクローゼットの金持ちの男を脅迫して金を取っていたことを発見する(私が書いたジャレッドとコリンの小説にそっくりだ)。さらにチャンスは驚くべき事実に直面する。かなり都合よく入手した電話番号のリストは、エスコートたちの呼び出しナンバーだった。そのリストの最後の番号にチャンスがかけた時、応答したのはなんとグレン・チャンドラーだった。彼がポールと出会って以来はじめて本気になりかけた男は、男娼だったのだ。 チャンスは警官の友人ブレインから、グレンがエスコートだという事実を改めて知らされる。ブレインは言う。「彼は以前バーで俺に近づいてきて、エスコートにならないかと誘った。簡単に大金を稼げるぜと言って。俺が警官だと知った時の彼の顔といったら! 失禁しそうだったぜ」 チャンスにはわからない。グレンのようなセクシーで、魅力的で、素晴らしい人格の、知的で楽しい男が、どうして売春なんか? 男娼なんてろくなもんじゃないと彼は思っていた。グレンには何か理由があるのだろうが、それでも彼の胸は痛む。 ブレインはさらに言う。「グレンはすごいだろうよ。彼がダンスしてるところを見たことがあるか? 彼が身体を動かすのを。もしあんなやり方でセックスするなら、どれだけ金を要求されても払う価値はあると思うね」 チャンスは浮かない気持ちでグレンに会いに行く。彼になんと言う? ドアが開いた瞬間に「娼夫をやってどのくらいになるんだ?」ときけってのか? チャンスは認めざるをえない――「俺はグレンが好きだ。彼に惹かれてる。彼と寝るためなら金を払うことさえできる」単純なビジネス。金を払い、なんの感情もなく、彼がまた会いたがるかどうかなんてことを気にすることもなく、楽しむ。一体何が違う? 俺はムラついたらバーへ行き、てきとうに男を見つけて一夜限りのセックスを楽しんできた。俺もグレンと変わらない、淫売だ。 チャンスはグレンに会いに行く。ドアの向こうで、ゲイバッシャーに殴られひどい顔のグレンは「可愛くないだろ」と言って弱々しく微笑む。チャンスは彼の身体に両腕を回して抱きしめたい衝動と戦う。カウチに並んで座り、いい雰囲気になりそうなところで、チャンスは切り出すのだった。「売春を始めてどのくらいになる?」 グレンは顔色を変え、「見つけたってわけだ」。彼はチャンスから顔を背けて言う。「君には関係ない。もし帰りたければ、帰ってくれていいよ」 チャンス――「俺は理由を知りたいんだ」 グレン――「理由? 知れば判断がつくってのか? やっと俺は淫売だってことで納得できるってのか?」 「知れば、理解できる」 グレンは堰を切ったように予想もしなかった告白を始める。「頭は良くても、醜く太っているってことがどういうことか、君にわかるか? わからないだろうな、君みたいな学校の人気者には。バーに行くとクスクス笑われ、誰かが言う。見ろよ、あのデブを! そして俺のことを噂し始めるんだ。近づいてくるハンサムな男はエスコートばかり。それもこいつなら、セックスのために必死になって金を払いそうだと思って近づいてくるんだ。 君にわかるか、性格がよくて、いい奴だけど、太ってるからって理由でクソみたいに扱われる人間の気持ちが? わかるとは思えないね」 チャンスはたずねる――「それが売春とどう結びつくんだ?」 グレンは言う――「みんなが俺欲しさに金を出すんだよ。ちょっと前までは見向きもしなかったのに。今じゃバーへ行けば、俺は好きな男を選べるんだ。男たちは俺と寝るために金を払うんだよ」 チャンス――「マイクはそれを知ってたか?」 グレンはタバコに火をつけ、煙をチャンスの顔に噴きかけて言う。「マイクがなんだってんだよ」。 グレンはPCが欲しいと思っていた時に、容易く金を稼げるからエスコートにならないかと誘われたと話す。 チャンス――「身体を売ることに抵抗はなかったのか?」 グレンは眼を細め、吐き捨てる。「地獄へ落ちろ、チャンス。あんたに俺の何がわかる? いいか? 俺には俺たちふたりに違いがあるとは思えないね。あんただって、娼夫だよ。ただ、俺の方が金を取る分正直だってだけさ」 立ち去ろうとするチャンスを玄関まで追い、グレンは言い募る。「どうしてそうやって人を判断するんだ! あんたは、違うと思ってた……あんたが好きなんだ、チャンス」 チャンス――「すまないな、グレン。お前の気持ちに報いられるとは思えないよ」 チャンスはグレンの元を去るのだった。 ああグレン……期待していたような展開にはなりませんでしたが、別の意味で最後までbitchyなキャラでした。私がチャンスなら、誘惑に負けて「お前はいくらなんだ、グレン?」ときいてしまいそうなところ。 ゲイの権利団体の代表者とその片棒を担いだ男に殺されそうになりながらもなんとか一命を取り留めたチャンス。マイクとその金持ちの恋人を脅していたのがふたりだとわかったものの、マイクを殺害したのは別人だとわかる――それは脅迫ビデオを撮影できた人物。それは、マイクの上階に住んでいたグレン・チャンドラーだと。 脅されていたマイクの恋人はチャンスに言う。「マイクは人々が考えていたような馬鹿じゃなかった。彼は知的で、素敵な人だった。だが、誰もが彼をセックス・トイ、肉の塊のように扱った。彼は受け取ったラブレターを見せてくれたことがある。その手紙の中に言及されていたのは彼とのセックスがどれほど素晴らしかったか、彼の肉体がどれほど美しかったか、ということだけだった。誰もが彼をそんなふうにしか見ていない、とマイクは言った。確かにマイクは人に対して冷酷だったことを認めた。でもそれは、みんなが彼を人として扱わなかったからだ。私はマイクを一人の人間として、男としてみていた。私たちの愛は本物だった」 ああそうか、とチャンスは思う。マイクとグレンはコインの裏と表だったのだ。彼らは人々にクソみたく扱われていたのだ。マイクはその美しさのために、グレンはその醜さのために。 再びグレンに会いに行くと、彼はそっけない態度でチャンスを中に入れる。そんな態度もすっかりbitchy。マイクが隠し撮りしたのはグレンだと突き止めたため、ふたりは口論になった。もみ合いの末、事故でマイクは死んだ、ということを認めるグレン。警察に通報しようとするチャンスに、「お願いだ、刑務所には行けない! 絶対にいけない!」と懇願するグレン。チャンスが聞き入れないと、グレンは彼に襲い掛かる。格闘の末、グレンはアパートメントの窓から転落して死ぬ。 後日談。ずっと留守だった恋人ポールが戻ってきた。今、チャンスはポールとの関係を大切に育てている。まだポールとの愛が真実の愛かどうかはわからないが、ポールとの生活を大切に思いながら暮らしている。 長く書いた割りに事件に関することがまともに書かれていませんが、何度も言うように、グレン・チャンドラー……ここ最近読んだ小説では一番の萌えキャラでした。 グレンは私の理想、基本を抑えたキャラでした。汚れてるけど、憐れなまでに幸せを切望している男。死なずに逮捕され、刑務所行きになって堕ちるところまで堕ちていくグレンを見たかった。罪を免れるかしてニューオリンズにその後も住み続け、いつか本当の愛を見つけるグレンも見たかった。ウェブでファンフィクションとして勝手に書きたいくらいだ! 実を言うと、グレンが登場した時に既に私は、彼が犯人ではと疑いました。多分多くの読者が疑ったことでしょう。あとは読み進めながら、どうか予想を裏切ってくれ! チャンスとグレンを結びつけてくれ! と念じてましたが、作者の恋人がチャンスの恋人と同じポールという名前だとわかっていたので、グレンとチャンスに明日はないな、と思っていました(笑)。事件にまったく関与せず、遠い土地にいるポールの役割的にも、グレンとチャンスは切ない終わり方をするだろうと予測できました。第二作目が書かれているとわかっていたので、せいぜいグレンは事件の真相を知りながら隠していた程度の罪で免れて、チャンスとは距離を置きながら微妙な関係で二作目にも登場してくれないものか、と思ってましたが、駄目でしたね。 その二作目はポールが失踪すると同時に彼の過去が暴かれる事件を扱うらしく、アマゾンで買わねば。願わくば、一作目にあったようなポカミスがなくなっていますように。
昨日の夜。無事に帰国しまして、快適な我が家のベッドでぐっすり眠ろうとしたところ、どうもアレルギーか風邪のせいで眼が痒かったり鼻がむずついたり、頭が痛かったり、ここにきてどっと疲れが出た模様。サンフランシスコの素晴らしい旅が終わりました。アリやグラシアと判れる際は泣きそうでやばかったです。なんだか"sex and the city"という感じの旅でしたが、遅くなりすぎないうちに(それが何歳かはわかりませんが)体験できてよかった事ばかりでした。 さて、サンフランシスコの話はひとまず脇へ……今、私が本当に書きたいと思うことを書きます。飛行機の中、ずっと夢中で読み続け、帰国後も何もかも後回しにして先ほど読み終わったグレッグ・ヘレンのチャンス・マクラウド・シリーズ一作目、面白かった! こんな萌えるゲイのクライム・ノヴェルが邦訳されていないはずはない、と調べたのですが、今のところされていない模様。しかしこれは、ゲイ・ミステリ好きで英語が大丈夫な方にはぜひとも読んで貰いたい。ミステリ小説としては傑作とまでは言いがたいものの、ミステリと一緒にゲイのセックス・ライフについての描写を楽しみたい方にはうってつけ。もっと言うなら、この中に登場するある登場人物、その名はグレン・チャンドラーに、ドキッとしない腐女子はおるまい! グレン・チャンドラー……う〜ん、最近読んだ本の登場人物としては、最高の*ヒロイン*でした。私が書くものや読むものを好きで、このサイトを訪れてくださっている方なら、グレンを好きになるのでは。 邦訳されていないということで、これからラストのタネアカシ、ネタバレを含むレビューを。ほとんどは、私がいかにグレンに萌えたかという話。頑張って読むぞ、という方はレビューを読まず、アマゾンのこのページへ飛ぶことをおすすめします。作者は長身で屈強な私立探偵チャンスを主人公にした話を他にも書いています。アマゾンのレビューではけっこう辛口コメント&評価も多いですが、中にはストレートで読んでしまった方もいるのでは。腐女子なら楽しめること、請合います。 続きは長くなってしまったので、翌日に。
今日はこの家にドイツ人の男性がゲストとしてやってきました。フレンドリーでいい人です。アリはひとり浮かれてましたが、彼がいない間に皆が「アリには気をつけろ」と先に吹き込んでおいたので、彼が何か不道徳なことを考えていても、その願いが成就する見込みはないでしょう。コンピューター会社に勤めていて、なかなか知的な人で好感が持てます。 今日はダビンチコードを観て来ましたよ。昨夜カミーとビッグママが見てきたそうで、白くてブロンドの男がね〜と話すので、ポール・ベタニーだと言うと、そうそうそんな名前だったと言ってました。ともかくも、鞭打ち苦行のシーンはお気に召さなかったよう。私はユダが裏切り者ではなくイエスの愛弟子だったという話題についてはどう思うか、と尋ねたところ、その可能性はある、とのこと。新しいドイツ人のステファンもビッグママも皆クリスチャンですが、イエスとマグダラのマリアができていたという説に関しては「人間だもの」と案外抵抗がない様子。ファンダメンタリストのグラシアがいたら、何と言っていたか気になるところ。アリはクリスチャニティについては何も知らない! 同じ啓典の民だというのに! ともかくもダビンチコード。シラスはやはりポールが演じていようといまいと、色っぽいキャラですよね。ある種の同情を禁じえません。ビッグママが鞭打ち苦行のシーンを見て「ホモしかしない。あんなことをする男の78パーセントは、ゲイだ」と言ってましたが、まあ確かに劇場にゲイがいたらうめき声が聞こえてきそうでしたよ。特に茨の鞭を太ももに巻きつけている姿はエロチック。といっても、やはり映画で見ると野蛮さもリアルで「パッション」の鞭打ちシーンほどじゃないにしろ、見ていて気分がいいものじゃありませんでした(プレイとして見るとまた別ですが……)。シラス役としてのポール、キマってました。時期も時期だっただけに、原作を読んだ時もシラスはポールで想像していたので、ハマっているというより本人という感じ。 映画そのものは、ロン・ハワードということで期待してましたが、いくつかのシーンはチープでぎょっとするほど。コンスタンティヌス帝時代のローマの再現映像など、華麗なシーンも多々あれど、原作の表現に忠実になりすぎてヘボくなっている箇所もありました。ところで、原作ではあの執事(レミーだったかなんだか)もシラスと並んでお気に入りでしたが、彼とシラスのほんのちょっとしたシーンに萌えてしまった。あの役者、ホモの映画に出てきそうなタイプだ。 トム・ハンクスは安心して観ていられる俳優ですよね。やっぱりいい。 本編上映前に見たマイアミ・バイスのトレイラー、カッコよかった…! やっぱりコリンは最高。 シックス・フィート・アンダーのシーズン3のこのDVDジャケット、かっこよすぎる。ダーク、ゴージャス、ディセント、ビューティフル。思わず買いたくなりましたが、私は日本語吹替え版が気に入ってるので、今回の旅では買っていかないつもりです。ゲイストリートで書店やビデオショップに入るとHBOコーナーがあります。やっぱりゲイに愛されているHBO。
今日はヴァージンメガストアで三枚アルバムを買いました。レッチリのベストみたいのと、ゲイバーで人気のSHAKIRAを。私がSHAKIRAを買う日が来ようとは……。ところで、昨日色々紹介しましたが、ネットで調べるとなんとゲイのためのCDコレクションというのが沢山あること判明。Gay Happeningは現在vol.13まで出てます。mad about the boyやthe night out with the boyというダンスミュージックコレクションなども。どれもジャケットはセクシーな裸の男の写真です。コンセプトはゲイに人気でゲイバーでよく耳にする曲を集めたもの、のようですが、ニッキ・フランツはレズビアンなのかな? 彼女の歌はどの曲もとても人気です。曲調もありますが、やはり本人たちがゲイもしくはゲイフレンドリーだと人気のようですね。先日は有名なカストロ・シアターで誰かとのミート&グリードがありました。アンなんとかでしたが、アニー・プルーではさすがになかった。もしアニー・プルーなら絶対行ってました。一応レッドカーペットが用意されていました。 昨日はゲイのポルノを見てる時に娘のカミーが入ってきてびっくりした。昨日は三本ほど見ましたが、いやーよかった。一本目はちょっと好みが別れるところですが、black polls in white holesという、黒人が白人の男を抱くというシリーズで、理想的な黒人のbig studが白人の可愛い男を思うさま使ってました。人種的なのでヒいてしまう人もいるでしょう。「こいつが好きなんだろう、bitch」と言って頭をぐいぐい掴み、しゃぶらせるのですが、あまりにデカいもんだから白人の男がえずくんですよ。窒息しそうになって目を瞑ってハァハァ言う姿がたまらなかった。でもあまりに何度もbitch呼ばわりされて、yes sirと言えよ、などとオラオラ攻めるもんだから、さすがに白人の男もムカついてたらしく、終わった後でfuck youと言い逃げし、攻め男が「なんだとこの野郎」と後を追ってくところで終わったのは、私的には爆笑でしたが、やっぱりちょっとヒく。お互いをケアしあう場面が全然ないものだから。他の黒人と白人のコンビはもっとお互いをケアして好き合ってる感じでした。やっぱりポルノでも、カップル同士などで「愛してるよ」などと言い合ってやってるのを見る方が楽しいです。「顔が見たい」と言って正常位に体位を変更したり、キスをしたりする方が。 あともう一本は、個人的に抜群に好みだったカップルで、受男はカッコ可愛い系ラティーノ。私はちょっと、ホミサイドのファルゾン役の役者に似てるなと思ったり。攻め男がまたいかにも攻めって感じなんだー。声なんかも意地悪そうで! そして、この受けのラティーノがまた、 い い 顔 で よ ろ こ ぶ ん で す よ ね 〜 。ちくしょーさいこーだぜ! 目的の書くことも進行させています。テーマとプロットはだいたい決まっていたので、具体味に欠けていた部分をこちらへ来て補うことができました。リード・キャラクターも頭の中で自立しました。今はニューオリンズを舞台にしたゲイミステリーを読んでますが、ゲイにしか書けないものもあれど、ゲイにも書けないゲイの話もある、と思っています。私が書こうとしてるのはゲイの話であってそうじゃない。ひとりで黙々と書き続けるのは退屈なので、いずれ下読みしてくれる方を募集するかも。 先週のWaTを見逃してしまいました。でもこちらはちょうどシーズンファイナルの時期で、どのドラマも今見るのは勿体無い感じ。なので見なくてよかったのかも。それにしても、やっぱマーティン@エリックは可愛い。 http://www.ericclose.net/gallery/cpg/albums/ec/ec00008.jpg 特にこの写真はたまんねえだ。「聖書にも男同士のセックスはダメだって書いてるだろ。もう悪いことしちゃいけないよ」とか叱って貰った二分後に裸に剥いてドギースタイルでファックしたい。 明日できれば(起きれたら)ダヴィンチ・コードを。家のすぐそばの映画館でやってること判明。うーんこのゲイ向けコレクション、いい!
毎日を楽しんでいる間に月日はあっという間に経ち、帰国まであと五日。昨夜は最後のサタデーナイトだったのですが、予測はしてましたがアリに約束を反故にされて、ひとりゲイバーへ。一昨日も、一緒にアダルトシアターに行く予定でしたが、彼がエスコートを買いたいと言うので「ああこれはまた待たされるな」と思っていたら、相手のコールボーイがなかなか連絡を寄越さず、結局夜の十一時に。私は現在、こちらで買ったニューオリンズを舞台にしたゲイの探偵小説シリーズに夢中で、スタバで時間を潰すのは苦もなくできることでしたが、なんだってこいつはこんなにstupidなんだろう、と考えずにはいられませんでした。普通の人間なら、9時に約束して、9時に会いに行き、9時から一時間で用を済ませて、10時に約束した友達と合流できるはず。でもアリには計画性というものがまったくない。「9時頃に電話する」と相手に伝え、ごちゃごちゃくだらんことで遅くなり10時に電話をし、もちろん相手にも都合があるので(他の男の相手をしてたのかもしれず)繋がらず、どうして繋がらないのかと苛々した挙句、11時に電話がかかってくる……そうなると、私と会うのは深夜の12時。合流してから食事をし、今夜は別のアダルトアダルトシアターに行ったものの、そこは陰気な雰囲気でしょぼくれた親父が格子つきのカウンターに座っており、女は入れないと拒否。やっぱりノブヒルの「彼ら」のいるシアターじゃないと! と言って深夜3時に行ったところ、今日のショーはもう終わっていると言われる。でも、今やすっかり馴染みとなった店員とはおしゃべりができました。それからフォルサム通りの「エンドアップ」というこちらではちょいと有名なゲイバーへ行きましたが、アリが21歳に達してないので入店を拒否されました。ダメかな、とは思ってたのですがカストロのゲイバーだと、なんでか入れてしまうのです。一昨日は、結局何もかもうまくいかず家に帰ることになりました。おまけに三度ほど、つまらない喧嘩に遭遇してしまった。一度はストレートのラテン系のバーの前を通った時。通り過ぎようとした時にぐいっと腕を掴まれて引き戻され、列に割り込もうとしてるとでも誤解されたのかと思ったら、目の前で殴り合いに発展しそうな喧嘩が勃発したので、誰か知らないがそこにいた男が私を引きとめたのでした。ふたりの男が飛びかかろうとしてるのを、それぞれの女友達が必死に割って入っている状態。アリとその場を離れてタクシーを捕まえたところ、モロッコ人の若くてカッコいいドライバーが、突然「あの男、君の知り合い?」と。チャイニーズらしき兄ちゃんのことでしたが、知らないというと、その運転手、窓を開けて「この野郎、何を言いやがったんだ? え? 戻ってこいよ、こっちへ来てもう一度言ってみな!」と喧嘩を始める。私たちは「頼むから喧嘩しないで行ってくれ!」と懇願。相手の男が銃を持ってて撃たれたら、とは考えないんでしょうか? 今日もタクシーに乗ってたら隣のレーンの男が言いがかりをつけてきました。そうだ、今日カストロで右折車が私が通りを渡ってるのにちっともスピードを落とさないもんだから睨んでやったら、窓から「ちゃんと見てたよ!」と怒鳴ってきました。夜は皆好き勝手やって楽しんでるのかもしれないけど、私は好きじゃない。なんでそんなつまらないことで喧嘩したり怒鳴り合ったりするんだって思ってしまいますよ。しかも時にはそれが警察沙汰になるわけです。 随分脱線してしまいましたが、アリはコールボーイを買いましたが、アスファックしてやったらビッチみたいにアンアン言ってやがったと言ってました。最初相手は自分はトップだと言ってたけど、金を払ってるんだからヤらせろと言ったんだそう。エスコートの広告を見ると、「テキサスからやってきた厳格なトップ」とか「スーパーフレンドリーなボトム」などなど、面白いです。 今日はアリが約束を反故にすることはわかっていたので、一人で過ごすことを前提にカストロのスタバでPCで書き物をしていました。家を出た4時頃にアリがケバい化粧をして入念に女装してたので、「今夜約束してたけど、何時に帰ってくるんだ」ときくと「……7時」」と。4時にまだ家にいて7時に帰ってくるわけないだろう、と思ってましたが、7時半に電話すると、やっぱり「今日は行けない」などと言い出します。ファックユー。なんとかという女装友達と私と、どうして一緒に来ないの? などと言ってきたもんだから、お前らなんかとそんなクソばかばかしい場所に行くかよ、と言ってやりました。深夜一時にカストロから電話するから、もし来れるなら来いと言って電話を切りました。 そんなこんなで私は一人でゲイバーに。でも楽しかった! やっぱりサタデーナイトは最高だ! 男たちは大盛り上がり。歌って踊ってるセクシーな恰好のゲイの男たちほど、見ててイイものはない! もうひとりで踊るのにも慣れてたので、本当に楽しかった。途中で男がひとりか、と話しかけてきて、一杯おごると言うのでちょっと悩みましたが、お言葉に甘えてカウンターでハイネケンをおごってもらいました。ゲイかときくとストレートだと。私はゲイが好きだと言うと、いいよね、みんな楽しそうだし、とのこと。彼としばらく踊ってましたが、何かと親密な行為を求めてきたので、バスルームに行くと言って退散。バーに入る前に何人かのゲイにさりげなく「何ドルなの」などなどくだらないことを尋ねて、友達になろうとしたんですが、皆親切でしたがそれっきり。スモーカーだったらもう少し楽だったんですが。 でもとにかく、素敵な男たちに囲まれて楽しかったです。彼らの会話を聞いてるだけで、勉強になる! バーの中も楽しいけど、外も。私の目の前で、ある若者が相手のシャツの文字を指さして、君のシャツ素敵なロゴだねと言うと、相手が彼の全身をたっぷり眺め、君は君(自身)が素敵だよ、と返しました。二人はすぐにお互いのナンバーをスイッチしてました。 それから、ダンスフロアで踊ってたらやたらと周りの男に絡む男がいたな。足を踏んだのか身体に触ったのか彼氏を誘惑したのか知らないが、多分なんであれ彼の勘違いなんですが、傍にいる相手を突然罵倒して喧嘩をふっかけてました。でも言葉遣いがオカマなんで、言われた相手はたいがい無視。男には恋人がいて、しばらく放っておくのですが途中で「グレッグ、もういいから」と言って割って入ってました。よくあんな男と付き合ってるな。 ところで曲がかかると歓声が上がり、大合唱が始まる歌をいくつかご紹介。まずマドンナ。やっぱりゲイはマドンナがお好き。特に新しいアルバムのSorryがかかると爆発。それからKelly ClarksonのSince U been Goneも、サビのsince U been goneのところで腕を振り回して大合唱。極めつけはNicki French版のA total eclipse of the heartの"And I need you now tonight"の箇所で、熱いキスや抱擁がはじまります。ここへ行くと曲をパワフルに聴けますが、あやしい中国系サイトなので責任は持てません。 http://www.7yin.com/play_ok/77cf390706a7d46f.htm ブリトニー・スピアーズも人気。特にmegamix http://www.vh1.com/artists/az/spears_britney/videos.jhtml ここでPVが見れます。上から四番目。歌詞があまりにバカっぽいところが人気なのかもしれませんが、私は好きになれません。 A-HAのテイク・オン・ミーも人気。珍しく男バンド。かなり古いですよね。 ところで前述したニューオリンズを舞台にしたゲイ探偵もの、面白い。一度も辞書を引かなくても読める難易度もありがたい。語り口も主人公の性格も好感が持てます。「構わない、俺は引き受けた依頼を片付けるだけだ。でも妻と子どもがいるのに隠れて男と寝てるゲイをどう思うかって? 最低野郎さ」。金持ちの妻子持ち男と寝てるプリティなゲイに仕事を依頼されるのですが、「マイクは可愛いが、頭は弱そうだ。だけどそれが彼の魅力に花を添えてる。一体どれほどたくさんの男たちが、過去に俺に"理想の相手は、ゴージャスで、でもちょっと足りない奴"と言ってきたことか。だが、熱いセックスの後で、彼らはベッドで何を話すんだ? ウェイト・リフティングのことでも話すってか? 望む望まざるとに関わらず、誰も一日中ベッドにいることはできない。中身のない奴なんて、俺はゴメンだ」という文章を読んで、アリのことを思い、「まさしく! 絶対、足りない奴なんてダメだ!」と深く共感してしまいました。 とか言いつつも、私はアリの説得に負けて、アダルトサイトと折半で契約してしまった。そこは良心的なところで、うざいDMやズルイ支払い制度もまったくなくほっとしたのですが、いやーいい……(笑)! アリと見たい放題のビデオに感動してました。あの駅弁ファックは素晴らしかった……がくっ。シアターでアリに「裏声でアンアン喘ぐ、感じやすいビッチな男ほど燃えるものはない」と言ったら彼も好きだと言い、ついでに店員の彼も「俺も好きだ」と言ってました。わはは。 あ、今気がついた、このブリトニーの曲、バックストリート・ボーイズバージョンを持ってる! バックストリート・ボーイズで hit me baby one more timeか。いいなあ(涎)。帰ったら聴き直そう。
私はいつも昼まで寝て、夜中出歩いていますが、最近は毎晩アリの学校の宿題を手伝っています。昨日は先生に「アリ、何があったんだい!」と言われたそうです。アリはまともに宿題をやったためしがないので。彼のグラマーはかなりダメで、時には問題文も私に声に出して読んでと言います。読めないのか、読むのが億劫なのかわかりません。宿題中はお互いに喧嘩腰になります。油断すると私に全部やらせようとするので、たびたび「考えろ!」と言わなければなりません。まいっちゃったことがもうひとつ。彼は私に65ドル貸しがあり、私は彼に90ドル貸しがあったので、「私があとで25ドル払えばいい」と何度言っても、数字を書いて説明しても、「どうして25ドルなの? どうして90ドルじゃないの?」と絶対に理解しようとしません! 外国人には珍しくないことですが、一般的な日本人には「なぜ理解できないのか理解できない」というのが本音。同じことだと言っても絶対に曲げない。だからよし、わかった、全部忘れろ。後で私があんたに90ドルを、あんたが私に65ドルくれれば済む事だ、と言ってお開き。 それからもうひとつ。通りを歩いている時、アリの友人が彼に電話で「いまどこにいるんだ」ときいてきました。私がBushストリートだ、と言うと、アリは「ポッシュ・ストリート」と伝え、通じていない様子。もう一度Bushだ、と言っても「プッシュ・ストリート」「ポシュ・ストリート」とどんどん違っていきます。そこで「President Bushだ! President Bushと言え! 伝わるから!」と言い、アリが伝えると、相手は理解した様子。その時その電話の相手が冗談で「アリ! 驚いたよ、君がブッシュ大統領を知ってるなんてな!」と言ったというのが既にお笑いなのですが、そこはさすがはアリ。「もちろんよ!」と言って電話を切った後で、私に「President Bushって誰よ?」。思わず頭を抱えてその場にしゃがみこみそうになりました。中東からアメリカに来ていて、Bushを知らない奴がいようとは!! アリ、君はなんて平和な奴なんだ!! 今日、ホームワークをカストロのスタバでやるのはどうだ、と誘い、私たちは夜の9時過ぎにスタバに行きました。その後近くのゲイバーに寄ろうというのが私の作戦でした。アリはいつもゲイバーに行くのを渋るので。今日わかったことですが、アリは何もゲイバーでは自分の居場所がないからというだけで、行くのを渋っているわけではないようです。彼はあんまりハンサムで素敵な普通の男たち(ほとんどは白人のアメリカ人)に囲まれると、そしてそのうちの誰かに話しかけられると、どきどきしてうまく対応できないことを恐れているようです。彼がいつも行くシアターやトランスセクシャルバー、セックスクラブにはデリケートにならなくていい客ばかり。つまり、時には金で解決できる男たちばかり。それは、本当の人間関係を築こうという気のない、セックス目当ての男たちということです。でもゲイバーは違う。中には友達や恋人を見つけて、良い関係を築こうとする普通の男たちがいます。アリはそれを恐れているのでした。一夜限りの相手ではなくて本物の何かを見つけようとするのは、勇気がいることだというのは皆知ってることです。 荷物を預けるカウンターのお兄ちゃんは、今日も相変わらず可愛い人でした。最近、挨拶をすると可愛いイントネーションで「ハーァイ」と小首をかしげて返されると、心地よく感じるようになってきました。最初はこんなハンサムな人がなんで女言葉かな、と思っていましたが、多分、こういう心境の変化を経て本人たちも少しずつ女性的な喋り方や笑い方に馴染んでいくんでしょうね。と、その素敵なお兄ちゃんと話していた男性が、アリに話しかけたようです。私はその話を後で聞きました。バーを出た後でアリは「ハンサムな人に話しかけられたのに、うまく返事できなかった」と嘆きまくり、道中ずっとそのことを悔いてました。でもゲイバーに連れてってくれて感謝してるわ! と言ってました。バーではシャイでほとんど踊れなかったアリ、あんまり退屈そうだったので、もう来たがらないかなと心配してましたが、帰り際にハンサムな男性が話しかけてくれたおかげで、また一緒に来れそうです。 ところで、今はどうやったら税関に引っかからず、モザイクなしのポルノDVD5枚を日本に持ち込めるかと頭を悩ませてます。ブロークバックやマドンナのDVD、CDケースにディスクを入れて、もう一枚は機内持ち込みするラップトップのDVDドライブに入れればなんとかなるかなと思っているんですが。多分、見つけてもスルーしてくれるんじゃと思ってるんですが、甘いでしょうか。経験談を募集します。
またサンフランシスコの日常が戻ってきました。昨日はある意味で充実した日でした。嬉しかったことその一。こっちへ戻ってきて、またカストロのスタバへ行っています。混雑している時はカップにマジックで持ち主となる人の名前を書くわけですが、今日は名前を尋ねられませんでした。でも席についてカップを見ると、ちゃんと私の名前が書かれていた! 店員のお兄ちゃん、ありがとう。 昨日はアリと一緒にまた、例のアダルト・シアターへ。アリは男の子のスタイルで。やっぱり女が入るのはまずいかなと思っていましたが、昨日は長居したのでその間に二度、ゲイの友人に連れられてきた女性を見ました。これでやっとリラックス。私とアリが入っていくと、ふたりいる、いつもの店員がhiと挨拶を。前回行ったのはほとんど一ヶ月前ですが、ちゃんと私のことも覚えていてくれました。ちなみに、ふたりのうちひとりが、とてもカッコいいです。俳優に例えるなら……うーん、そうだなあ、エリック・バナをもっとシャープに、けだるくした感じ。もっと危険な雰囲気。私は前から彼は顔もカッコいいけど、見た目にもまして落着いた雰囲気がカッコいいなあと思っていました。多分他のゲイと違って、女性的なところがないからだと思います。喋り方も振る舞いも、無愛想なほど男。もう一人は気さくでフレンドリーで、彼もなかなかハンサムです。彼も普通にしてると男性的ですが、笑うと女性的なところがあります。アリは相変わらず彼らに色々喋るわけですが、「彼女、あのCD(いつものことだが、DVDのこと)楽しんだわ。あのストーリーの部分もね。私はただ、セックス、セックス、セックスって感じで飛ばして見たけど、彼女はストーリーも理解したの。私にはストーリーまではわからなかったけど、でも、そのうち学ぶわ」などと言い出し、ふたりの店員、爆笑。そ り ゃ そ ー だ ろ う よ 。「君があれを楽しんでくれてよかったよ」などと言われました。その後も、DVDコーナーを見てると「またアドバイスが必要かい?」と言ってフレンドリーな店員は私にDVDを色々紹介してくれました。今回は彼も本気で紹介してくれました(笑)。「ミリタリーとカウボーイものが見たいなら、これがいいね」とか「サウンディングって見たことある? ペニスの先からメタルの棒を入れるんだよ。見たい?」とパッケージを私から隠して尋ねたり、あと、彼はしきりに俳優のひとりを推してました。さすがはシスコのアダルトシアターだけあって「このDVDのイケメンたちはこのシアターでも仕事してるよ。水曜日に来れば彼のショーを見れるよ」とかいう話も。サウンディングの話をする時、「サウンディングって言って……あれ、サウンディングでいいんだよね?」と同僚のエリック系に尋ねたりしてました。彼はDVDの状況をなにかと克明に描写してくれましたよ。私はいろいろ見たい傾向を説明したんだけど、やっぱり最後まで本当に見たい類のものの説明はできませんでした……恥ずかしさはもう感じませんが、こいつまじで変態だ、と思われると思うと気が引けるのだった。今度行った時に、チャレンジ。 アリが私に「どうしてoldが好きなのよ!? どうして!?」と詰め寄り、「私はもっときれいな男が好きなの。もっと、ティーンネイジャー……」と言ったら、フレンドリーな方が「ティーンネイジャー?」と驚き、カウンターのエリック系も爆笑。その後も私とアリの会話や金の貸し借りの様子を聞いて笑いを堪えているのはバレバレだぞ! そうそう、フレンドリーな彼に「中で会ったストリッパーの一人が、正しい日に来ればステージ上で男同士のセックスが見れるって言ってたんだけど」と言うと、それは事実で、でもそれはスペシャルイベントで前回のはつい昨日終わってしまい、次回は六月になる、とのこと。残念。見たかった……。この街でまだ経験してないことは、生本番を見ることです。 アダルトシアターに来たのは、アリがゲイ新聞の広告に載ってたマックスという男に一目惚れしたから。マックスのショーの前に、アリの友達の黒人のハンサムなストリッパーのショーを見たのですが、実は彼はストレートなんだけど、ドイツにいる息子のために金が必要で、こんな仕事をしている、と言ってました。男に触らせて、マッサージをしてやったりはするけど、一度も寝たことはないんだと。そういう人はここに沢山いるのか、ときくと、自分も含め二人だけだと言ってました。その時点で私は興味がなくなったんですが、この男がしつこくて、うんざり。名詞や電話番号やメールアドレスを押し付けてきて、今度日本に行く予定だったから、帰国する時一緒に行きたい、連絡をくれなどなど。そしてアリの目当ての肝心のマックスも、なんだかどうも女の私の方に興味があるらしく、いろいろ煩かった。アリがセックスをしたいからいくらだ、ときくと私も入れて3Pをしたいとぬかしてましたが、アリは絶対に私を入れたくないと主張。アリは私にペニスを見られるのも絶対に嫌で、着替える時はいっちょまえに部屋を出ていけといいます。でもアリのそういうとこは可愛い。友達としては、買春しようとしているアリをとめるべきだと思いつつも……うーん、なんだかなあ。しかもアリは今お金がなく、ATMに下ろしに行かなければならない、とのこと。ATMを見つけて残高を見るとかなり苦しく、しかも結局お金を引き出して戻ると、マックスは去った後でした。めでたしめでたし。つまり、マックスはどうやらスレンダーで女の子みたいな男のアリには、興味がなかったわけだ。 アダルトシアターの店員ふたりは大好きだけど、私はゲイバーの方がまだ健康的で好きです。ところでこちらでゲイの男たちを見てると、想像以上に女性心理に感情移入するのを楽しんでるんだな、ということがわかります。それを思えば、マドンナが人気なのもうなずける。女性のように喋ったり振舞ったりするタイプのゲイじゃなくても、マドンナのlike a virginじゃないが「ヴァージンみたいに新しい彼氏とセックスしたい」みたいなことを普通に口にしたりします。 やっぱりジャック・ツイスト風黒いカウボーイハットをオールドサクラメントで買うんだった! あれかぶってゲイバーやアダルトシアター行くとけっこうカッコよかったかも(笑)。 昨日はアリの友達の日本人の女の子の誕生日パーティがあり、そっちへ行くべきだったのにアリはシアターを選びました。だめな奴だ。でも一応顔を出したいとのことで、何か持ってくべきか? と相談されて、真夜中で花屋も開いてないし、バルーンとカードを買ってけ、と冗談で言ったら、本当に買いやがった! i love youのバルーンを手に歩くアリ、最高! 昨日はマザーズデイでしたが、街には子どもたちからプレゼントを貰った母親がたくさんいました。女装したゲイが、手に大事そうに鉢植えを抱えていて、彼は誰から貰ったんだろうと思いながらも、とても幸せそうに葉を撫でていたのが印象的。カストロでは、乳母車を押すゲイのカップルなども時々見かけます。ゲイが子どもを持つのは身勝手だと言う人もいます。自分たちが欲しいからといって子どもを持つのは、子どもの成長バランスにとってよくないと。それにしてもいろんな人がいるもんだ。昨日のホモフォビアも含め。 ちなみに帰りのタクシー代がギリギリだった私たち。20ドルで果たしてたどり着けるのか……とアリと顔を見合わせて冷や汗ものでしたが、その時アリが「あんたがあんなstupid thing(DVDのこと)を買うからよ……」と言い、何も言い返せない自分が悲しかったです。
サンフランシスコに戻り、アリのベッドで一緒に寝る日もこれで二日目。帰ってきたら私の部屋がなかったのですが、今日ノブがテキサスへ旅立つので彼の部屋に移れます。この家で、一番か二番目にいい部屋! ほとんどプライベートバスつきといっていい部屋! 嬉しい! ところで、昨日はとても不幸な出来事に遭遇しました。窓が割られていた事件ほどではないにせよ、恐怖を感じた出来事でした。 私とアリが夕食を食べるために近くのメトロの駅で待っていた時のこと。アリが笑い出し「あの男がファックユーとか言ってくる」と言うので、ちらっと見ると、ヒスパニック系のラッパーみたいな若い男が、確かに何か言っています。アリは笑っていますが、彼に好意があって笑いかけてるというような雰囲気ではない。「アリ、笑うのはやめて」と言っても、アリは笑っています。私もその時は、それほど深刻に感じていなかったので、ふたりでふざけていました。すると男が何かわめき始めました。最初はクレイジーな奴なんだと無視してましたが、そのうち「おい? 聞いてんのかよ? 英語が通じんのか?」と罵りながら男が私たちのもとまでやってきました。私は最初こそ、たった今気付いたという風に「何? どうかした?」と言いましたが、男がアリに向かって、「なあ、お前、さっき俺の顔を見ながら何か言って笑ってたよな? 何て言ってたんだ? え?」と鼻先が擦れ合うほど顔を近づけて彼を脅し始めたので、私は脇から彼は何も言ってないと訴えました。男は私にも迫ってきて顔の前で汚い言葉で罵りました。男のターゲットはアリらしく、彼を道路の際まで追い詰め、女装男め、というようなことを言い続けました(その日のアリは男の恰好をしていたにもかかわらず)。そのうち、私たちに「行けよ。あっちへ行けよ、早くしろ!」と言い出し、私はアリに「行こう」と言いましたが、アリは蒼白になりながらも「なんで? どうして?」と事態を飲み込めていません。私は「いいから行こう」と言って彼の腕を引っ張り、道路を歩き出しました。 私はすぐにアリ相手に男の悪口を言い始め、奴はホモフォビアで、いつもゲイやクィアーをターゲットにしてるんだと言いましたが、アリはホモフォビアという言葉を知らず、意味を知ってショックを受けていました。二分も経たないうちにアリは「もうやめて、忘れるの。他のことを話しましょう」と言い出し、私は正直唖然としましたが、忘れることが出来るならそれでいい、と思い、何とか夕食の話を。でもアリはずっと上の空で、レストランに入ってからも動揺のためか、顔を伏せたまま。思うに、さっきの出来事を「なかったこと」にしてすっかり忘れた振りをするなんて、馬鹿げています。もっと話し合うべきことが沢山あるし、自分が直面した現実から眼を背けるべきじゃない、と私は思いました。そしてそれこそが、アリが抱える一番の問題なんです。彼はいつも現実から眼を背ける。嫌なことは、そこから何一つ学ばないうちに忘れようとする。誰かが彼に何かを説教しても、彼はまったく聞いてない。 こういう経験は前にもしたのかときくと、初めてだと言っていました。私は男とアリ、どっちが最初に始めたのかということを、何度も聞きました。アリは、男がファックユーだの言い出したから笑った、と言っていましたが、実際はどうかわかりません。アリは好みの若い男を発見すると、誰だろうと見つめて笑顔を振りまいたりします。もしかすると、あの男にもアリは色目を使ったのかも。それでホモフォビアな男は彼を罵り、でもアリは真剣に受け取らず笑っていたのではないか。これは推測です。逆に男が最初にアリに眼をつけて、いつものようにオカマをいじめてやろうと思ったのかも。 二日前に、サンフランシスコ警察のことを調べていた時、この街にはhate crime unitがあることを知りました。いわゆる、偏見が根底にある事件を処理するユニットで、サイトに掲載していた統計によると、サンフランシスコではhate crimeの被害者は圧倒的にゲイが多いことがわかりました。この一件の後いろんなことを考えてしまった。ああいう男は今日もどこかでゲイやクィアーに、私たちに対してやったようなことを行っているだろうし、もっとひどい目に遭う人もいるでしょう。私は、男が交通量の多い車道にアリを突き飛ばすのではないかと、心臓が縮む思いでした。シックス・フィート・アンダーの名エピソードに、ゲイのカップルが道を歩いていて、ホモフォビアの二人組に絡まれて片割れが殺される、というくだりがありましたが、とっかかりの状況が酷似していたので、ぞっとします。昨日は土曜日だったので、サタデーナイトに出歩かないなんて勿体無いとアリを誘ったのですが、行きたがっていた彼は落ち込んでしまって今夜は出たくないといい、私はひとりでゲイバーへ。男たちは皆楽しそう。私はビールを飲んでドラッグクィーンのショーを見ただけでした。今日はこの街の人間の別の顔を見たという感じ。どこにでもクソッタレはいる、男を好きな男として生きていくなら、もっとタフに、強くならないと、とアリに言いましたが、彼は首を横に振るだけでした。「男らしい男になるの」と言い出したばかりだというのに。彼には、どうして道を歩いているだけで誰かが自分を脅すのかが、理解できない様子。アリは現実を直視しなければなりません。 にしても、相手が三人、四人じゃなくてよかった。集団だったら、どんな目に遭っていたかわかりません。アリには「二度と誰かの顔を見て笑うな」と言っておきました。
現在はサンフランシスコ、ビッグママの家に無事戻り、問題なくレンタカーを返却できました。よかったよかった、と思いつつも、やっぱりレンタル代の半分を占めた保険料を勿体無く感じてしまう貧乏性です。でも、運転中に「ここでぶつけても保険に入ってるや」と気持ちを大きく持てたことが何度もあったので(いいのかそれで)、やっぱり入っておいてよかったです。戻ってわかったこと。ロサンゼルスなんかより、サンフランシスコの方がよっぽど運転が難しい! 最初にこの街を通り抜けて郊外へ出たことを思うと今さらですがぞっとします。 前回は油断して、単なる萌え日記で終わってしまいました。結局モントレーでは17マイルロードをドライブし、カーメルに足を伸ばし、有名な水族館へ行きました。でも、水族館はそれほどたいしたことなかったなあ。入場料21ドルは高いんでない!? バカでかい水槽の中を優雅に泳ぐ巨大な魚たちは、やっぱりよかったです。それと、ペンギンとラッコもよかった! あとは、くらげも……(小学生並の感想で終わる)。 カーメルは海が綺麗な素敵な街でした。メインストリートを十歩歩けば画廊に出くわすという街。思わずじっと見惚れてしまうような絵も多々ありました。住んでいたらじっくり観賞して気に入った一枚を買うのもいいですね。 モントレーを出発すると、一路サンフランシスコへ……行くはずが、途中海外線が綺麗だったのでサンタ・クルスという街に立ち寄りました。桟橋でシーフードを食べました。シスコ以来、iさんやNさんとも食べようと言っていたのに結局叶わなかったのですが、ついに。といっても、食べたのは丸いブレッドの中をくり貫いて、クラムチャウダーを入れたやつ(ブレッド・ボール)でしたが。食べていると、どこからともなく変な声が聞こえてきて、桟橋から海底を覗くと、アシカが泳いでいました。結局こっちへ来ても犬だのリスだのカモメだのラッコだのと、動物写真ばかりが増えていきます。肝心のいい男はちっともカメラを向けられないまま(当たり前だ)。 いい男といえば、以前シスコでヨン様似の韓国人に会ったと書きましたが、モントレーではマスターチーフ風のヴィゴ似のセブンイレブン店員に遭遇! いやー似てたわ〜「世のスラッシャーのために」と一枚写真をお願いしたいところでしたが、どうせネットにアップするのは問題だしと、やめておきました。ヴィゴファンのiさんNさんがこんな時こそいれば……と歯がゆい思いを。 でも私的に大ヒットだったのは、シスコに帰ってからアリとちょっと立ち寄ったバーで遭遇した、偽コリン! いや〜コリン要素抜きにしてもセクシーで惚れてしまいそうでした。頬から顎、鼻にかけての黒い髭。コリンそっくりの眼。眉をチェックしたところ、細いのにこんなにコリン似ということは、もうこれは素性を隠すために眉を剃ってきたコリン本人なのでは、というほど。アリを誘って声をかけようか迷いましたが、すぐに連れの男に首筋にキスをされ、ゲイだと判明したのでやめておきました。ゲイ版コリンってあんな感じか〜とうっとり。途中友達に、女(おかま)の喋り方を真似て喋っていて面白かったです。ありゃモテルだろうなあ。 コリンといえば、聖パトリックデーに息子と玩具屋にいるとこをパパラッチされてましたが、最新作はpride and gloryという、汚職と職務意識の狭間で揺れる堕落したNYPD巡査という腸おいしい役で、楽しみです。やっぱコリンは都会の警察官みたいな役が似合う! いつも彼は、私にとってはドンピシャな役を演じてくれます。 昨日ゴシップ記事を読んだら、ジェイクがウェストハリウッドで路上駐車しているところをパパラッチされた写真を発見。ハリウッドスターなのにちゃんと律儀にパーキングメーターに小銭を投入してる、という場面なのですが、同じウェストハリウッドでチケットを切られた私たち庶民の立場は。私たちとて、金を払わなかったわけではなく制限時間をオーバーしたに過ぎないのですが……私たちの後ろで、ジェイクが小銭をまめに投入してる姿を想像してひとり、ウケておりました。 最近、ダ・ヴィンチ・コードの特集なども増えてますが、やっぱポール@シラスがカッコいい。しびれる! DVCはこっちで観て帰ろうかと思っています。X-Men3といい、観たい作品目白押し。結局なにやら萌え日記になってますが、一昨日こちらで最新のWaTを観ました。シーズンを重ねてるのにエピソードの質は落ちてないどころか、よくなってすらいる! 昨日のエピソードはとてもよかった。主人公たちの描き方も、シーズン1より押し付けがましくなく、落着いていました。マーティンなんて開始10分くらい出てこないという展開。相変わらずマーティンとダニーはハンサムでした。 シスコに戻ったところから日記を再開します。二日前に戻った時はまだ昼過ぎだったので、そのままモーテルにチェックイン。その後、シスコ近郊を巡ろうとセコイヤ杉の州立公園に足を伸ばしました。やっぱりよかった、セコイヤ杉。園内の人は「またなんだってこいつは杉などを見にひとりでこんなとこまでやってきたんだ」と思ってたかもしれませんが! 高いものなら100メートルにもなるセコイヤ杉(red wood)ですが、入口付近に巨大な杉の断面が飾ってあり、年輪に年代ごとに印がついてました。「紀元前400年ころか。アレクサンドロスが生まれる前に、この木は芽を出したんだな……伐られてるけど」と感慨深くなってました。南北戦争、とか独立宣言の年の年輪にも記が。本当に正確かよ! と内心ツッコミながらも楽しみました。後ほど写真をアップします(杉など見たくない、いい男の写真はどうした! などと言わず……)。 その日はそのままロンバート・ストリートのモーテルに泊まり、Watまで時間があるぞということで、ひさしぶりに車でカストロへ。夜に車でカストロへ行くなんてまぬけもいいとこ。ゲイバーの周辺は当然ですがゲイたちの車に占領されていました。仕方なく、ドライブをして近くでカリフォルニアロールを買っただけでモーテルに帰還。謎めいたカリフォルニアロールを食べながら 翌日はビッグママの家へ帰る前に、車でしか行けそうもないサンフランシスコ市内の気になるポイントへ。前から用意していたメモを片手に危険な運転。最初に向かったのは郊外の聖・セバスチャン教会。道を間違えたりと大変でしたが、もう何も言うまい。いつものことだ。その後、サンフランシスコ市警の本局へ行こうと車を走らせて10分、あることに気がつく。ここは、私たちが車をレッカーされた日に訪れた場所だ! 日本出発前に調べておいたので、あの時ももしやと思ってましたが、やっぱりブライアント・ストリートに位置するSFPDが、本局でした。いわゆる殺人捜査課だの暴力犯罪課だの、刑事部が入ってるところです。なるほど外観からして巨大で立派でした。でも一通などに悩まされて、とても近づけない。パーキングメーターも全部使われていました。結局前を通って眺めただけ。それにしても、後日訪れる予定だったのにその前に自分が世話になっていたとは……。 他に訪れた場所はイスラム・センター(シスコのモスク)。郊外にあり、周辺はアラブ系が住んでいる地区のようでした。女性はスカート、スカーフ、長袖シャツが望ましいとされているので、ノースリーブの上にジャケットを着ましたが、ドアを開けたところ誰もいませんでした。なので、そのまま退散。以前アリに一緒に行かないかと言ったら、「行くとしたら、この恰好(女装)で行ったら殺されちゃう」と言ってました。建物には、さすがに祈りの時刻を知らせるミナレット(小塔)まではありませんでした。 アリといえば! 久しぶりに再会し、一緒にランドリーに行ったりご飯を食べに行ったりしましたが、私が運転中に横でガンガンマドンナのCDをかけるのでまいりました。耳がどうにかなりそうだ! でもふたりで出歩くのはやっぱり楽しかったです。すぐにイイ男探し、そして次いつゲイバーに行くかの相談。どうしようもない私たちです。ついでに、偽コリンに私が大はしゃぎしてた時、アリは「好みじゃない」と言って全然興味を示しませんでした。アリは美形好きで、胸毛、ひげ系はあまり好みじゃないそう。 彼と再会して何より驚いたのは、なんとアリ、「気が変わったの。女になるのはやめて、ゲイになることにしたの」とほざくではないか! アリ! アリ! 私がLAにいる間に一体何があったの!? ときくも、ただ首を振るだけ。まだマニキュアとかは塗ってますが、男の子らしい男の子になりたいとのこと……私が言った「ゲイバーの男たちの方がトランスセクシャルバーにいる男たちよりずっとハンサムで素敵だ」という一言を真に受けたのか!? うーん、ますます謎だ、アリ……。 男らしくなりたきゃジムへ行かないと、と言ったらコクリと頷いていました。 歩きすぎて壊れた靴ですが、今日靴屋でサンダルを買いました。荷物になるから捨てようか、と思った私と靴の会話。 私「いや、長年一緒だったこいつを捨てていくわけにはいくまい……」 靴「遠慮することはないんだぜ、相棒。俺はもう疲れた。荷物になるくらいなら、置いていってくれ」 私「何を言いやがる、東京、知床、シカゴ、サンフランシスコ、果てはスペインまで共に旅をしたお前を、この程度の怪我を理由に捨てていけるか」 靴「だが、修理したところでまたお前の体重を支えられるかどうか」 私「弱音を吐くなんてお前らしくないぜ。私にはお前が必要なんだよ。ま、時々油断すると悪臭を放つお前だがな」 靴「そりゃ俺でなく、お前が原因だ、相棒」 とうわけで、一応日本に連れ帰る予定です。それではまた。
モントレー二日目です。今見たLOSTが、ネタバレとしてはかなりでかくてびっくりでした。こんなことになってるのか。 こっちでよく見るX-Men the last standが気になって仕方がない。かっこよすぎる。なんだあのエンジェルのオタク心を刺激する萌える恰好は! 間違いなくスラッシャーの間でも人気がでることでしょう。パイロとかもカッコよくなってるし、でもやっぱりウルヴァリン。LAでコアなXMENファンの子たちともっとじっくり語り合ってくるんだった。私が帰国した翌日から公開なんて、辛すぎます。やばいなあ、エンジェルは萌えるや〜。原作コミックではちょっと顔とか怖かったキャラでした。広告を見た時はアークエンジェル(別のキャラ)と思ったんですがエンジェルだったんですね。 http://www.x-menthelaststand.com/JPN/X3wallpapers/wallpaper1/1024.jpg そんなわけでエンジェルの壁紙の小さいやつをご紹介。ビジュアルつながりで思い出したバッフィーのスパイクですが、こちらは吸血鬼。娘のカミーが案の定バッフィーファンなので、スパイクのことを尋ねたら、「他人を傷つけたらその分自分も傷つくの。誰かを殴ったら自分も同じ場所が痛いの」というキャラだと教えてくれて、けっこう萌えるなと思いました。エイリアスなどもですが、もうちょっと大人向けに作ってくれてたら見たなあ。 萌えるといえば今シスコで買ったゲイのラブストーリー本を読んでるんですが、男が書いたとは思えないほどドリーミィなものが多々あり、楽しいです。昨日読んだのは、幼馴染のふたりのお話。主人公は金髪のハンサムで逞しくてスポーツマンで陽気で人気者。隣に住んでる幼馴染は黒髪でほっそりしていて知的で、どこかミステリアス。主人公はいつもこの幼馴染を守ってあげる立場で、秘密めいた個性的な彼が、本の虫にならないよう外へ連れ出す役目でした。幼馴染は読んでいる本の端や日記に詩を書くような芸術肌でしたが、ふたりが一緒の時は最高の友達。ところが大学に入り、彼がガンで死亡します。主人公は入院中の彼を見舞うのですが、死ぬ前日に彼が主人公を幼い頃呼んでいたように"sunshine"と呼び、弱弱しく微笑むなどは、かなりいい感じ。彼は主人公に子どもの頃から見につけていた十字架と、自分の秘密の日記を渡し、必ず読んでくれと言い残します。主人公はその中に理解できない詩を見つけて、頭なんか滅多に使わないけどこの難解な詩の意味を解き明かそう、と思い、辞書を引きます。そして、ギリシア神話にたとえながら、幼馴染が自分への愛を告白していることに気付きます。主人公を太陽神アポロにたとえているあたり、なんだかアレクサンドロスとヘパイスティオンを彷彿とさせます。ところがその詩を読み取っていくと、幼馴染には自分とは別に男がいて、彼と寝ていたことがわかってきます。主人公はその男を探しに、夏休みに幼馴染が過ごしていた町へ。そこで、ガタイのいいこれまたハンサムな地元のなんでも修理屋を突き止めます。ひと夏だけでしたが、幼馴染がこの男に抱かれていたことを知ります。本命の相手とは永遠に結ばれないと知っていたために。この二人の男の会話がなかなかいいです。と、ここまで読みましたが、多分この後、この攻めふたりが結ばれるんでないか……と思うんですが、どうでしょうか。主人公が、大切な幼馴染が詩の中で自分を女神にたとえて、男に対して女性の役割を望んでいたと知り、彼を奪った別の男に激しく嫉妬するシーンがおいしいです。 もうひとつ刑事の話を読んだんですが、こっちもよかった。ちょっと、いやかなり、狼のカールっぽい(笑)。特に恋人と別れてから、酒と従順な若い男の肉体を求めて夜をぶらつくあたり。自分はいつもトップで恋人には女役をさせている、というキャラもまた! 時間がないので、今日はこのへんで。あれ、モントレー2日目のはずが、萌え日記になってしまった。水族館のことなどは、また明日。
今夜はモントレーのモーテルから繋いでいます。このホテルもワイヤレス接続できるはずなのですが、フロントで貰ったパスワードがなぜかincorrectになってしまいます。でも、数軒隣のSuper8モーテルのワイヤレス電波が届いていて、そちらを使って繋いでます。わっはっは。 今回のホテルは55ドルらしいホテルです。一通り揃ってはいますがTVは小さいしバスタブもない。サンタバーバラのホテルは最初から最後まで上出来でした。チェックアウトの時ややゲイっぽいホテルマンに「アリガトウゴザイマシタ」と日本語で言っていただきました。このホテルマンはとても親切だったのですが、なんだか私が買ったサンタモニカのゲイ専用モーテルを舞台にしたドラマに登場するホテルのオーナーに似ていていろいろと、なんだ、笑とかを堪えるのに必死だ。似てたなあ。ちなみに彼はビデオの中で素晴らしいメス犬っぷりを披露してくれるのでした(無駄情報)。 そんなことよりも! Oさん急病のため今回の旅行をキャンセルとなりまして、パシフィックコーストハイウェイ一人旅とあいなりましたが……予想にたがわず、すばらしすぎるぞ、CA−1! ドライブをしていてこんなにエキサイトしたことがかつてあったか、いやない(反語)!ヨセミテもすごかったけど、ドライブルートとしてはCA−1の勝ちです。サンタバーバラを出てサン・ルイ・オスピオだかを経由し、海岸線をモントレーまで5時間近くかけて走ってまいりましたが、飽きることがなかった。曲がりくねった道を進み、斜面の急な山の向こう側に広がる景色を眼にするたびに、驚きがありました。こんな写真ではこの良さは全然伝わらないのですが、何度も車を停めて撮った写真の一部を載せます。道も空いていて、ど真ん中で停車してフロントガラス越しに写真を撮っていても、対向車も後続車もやってこないほどでした。このルートは地形に沿って作られた曲がりくねった道なので、景色を見る余裕のない人はたいてい内陸のUS-101ルートを選ぶんだろうと思います。なので、ここをわざわざ通る人はドライブ自体が目的な人が多いようです。サンタバーバラを発った時は曇り空でしたが、ドライブを始めて1時間も経たないうちにからっと晴れた青空に変わりました。おかげで右半身が焼けましたが。 途中で立ち寄った小さなダイナーやガスステーションも、雰囲気があって「旅をしてるなあ」という感じ。友達と楽しくドライブするのもいいけど、ひとり旅もなかなかいいもんですよね。味を占めて、今後はどこへ行くにもレンタカーで行ってしまいそうです。 ところで、昨日書き忘れていたことを思い出しました。LA訪問は二度目でしたが、今回レンタカーで街を走り回り、最終日にはパサデナからハリウッド、ダウンタウンあたりまでは通りの名前を言われたら地図なしでも行けるくらいLAという都市の地理に精通しました。前回はタクシーやメトロを使ってちまちま目的地を探しただけだったのですが、やっぱり自分で運転すると都市の違う顔が見えてくる気がします。それぞれの地区が持つカラーが見えてくるというんでしょうか。 最初こそ余裕がなかったのですが、途中からは「狼の目覚め」の舞台に設定した場所を思い起こしながらドライブしました。ふと「この通りの名前、どこかで聞いたことが」と思ったら、自分が話の舞台にしてた場所だと気付く、というようなことが何度も起こりました。私たちはウィルシャー・ブルーバードのデニス・ホッパー展へ行ったのですが、ウィルシャー地区といったら、カールとデイヴィッドを住まわせてた地区です。確か、オーランドとヴィゴはパサデナに住んでたんじゃなかったっけ。LAXへiさんを送って行った時に、間違えてフリーウェイを降りて通過することになった一般道は、昔黒人の暴動が起こったためにあまり評判のよくない地区、イングルウッドでしたが、ここにはショーンが住んでました。はっはっは! すべては嘘なのに、自分で勝手に設定したのに、でもやっぱりちょっと嬉しいというのは、おかしな感じでした。Nさんとダウンタウンの24時間ダイナーに夕食を食べに行った時、ウィルシャー・ブルーバードを通ったのですが、地図で確認していたラファイエット・パークを見た時もなんだか顔がニヤつきました。この公園は、バブの誘拐事件のさなか、ティアニーに呼び出されてデイヴィッドがやってきた場所だぞ。頭の中で想像してたより見通しはいいけど、当たらずも遠からずという印象。ダイナーは市の中心にあり、2,3角を曲がればLAPD本署があるはずでしたが、一通などに悩まされて見ることはかなわずでした。そんなことをしてると、自分があてずっぽうで書いた地名が実際どんなだか知りたくなり、昨日狼のweb版をさらっと読み直しました。今読むとあちゃ〜な場面も多い話ですが、でもやっぱりラストは好きだな。ネヴァダ以降はよく書けてる。 明日はモントレーの世界最大級の水族館へ行きます。たくさん水の生き物を見れると思うと楽しみです。全米から観光客が来るので混んでるそうです。その後、17マイルドライブへ。今日のドライブルートも充分きれいでしたが、この17マイルのルートは有料道路にして特別に観光地化しているほど風光明媚と評判なのです。楽しみ! 明後日、サンフランシスコへ戻る予定です。旅前は、LAからひとりでシスコに戻るのは面倒臭くて辛いだろうなと思っていたのですが、故郷に帰るみたいな気分です。はやくカストロのスタバでのんびりしたい。それだけ、シスコが好きになったということでしょうか。 まだレンタカーを返すまでに日にちがあるので、シスコに戻ってからシアトルかどこかに行くことも検討中。 それでは、また明日。 ヴェニスビーチで見つけたTシャツ。BbMをパロったものは多いけど、最近は冷やかしになりつつあるのが気になるところ。 今日のベストショット。ナビゲーターがいないので道順を書き記したメモを貼って。 なんだか変な履き心地と思ったらばあ〜れ〜こんな派手にぶっこわれていたのか〜でもまだ履くよ〜♪ シスコまでは〜♪ 私は一人旅だというのに、ゲイのカップルは赤いコンバーチブルで楽しげ。シスコから南下していく、私とは逆方向のドライブ。 ヴェニスビーチで出くわした変なうさぎ(うさぎでもなんでもない)。
現在、私はサンタバーバラのホテルから繋いでいます。i&Nさんを無事LAXから送り出し、LAを離れて海岸沿いをやってきました。あいにく天候には恵まれず、美しい海岸の町と評判のサンタバーバラを満喫という感じはしませんが、車でぐるぐるして見つけたこのホテルが立地、アメニティともにそこらの中級ホテル並み。午後中に到着したので、メインストリートを歩いてピアまで行きました。からっと晴れた青空が見たかったです。ひとり運転&旅も、どうやら問題なさそうで、そうとわかっていたらグランドキャニオンやラスヴェガスひとり旅を計画していたものを……。 明日は海岸沿いを走る1号線を北上し、カーメル、モントレーへ。世界最大級のモントレー水族館と、風光明媚と噂の17マイルロードを走る予定です。その前に、今日サンタバーバラの街で見かけたコールドストーンのアイスクリームを食べてから出発したい。 前々回のサクラメント&シスコの日記は、どういうわけか消えてしまいました。残念。ジャレッドのライブや三人で行ったゲイバーのことなどが書かれていたのに。LAではTV観覧しましたよー。イアン・マッケランとジャレッドがゲストとして出演したABCの人気トーク番組で、NBCでいうTonight Showみたいなやつです。ジャレッドは体調が悪くてトーク中も青白い顔で今にも斃れそうでした。その後のライブでも、「いいかい皆、今日俺は本当に具合が悪いんだ。だから、一緒にthe killを歌って俺をサポートしてくれ」と事前にオーディエンスに訴えたほどでした。本人には大変申し訳ないが、病弱なジャレッドも色っぽかったです。 ところで前回書いたサー・イアンの会には、オーディエンスの中に「ラリーのミッドライフ・クライシス」(邦題・HBO)の主人公にして、「となりのサインフェルド」などのプロデューサー兼コメディアンのラリーがいて、特別に紹介されていました。私の席からはけっこう近かったです。知っている有名人に会えてラッキー。ラッキーといえばもうひとつ。 ジャレッドがゲストの収録の、もうひとりのゲストをちゃんと調べていなかったのですが、会場近くで知り合った冴えない男性に「誰を待ってるの」ときいたところ、X-Menの俳優というではないか! 誰だ誰だ、ときくと、なんとそれは、ジーン・グレイ/フェニックス役のフェムケ。ヤンソンだった! 彼には一緒にX-Men3を観にいかないかと誘われたのですが、残念ながらその頃にはもうこの国にいないのでした。 その前日には他のTV観覧へ。そしてはじめて、バーバンクの方にあるNBCスタジオを訪れましたよ。いやーさすがに立派だった、NBC本社。これがホミサイドやNYPDブルーを放映した会社の本拠地か〜なんて思うとわくわくしました。NBCのTV観覧には間に合わなかった残念な私たちでしたが、スタジオを後にして私たちの前を通過する際にマットやシャノン、トモが車の窓をわざわざ降ろして声をかけてくれたので、感激でした。iさんとNさんにくっついてった私もお裾分けをいただけました。 iさんとは残念ながら6日にお別れ。その後、Nさんとヴェニスビーチを散策したり(これはよかった)、日本人は滅多に行かないだろうテーマパークに行ってなにやらものすごいことになるアトラクションに乗ったりしました。WBが出資してるらしくアニメ版バットマンをモデルにしたゴッサムシティなんかがありました。「リドラーズリベンジ」というリドラーカラーの緑のローラーコースターに乗りたかったけど、二時間待ちと言われて断念。 そんなこんなで今日に至ったわけですが、LAではもう一度くらいゲイバーに行きたかったけどその時間がなかったです。 全然関係ないのですが、さきほどWaTの情報や役者の情報を見てたら、ダニー・テイラーの情報にやたら萌えてしまった。アル中克服者だったり、父親に殴られてたり、不良で厚生施設に入ってたり、孤児院で育ったりしてるんですね。CBSのプライムタイムドラマらしいベタベタ感がなきにしもあらずですが、おいしい。彼はすぐに同僚にあだ名をつける(フィッツィ)とかいうことも。もともとはアルバレスだったけど名前をテイラーに変えたとかも、一体どういう経緯があったのか気になります。 ところで今NBCでL&OのSVUのCMが流れました。こっちでまだ放送してたんですねー。ダニー役のエンリケとクリス・メローニのせくしーさはどこか似ている気がする。えろいなあ。ああ、あと! エンリケの親しい友人は、オーランド・ブルームなんだって! このふたりが並んだら……じゅるる、涎が……。 もっと大事なことがあったのに、書き忘れてる気がする…。 帰国したら第一にシックス・フィート・アンダーを見たいです。
今日はまた何かとギリギリ(たまにアウト)な一日でございましたが、ひとまずレッカー事件の続きについて。 大規模な移民のデモ行進に逆行するようにポリス・デパートメントへ向かう私たち三人。道の端でたむろっているやる気のなさげなLAPDの制服組に近づき、PDの正確な場所を尋ねたところ、「どこのデパートメントだ」と言われ、気分は最悪だったので「あんたのデパートメントだ!」と制服を指差して尋ねたところ、「ああ、俺の? だったら……」と改めて道を教えられました。ブライアント・ストリートのPDは想像していたよりずっと遠く、タクシーで行った方がよかったんじゃないかという感じでした。 でも、車を取り戻す手続きは事務的でしごく簡単でした。専用の窓口に並んでサインをし、罰金を払うだけ。その罰金の金額が問題でしたがね! カードで支払える? なんてフランクに尋ねられるところが、車社会のアメリカだなという感じでした。車を取り戻し、ヨセミテに向かって遂に走り出した私たちでしたが、この時はまだ行く先々で罰金地獄が待ち構えていようとは、知る由もなかった……。 ヨセミテについてはじっくり書きたいところですが、そんなたっぷりとした時間もないので簡潔に。サンフランシスコからヨセミテまでの5時間のドライブは、景色も天気も文句のつけようがありませんでした。からっと晴れた空に積雲が点在し、これぞドライブ日和! ブロークバック・マウンテンのリミックスバージョンをがんがんかけながら曲がりくねったハイウェイを飛ばします。ヨセミテに近づけば近づくほど、行く手に雄大な自然が広がりアメリカのサイズを実感させられました。到着したのは夕方で、少し遅すぎるかと思っていましたが、西日に照らされたヨセミテヴァレーを山腹から眺めるのもまた格別でした。想像していたより、はるかによかた、ヨセミテ! ただし、宿を取らずに大自然の懐へと飛び込んだ私たちを待ち構えていたのは、テントでの一夜という過酷な試練でした……。テントキャビンを借りにオフィスへ。熊を寄せ付けないようにテントでは飲食禁止という警告をあちらこちらで眼にしましたが、そのわりに貰ったパンフレットに生き生きとした熊絵が描かれているのはどうか。この事態に私はちょっとばかりウキウキしてたんですが、暖房設備のないテントの中で夜を過ごすのは、野宿とあまり変わりませんでした。ヨセミテの寒さを予測してシスコで厚いジャケットを10ドルで買っていたので、まあ大丈夫かな〜と思っていたのですが、セーターの上にジャケットを着て、タコスみたいに薄っぺらい毛布(とは呼びたくねえ!)を二枚重ねていたにも関わらず、朝、寒さで眼が覚めてしまった。それもまた、なんとなく楽しい経験ではありましたが。珍しい体験をすると、それがかなり最悪な状況でもなんとなく得した気分になります。 大自然の中で、イニス・ジャケット(いつの間にやらついた愛称)を着てテントの中で震えてるなんて、BbMごっこにもほどがあるということで、iさんとNさんと早速真夜中に撮影会を開始。隣のテントの住人の眠りを妨げないよう笑い声を押し殺すのに必死でした。 後ろが私。顔は塗り潰し済み。Nさんがペンライトまで駆使して、アン・リー監督さながらにこだわりの一枚を撮ってくれました。ちなみに、ジャック@iさんがイニス@私の手をとって導いている股間にそそり立っているのは、Nさん愛用の羊アニー(用途はラベンダーの香りのする眼枕)です。羊毛から飛び出した顔に口と鼻を表すバッテンマークが描かれているのが、なんだかやけにリアルなんだよな。 翌朝は早起きした、というか寒さのために三人ともベッドから飛び出るように起きて車へ向かったのですが、前日に巻けず劣らずの晴天に恵まれ、絶壁を落ちる滝や朝陽の差し込む渓谷を望むヴューポイントで車を停めながら、LAへ続く道をゆっくり南下して、ヨセミテの初心者コースを堪能することができました。MDでBbMのサントラを聴きながら大自然の中を歩くのは最高でした。 現在はLAに滞在していますが、やはり自分で車を運転して旅行すると、なかなか行けない郊外のレストランやカフェに入れて楽しいです。ヨセミテからLAへ向かう途中に入った、郊外のアメリカ的なダイナーなども素敵でした。ミリオンダラー・ベイビーにホームメイドのレモンパイだったかが美味いダイナーなんかが出てきましたが、地元の人にとってはこれのどこがいいんだって言われそうですけど、映画に出てきそうなお店でカッコよかった。 ともかくも、三人はLAへ向けて本格的に出発。普通ヨセミテからだと5時間の道のりだそうですが、なぜかはあえて説明しませんが、私の運転では3時間ほどで到着しました。多分あの日だけ、少し道が短くなってたんだと思います。2日に暴走するブルーのドッジのセダンを見た方がいたら、それは私たちだったと思ってくださって差し支えありません。 大自然は遠ざかり、飲み込まれるように大都会の中心へ。私たちのホテルはパサデナです。多少うろうろしましたが、今度も無事トラべロッジに到着することができました。 その夜はハリウッドで、なんとジャレッドとイアン・マッケランがふたり揃って出演するABCのTVショーの観覧へ行く予定でした。ところが、これがジャレッドがダウンしたために実現せず……。とりあえずサー目当てで観覧へは行きましたが、ジャレッドの代わりに急遽呼ばれたLAっ子の可愛い高校生ミュージシャン(名前忘れた)とサーが並んで座り、時々ふたりで話したり手を握り合ったりしている姿を観覧席から眺めながら、これがジャレッドとサー・イアンの組合せだったら、私たちにとっては世紀の一瞬になっていたものを……と三人で悔しがっていました。ちなみにこのTVショー、13日だったかはドムがゲスト、19日にフーバスタンクが、20日にオーディオスレイヴがライヴ担当で呼ばれてます。LAってやっぱすげーや! そんなわけで、初めて生でサー・イアンを眼にしました。どうやってサーの称号を得たのか、ダヴィンチ・コードの話、サー・イアンの自分のウェヴサイトのことなどが話題になっていました。サー・イアン、キュートでしたv その翌日、つまり3日はメルローズ・アベニューやビヴァリーヒルズ周辺で安物を買いつつ、ジャレッド行き着けのカフェやレストランでお茶や食事を。どちらのお店も雰囲気も味もよかったです。特に夜に行ったオーガニック系の人気レストランには、3時間近く留まっていたんじゃないでしょうか。セレブ出没度も高いとのことで、人を観察するのも楽しかったです。とある男性のシャツにみょうちくりんなカタカナが書かれていたので、三人でなんと書いてるのか解明しようと見つめていたら手を振られてしまい、大笑いでした。後で彼が私たちのテーブルに立ち寄り、なんで笑ってたんだい、ときいてきたので、シャツの文字を読みたかったんだと話し、あなたのシャツには「ラッキー・ブランド」と書かれていると言うと、ずっと何て書いてるのか知りたかったんだ、ありがとう、とのことでした。わっはっは。この地区はLAのゲイストリートにも近いとのことで、何度かゲイカップルも見ました。ゲイの店員もいました。 この日は、違反切符を二度も切られることさえなければ、充実した日だったはずでしたが……。最初に切られたのは、ビヴァリー・ブルーバードの路上のパーキングメーター前に停めていた時。通りを挟んだ目の前のカフェでお茶をしていたというのに、警官が切符切る姿を見落とした私たち。理由は制限時間オーバーでしたが、それもオーバーしたのは5〜10分でした。LAって厳しいんですね〜。コインスロットににクォーターをもう一枚投入してさえいれば、35ドルも取られる事はなかったのに〜。でも二度目に切符を切られたのは、これを教訓に次からは多めにコインを投入しておこうと話し合った直後だというのがまた、情けない……。 メルローズ・アベニューに移動し、空いているパーキングメーターを発見して滑り込んだ私たちですが、今度こそはと正確な時間を計り、小銭という小銭を投入して出発。買い物を終えて、制限時間内だと安心し切って戻ってみると、一ブロック先からもフロントガラスになにやら白い紙が置かれているのが見えます……「いやまさか」「ゴミだよゴミ」とドキドキしながら戻ってみましたが、ワイパーとフロントガラスの間に挟まっているのは、何度見直しても「parking violation」と書かれた違反切符でした。それも、前回とは色違いの。内容をよく読んでみると、駐車違反スペースに駐車しているため罰金30ドルとのこと。よく注意してみると、車のフロントが、パーキングメーターの位置から50センチほどはみ出しており、赤く塗られた縁石の位置に鼻先がかかっていました。なるほど、これか……。その場にいたおにいちゃんは、「なるほどレッドラインにかかってたんだね〜。で、君たち今ここを出るの? おお、ありがとう」とこちらの気持ちなどお構いなしに自分の車を停めようとするしまつ! 一日で二階も違反切符切られるなんて、ふんだりけったりだ! 三人でどうせならすべての種類の違反切符を集めてみてはいかがか、などと冗談を言い合いましたが、以後、路上駐車をする時は神経質に点検しています。 その夜の最後は、私の要望でサンタモニカ・ブルーバードのRAGEといゲイバーへ行きました。とにかくゲイバーに行きたくて仕方がないのだった。LAにはマッチョな男性が多かった気がします。随分ラテンアメリカ系が多いなと思っていたら、その日のDJがラテンアメリカ系だったからみたいでした。お立ち台に上って踊る男たちの中にリッキー・マーティン似のハンサム発見。その横で、腰にタオルを一枚巻いただけの男がぶるんぶるん振り回しつつ踊ってましたが。私たち三人が踊っていると、男性がふたり近づいてきて、Nさんのバックを捕らえ、踊りだしたのはかなり面白かったです。ああ…! Nさん……! 前と後ろからサンドイッチ状態……! その夜はやたらとバックを狙われていたNさんでした。私なんかけっこうセクシーなスタイルで行ったってのに誰も話しかけてこないで、な に さ ! って感じでしたよ(笑)。シスコの方がフェミニンな男が多くて、話しやすい雰囲気がある気がしますねー。そしてシスコの方が、ハンサムが多いぞ! そんなこんなで、もうこっちは4時なので、寝ます。では、また明日! シビック・センター前のデモ行進 ゴールデン・ゲート・ブリッジ前の料金所 グラシア、アリ、ノブ。ノブだけ顔を塗りました。 ヨセミテにて。ベストショット! ヨセミテ・ヴァレー。 ドアの向こう側にいるようで、実はドアに映っているのです。Nさんの写真です。手前が私。
今日はまた何かとギリギリ(たまにアウト)な一日でございましたが、ひとまずレッカー事件の続きについて。 大規模な移民のデモ行進に逆行するようにポリス・デパートメントへ向かう私たち三人。道の端でたむろっているやる気のなさげなLAPDの制服組に近づき、PDの正確な場所を尋ねたところ、「どこのデパートメントだ」と言われ、気分は最悪だったので「あんたのデパートメントだ!」と制服を指差して尋ねたところ、「ああ、俺の? だったら……」と改めて道を教えられました。ブライアント・ストリートのPDは想像していたよりずっと遠く、タクシーで行った方がよかったんじゃないかという感じでした。 でも、車を取り戻す手続きは事務的でしごく簡単でした。専用の窓口に並んでサインをし、罰金を払うだけ。その罰金の金額が問題でしたがね! カードで支払える? なんてフランクに尋ねられるところが、車社会のアメリカだなという感じでした。車を取り戻し、ヨセミテに向かって遂に走り出した私たちでしたが、この時はまだ行く先々で罰金地獄が待ち構えていようとは、知る由もなかった……。 ヨセミテについてはじっくり書きたいところですが、そんなたっぷりとした時間もないので簡潔に。サンフランシスコからヨセミテまでの5時間のドライブは、景色も天気も文句のつけようがありませんでした。からっと晴れた空に積雲が点在し、これぞドライブ日和! ブロークバック・マウンテンのリミックスバージョンをがんがんかけながら曲がりくねったハイウェイを飛ばします。ヨセミテに近づけば近づくほど、行く手に雄大な自然が広がりアメリカのサイズを実感させられました。到着したのは夕方で、少し遅すぎるかと思っていましたが、西日に照らされたヨセミテヴァレーを山腹から眺めるのもまた格別でした。想像していたより、はるかによかた、ヨセミテ! ただし、宿を取らずに大自然の懐へと飛び込んだ私たちを待ち構えていたのは、テントでの一夜という過酷な試練でした……。テントキャビンを借りにオフィスへ。熊を寄せ付けないようにテントでは飲食禁止という警告をあちらこちらで眼にしましたが、そのわりに貰ったパンフレットに生き生きとした熊絵が描かれているのはどうか。この事態に私はちょっと�
今、サンフランシスコの公立図書館のカフェで、iさんとNさんと軽い朝食を食べながらフリーワイヤレスインターネットに繋いでいます。 一昨日サクラメントへ行ってきました。初めての米国内での本格的ドライヴだったので戦々恐々でしたが、なんとか無事iさんをサクラメント空港でピックアップできました。2時間の道のりを、なんやかんやで5時間かけて行きました……。でもコチコチで、通り過ぎたことにもほとんど気付かなかった行きのベイブリッジですが、帰りは余裕を持って眺めながら帰ってくることができました。SF市内の運転はむつかしすぎる! それでは今日はヨセミテへ。2日のジャレたんとサー・イアン出演のtvショー観覧に間に合うのか!? 待て次号。また繋げたら続報します。
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