- Daily *萌* -
DiaryINDEX|past|will


2004年06月29日(火) ギリシアにおいての同性愛

じんさんがんばってもう日記書いちゃう。昨日書いたのに消えた
分、記憶が新鮮なうちに書いてしまおう。
二度も書くのは苦痛なため、やや割愛ぎみになりますが、

Was he really Alexander's Lover....?

昨日紹介した方のサイトのコンテンツの一部です。
この方は、多くのサイトで、アレクサンダーとヘファイスティオンは
愛人同士だったのか、という議論が展開されているのを見たが、
その多くは彼らが属する社会ないしは宗教ないしは政治のアジェンダ
に基づいて議論しているため、まったく理解できていない、と書いて
いました。この方自身は、同性愛には好意的で、現在は同性同士が
家庭を作るなどに至る黎明期にある、というようなことも書いていました。

そして古代ギリシアの愛についてとても興味深い情報を提供してくれて
います。私も現在、古代ギリシアのホモセクシュアルについての本を読んで
います。
消えたものの、一度訳したのですらっと訳せるかな〜。

明らかに、古代ギリシア人はあなたが誰とセックスをするかという
ことを心配はしなかった。ただ、あなたがどのような役割を選ぶか
だった。これは権力と社会的地位に関することである。
もしある男が、自分より社会的地位の低い者を相手に受動的(passive)な
役割を担ったとしたら、それは問題である。(彼は、自分を女:劣ったもの
の役割に至らしめている)しかし彼が支配的(dominant)な役割を
演じたなら、これは問題ではない。
彼のパートナーは女かもしれないし、
少年かもしれないし、あるいは若い男かもしれない。
男同士の愛はしばしば、優れたものと考えられていた。なぜなら、
もちろん、"男は優れていた"。したがって、「劣っている女性」との愛は、
いつも「劣った愛」だった。とはいえ、男同士においてでさえ、
現代の我々が考えるような対等な愛というものはなかった。
社会的食物連鎖の中では、一方の人物は常に優位にあった。
実例として、アレクサンダーはヘファイスティオンと同年齢であったが、
彼より社会的に優位にあった。そしてこれは、彼らの社会において
アレクサンダーが支配的な役割を担っていたことを意味している。

これは、彼らが心から愛し、お互いを慈しむことが出来ないことを
意味してはいない。


最後に、この方は自分も二人が愛人関係にあったと信じている、と
書いています。

passiveというのを受動的と訳しましたが、これはセックスにおける
受身と同義ではないでしょうか。腐女子としては、支配しながらも
受身になる、というのも萌えますが、これは現実的な発想ではないかも
しれません。特に至上の征服者に限っては。
この時代、愛は他のすべてのものと同様、「征服」されるものの
一つでした。価値あるものを得たい場合は、何であれ「征服」によって
のみそれを得ることが出来ました。征服者と被征服者の住み分けは、
自由市民と奴隷という象徴的な形で現れました。
アレクサンダーもまた、征服行為を行ううえで躊躇ったり哲学的な
葛藤を見出したりはしませんでした。
たとえばこの時代のホモの一般的な形はこういうものです。
「ある男が欲しいと思った若者を手に入れようとする場合、彼はまず、
強奪する3日ほど前に、友人ったちにそのことを宣告する。若者にも
これを伝える。若者は言われるがまま、約束の日時に約束の場所で
男を待つ。二人が会うと、まず強奪者の友人が、若者に対して
強奪者が相応しいかどうかを見極める。相応しいと判断されると、
彼らはこの二人を祝福し、強奪者が若者を家に連れていくのを
戸口まで見送る。強奪者は若者を家の中に入れ、セックスをする」
更に詳しいことはまた後日。
このように、あの〜若者の気持ちとかそういう繊細なものは
いいんですか。
というのが、彼らが言うところの愛でした。

おそらく、愛は征服欲をもっとも喚起するものであり、征服欲こそが
愛のダイナミズムだったのではないでしょうか。
そして、こうした男たちにとっては、締まりのいい肉穴がもたらす
肉体的な快楽と同じくらい、相手を征服したという達成感や
優越感がドーパミンを分泌させ彼らをたまんねーな、という
気持ちにさせたのではないでしょうか。

このロジックはたぶんアレクサンダーには完全にはあてはまりません。
少なくとも彼のファンは別の部分に彼の魅力を見出したいと思います。
彼は征服行為そのものに喜びを見出していたというよりは、
この世の未知、謎を探求し、世界の深淵を覗くという願望達成の過程で、
自分がそれをするに値する人間(以上のもの)だということを証明する
ために、征服行為を続けた、という気がします。
彼は惰眠とセックスに支配されることを嫌っていました。
これらは彼にしてみれば、あまりに世俗的な煩悩に思えました。

とはいえ、彼をそんな風に聖人のように考えすぎる
のは危険なことだし、彼は時々すごく世俗的だったり、単純だったり、
理性を忘れたりもします(とくに酒を飲むと)。
たぶん、人並み以上に征服欲を持っていたことでしょう。妻たちや
バゴアスに対しては勿論ですが、こうした文化の中で彼がたとえ
ヘファイスティオンに対してでさえ、受動的な立場をとったというのは
考えにくいかもしれません。
なんであれ、映画がどのように作られるか楽しみです。私としては、
子どもの頃はヘパ攻で、大人になったらアレ攻なんてのもおいしいかと
思っています。


コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2004年06月28日(月) ヘファイスティオン考察。

今日は路上運転でダメ教官にあたり、この60才くらいのオヤジを
レイプしてやろうかと思いました。車窓からタンポポばっか
見やがって! まだ路上2回目だというのにちっとも指示を
出してくれなくて焦りました。後半は開き直って、免許をもう
持ってる気持ちで運転しました。おっさん、通りの子どもに
手を振って左折の指示直前10メートルの地点で出す。針路変更の
確認を忘れても何も言わないもんだから、自分で内心「今忘れた…」
とか孤独に自己反省会してました。
私一人が事故るならまだしも、路上なのだからしっかりやってくれ〜。
私の目下の課題はスピードの出しすぎです。

今日はヘファイスティオンのおいしく素晴らしい情報です。
以前、ヘファイスティオンのしっかりとした情報サイトを教えて
もらったのですが、こちら
です。
オハイオ大学の歴史学部の研究員という男性が、豊富な資料を基に
相対的な見地に立って、"誤解がつきまとう男"ヘファイスティオンの
ことをわかりやすくまとめています。

今日は彼が書いた興味深いことを要約します。紹介したりする時は
連絡が欲しい、と書かれてましたが、恥ずかしいのでリンクだけして
こっそり掲載させていただきます。
私も知らなかったことが沢山載っており、わずかな情報がこれだけ
価値があるものか、としみじみ思ったりしました。

まず、ヘファイスティオンの名前のことが挙げられていました。
古代ギリシア人である彼自身を呼ぶ時は、(ヘファイスティオンではなく)
ヘパイスティオンが妥当だろう、とのことですが、興味深いのは、

ヘファイスティオンはアレクサンダーと共にミエザの学舎で
アリストテレスの教えを受けた。後年、アリストテレスともうひとりの
教師クセノクラテスは彼に数通の手紙を書いている。したがって彼は知的
な人間(もしくは知的に考えようとする人間)だったのかもしれない。
彼の父親はアミュントールという。もし彼が王子(アレクサンダー)と
共に育ち教育を受けたのだとすれば、彼の父親はフィリッポス王の
ヘタイロイ(騎兵仲間)かコンパニオンだっただろう。
つまり彼は裕福な家に生まれた。そして、彼の父親がもし
フィリッポスのコンパニオンだったなら、彼自身はおそらく10代の時、
王の近習(page)だったろう(この場合、pageというよりsquire:騎士見習い
という表現に近い)。母親や他の親族の名前は知られていない。ただし、
祖父の名はデメトリオスというかもしれない。

もう一つ、彼の父親の名前に関して興味深い点を加えるなら、「アミュント
ール」または「アミュンタス」(大王伝を読んでるとよく出くわす名前)は
「スティーヴン」と「ステファーノ」のような、同じ名前の変化形である。
「アミュンタス」はマケドニアでは馴染みのある名前だが、
「アミュントール」は主にギリシア風の名前である(当時辺境の地マケドニア
は、他のギリシアの人々からは蛮族寄りに考えられていた)。
これは奇妙な感じがする。さらに、彼の名前「ヘパイスティオン」もまた
マケドニアにおいては珍しい名前である。これが意味するものは不確かながら、
注目に値する。彼らはギリシア、とくにアテネのある種のつながりを持って
いたと思われる。


なんと……! ヘファイスティオンの父親あたりは、マケドニア人では
なかったかもしれないというのです。これだけで妄想が広がります。
B>このアミュントールとフィリップス王の関係もあやしい。

ちなみにヘファイスティオンという名前は、ギリシア神話の12神の
一人、鍛冶の神ヘファイストスの変化形です。
ロビン・レイン・フォックスの本では、複雑なマケドニア事情がまず
存在しており、王はマケドニアの北方の氏族たちの引き締めを図る為に
ヘファイスティオンなどの、その息子たちを宮廷に招きいれたと
いいますが、この北方の氏族の誰かがアテネ人の女を妻に迎えたとか
いうことなのかな。そういえば、アリストテレスはアミュントールに
沢山の手紙を送りつけていた、というのも別の本で読みました。
アテネのアリストテレスとアミュントールには元々繋がりがあったのか。

とにかく、ヘファイスティオンの家族が純粋なマケドニアンじゃないという
説は支持したいところ。だからアレクサンダーはヘファイスティオンに
強く惹かれた、という風に妄想できるからです。アレクサンダーは
結局のところアテネが好きでしたしね。

そして次の未見だった情報はこちら。
イッソスの戦いにおいては、面白い話が残っている。戦いの朝、
アレクサンダーの将軍たちが最後の命令の下達を受けに大王の幕舎を
訪れた時のこと、ヘファイスティオンが現れ、"Joy to you"(あなたに
喜びあれ)と言うかわりに、"Health to you"(あなたに健康あれ)と言った。
これはつまり、「おはよう」「こんにちは」のかわりに、「さようなら」
「こんばんわ」と言ったと同じことだった。将軍たちは、彼の一言を
凶兆と解釈した。彼らはアレクサンダーが(戦いで)死ぬのでは、
と考えたのである。しかしアレクサンダーはこれを、「私の健康を
願うということは、すなわち私は死なないということだ」
、と言って
解釈を改めた。素早い切り返しだ。しかし奇妙なのは、この言い間違え
によってヘファイスティオンがお咎めを受けなかったことである。
彼はばつの悪い思いをした。この件に関する私個人の意見を述べさせて
貰えば、彼は王の幕舎に到着したのではなく、幕舎を立ち去ろう
としていた
のではないか。…つまり、率直に言えば、アレクサンダー
は大きな戦いの前夜、親友を傍に必要としていた。大王が大戦前夜、ぐっすり眠ったとは思えない。


スイートな逸話だ〜っ。萌える〜。ヘファイスティオンって意外とどんくさい。
後ほど紹介しますが、ヘファイスティオンのどんくさいエピソードはまだあります。

イッソスの後、アレクサンダーに連れられ、ヘファイスティオンは
逃亡した宿敵ダレイオスの母、妻、娘たちに会いに行きますが、この時、
どんな大王史や小説を読んでも確実に入れられる出来事が起こります。
映画でこのシーンを見るのが楽しみです。捕虜となったダレイオスの
母后が、征服者の足元に平伏しその手を取るのですが、彼女は
ヘファイスティオンをアレクサンダーと間違えて彼の手を取ってしまい
ます。けれど大王は笑って、「心配なさるな、彼はもうひとりの
アレクサンダーなのだから」と言います。もっとも有名なエピソードです。
見つめあうコリンとジャレッド〜ああっ楽しみv

これはどこかで読んで感動したのですが、アリストテレスの著作の中に、
「真の友達とは第二の自己:second selfである」ということが
記述されているそうです。そうとはどこにも書かれていませんが、
この教えを受けての、アレクサンダーの一言だったのかもしれないですね。

戻りますが、ローマの歴史家クルティウスは、他のどの歴史家よりも
長いヘファイスティオンに関する記述を残してくれている、とこのサイト
の作者は言っています。次のようなものです。

ヘファイスティオンは大王のすべての友人の中で、もっとも寵愛されていた。
彼は大王と共に教育を受け、大王のすべての秘密の相談役になった。
誰ひとりアレクサンダーを戒めるような自由は与えられていなかったが、
彼だけは自分の意見というよりしばしば王自身の意見のように思わせて
忠言することが出来た。彼は大王と同じくらいの年で、大王より体が大きかった。


策士だな〜ヘファイスティオン。これは大王をすっかり理解した者にしか
出来ないことですよね。
クルティウスはまた、ダレイオスの母后がヘファイスティオンを大王と
間違えた理由を、「大王より背が高く、印象的な外見をしていたから」
と書いていますが、これらの描写はクルティウスの想像かもしれないと
言われています。背に関しては、アレクサンダーは143センチだったっつー
面白い噂があります。大方の予想として、彼は肉体は鍛えられていたが、
背は高くなかったとされています。

ナポレオンはアレクサンダーの大ファンでしたが、彼も小男でした。
きっとナポレオンは、大王は背が低かったという説を信じていたことでしょう。

この後、ヘファイスティオンはシドンという征服地の太守を任命する
という大事な仕事を大王に授かります。ここで彼は、もとは王家の血を
引いていたが今は農民の、自分の庭師を推薦します。驚きの采配ですが、
これは功を奏し、この男はシドンの賢明な太守となります。

エジプト遠征でも、ヘファイスティオンは重要な任務を授かりますが、
これは軍隊の糧秣を確保するという兵站任務でした。この時、アレクサンダー
のもとを離れた彼のところに、アテネのアジテーティヴな政治指導者
デモステネスの友人がやってきます。デモステネスは、アテネ・イズNO.1
というアテネ人の典型のような人で、フィリッポス王の時代より
マケドニアの支配に抵抗し、市民や近隣ポリスをマケドニアとの
戦争に駆り立てたオピニオンリーダーです。彼は先王やアレクサンダー
にこてんぱにされたので、身を潜めていました。
そのデモステネスの友人が、ヘファイスティオンのところに来て言ったことは、
「大王に、デモステネスに対する厳しい態度を軟化させるようなことを
囁いて欲しい」。
実際にヘファイスティオンがそうしたかはわかりませんが、デモステネス
が彼の支援を求めたということは、彼が大王陣営の中心に位置していたこと
を意味している、といいます。

この後、大王は数少ない友人と共に何日も砂漠を歩き通し、スワの神殿に
神託を授かりに行きます。これは大王の謎のひとつですが、この時
神に何を訊ねたのか、それを大王は生涯誰にも言わなかったといいます。
すべての秘密の相談役だったヘファイスティオンに、これを話した
かどうか、考えずにはいられません。

ちなみに、スワでは20世紀に至るまで、独特の風習が守られてきており、
ホモセクシャルもそのひとつだったといいます。なんと、ここでは
男同士が古代より結婚もできたといいます。
腐女子妄想としては、大王にヘファイスティオンとここで一発挙式して
夫婦になっていて貰いたいです(笑)。
この大王の秘密の中に、このこと
も含まれてるかもしれない!?!?

ガウガメラの戦いでは、ヘファイスティオンはどこの陣営にいたか
明確ではないといいますが、恐らく最前線におり、槍を腕に受けます。
戦いの後、フィロタスとパルメニオンの粛清がありますが、この時
のヘファイスティオンの情報に、驚かされました。
部下からも慕われ、軍を大王と二分するほどの勢力を掌握しかけていた
老将パルメニオンとその息子フィロタス。ある時大王の暗殺計画が
大王の友人プトレマイオスの耳に入り、大問題になるのですが、
これまた男色が絡んできて面白いです。しかしそれは飛ばして、
結果的に陰謀を疑われた(おそらく実際は濡れ衣であった)フィロタスは、
共謀者を吐くよう拷問にかけられます。

ヘファイスティオンは、クラテロス、コイノスと共に、三人の
拷問者のうちのひとりだった。彼らの動機とはなんだったのか。クラテロス
は恐らく、ガウガメラ以降パルメニオンの副将格を代行しており、
大王の若い側近の中で、もっとも有能な男だった。クラテロスはフィロタス
のライバルだった。エジプトでは二人が泥試合を演じたが、大王は
黙認したという。つまりクラテロスはフィロタスを葬り去りたかった
(マケドニアの宮廷人は競争心が強く、善良な者は最後には潰された)。
もうひとり、コイノスはフィロタスの義兄であり、彼の家族とつながりが
深かった。そのため、フィロタスとパルメニオンに謀反の疑いがかかれば
外戚のコイノスのキャリアも危うくなることを意味していた。
そして最後、ヘファイスティオンである。彼はクラテロスやコイノス
のような明確な政治的動機を持っていなかった。そうなると人々は、
彼が単に純粋な悪意や楽しみのために拷問をしたと考えるかもしれない。
しかし実際には、ヘファイスティオンには動機があった。
もっとも明確な動機といえるひとつは、「報復」である。もし彼が
本気でフィロタスが大王の暗殺を企んでいたと信じていなかったとしても、
フィロタスが暗殺の噂を知っていながら報告しなかったことは事実だ。
アレクサンダーの親友として、ヘファイスティオンはこの暗殺計画により、
憤怒に駆られたのだろう。


なるほど、納得です。確かに、自分のすべてとも言える(大王なくして
彼はなかったことは間違いない)もっとも愛する人が暗殺されかけたとして、
その犯人とおぼしき人物が共謀者の名前を吐かなければ、拷問だって
できるかもしれません。

長々と書いてますが、私が一番書きたいことはこの後のことです。
(つ、つ、つかれたよ〜。でも書き上げたら、公開頃には有用になるぞー)

まずヘファイスティオンは、フィロタスの部隊を任されるのですが、
事実上クレイトスが同等の立場として騎兵隊長(ヒッパルカス)に任
ぜられます。クレイトスは古参の兵士で部下からの信望が厚かったのと、
フィロタスの件の後ではひとりの武将に巨大な大隊を任せるのは得策では
ないとしたからといいますが、実際には、ヘファイスティオンは
騎兵隊長として軍隊を率いるのはこれがはじめてだったのです。

しかし、彼は軍隊の指揮官としてだけではなく、何より重要な存在
となっていた。彼は兵站術において優れていた。軍隊の補給物資の調達、
新しい土地の斥候、都市、砦、橋などの建設の監督、また彼は
外交官としても有能だった。事実、彼の最初の重要任務はシドンの
太守の選考というものだった。ご記憶の通り、クルティウスは
彼が宮廷において、大王の許可を得ているかのような名目のもとで、
その地位を巧みに確立したと書いている。


なんですかね、大統領夫人、ファーストレディみたいなもんですか。

クルティウスはまた、彼を"charming(人を魅了すること)"と書いた。すなわち、
彼は人の心を、少なくとも、大多数の人の心を動かす術を知っていた。
明らかに、マケドニア人にペルシア風の跪拝の礼をさせ、両者間の不和を
解消しようという試みのために内輪の晩餐パーティを
セットアップしたのは、ヘファイスティオンである(しかしこれは
カリステネスの反抗によって失敗する)。アレクサンダーはまた、
ペルシアの貴族やインド人との交渉にヘファイスティオンを使った。
この結果は? クラテロスはヘファイスティオンに嫉妬を抱き始めた。
彼らは口上の喧嘩を展開するようになる。一度など、インドでは彼らは
それぞれの部下たちを交えて大喧嘩を勃発させた。それはそれは口汚い口論
だったに違いない! アレクサンダーは報告を受け、ただちに彼らを諌める
ために駆けつけた。アレクサンダーは二人に警告した。彼が二人をいかに
大切に思っていようとも、今度おめーらが争ってるとこを掴まえたら、
殺すぞコラ。もしくは、少なくともおっぱじめた方を殺るかんな!

彼らは二度と争わず、お互いを貶めるような言葉を一言も投げかけは
しなかった。


ここが問題の箇所。

しかし、アレクサンダーは彼らの間に割って入り引き離したこの時、
大衆の面前でヘファイスティオンに対し悪辣な批判を吐き捨てた。
アレクサンダーは言った。
「私がいなければ、お前は無だ」(without me,you are nothing)
しばしば、この一言は実際にヘファイスティオンが無価値であり、
大王の友人という理由だけで宮廷で地位を確立したという風に
解釈されることがある。しかし実際に、ヘファイスティオンは兵站術
において成功を収めていた。だから彼はアレクサンダーがいなければ
無価値だ、ということはなかった。


ここからのこの作者の解釈が眼から鱗です。

ではなぜ、アレクサンダーはそのように言ったのだろうか?
もちろん、アレクサンダーは激怒していた。ここには二人の
最高位の将軍がおり、まるで遊び場の男の子たちのように叫びあって
いる。「オレの方がお前のよりおおきい!」
そして怒ると我々は、とりわけ我々がもっとも愛する者たちに対しては
特にだが、本当に恐ろしいことを口走ることがある。我々は必ずしも
そんな意味で言っているわけではない。しかしもちろん、時には
実際にそれを意味したりもする。このケースは、この二つのことが
一度に起きたことのように思う。

アレクサンダーは完璧にヘファイスティオンが得意とするものを理解して
いた。ヘファイスティオンがベストを尽くせること――兵站術と外交――
は、配下の将軍たちにすっかり尊重されていたというわけではない。
古代において男たちが賞賛したのは戦闘の技術だった。古代の歴史家は、
何か失敗が起こらないうちは兵站術に関して言及することはあまり
なかった。そしてもし、アレクサンダーがヘファイスティオンの戦闘能力
を理解していたなら、さらに彼は彼の親友が戦闘の指揮官ではないことも
認識していただろう。
ヘファイスティオンが戦闘で指揮を執らなければならない時はいつでも、
彼はもうひとり別の将軍を、明らかに彼のお守り(babysit)をする目的で
あてがわれた(ペルディッカス、デメトリオス、ペイソン、または
アレクサンダー自身)。これはヘファイスティオンの名誉を守り、
同時に彼が醜態を演じることから救ってくれた。戦闘に直面しない場合に
限り、彼は一人で指揮を執ることを任された。事実、ヘファイスティオン
自身、自分の才能にかけては高い評価は下していなかったかもしれない。
子どもたち(大人も)は自分たちが生きる世界を学び、そして彼は戦争を奨励する
文化のもとに育った。
戦略と兵站学の両面においても、アレクサンダーは能力を持っていた。
この場面においては、アレクサンダーの平和を求める気持ちを上回る
戦闘好きな一面が、醜い頭をもたげたのかもしれない。
ここでアレクサンダーが意味したことについて、私の個人的な
意見はこうである:
彼の愛情、彼の理解、そして援助がなければ、ヘファイスティオンの
才能は軍隊においてこれほど高い地位まで彼を昇格させることはなかった。
結局のところ、彼は"単なる"兵站任務を与えられた将軍でしかない。
パルメニオンの死後、彼が最高位の将軍だということは問題ではない。
しかし、最後には、この将軍はアレクサンダーの全支配下において
最高の地位を獲得することになる。


あーもうだめだ…このふたりにめろめろ。

じ、じんさんまたもショック…! これ以下1/3くらいが消えて
しまった…。しかし、ちょうどキリがいいので今日はこのへんで。
明日は、その消えた部分、ヘファイスティオンとアレクサンダーの
セックスの役割について。しくしくしながら退散。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2004年06月27日(日) スラッシャーご推薦の洋書

信じられない〜また消えた…。ショック。


「ヴァージン・リスト」のプロローグを書きました。
まだ誰も指輪の役者は登場していません。書きながら、ぜんぜん
ヒースである必要はないな、と思いながらも、皆さんに馴染みがあって
印象に合った範囲といえば、ヒースだな、と思いまして彼を配しました。
ごめんヒース&ヒースファン。



アレクサンダーの話です。宦官バゴアスが西洋のアレクサンダーファンの
一部に、なぜ人気があるのか、その原因を解明しました。

メアリー・ルノーの「the persian boy」

をご覧あれ! この本は、イギリスのオックスフォード出身の
女流作家メアリー・ルノー(Mary Renault )
という方が書いた、大王アレクサンダーと宦官バゴアスの物語
だそうです。彼女のページはこちらです。連なるレビューを読めばおわかりの通り、皆☆5、
相当人気がある作品で、スラッシャーに人気の一冊のようです。
メアリー・ルノーの名前は、アレクサンダーファンのスラッシュサイト
やフォーラムでしょっちゅう眼にしていました。
今日、アレクサンダーの情報サイトの未見のフォーラムの一角を覗いた
ところ、バゴアスのことで盛り上がっており、彼ら(彼女ら)もこの
「ペルシアの少年」の話をしていました。

どうやら、「号泣に備えよ」なんていわれてるとこをみると、
一読の価値ありのようですので、買ってみようと思います。ルノーは
他にもアレクサンダーのロマンスの話や、古代ギリシアのロマンスの
本を出しています。これもせいぜいホモだと思いますので、一気に
買おうと思います。

前に、この日記でも紹介した大王とバゴアスとヘファイスティオンの
フィクがありましたが、あの作者もベースはメアリー・ルノーだと
言ってました。
彼女はもう一本大王とバゴアスの話を書いていて、実はそれはかなり
前に読んだのですが、私の心が切り開かれて胸傷を感じたため、紹介は
控えてました。なんと泣いてしまったのです。

still as bright

それがこちらなんですが、タイトルからして眩しい。好きですが、
胸が痛むので読み返すのは辛いです。これはバゴアスが、大王の死後、
大王の遺品を眺めて、生前を振り返るという話です。胸が痛かったわ〜。
この作者は前のフィクで既に判明していましたが、アレクサンダーの
ことはそうとう調べていて詳しいです。ここで登場する遺品も、
史実とされている大王史に垣間見られるものばかりです。ひとつひとつ
の大王とのエピソードが愛に満ちていています。これは恐らく、私が
ヘファイスティオンファンだからこそ一層胸が痛いのです。大王のバゴアス
への愛が真実であると同時に、確実にバゴアスにとっては悲恋だからこそ、
苦しいです。まるで、ヘファイスティオンは神に定められた運命の人で、
生まれた時から決まっていて、大王がその束縛の中で苦しんでいるように
すら思えてきます。
たとえばベッソスの追跡から成果を上げられず戻ってきた大王が、
泥と汗にまみれた汚い体のまま、バゴアスの方へ直進してきて、有無を
言わせずバゴアスを幕舎に連れていき、服を引き裂いて愛し合った、
ペルシア人のバゴアスは、こんな愛しあい方は知らず、圧倒されながらも
燃えた、というような描写があるんですが、なんだかわっと胸が熱くなります。
他にも、踊りの競技で優勝したバゴアスに、大王が花冠を授けるシーンで、
マケドニアの男たちがKiss him ! Kiss him! と囃し、大王がバゴアスに
キスをして、耳元でmore later(続きはあとで)と囁くシーンなどは、
これぞロマンス! 実はこれは史実で、バゴアスは大競技会の踊り部門
で優勝し、マケドニアの男たちが「キスを!」と叫ぶ中、大王が何度も
彼にキスをした、という記述が残されています。
マケドニアの男たちってばほんとにしょーもないな〜。
ギリシアのほかのポリスの男たちにも「うわ〜マケドニアンって、
すごいホモだなー」と思われていたというから、これがペルシアに
行ったらさぞ驚かれたことでしょう。マケドニア男がギリシア、
ペルシア、エジプト、インドと、各征服地のカワイイ男たちを次々に
組み敷いていったかと思うと、マケドニア男ファンクラブを作りたいです。


フィクに戻りますが、バゴアスは最後に、ヘファイスティオンの顔の
彫像を遺品の中から取り出します。それを厳しくも穏やかに見つめ、
彼は呟きます。「あなたは今、彼と一緒にいるんでしょうか」

最後の思い出はほんとに心を引き裂きます。ある夜、バゴアスは
大王に「先に休んでいろ」といわれたにも関わらず、冷たい床で
寒さに震えながら、裸で大王が寝室に戻ってくるのを待っています。
ところが夜更けに、笑い声がしたかと思うと、大王はヘファイスティオン
とじゃれあいながら戻ってきます。ふたりはバゴアスに気づかず、
ヘファイスティオンが大王の腰を抱き、大王はヘファイスティオンの
肩口に頭を凭せ掛けます。二人の間には会話はありませんが、愛に
満ちています。
バゴアスはその様子を見ています。けれどヘファイスティオンが
バゴアスの存在に気づきます。バゴアスは彼の顔に、見たこともないほど
の哀しみを見出します。
ヘファイスティオンは大王から体を離し囁きます。
「さあ、バゴアスが貴方を褥まで導いてれますよ」と。
「なんたることか」大王はバゴアスを発見し、近づいてきて言います。
「バゴアスよ、私の命令を無視するにしても、お前は何か着ているべきだぞ」

アレクサンダーのぬくもりを感じながら、バゴアスはヘファイスティオンが
立ち去るのを見ます。

バゴアスはヘファイスティオンの彫像を見つめ、確かな声で話しかけます。
「私は、あなたが彼(アレクサンダー)と共にいることを望みます」

…というような話でした。たくさんの方が「泣きそうになった」などの
レビューをつけています。
アー胸が痛い。

ところで、そのバゴアスですが、映画ではフランシスコ・ボッシュという
スペイン人のダンサーが演じます。現在彼は20代前半、ロンドンでダンス
に励んでいるそうですが、映画の出演経験はなく、恐らくその美貌と
ダンステクを買われたのだろう、とのこと。肝心な映画スポイラーとして
映画でバゴアスは、官能的でひじょうにセクシーな踊りを大王の前で
披露してみせ、大王を夢中にさせるそうです。また、バゴアスと大王の関係に
嫉妬したロクサナが、バゴアスを暗殺しようとするそうです。


なんかすごい映画に思えてきた。映画には、バゴアスとロクサナ
両陣営にダンサーが数人クレジットされてますので、だんすたいけつが
見ものです。その頃、ヘファイスティオンは正座して足が痺れて
こてっとかやってるかと思います。
彼は全然ダンスとかのタイプ
じゃなく、それまた萌え。

ついでに、メアリー・ルノーの本を調べてたらこんなページに
ヒットしました。



ゲイをテーマにしたフィクションのリスト。すばらしい!
私としては、一番気になったのは下の方に位置している、Middle ground
という本。二次大戦中のユダヤ人の若者とナチ司令官の、収容所での
愛の話だそうです。愛を貫くのは厳しく大変、とあります。
このファンタジー
もすごく気になる……!! スラッシャーのレビュアーが、ありがちって
みんな言うけど、私はもともと二人のロマンスが目的だったからいいんだ、
とか言ってます。主人公は濡れ衣を着せられ投獄され、死しか自分を待つ
ものはない、と思っていたのに、獄中で出会った男に助け出され、
冒険に連れ出される…という話のようですが、この二人の男が(主人公が
バイで)ラブロマンスを展開するそうですよ。面白そうだなあ。

まずこの絵がかっこいい。この作者は女性のようです。スラッシャーって
想像してたより多いのかも。

面白いのが、このリストを作ってる方が、自己紹介に一言、
yaoi freak *cough* (ヤオイ狂…咳払い)
と書いてることです。たぶん女性なんでしょう。もっと紹介して欲しいな。

>Swordpoints
このファンタジーもそうとうスラッシュとして人気のようです。
これも女性作家! レビュアーのひとりが、もっとセックスシーン
入れろ!
 と叫んでました(笑)。


Magic's Pawn
これも。もしかして私が無知なだけで、邦訳されてたりするかもしれ
ませんが。読みたくなってきた〜っ。メアリー・ルノーと一緒に買おう。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2004年06月26日(土) 新連載「ヴァージン・リスト」

イタリアから帰ってきてこのかた、なんだか更新もぱっとしま
せんでしたが、やっと大型連載を始めることになりました。
投票の結果に安心したためというのもあり、さっそく漠然と思い
描いていたプロットを立てはじめました。
「一人でも読んでくれる人がいればいい」からはじめた創作活動
だというのに、随分と傲慢になったものだ、と我ながら思い
ました。


今回の連載は「ヴァージン・リスト」というタイトルです。
このタイトルの意味はいずれわかります。
ちょっと登場人物などの紹介から。まず、一番驚かれたのは、
キャストの中に指輪以外の役者が混じってることかと思いますが、
中でも知っている人なら尚更驚いたかと思うのは、
マーク・ウォルバーグが混じっていることではないでしょうか。

彼はスリー・キングス、NYPD15分署、プラネット・オブ・エイプス
などで主演した役者です。パーフェクト・ストームにも出てましたが、
なにかとジョージ・クルーにーとの共演が多いです。
最近はあんまり映画で見かけません。
彼のプロフィール
今驚きましたよ…! ブライアン・デ・パルマ監督でエルロイの
ブラック・ダリアが映画化するんですね。ブランチャード役を
マークが演じるようです。しかもブライチャート役はジョシュ・ハートネット。
この配役はどうなのでしょう。私としてはだいぶイメージが違う。なん
にせよこれは楽しみです。デ・パルマ監督は現代ものはあまり
よくない気がするけど、アンタッチャブルのような時代物の功績を
考えれば、ブラック・ダリアをうまく作ってくれるかもしれません。
でもあの崇高にして廃頽的な雰囲気を生み出すのは難しそう。

脱線しましたが、なぜマーク・ウォルバーグなのか。それは、
単に私が昔好きだったからです。ヒース・レジャーはこの日記にも
何度か顔をだしてるし、萌え繋がりといえばロック・ユーで、ないことも
ない。なので、拝借しました(ご本人とファンの皆様に深くお詫び)。

それから二時間あまりに渡って、もう二人の比較的若くてセクシーな
そこそこ俳優を捜し歩いたのですが、理想的な役者が見つかりませんでした。
ですが、ふとしたことでマーク・ウォルバーグが頭に浮かび、探していた
タイプにぴったりだと気がつきました。キャラ的に、セクシーな問題児
が必要だったのです。つまりコリンタイプ。
マークの魅力は、私はまず声だと思います。スリー・キングスなどを見れば、
たぶん彼の魅力はわかると思います。これまた、コリンと同じような
ソフトな声です。

それからCKのモデルもしていたというボディ。彼は以前、ゲイのイコンと
呼ばれていました。


うーん素敵だ。しかしこの見かけに騙されてはいけない。今は無茶は
やめてるようですが、彼も問題児でした。彼は確か昔ラッパーとしても
有名で、スラムとまではいかないがクソ界隈で育ち、ドラッグの売人
や自動車窃盗などを日常茶飯事としてました。14歳の時、その
クソ界隈で幼馴染だった女の子とエッチしようとして、拒絶されて
頭にきて、あやうくレイプになるところだったといいます。
でも美形だったので、モデルの仕事をするようになり、92年、93年には
CK専属モデルに。
ところが、このおかげでゲイのイコンなんて言われて、ゲイに色目を
使われるようになり、彼のホモフォビアな一面が育ちます。好きだった
マドンナのことも批判し出します。
もうひとつ、ゴシップ紙で、彼が十代の頃、友人たちとベトナム人の
男性を襲い、重症だかを負わせたというスクープを上げられます。
これは事実のようで、人種的な犯罪だったと騒がれます。
この事件によるイメージアップを図ってか、、マークはそれ以降、
アジア人と共演する作品に多く出演します。チョウ・ユンファとも
共演しました。
今は落ち着いて仕事をしているようです。

そんな感じの人です。大学時代、彼があまりにドラマティックで
面白いので、彼をモデルに話を書こうと思ったりしたことがありました。
コリンといい、ラッシーといい、私は基本的にこういう野郎が好きです。

あともう一人探しています。ジョナサンを使いたいところだけど、旬過ぎ
る。ということで、おそらくクレイグ・パーカーを使おうと思います。
ジャレッド、オーリ、ヒース、マーク、クレイグ、見た目も分散
するしいいかな。マークとヒースが少しかぶるな。名前も皆綺麗だ。

だいたいイメージは固まってきていますが、肝心のカールが狼と変わらない
感じでもう少し捻りがほしいです。でもこういう主人公は同じでいいのかな。


アレクサンダーですが、昨日は荒俣版がダメだといいましたが、批判的
なことを書いておいてよかった点を書き忘れました。

ヘファイスティオンとの関係はよくありませんでしたが、一つの見方
としてよかったと思う場面もありました。
西パキスタンでのポロス王との戦いにおいて、騎兵隊長に昇進した
ヘファイスティオンは、どこまでも鈍くて、大王に「〜しろ」と
命じられても、
「はあ…………え?」
などと言って、大王にキレられてぶたれてました。その後、命令無視
して大王のもとに駆けつけると、思い切り突かれて落馬させられ、
大王は無視して先に進んでました。こんなとこは、たぶん実際とは違うと
思うけど、なんだかはんなりよかったです。

あと、荒俣版の大王はこれでもかというくらい受受しいので、映画を見て
大王受にはまった場合、荒俣版を読むと楽しいかもしれません。
たとえば、敵側の神官が捕虜となり大王の前に進み出た時、そのあまりに
妖艶な美しさに、立場も忘れてハァハァします。また、大王は
普段から体温が高く、吐息は甘い芳香がする、などという記述も。
アレクサンダーは甘い、いい匂いがしたといいます。これは彼が
香料や香辛料に殊更興味があったため、自らも身につけていたのでは、
あるいは、古代から(キリストも含め)甘い匂いは神聖の象徴なので、
大王信奉者がこういう記述を残したのでは、とも言われています。

とにかく、荒俣版を題材にしたアニメ版は、恐くて見れそうもないです。


コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2004年06月24日(木) 新しい連載と荒俣版大王戦記

まずは指輪RPSの連載のこと。アンケート(投票)で、まだ
500人近くの方が指輪RPSを求めているということがわかりました。
前にも言っていた、宇宙海賊や特殊部隊や、WW�兇發里蘯里討�たい
のですが、時期や興味の度合いを考えると、これらはひとまず置いて
おこうという気になりました。実は宇宙海賊(だから違うって)もの
などは、あらかたプロットも立てていました。台詞までも!
しかし、やっぱり読んでくださる皆さんは、「狼」のような話をもう一度
読みたいに違いないし、私もあのような話をもう一度書けるに越したこと
はない、という気がしてきました。色々な事情がありますが、↑これらを
全部やるということは難しい。現時点でM&Cやアレクサンダーにも着手
したいし、そろそろ本腰入れて商業誌などに漫画か小説か何かイケそうな
ものを(まだどっちもイケるとは思えないが)投稿なりしないと、
人生計画的に間に合わないな、ということが分かってきました(笑)。

これまで何度か「雑誌で描かないか」というお誘いを受けたのに、
「まだまだ未熟で」と断ってきました。しかしここに来てわかったのです。
熟すのを待ってなんかいたら手遅れになるぞ、と。というよりいっこうに
熟さない自分にある程度諦めがついた
ともいいます。いや、そもそも
自然に熟すと思ってたのが大間違い。努力してないんだから変わるはず
ありません。
がんばるぞ! ←意味不明。

なんだか話が脱線しましたが、つまり気を引き締めてまた書くたく
なったということです。それで、書きたいのは勿論狩と公なんですが、
狼の時のように、藻は花や豆にも大きくスポットをあてます。
実をいうと、エリック・バナなんか出したいんだけど、駄目かな。
内容的に、ヒース・レジャーにも演じて貰えるとぴったりな役があります。
こんなふうに、今度は脇役を指輪外の役者に演じてもらおうかと
思い始めています。ジョニデやラッシーやコリンといった大物は使いません。
でも大丈夫、ちゃんとメインは指輪の役者です。
内容は映画男優に関する怪事件で、犯罪と暴力とセックスとドラッグの
世界です。

ところで、エステラがな、なんとヴァン・ヘルシングで狩公という
フィクを書いてるらしいです! ひえー読みたい。でも映画を見てから
でないと読めません。


さてアレクサンダー。WBが発表したバナーですが、美しい! 斬新!
白で攻めてくるとは思いもしませんでした。有名どころがポスターに
なっているので、内容的にはそれほど重要でもないかという面々が
揃っているのは残念ですが、コリンとジャレッドが並んでいるだけで、
感無量。髭ジャレッドの眼もとが麗しい〜。
トレイラーでは、ジャレッドの名前が表示されなくてかわいそう、と
言われたりしてましたが、他のそうそうたる面子に混じって、真ん中を
陣取れたのは大出世です。

もう一つ素晴らしいアレクサンダー映画情報サイト
を発掘したのですが、ここに未公開だった画像を発見。



これが誰だかわからない。クラテロスかクレイトスだと思うんですが、
どちらかというとクレイトスぽい。

この美しい人が誰かまったくわからない。ペルシア人の女性といえば
バルシネがいますが、バルシネはクレジットされていませんでした。

コリンのことは今では崇拝に近いものを抱いております。
しかしこんなに好きなのになぜか彼を受に出来ない。ジャレッドのことは
あんなに陵辱したいと思うのに、コリンは崇高すぎて、リスペクトしすぎ
てできません……でもアレクサンダーは受っぽいんですよね。あーどうせ
なら他の役者が演じていたら、楽々と大王受が出来たかもしれぬ。
他の役者といえば、こんな話を聞きました。
オリバー・ストーンは最初、アレクサンダー役にトム・クルーズを
予定していたのですが、彼はもう40過ぎなので、20代がメインステージ
の大王役には不適当、という判断が下ったそうです。その後白羽の矢が
立てられたのが、ヒース・レジャー。これには納得がいきます。
ところが、結局はコリンになりました。どういう経緯でかは謎。
また、早い段階に、ブラッド・ピットがアレクサンダー役のオファー
を受けていた
そうです。でも、どうやらホモセクシュアルなシーンが
あることで、妻のジェニファー・アニストンがやめた方がいいと言った
と聞きました(ゴシップかも)。そこで受けて立ったコリンはさすがだ。
ブラピがどの段階でアキレス役を受けたのか。アキレス役が決定した
から、さすがに大王とアキレスという密接な繋がりを持つ二人を同じ
役者が演じるのは駄目だろう、ということで変わったのかも。
なんにしても、ブラピ、トム・クルーズ、ヒース・レジャー、コリンと、
すごい全然繋がりない。大丈夫なのかオリバー。

大王の受々しさは間違いないのですが、この二日で、私は荒俣宏の
「幻想皇帝アレクサンドロス戦記」という全三巻の小説を読みました。
確かに幻想だった。
宏ぃぃ! …全然駄目だぞひろし! びっくりするくらい駄目だ!

最近、アレクサンダーに興味を持ってくださった方が、「どの本から
はじめるべきか」と訊ねてくださいます。あと数冊読んだら、アマゾン
でマイリストをこしらえますが、大方読んだら、一番わかりやすく、
萌えやすい順序と共にご紹介します。

しかし、荒俣宏のこの作品は、どの順番にも組しない。おすすめ
できません。まず、荒俣氏の独自解釈が幅を利かせすぎて、史実を蔑ろ
にしています。それで阿刀田作品のように面白いならまだいいのですが、
私にしてみればアレクサンダー自身も、他の登場人物もその精神を歪め
られているように感じられました。
確かに、神話、伝承、民族の起源、祭典・神事などの文化面、博物学的な
見地から記述された部分は、さすがと思わせるし、普通のフィクション
作家には書けません。たとえば、トロイア戦争が齎したものは、ギリシア
とペルシアの交流であり、ヘレニズム(文化)とは、イリアスの
美女ヘレンの名前が起源だ、なんていうのは「おお!」と思わせられました。
荒俣氏は「帝都物語」や日本民族騎馬民族説で有名でしたよね。私は
どちらも読んでませんが、正直、この作品に関しては「もっと人間ドラマ」
を学ぶべき、と思いました。
オリバー・ストーンの映画のトレイラーでも垣間見れるように、大王
には知の探究者としての側面があり、それこそが彼を単なる征服者とは
言われない所以ですが、荒俣氏は、このアレクサンダーの
ロマンチストとしての側面を、まったく描いていません。女性たち、
オリュンピアスとかタイスも俗っぽい。大王をマザコンとして描くことで、
女性を尊敬したという彼の美点の一つがスポイルされています。手紙で
「お母様! 会いたい!」なんてやってましたが、大王の有名な発言に、
「9ヶ月腹を借りた代償にしては、随分と高くつくな」というのがあります。
故郷で待つ不平不満の多い母の手紙に対して漏らした言葉です。
マゾコンの影響で女嫌いになった、という説も腑に落ちません。ギリシア人
の踊り子タイスがペルシア女に早変わりし、タイスに誘惑された大王と、
タイスの情人プトレマイオスの間に不和が生じるなども、安っぽい捏造です。
ドラマとして、他の歴史家や大王フィクション作家が避けて
通れない魅力的な逸話のシーン(それゆえ皆似通う)を、同じになるのが
嫌だったのか別解釈してもいますが、これまた退屈です。
ヒンデュクシュ山脈越えとマクラン砂漠行という大王史において最も
艱難を極めた地獄の行軍シーンをすっかりすっ飛ばしてます。

しかし一番閉口させられたのは、ヘファイスティオンとの関係。
阿刀田版でさえ潔くないと思ったけど、荒俣版は完全にスポイル。
二人はあくまで友達。それも魂が結びついたような親友とすら言いません。
こうなると、二人の愛の逸話が残るシーンは避けて通らざるをえず、
トロイア巡礼(二人でアキレスとパトロクロスの墓に花束を捧げた)は
「行きました」というような数行で終了。ヘファイスティオンなど登場もしません。
三巻になると若干ヘファイスティオンの出番は増えますが、凡庸を絵に描いた
ような感じ。もし作者の独自解釈を足すなら、こういうところで発揮
すればいいものを。ヘファイスティオン凡庸説は私もありだと思います。
並み居る卓抜した武将の中で、一番目立たない男だけど、大王にとっては
かけがえのない男だった、という説です。でもその場合は、どんなところが
大王にとってかけがえがなかったのかをうまくエピソードの中で書かないと。
阿刀田高のヘファイスティオンは、それがうまくなされてました。
「よく3巻も読んでやったよ」と思ったのは、最後の方でヘファイスティオン
が死ぬ箇所。何を考えてるのかわからないけど、彼の死はたいして大王の
人生を狂わせません。荒俣氏は、ヘファイスティオンという厄介な存在を、
大王の人生からむしろ取り除きたいとでも思っているかのよう。

実際、そのように考えている人は少なくありません。映画のフォーラムでも、
「尊敬するアレクサンダーをゲイとして描かれたくない」という意見が
あり議論になってました。ロビン・レイン・フォックスの本を感慨深く
読み終わった時、私も心底悔しく思ったものです。「ああ、ヘファイスティオン
と出会わなければ、大王はあと50年長生きして、アラビア半島、アフリカ
、ヨーロッパ北部まで進軍していたかもしれない」と。ほら、
公共広告機構のCMでジョン・レノンのがありましたよね。彼が家族を
省みなかったら、もっと名曲が生まれてたに違いないっていう(笑)、あれ
ですよ! 
でももちろん、それが彼らであり、その彼らを我々は愛しているのです。
だいたい、作家は皆アレクサンダーの育った(住んでいた)世界が
ホモ世界だったことを無碍にしすぎ。「精力絶倫の女色家(フィリッポス二世)」
が男の穴にも突き刺してたっていう発想が、どうしても嫌なようです。
男も愛してたという発想は、素早く「精力絶倫の女色家」への親近感を
奪うようです。途端に変態になってしまう。


今日も長く書いてしまいました。最近1時間以上かけて日記を書いている。
でもこれでも、集めた情報の1/3くらいです。ではまた、新しいアレクサンダー
本を読んだらレビューします。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2004年06月23日(水) 萌えだぞ! エロティカトランプ!

今日、イタリアで撮った彫刻の写真の中に面白いものを発見しました。
皆さんの中にも、ご存知の方がいるかと思います。



これです。なんて美しいんだ、しかも萌えだ、と興奮して収めた写真
ですが、帰ってきて本を読んで知りました。これは、
イリアスの死せるパトロクロスを抱えるメネラオスの彫刻でした。
自分の萌えアンテナを、今後も信用していきたいざんす。

ポンペイで、中学生のように母に隠れて買った、エロティカトランプ
というものがあるんですが、意外と収穫が大きかったです。
ポンペイの娼婦の館などの壁画にある春画をもとに作ったカレンダー
なんですが、中でも興奮できる作品を紹介します。


ダイヤ5 でかっ…! 恐らく、この娘が種から育てたのだろう(それにしては
     大きく育ちすぎたことにうろたえてもいる)。
クローバーJ 張り型を今まさに自分の穴に入れんとする男。兄いわく、
      右腕に決意が漲っているとのこと。
ダイヤ8 珍子に餌をやってるんでしょうか。たぶん、巨大珍子がまだ小さかった頃。


ここからはホモ篇。
ハートJ いかにも美男子風の男が勃起を隠そうともせず。腰のくねりが絶妙。
ダイヤ3 少年をホモの道に誘うヒゲ男。少年が持ってるのは実は砂袋で
     このホモ男を殴殺せんと構えているんだったらどうしよう。
クローバー8 「ああっいやいやっ。今夜は駄目っ。旦那が帰ってくるの」
       髭「いいではないかっいいではないかっ」
       むしろ、レスリング中に勃起しちゃったv 一場面かな。


スペードJ 艶かしい男の裸体!思い切り勃起! ハメ撮りの起源らしい(うそ)。
スペードA マケドニア髭「がはははっ、アテナイの男はかわいいぜえ〜」
      アテナイ男「きゃ〜っやめてっ! 野蛮人! 誰か助けて〜っ」
ダイヤ4 私のお気に入りの一枚。もろケツに突っ込んでます。
     しかもフェラ。攻男の足元のクッションが慣れた雰囲気で◎
    受男の左足の人体構造を無視した捻り具合に欲望を感じます(そうか)。
    ちょっくら恍惚とした感じの髭がキュート。

いきなりカラーなのにはなんら意味はありません。
クローバー9 すっかり油断している若者に後ろからいきなり勃起した髭男が迫る!
       髭男の手つきがスケベ心まるだし。あの手をケツに
       持っていく事はまず間違いない。対して、若者の方
      はなにかよくわからないが明らかに無駄なことに夢中になって
     節操の危機を招いている
と推測できる。
ハートA  これに関しては色々な考察をしてみたが、ノーコメントが一番
      いい気がしてきた。髭男たちに尻尾が生えていることも不思議
      だが、中央の男が勃起した珍子に何を乗せられているのか。
     これは自発的な行為なのかそれとも強制させられているのか。
     私としては、この儀式めいた行動は実をいうとなんら快感を
     生まない、苦痛の一瞬と信じたいところ。たとえば、中央の男は
     床に寝ていただけで、そこに両端の二人の男が偶然通りかかり、
     鉢合わせになって手にしていたものが落下し寝ていた男の珍子の
     上にうまいこと乗ってしまった。
今、まさに二人の男が手に
     する熱湯の入ったポットもまっさかさまに落ちようとしている。
     なんかそんな雰囲気の名画。


素晴らしいなあ。トランプ一巡した後で脱力しちゃいました。珍しくいい
買い物したなあ。ナポリやポンペイのあたりは、ギリシア人が上陸して
住み着いた場所らしいのですが、イタリアにまでホモ文化を携えてやって
きてしまうギリシア人、罪深いですね。

今日、NHKの文明の道シリーズの第1,2集のDVDを買って見ました。
内容としてはそこそこでしたが、知らない情報もあったので高かったけど
よしとします。なにより、ビジュアルでマケドニアなどを見れたし、そこ
に住むマケドニアの青年たちが、サリッサを持ってアレクアンドロスの
戦いを実演してくれたのがよかった。ちらちらっと出てくるギリシア顔。
出土する彫刻などは、なんとなく異様な顔立ちに見えなくもないと思って
いたんですが、これは技術の限界なんだと思っていました。でも映像で
ギリシア人を見た時、本当に彫刻みたいな顔をしていて驚きました。
たぶんに美化されているとはいえ、アレクサンドロスの顔立ちも、出土した
大王彫刻と酷似していたのかも。

第二集では、アレクサンドロスの遺産であるギリシア風都市が
アフガニスタンはカブールで発掘されたんですが、研究チームが発掘中に
紛争が置き、すべてそのドサクサの中で盗掘されてしまったそうです。
ここあたりはかつてのバクトリアにあたり、宦官バゴアスの生地と
言われています。大王死後、バゴアスがどうなったかは歴史に残って
おらず不明、ということですが、盗掘の跡を見てると悔し涙が出てきました。
カブールの考古学博物館の館員が、戦火の中発掘品を持ち出し、安全な
場所に保管したそうですが、博物館自体は空爆などに遭い廃墟となって
いました。戦火を免れた保管地の箱の中から彫刻の指が出てきたのを見た
時は、これまた思わず涙が出てきましたよ。英雄的行為だ!


ジャレッド作品を三本見ました。まずは「ルール」ですが、いかにも
若手揃いの、スクリームやラストサマーなんかがブームだった頃の
ホラーでした。ははっと笑ってしまう箇所はけっこうありますが、単純
なヤング向けホラーとしてみれば、けっこう面白いです。原題は
アーバン・レジェンド(都市伝説)なんですが、このままの方がウケも
よかった気がします。日本にもありますが、都市伝説って恐いですね〜。
作中で紹介されていたものは私もいくつか聞いたことがあるもので、
どこかで本当に起きたことだと思ってました。

肝心のジャレッド、かわいかった〜(うっとり)。惨殺まではいかない
までもレイプしたいと思いました(死)。あの目が中央に寄ってる
ようなとこも。ただ正直彼は、演技がどうのという役者じゃないですね。
かわいそうなことに、あの目や口の造形がそれ自体主張しすぎて、演技を
殺してしまうようなところがあります。渋めであっさり顔のコリンや
ラッセルの方が、演技が演技として伝ってくるんでしょうか。

ルールのメイキングで、素のジャレッドが見れるんですがあんまり
笑わない。現場の雰囲気にもよるか。この時、横顔を抜かれてるんですが、
睫毛がビンビンで瞼がぷっくらしててものすげーかわいいです。

続いてブラック&ホワイトを見ました。ジーナ・ガーションなどが
出てるサスペンスに同名の映画がありますが、そっちではなく、人種などを
テーマにした方で、凄い豪華キャストです。ロバート・ダウニーJr、
ブルック・シールズ、イアン・ビースティ、あとなんといっても
イライジャも出てました。タイソンなどもカメオ出演。

ジャレッドは高校の教師役ですが、ほんのちょっとしか登場しないのが
残念。ただし、この若い高校教師がすごいいい雰囲気。ジャレッド、金髪が
似合います。


RDJがゲイだというんで期待したんですが、男らしいゲイじゃなくて
fagという感じでした。なので、二人で最後に手を繋いで歩いてても、
百合にしか見えず萌えませんでした。


この顔見てると、ムラムラくる。ジャレッドがフェラチオしてる姿が
見たい。ジャレッドが男に甘えてる姿を見たい! けっこうわがままぽい。


ところで、前の日記にジョナサンとコリンのおいしいツーショットを
載せましたが、なんと! 二人は10年来の友達なんだそうですね。
教えてもらった話によると、ジョナサンはインタビューで、
コリンは「本当にうそ偽りがなくて温かいイイ奴なんだ。いっしょに
しゃべってると世界には彼と自分の2人だけしかいないんじゃない
かと思わせるくらい
、彼は人とコネクトしてしまう」
と発言しているそうですよ。ぐはっ…思い描いているコリンのイメージ
ぴったり。じーん……。コリンは友達にしたら最高の男だと思うよ!


コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2004年06月20日(日) カサンドロスの陰謀

アンケートにご協力くださった皆さん、どうもありがとうござい
ました。そしてちょっとほっとしたことではありますが、指輪物語&RPS
はまだ(このサイトでは)圧倒的に求められているようですね。
トロイとM&Cは拮抗しているようです。そして、一番面白かったのは
アレクサンダーに投票してくれた方がけっこういるということ(笑)!
ありがとうございます〜。「その他の映画」というのも10人ほど
いらっしゃいました。

指輪RPSは、狼ほどの規模にはならないと思いますが、
また何か一本書こうと思います。狩公がもちろん大事なファクター
ではありますが、藻や豆、花などの登場機会も増やして。
でもその前に、狼の続編をしっかり書こうと思います。


アレクサンダー情報です。今興味のない方は、日本での公開が
近づいてきて興味が沸き始めたら、「そういえばあの人頻りに書いて
たな」と思い出して戻ってきてくれるとありがたいです〜。

まずは、カサンドロス(カッサンドロス)のこと。前にジョナサン
この役を演じると知って、たいして重要でもないのに、なぜだと書き
ましたが、ロビン・レイン・フォックスの本を最後まで読み、理解でき
ました。ここからは、(おそらく)映画のラストのネタバレにも
つながるはずですので、用心してお読みください。

彼の名前も、映画が全登場人物の名前を英語読みするなら、
カサンドラーになりますが、これだとプトレマイオスはプトレミー
になります。日本の歴史にも登場するプトレマイオス朝が、
邦訳の時点でプトレミー(朝)になるとは考えにくいので、日本公開時は、
アレクサンダーだけが英語、あとはギリシア読みで通すかもしれませんね。






カサンドロスは、アレクサンダーに与えた
影響はたいしたものではありませんが、遠征を終え、ヘファイスティオン
を失った後のアレクサンダーに対し、起こしたと一部で噂される彼の
行動は、歴史を変えたといえるかもしれません。彼はアンティパトロス
の息子で、このアンティパトロスはアレクサンダーが遠征中、忠実に
国都ペラを治めていた政治家(執政官)です。アレクサンダーは、
度が過ぎた痛飲のための急死、あるいは病死といわれ、それが定説となって
いますが、実は二千年に渡り、歴史家の中には毒殺説を根強く唱える
者が後を断たず、ロビン・レイン・フォックスも彼自身、判断を下して
いません。
その毒殺説の渦中において首謀者とされているのが、どうやらカサンドロス
のようです。一通りカサンドロスの行動を追ってみても、私には彼の動機
がよくわかりません。父アンティパトロスが老齢のためもあり政治の中心
から追われかけている時期ではありますが、他の歴史家も、ただ
カサンドロスは冷酷残忍な男だったようだ、と書いているのみです。

アレクサンダー毒殺説は(ヘファイスティオンの時は囁かれたが)、私
にとっては寝耳に水だっため、ちょっとしたショックでした。というのも、
もし毒殺が本当なら、彼が毒を盛られた最後の宴会場にはプトレマイオス、
ネアルコス、ペルディッカスなど、彼の幼馴染にして忠実な友人たちが
同席しており、この友人たちが、最期にアレクサンダーを裏切ったという
見方も出来なくはないというのです(彼らが何も知らず宴会にいた可能性
もあるといいます)。毒殺説を辿ると、床に臥したアレクサンダーは
もはやどんな友人も信用できないと思い、人払いの後、這って川に身を投げ、
英雄(あるいは神)に相応しく姿をくらます形での死を選ぼうとした
のですが、妻のロクサナに見つかり無理やりとめられた、といいます。
あまりに悲劇的なので、ドラマを求める気持ちを無視すれば、私としては
痛飲のいきすぎで病に臥して(恐らくマラリアのため)彼は死んだと
信じたいところです。

カサンドロスですが、彼の動機はよくわかりませんが、彼は大王死後、
「大王と彼の間には和解しえない思い出があった」と自ら表明している
といいます。彼はその後、大王の母オリュンピアスを冷酷無比な方法で
殺してもいます。彼の父アンティパトロスは、大王遠征中、王母とともに
国都ペラにおり、その間、二人は腸☆険悪で、何度もアレクサンダーが
自分の母を手紙で諌めたといいますが、カサンドロスがこの
オリュンピアスに(父の影響を受け)憎悪めいたものを抱いていた
可能性はあるかもしれません。でも、彼が大王を殺すまでには、動機は
不十分です。
彼は、アレクサンダーの彫刻の前では、いつも気のないふりをしたり、
落ち着かない様子を見せていた、などというゴシップが残っており、
やっぱり大王とカサンドロスの間には何か個人的な問題があったようです。

ちなみに、大王が毒を盛られたという宴会を開いたのはメディオスと
いう部下なのですが、この男とカサンドロスは愛人関係にあったそうです。
女王様系襲い受カサンドロスが、このメディオスを骨抜きにして計画に
加担させたに違いなく!

そこでもって、気になるのは映画のカサンドロス役を、ジョナサンが
演じるというとんでもなくオイシイ事実です。なんというか、ジョナサン
がカサンドロスに決定した時点で、一武将に過ぎなかったカサンドロス
が、急にいわくありげな冷酷な男の印象を帯びてしまったのは、
私の勘違いかと思ってたけどそうではなかった。オリバーストーンは
計画してちょっとキレてそうなフェミニン・ジョナサンを起用したのでは
ないでしょうか。
ロビン・レイン・フォックスは、この映画のアドバイザーとして関わった
といいます。おそらく、カサンドロスは最期にアレクサンダー殺害の
大仕事が担わされるのではないでしょうか。
もちろん、これらは推測の域をでません。期待させて、そうじゃなかったら
いたく申し訳ないです。





カサンドロスの動機を、OVがどう位置づけるかが楽しみです。希望としてゃ
嫉妬絡みであって欲しいです。どこかでアレクサンダーが決定的な形で
カサンドロスの要求を(あるいは彼自身を)拒絶する。

という思わせぶりの激しいカサンドロスとアレクサンドロスの
関係を紹介した後で、素晴らしい特典を提供します。



ぐはっ……(喀血)。ハートアタック。
ジョナサンとコリンのダブリン出身コンビ。きっと二人は
同郷だしそれなりに仲良しになったんだろうとは思ってましたが、
こらもう。この写真の対しては、「世界中の女とゲイ/バイ男が
のたうちまわる」というコメントがついてました。
早速、このコリンの表情携帯の待受けにしなきゃ…。

もう一つ、私的に大うけだったのがこの写真。

何度見ても笑えます。この景色と二人の格好と、隻眼のアンディゴノス
役のイアンと、あまりにギャップがありすぎるジョナサンの仕草と表情。
合成写真か。山かなんかでパシャっとしてんだから、ジョナサン、
そんな怪しい表情せず普通に笑えばいいじゃん。イアンのピースサイン
がまた、現代版ギムリとレゴラスみたいな。この後、絶対
ジョナサン、イアンのこと噛んだぞ。頭半分くらい食べたな。

ジョナサンファンは、ジョナサンにヘファイスティオンを演じて欲しかった。
もしくは、彼が5歳若ければ宦官バゴアス役にぴったりだった、と言って
ましたが、まさしくバゴアスは彼にぴったりな。

オリバー・ストーンはアイルランドにて、ヘファイスティオン役を
演じられるだけの美男を選ぼうとオーディションをし、100人の(そこそこ
キャリアのある男優/少なくとも映画で主演経験がある)中から
ジャレッドを選んだといいますが、この中に、ダブリン出身のジョナサン
がいたとも考えられますよね。でもヘファイスティオンにジョナサンは
不向きだった(それは間違いない)ので、カサンドロスにまわしたのかも。

ところで、そのジャレッドですが、彼がボーカルの
30 second to marsというバンドは、音楽界では有名でしたのね。
音楽界でも評価が高いらしくて一時、彼は映画と音楽との板ばさみになって
いたそうです。ジャレッド自身は、音楽は趣味だ、なんて発言で話題に
なったこともあるそうで。彼の話としては、キャメロン・ディアスと
4年交際してたというけど、別れた理由のひとつは、キャメロンの
キャリアに彼が嫉妬したというのがあるらしい。これにはまいった。
な、なんてカワイイ男だ、ジャレッド。前にも書いた通り、
彼はエリオット(プトレミー役)と一緒にいる時、ファンに彼だけ
認知して貰えずくだを巻いたと言います。どうやら「有名になりたい。
ちやほやされたい」という名声欲がかなり強いようですね。か、かわいい、
飄々としてる男も好きだけど、自分を安売りしちゃうこういう男は
メスっぽくてたまらん。
そういう彼は、ブラック&ホワイトという映画にて、ゲイの高校教師
を演じていて、あのロバート・ダウニーJrに恋をするらしい。
RDJも、問題児系として私のお気に入り役者です。かつて刑務所にいた
彼は、ムショで男と性的接触を持ったか、というインタビュアーの質問
に「それは答えたくない」と言いました。正直な男だ。
彼がトビー・マグワイアーとちょっとホモな関係に及ぶイイ映画もあり
ましたよね。
というわけで、B&Wを借りなくちゃ。

宦官バゴアスとヘファイスティオンのことで面白い話があったんですが、
今日はヘファイスティオンのことだけ。

やはり彼は、他の武将たちから毛嫌いされていたようです。無理も
ありません。結局彼は、アレクサンダーの寵愛を受け、副官にまで
のぼりつめることになったようです。たとえば、ヘファイスティオンの
死後、大王は多額の国費を投じ、悪趣味なほど大袈裟な霊廟や記念碑を
彼のために建設させます。歴史上、誰ひとりヘファイスティオンを悪く
言うものはいないあたりが、アレクアンダーの彼への執着ぶりが異常
で、また大王の逆鱗に触れないよう他の者たちがヘファイスティオンのこと
はそっとしておいた様子が窺えますが、これが大王が死んでしまうと、
誰もヘファイスティオンの霊廟や記念碑を完成させようとしていません。
建設途中だった彼の記念碑は、その後の王権争いの中、放置された
ようです。それまでは、様々な貢物を死んだヘファイスティオンに
捧げていた者たちがです。大王のヘファイスティオン(の死)への
執着ぶりに嫌気がさしていたとも言われています。大王は彼の死後
平静を装いつつ壊れていくのですが、こういった経緯から、「大王は
もう使えない」と周囲の者が判断した(毒殺した)のかもしれないですね。

このヘファイスティオンも、嫉妬が原因のいざこざをいくつか起こして
いるようです。前の日記にて、私は腐女子な妄想を爆発させてしまい
ましたが、よくよく彼のその後を追ってみると、彼は大王がペルシアかぶれ
になっていくのを支持し、支えた数少ないギリシア人だったようです。
だから、彼が他のマケドニア人と大王の間で板ばさみになるようなことは
なかったようです。板ばさみになるまでもなく、彼は常にアレクサンダー
支持者でした。
その前書いた日記の内容の方が正しかったといえます。
彼は10センチの立方体の中に入れと大王に言われたら、なんとか入ろうと
したような男でした。一方、ペルシアへの迎合を拒絶し続けた猛者、
マケドニア・イズ・NO.1てな考えのクラテロスとは馬が合うはずがなく、
クラテロスは彼を憎んでいたといいます。それもそのはず、
クラテロスは軍隊の指揮官として右に出る者はいないという根っからの
軍人でした。一方で、ヘファイスティオンが大王に任ぜられた任務は、
橋を建てる、交渉するといったことが多く(これは、大王が彼を
危険な任地に赴かせたくなかったからかもしれない)、
そのくせヘファイスティオンは権威を維持するため、後々
大王に騎兵隊長や大官の地位を与えられています。クラテロスの立場
でいえば、普通に考えると頭にくるでしょう。また、大王には気に入られて
いたが陰険でおべっか使いだったという大王の秘書エウメネスと
ヘファイスティオンは、随分いざこざを繰り返して
いたそうです。これが具体的にどんなことであったかは、今後
調べていこうと思います。

最近の私は、二人の子ども時代を映画で見たくてたまりません。
子ども時代の役者も配されているので見れるかと思いますが、
大王のヘファイスティオンへの愛情がどの時点で形になって
表われるのか。
これが楽しみで。まさか14歳くらいで珍子に
触れ合ったりするシーンは、倫理的に反してるので
入れられないでしょう。
アレクサンダーは若い頃、性的に不能だったという噂もあり、
心配した父と母が美しい娼婦を差し向けて息子を快活にするよう
試みたのですが、アレクサンダーはこれを拒否したそうです。
私としては、たぶんアレクサンダーの初恋はヘファイスティオンで、
二人が自主的にセックスをした初めての相手は、お互いだったと
信じています。あるいは、不能のアレクサンダー、もしかしたら
包茎だったのかもしれないアレクサンダーを受け入れて、導いて
くれたのはヘファイスティオンだったのかも、なんて考えると萌え。

まだ他にも情報があったはずなんですが、とりあえず
これ以上書くとキリがないので、このへんで。



コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2004年06月18日(金) 激動のスラッシュ史(岩波より出版)

ちょっとばかり皆さんに恒例のアンケート。
まだイヌが残っていますが、指輪とRPSで連載してたものは
だいたい終了しました。ここに来て、M&Cやトロイに心が
移ろってる皆さんも多いみたいです(アレクサンダーなんぞに
はまってるのは勿論私だけです)。

私としては、指輪のRPSで、そろそろそれなりに規模の
大きいのをやってみたいな、という気がしますが、長く
書くことになると人気がないと続けるのは難しいものなので、
「指輪RPSを読みたい」という層がどれだけいるのかを知りたい
ところです。もしこの結果が思わしくない場合は、大型連載は
控えて、SSなどを上げつつ、少しずつ他の映画などの割合を
増やしていくことになるでしょう。


今求めるものは

その他の映画

M&C

トロイ

指輪&RPS

アレクサンダー(いるわけない)



-Mini Vote-



大型の連載をするというのはややリスキーです。今後多くの時間を
費やすことになります。たぶん、その間にM&C4巻やアーサー王や
ヴァン・ヘルシングなどの猛攻に晒され、砦は補強に次ぐ補強を
強いられるでしょう。指輪物語しかこの世を支配する大帝国がなかった
絶対王政時代はいざしらず、今後は大小の王国が覇権を争う戦国時代に
突入していく、と予想しています。
映画のスラッシュというジャンルはなかなか過酷なものです。
というのも、たいていの場合、その映画は公開されたら終わり、
あとは公開中に何度(同じものを)見に行けるかと、DVD発売待ちです。
M&Cやトロイやアーサー王といった原典、原作があるものは、
映画終了後も広げることが出来るので、そういう意味では他の
映画とは違いますね。

近年のスラッシュ界のことを振り返ってみようと思います。
これまでのスラッシュ界は、大型TVシリーズ(4、5年は続く)
とアメコミ(長い歴史をもち、今も展開している)あたりが主流で、
時には小説シリーズもネタになっていました。そこに、スターウォーズ
とハリポタと指輪物語というシリーズ映画ものが登場し、長編三部作
くらいの映画なら、数年は萌えられるということでジャンルとして
確立するようになりました。それでもって、そんなさなか、
東西スラッシュ&やおい界に大変動を起こす罪深い集団が現われます。
指輪物語の役者たちです。彼らはあまり仲が良すぎました。
彼らの振舞い、彼らの知名度の低さ、彼らの偉業、「お前らホモか!」
と思わず罵りたくなるような仲の良さ――眼も当てられないような
やりとりが北の確信犯ヴィゴ・モーなんとかを中心にファンの
前でおこなわれ、この確信犯の思惑を知らない無垢なショーン豆なんとか
とかオーランド花なんとかは、つられて萌えオーラを発散したいだけ
していきました。
「あ〜もうだめだわ」
あるスラッシャーが忍耐の限度に達して叫びました。
「彼らの振舞いったら私たちを煽ってるとしか
思えない。本当は私たちに妄想して欲しいのよ!」

そして、これまではナマモノはタブーとされたスラッシュ界に、堂々と
RPSという世にも恐ろしいジャンルが生み出され、この現象は
それ以降、POTCやトロイに受け継がれてゆきます。こうなれば
ジョニデやブラピがチョメチョメなるのは当たり前です。トロイRPS
アーカイヴなんてものも登場します。

こうした現象は映画deスラッシュという流行に拍車をかけます。
ああっM&Cが、POTCが萌え萌えして見える! 困った!
よくよく思い出せば、M&C(ビリーなんとか)にも、
ヴァン・ヘルシング(公なんとか)にも、トロイ(某花&某豆)にも、
POTC(某花)にすら、元凶とも言うべき指輪役者が潜伏してる。
やっぱり指輪の役者が悪いんだ。

彼らが潜伏してることをきっかけにスラッシャーが劇場にハァハァ
しながら足を運ぶ。もっといえば、「ハマリそう〜☆指輪繋がりだし、
いっか!」という風に指輪ウィルスが各地に蔓延しました。ある意味
では某藻出演ヒダルゴもその一端かもしれません。リベリオンなども
そうでしたね。今度、狩のリディックなんかもありますね。

恐るべし、指輪役者。彼らはスラッシュの歴史を変えたとも言えるかも
しれません。日本の大勢のやおらーが海外にも同じような連中がいる、と
知り、英語スラッシュを読むようになったきっかけを作ったのも指輪
ではないでしょうか。

「これがひとつの指輪の魔力か…」

しかし前途は洋々とばかりはいえません。
今後、映画スラッシュ界はどうなっていくんでしょうか。そこそこ
の話題作ごとにファンがついて、ばらばらに萌えていくのでしょうか。
指輪ほどの巨大ジャンルが登場するのは、もうしばらくないでしょうね。
そして小国同士が割拠している場合、繁栄は短いような気がします。
つまり、萌えのサイクルはどんどん早まります。長くて半年なんて
ことにもなりそう。私の大胆予想では、次の萌えはキング・アーサー
が割合繁栄しそうだと思いますが、ヴァン・ヘルシングは出演役者の
ファンがちょっと書くくらいじゃないかな。同じ頃M&CのDVDと
4巻が出て、指輪のSEEが出るまで、トロイとともにこの三つが
順調に続くのかもしれないですね。
そして、そして、そして
アレクサンダー大王がっ…ぐはっ←殴殺。

正直言って、アレクサンダーはたいして盛り上がらないでしょう。
日本での公開は来年の3月頃らしいから、それ以前にもっと何か
があるかもしれませんね。

こんなことを書くと、まるでどんどん出てくる萌え映画に、遅れないよう
ついてけ〜っと急かしているようですが、逆に、今のジャンルを
大切にして長く愛するということが求められるのではと思います。

とかいいつつキング・アーサーの動向が気になる。というのも、
これによってアレクサンダーの方向性が左右されそうな予感がして
います。キング・アーサーは、アーサー王と騎士ランスロットの
主従の愛憎が萌えどころかと思います。アレクサンダー大王と
アーサー王を勘違いしてる(公開日などを)方もけっこういるみたい
です。両方主従ですし共通点はあります。アーサー王がブレークしたら
アレクサンダーは前売りを捌いたようなものではないでしょうか。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2004年06月17日(木) アレクサンダー書籍とジャレッド作品に興奮

りディックのカールがかっこいいぞ、とタレコミをいただきました。
日本での公開が楽しみになってきました〜。私は、タレコミフォーム
というものをトップページに作ろうかと思いはじめてます。
そうすれば、いつだって私は情報をタダで入手でき(死)しかも
それを日記で皆さんにもお伝えできるというわけです。
今日、日経エンタメ(アヴリルが表紙のやつ)を立ち読み
したんですが、今「萌え」が売れ筋! というような特集が
ありました。この萌えの範囲は、男の美少女萌えだけに括られて
ましたけど、そうした美少女などの萌えが、大きなマーケットに
なっている、ビジネスチャンス! というような記事でした。
女性の萌えについてももっと書かれていたら面白かったのにと
思いました。でも女性オタクで、萌えってあんまり言わないのかな。
私は連発してますけど。
数年前、大学時代にゲーム雑誌にスラッシュについての説明
などを書かせて貰った時、その編集担当の人に「美少女のコーナー
を持ってたけど皆同じで飽きてしまって。ジンさんの日記(この日記です)
を読んで、女性が言う萌えに興味が沸いたんですよ」と言われた
ことがありました。その時私は、腐女子にとっての萌えは、
個人というより、人間関係に対して抱く場合が多いんじゃないか、
と話したような気がします。ちなみにその編集担当さんが読んだ回
の日記のネタは、スタートレックと北斗の拳のホモネタでした。

こんなどうでもいいことを書くのに時間を費やしてしまった!
今日はトロイを見るつもりだったのに、結局見れませんでした。
なぜってDVDと書籍を3万円分買うのに時間を費やしてしまったからです。
アレクサンドロスに関する本は尽きることなく、今日の収穫は
アッリアノス本でした。他に、荒俣宏版と、イタリア歴史家が書いた
のなどなど。DVDは、タイガーランドとジャスティスをコリン・リスペクト
のために。そして、ジャレッドのルールというヘボそうなのも。

おいおい、アマゾンでアレクサンダーリストを私が作りますぞ。
調べたけど、まだ誰もアレクサンダーリストつくってないのですよ。へへへ。
私が今すでに集めた本だけでも、10種くらいになりますが、他にもまだまだ
入手出来ずにいる本がありますので。何より、カッリステネスの
アレクサンドロス大王伝が読みたいです。アレクサンドロスと共に生き、
かつ彼に処刑されたアリストテレスの弟子直々の著作です。

ところでアマゾンですが、私が過去に購入した本などが4万で売れる
と表示されたので、内訳を見たところ、なかなか面白かったです。
一番高価で売れる(ユーズド)は意外なことにダストで2,961円。
次点ははフランク・フラゼッタの画集で1,732円。
次が Jack Aubrey Commandsで1,730円でした。
指輪本 The Lord of the Rings: Weapons and Warfare も1,730円。

海外のアマゾンからはこの何倍も買ってるので、中には価値のあるもの
もあるかも。先日もアレクサンダー本を一挙に買いました。

今日買ったのはこれらです。





今欲しいのはこれ。

私が今読んでるロビン・レイン・フォックスはこちら。


それはさておき、ジャレッド・レトの出演作をけっこう見てます。
それで前に彼は惨殺されすぎ、と言いましたけど、レクイエム・フォー・
ドリームを見たらば、惨殺はされてないけど、全映画で一番悲惨な
目に遭ってましてよ。ポールの奥さんジェニファー・コネリーと
共演してるんですが、なんとも暗い悲惨な映画でした。でも私は好きな
タイプの映画です。主張がはっきりしてて想像力も感じました。

この映画ではジェレッドがジェニファーとベッドにいるシーンが
ありますが、いや〜綺麗だ、ジャレッド。特に顔、肌がつやつやで、
某フォーラムで「実物も美人」と言われてただけあります。
筋肉も理想的です。毛は薄いようです。でも胸毛が少しあったかな。

この映画を見て、私は久しぶりに自分のたいへん恥ずべき、暴力的な
性癖と直面しました。これはドラッグ映画で、ジャレッドがドラッグ
に溺れてって自滅する話ですが、ラストで腕に針を打ちすぎて組織が
ズタズタになり、腕が壊死して切断することになるんですが、
手術台で、麻酔でぼうっとしてるジャレッド。ウィーンてな具合に
医療用のチェーンソーみたいのが近づいてって腕が切られ、その時
ぼうっとしたジャレッドの顔に、びしゃっと血がかかるんですが、
これを見て、勃起した。 凄いハァハァした。たぶん、この
映画を見た人は「この人まじで変態なんだ」と思うと思いますが、
好きな男が腕を切られて、呆然としてる顔に、まるで射精された
みたいに顔に血がかかるの見て、興奮しました。その後、腕が切断
されて包帯が巻かれた状態で、ベッドですすり泣いてる、これほど
不幸なことはないって映像見ても、勃起しました。
このことを兄に話したら、たいそう引かれました。誤解されると困る
ので言っておきますが、私は残虐非道な人間ではないし(爆笑)、
人より不幸な人に同情するタイプの人間ですが、私の中には
恐ろしいケダモノが棲んでる、ということも以前から分かってます。
このケダモノ、名前は山田君ていいます(嘘です)。

ファイトクラブを借り直し、やっぱりいい映画だなと思いましたが、
ジャレッド、やばいです。アキレスにしか見えないタイラーこと
ブラピが、ジャレッド役エンジェルフェイスをやたら可愛がってる
シーンがあって萌えまくり。クラブの男らは皆カリスマリーダー
タイラーを「抱かれたいほど愛ラブユー」ですが、タイラー、ジャレッドの
頭をくしゃくしゃして顔を掴んでワンコのように扱います。しかも、
それをエドワード・ノートンが見てどことなく嫉妬してます。
殴られてぐちゃぐちゃな顔になるジャレッドには、別に萌えませんでした。

アレクサンダーですが、
http://www.jrmfansite.org/gallery/alexander/alex3.jpg
カサンドロス役ジョナサン・リース・マイヤー子(しつこい)!
アレクサンダー餌付け。もーどうすんの、カサンドロスといい
ヘファイスティオンといい、バゴアスといい、こんな美人らを
侍らせて。ジョナサンかわいい〜。鞭なんか持って高飛車誘い受か。
映画ではバゴアスの扱いもそれなりに大きいみたいなので、どうなる
ことやら。ホントにホモ映画になるかもしれないですね。


コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2004年06月15日(火) 初アレクサンダーフィクがこんな名作でいいのか!

きゃーーーーーーーー! っと一発叫ばせてください。
今私は、冬の間、行けずにいた自動車学校へまた行っており、
今月末には免許取りたいなんて思いつつ、休み時間にでも読もうかと
とあるアレクサンダー/ヘファイスティオン&アレクサンダー/バゴアス
スラッシュを読んだのですが、

好きだーーーーー! このフィク!
好き! 好き!  好き!  好き!  好き!  好き!
  好き!  好き!  好き!  好き!  好き! 

 
てな感じ! あまりに萌えてしまって、この作者に対して
花束贈りたい気分です。この爽快な敗北感はなんだ!

ことの起こりはこうです。どうしてもアレクサンダーで萌えてる
腐女子の作品など見たい、と思いライブジャーナルをぶらついて
おりました。そうすると、今の気分にピタリなところを数点発掘
出来ました。
エピックスラッシュフォーラムとか、ヒストリカルスラッシュとか、
エンシェントスラッシュなどは、素晴らしいですよ! ようするに、
歴史に基づいたスラッシュのフォーラムです。カプを見るだけで
面白かったんですが、たとえばモーツアルト/サリエリとか、
サー・ガウェイン/緑の騎士(やっぱ後者が受けか)、
アーネスト・ヘミングウェイとスコット・フィッツジェラルド、
他にもショパンとかシーザーとかオスカー・ワイルドとかマルキド・サド
などあるみたいですが、私が無知なのでわからないカプ多数です。
そのうちヒトラー/ヒムラーとか出てくるんじゃないか…。
本人たちには申し訳ありませんが、これも有名税ということで。
とはいえ、無論今一番ホットなのはトロイでした。しかし、まだ
公開もされてないアレクサンダー/ヘファイスティオンもかなり
出回っててびっくりしました。もっとバリエーションが増えるといい
んですが。

そして、実は昨日の日記に書いたアレクサンダーとヘパイスティオンと
バゴアスの三角関係は、大王ファンご公認のラブ☆トライアングル
なのだということを知りました。私はまだバゴアスのことをよく知らず
におりますが、バゴアスはファンが沢山いるようです。
考えてみれば、腐女子をひきつける要素は満載な人です。洗練された
エキゾチックなペルシアの王の寵愛を受けていた(ことになっている)
美貌の宦官。それが今はその征服者アレクサンダーの愛人。知的で、
語学も堪能。となれば、バゴアス単体でファンがいておかしく
ありません。

この三人のこれでもかというくらいに魅力的に、かつ
これ絶対事実! というくらいそれらしく書いた短編フィクが、
<こちらイライジャ印のサイトをご覧あれ。

彼女は私にとって第二のエステラかもしれん…。バゴアスがいい、
アレクサンダーがいい、デモ何よりヘファイスティオンがいい!
というわけで、このフィクのレビューです。ほとんど訳してしまう
かも。三人については、これまでの私の日記を参考にしてください。
AとHやBについて、ギリシアやペルシアについて色々とまとめてます
ので、拙文ですが未読の方にはぜひお読みいただきたく。
バックグラウンドを理解していれば一層萌えます。

物語はバゴアスがアレクサンダー大王のテントで本を読んでいる
ところから始まります。

***シナプス***

大王はペルシアの先王を殺害した謀反者を追って陣営を離れている。
バゴアスはペルシア人の宦官で、現在は征服者アレクサンダー大王の
寵愛を受けている身分。彼はもっとギリシア語のニュアンスを理解
できればと本を読みながら、ヘファイスティオンの
ことを何気なく考る。ワインが入っているせいもあり、
嫉妬で落ち着かなくなる。

いまや彼が心から愛するようになってしまった征服者アレクサンダーの
幼馴染にして、愛人のヘファイスティオン。

すると、テントに誰かが入ってくる。それはヘパイスティオンだった。
バゴアスは悪さをして捕まったような居心地悪さに見舞われ、
全身を堅くするも、ギリシアの騎兵隊長の方は普段通り穏やかだ。
「私は彼からこれを読む許可をいただいています」とバゴアスが
言うと、ヘファエスティオンはさらっと笑って、「そのことで議論
するつもちはない。私も、彼の本を読みに来たんだ」とこたえる。
ヘファイスティオンは自分もワインをやりながら、バゴアスの
正面(おそらくは)に椅子を置き、本を読み始める。
二人がアレクサンダーを交えずともに過ごすことなど、滅多にないことだ。
優雅な振舞いを身につけている宮廷人バゴアスにとって、マケドニア貴族
の息子といえど、ヘパイスティオンの動作は大雑把に思える。
バゴアスは本を読むふりをしながら、慎重に、睫毛の下から彼を観察する。
けれど、彼は「慎重」といえるほど慎重ではなかったと言える。
なぜならヘファイスティオンをちらりと見ると、彼はじっとバゴアス
を見つめていた。睨んでいるのではないが、凝視だった。

もうこの時点で、私は彼女が書くヘファイスティオンにおちました。

バゴアスは平静を装ってイリアスに集中を戻す。アキレスとパトロクロス。

バゴアスがひとり居心地悪そうに悶々としていると、ヘファイスティオン
が言う。
ヘパイスティオン「何か問題か?」
バゴアス「いいえ」
ヘパイスティオン「私が邪魔か?」
そう訊ねる彼は確かに気を遣ってくれている。

バゴアスは本を閉じ、唇を嘗めると訊ねる。
「トロイアで…あなたとイスカンダール(=大王。どうやらペルシア読みだと
こうなるらしい)は……本当に衣服をお脱ぎになり、裸でアキレスの墓
の周りを走り回ったのですか」



知られてる…! 知られてるぞ! 大王! あんたの過去恥部!


するとヘファイスティオンは口を開けて笑い、
「そなたは常にペルシアの淑女のような物言いを」
「そんなつもりは…ただ、私は事実を知りたいと…」とバゴアス。
「ああ、それは本当だ。彼らをそのように敬うことには大きな意義が
あった」とヘファエスティオンはバゴアスの言葉を遮って言い、本を
閉じてまずは背伸びをし、そして長い足を伸ばした。「(質問が)私の番かな」
バゴアスは無言で、しかし優雅にてのひらを返し、彼を促す。

このひとつひとつの動作が、二人の性格とその違いを物語ってて
さ、最高。
しかし、その態度にヘファイスティオンは目が据わ
る……この宦官は、彼にしてみればいつも少し不敵で、冷静すぎる。

彼は顔を上げ、盛大な溜息とともに言った。
ヘファイスティオン「なぜ、お前は私を憎む? 私はお前に何もしていない。
結局のところ、彼の臥所はお前のものだ」

このヘファイスティオンの台詞に、撃沈。
不意を打たれたバゴアスは、開き直ることしか出来ない。
バゴアス「憎み……たくはない」
ヘファイスティオンは微笑んだが、唇の端に苦いものが浮かんでいる。
「……少なくとも、お前は正直だ」
バゴアスは訊ねる。「なぜ、あなたはそんなことを私に?」
ヘファイスティオン「かねから興味があった。私たちは二人とも、
彼と強く結びついている。これからの毎日を、お互いの存在を身近に
感じながら生きることになろう……私としては、もっと親しくなりたい
と思う。少なくとも、敵同士ではなく」
敵同士、という言葉にバゴアスは背筋に冷たいものを感じ(彼は結局は
奴隷である)、
バゴアス「ヘファイスティオン様、私はあなたの敵ではありません。
もし私が貴方に不快な思いをさせたというなら…」
これに対し、ヘファイスティオンは身を乗り出し、眼をきらりと
輝かせて言う。
「そんなことはないが、しかし、否定は出来ないな……」
かぶりを振り、
「お前と彼が一緒にいる時、いつでも心穏やかということはない…」
ヘファイスティオンはそう言ってしまってから、言いすぎたと後悔する。
彼は乗り出した上体をもとの位置に戻し、本の開いた面を胸に押しあて、
彼らしい愛情深い表情に戻る。
「お前にとっては、うまくいったな。そうだろう?」
そう言って、ワインを飲む。
バゴアスは、彼のこの言い様に腹を立てる。ワインのせいもあり、
ぎすぎすした言い方をしてしまう。
バゴアス「うまくいったとは? どういう意味です?」
ヘファイスティオンは肩を竦め、不器用にカップをテーブルに
置きながら、
「つまり、ダレイオスからアレクサンダーのもとへ転がり込んだ。
悪い人生ではないな」
するとバゴアス、なじるように「私のことなど知りもしないくせに」


ここで、バゴアスの過去の話が挿入されます。バゴアスは
12歳の時に家族を殺され、王のものになった。それから毎晩のように
黄金と共に男たちのもとに送られ、政治の道具にされた、ということ
ですが、これは作者の創作なのではと思います。当時の宦官は自分から
チン切りしてるんですよね。
「中には行為の最中に暴力を振るった者もおり、そうした太守のことを
今でも殺したいと思う」
というようなことを言うバゴアス。
ヘファイスティオンは同情し、謝罪します。


ヘファイスティオン「恐らく、私たちはお前のために出来ること
があるだろう。アレクサンダーにその男の名前と、今どこにいるかを
言うがいい」
するとバゴアスは激しく拒絶し、「お願いだから、大王にそのことは
言わないでくれ。知られたくない」という。
ヘファイスティオンは納得するものの、
ヘファイスティオン「だが、彼に知られたくないようなことを、
なぜお前は私に話した?」
すると
バゴアス「きっと、もっと親しくなりたかったからでしょう」
ヘファイスティオン「おやおや。恐らく本当の理由はワインのせい
だと思うが、だが私もお前のその言い分の方が好きだ」
二人は涙が出るまで笑う。

私としては、ここからが強烈に萌えでした。
ひとしきり笑い合うと。バゴアスは本を大王のベッドの枕の下
に戻そうとします(逸話として、大王は枕元にイリアスを置いて
いたという話が知られています)。
ところが、飲みすぎたバゴアスはどうも足元が覚束ない。

ヘファイスティオンは立ち上がり、「テントまで送ろう」
バゴアス「いいえ、必要ありません」
ヘファイスティオン「いや、そうする必要がある」
バゴアス「なぜ?」
すると、
ヘファイスティオン「もしお前に何かあったら、そのことを私が
事前に察知していたと知ったら、アレクサンダーは、私を生かして
おかないだろうからな。彼は、お前を心から愛している」




きゃーーーーっ ………どてっ(急死)。

まさかヘファイスティオンにこんな発言をさせるフィクを読めるとは。
ヘファイスティオンとクラテロスが刃傷沙汰を起こしかけたとき、
「今度やったら二人とも死罪だ」とアレクサンダーは警告したと言いますが、
もーたまりませぬ。このメリハリのきいた関係。
萌えは更に続く。


バゴアスは訊ね返す。
「彼が?」
ヘファイスティオン「ああ、勿論。彼はいつだってお前のことばかり
私に話す」

バゴアスの心を感動がいっぱいにするも、しかし名状し難い捻くれた
痛みも走る……なぜなら、彼といる時、アレクサンダーは
ヘファイスティオンのことをまったくと言っていいほど話さない。


作者にストーカーのごとく花束を贈りたいー。アレクサンダーにとって、
ヘファイスティオンという存在は、あまりに大切すぎて、あるいは
自分の半身のような存在になっていて、今更誰かに話すまでもないのですね。
もー大王かっこよすぎ! けろっとしてるヘファイスティオンも、
罪深すぎ。

「……行きましょう、もう遅い」とバゴアスは静かに囁く。
ヘファイスティオンはバゴアスの腰に腕を回し、親しい友人同士の
ように、バゴアスの腕を彼の肩にかけさせる。
バゴアスのテントに到着すると、ベッドに寝かせ、膝をついて
宦官の靴を脱がせる。
彼が顔を上げると、バゴアスは胸に疼きのようなものを感じる。
それが何かは、彼にはわからない。
「ありがとうございます。貴方はとても親切だ」とバゴアス。
ヘファイスティオンは一瞬だけ戸惑いの表情を見せ、頷く。
彼の戸惑いが、バゴアスにはなぜか嬉しい。
ヘファイスティオンはバゴアスに水を渡し、素っ気無く「自分で脱げるか」と訊ねる。
バゴアス「ええ、もちろん」
ヘファイスティオンは、「アレクサンダーには秘密は漏らさない。
私たちふたりの、彼への愛に誓って」と言い残すと、
テントを去る。


うう…してきすぎる、このはなし。ですが、この話をパーフェクトに
してるのは、このオチの部分です。


アレクサンダー大王は二日後、陣営に戻ってくる。そして彼が
眼にしたものの前で立ち止まる。
彼のテントの中で、ヘファイスティオンとバゴアスが額を突き合わせ
一冊の本を読んでおり、バゴアスが朗読している。
二人は大王を見上げ、微笑む。

「ご無事でなにより」とヘファイスティオンが言う時、バゴアスは
立ち上がり、アレクサンダーの傍に急ぐ。

アレクサンダーはヘファイスティオンに一つ頷く。だが、バゴアスが
彼のブローチを外し外套を脱がし始めると、「今はいい」と制する。
バゴアスは困惑し、慎み深く後退しようとしたが、腰をアレクサンダー
の腕に絡め取られ、ぐいっと引き寄せられ、阻止される。

これは奇妙な光景といえた。アレクサンダーは慎重な方だったので、
バゴアスといえど人前で愛情を示す抱擁をすることなど滅多になかった。
とりわけ、ヘファイスティオンの前では。

片腕をバゴアスの腰に回したまま、アレクサンダーはもう片方の手で
ワインを取り、それを薄めずにぐいっと煽る。それからカップをテーブル
に戻し、ヘファイスティオンに訊ねる。
「良い本か?」

ヘファイスティオンはこたえる。
「イリアスの読書を手伝っていたのです。ギリシアの昔話は
ちょっとした挑戦ですが、彼は健闘していますよ」
アレクサンダーは眉を潜めて、バゴアスに言う。「気が向かないのでは
ないか?」
バゴアスは意気込んでこたえる。
「いいえ、ちっとも、我が王イスカンダール!ヘースティオン(ヘファイスティオン)
は自分の時間を費やして、私を助けてくれているのです」

アレクサンダーはバゴアスとヘファイスティオンを交互に見比べ、
眼を細める。彼はカップを再び手に取り、中身を撒いて捨てる。
彼の顔に浮かんだ笑みは、心からの笑みというよりは、どちらかというと
顰め面に近い、厳しいものだったが、数秒の間に掻き消えた。
彼は言った。
「それはよい。お前たちがより親しくなってくれることに越したことはない」




ご馳走さまでした。最後のアレクサンダーの仕草、言葉の選び方、
バゴアスとヘファイスティオンそれぞれに対する違った態度……完璧
です。バゴアスの態度と、彼への労わりに対して、ヘファイスティオンには
素っ気無く挨拶するだけのアレクサンダー。
最後のアレクサンダーの嫉妬。
「ヘファイスティオン、まさかお前、王の愛人を寝取る気じゃないだろうな」
なんて内心笑いながら、実はバゴアスとの関係にちっとも嫉妬しなければ、
そのバゴアスと簡単に親しくなってしまったヘファイスティオンへの
恨めしい気持ち。
やっぱり大王はヘファイスティオンには敵いません。どんなにわがまま
を言おうと横暴に振舞おうと、ヘファイスティオンが相手では勝敗は
決しているのです!

バゴアスは宦官なので、容赦なく女性的に描けるところが
楽しいですね。それに対して、ヘファイスティオンはマケドニアの男であり、
騎兵隊の隊長であるから、バゴアスと比べてずっと男前なとこも
いたく萌えであります。作者の掲示板でも、「ヘファイスティオン、
こんなに逞しいかな」という話になってましたが、むしろこの方が
素敵だと思われます。バゴアスに対し攻なヘファイスティオンという
のが、たまりませぬ。
バゴアスの存在で、アレクサンダーが一気に攻めっぽく感じられて
きました。しかし、ヘファイスティオンとはリバでもよいですね。

ああ〜好きだ……このフィク好きだ。フィードバックもたくさん
書き込まれているようですが作者は「A/H/Bは今後も書くつもり」と
言ってますので、楽しみすぎて拉致りそうです。私としては、
H/Bに嫉妬するアレクサンダーをもっと見たい。もちろん、バゴアスの
方にはいつも敗北感が漂っていて欲しくも。とはいえ、ヘファイスティオン
が一番複雑な気持ちでいる、というのを、さりげなーーく醸し出して
くれたら最高です。

映画見る前に、カプ傾向が決定しそうな勢いです。
映画は映画で楽しめばいいか!




コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2004年06月13日(日) 宦官バゴアスのこと-ヘファエスティオンの苦悩

メールの返事と広告の仕事をしつつ、夜はアレクサンダーの本を
読んだりしてますが、宦官バゴアスの登場と、彼とアレクサンダーの
関係のくだりを読んで、マケドニアの男たち、とりわけヘファイスティオン
が不憫で不憫でならなくなりました。萌えながら悶えていましたー。
(今後しばらく英語表記を心がけます)。

宦官とはご存知、去勢され宮廷に使えた男たちのことを言いますが、
古代ギリシアやペルシアの時代から登場するのですね。ペルシアを征服した
アレクサンダー、先代の王の支持者たちに降服を求めるのですが、
この時、降服してきた武将の一人が、美しい宦官を連れていたそう
です。これがギリシア語も堪能なバイリンガルのバゴアスなのですが、
その容姿は美しく動作も優雅だったそうで、アレクサンダーはすっかり
恋に落ちてしまいます。彼はバゴアスのために、このペルシア人たちに
恩赦を与えることになるのですが、この出会い以来、
大王はバゴアスを寵愛し自分の傍に置いたそうです。私は今、
ロビン・レイン・フォックスの本を読んでいるのですが、作者自身が
「このバゴアスをヘファイスティオンがどう思っていたか、我々は
想像することしか出来ない」と書いています。
バゴアスは王が死ぬまで傍にいたそうなんですが、ほんとにこの美しい
男とヘファイスティオンの関係が気になります。ヘファイスティオンは、
一体彫刻が残っていますがとりわけ美貌だったということはないようで、
アレクサンダーが彼を愛したのはその容貌のためではなかったかもしれ
ない、と言われています。そんなあたりがまた萌えて仕方ない。
なんてアレクサンダーとヘファエスティオンは萌えなんだろう。

この萌えの裏側にはこのような複雑な背景があります。
昨日の日記にも書いた通り、アレクサンダーはダレイオス王が死んだ
後、ペルシアを王としておさめることになります。有名な彼の理性の成せる業
というべきか、彼自身はペルシアを支配するために、やすやすと
ペルシアの文化や風習に染まってゆきます。ペルシアの金銀財宝は
莫大で、宮廷も洗練されており、ペルシア統治という確固たる目的の
ためとはいえ、大王はさぞイイ気分だったことでしょう。
しかし、もとはペルシアの征服はギリシア人にとって悲願でした。
クセルクセスというかつてのペルシア王がギリシアを征服し、ギリシア人
の神を冒涜するなどしたことは、ギリシアの父から子へ、子から孫へと
代々語り継がれていました。ギリシア同盟軍やマケドニアの男たちの
戦意を鼓舞し、彼らを率いてきたアレクサンダーは、自分の野望のために
巧みにそうしたギリシア人の気持ちを利用しました(彼自身も
ペルシア征服はギリシア人の報復行為と主張して疑いませんでした)。
実際、ペルシアの国都スサでの虐殺や掠奪は凄くて、大王自身が
「こらこら、殺しすぎだ」と部下たちを諌めたほどだったとか。
しかし、政治手腕にも長けた大王は、この憎きペルシアをうまいこと
支配するためには、ペルシア人の協力は不可欠だと知っていたので、
このあとすぐにペルシア人たちを様々な形で重用します。
たとえば彼はペルシア語を話せなかったので、バイリンガルな者を大事
にしました。ペルシアの宮廷人や貴族、武将、政治家とうまくやるため
に、やがてペルシアの衣装を見に着けていきます。

でも、このペルシアかぶれ、ペルシア贔屓はギリシア人にとっては
大いなる屈辱でした。とりわけ、アレクサンダーの出身国であり、
郷土愛が深いマケドニアの人間は、常々ギリシアの陣営内でも
地位が高く優位を保ってたので(マケドニアがギリシアの他の地域を
支配し、ギリシア同盟軍の中心となっていた)、王が洗練された者たち
(ペルシア)に傾倒していくのは、たまらなかったに違いないんだ〜。
マケドニア人は、ギリシアの中でも田舎者とされてて、戦は強いが、
都会的でツンとしたアテネ人なんかには見縊られていたようです。
更に補足すると、大王とその幼馴染たちはというと、典型的なマケドニア人
とは違いました。彼らは貴族出身で、またまた複雑な理由で大王の父
フィリッポス二世の人質として宮廷で小姓を務めていました。
アテネやペルシアの文化人を家庭教師に迎え、当時の最先端に触れていた
ので、王子をはじめ、マケドニアの中でも優雅で洗練された集団だったそうです。
でも、やっぱり彼らをはぐくんだのは、郷土愛と同胞との絆を重んずる
マケドニアのホモホモした大地。生まれは隠せませぬ。
まあそんなわけで、大王のペルシアかぶれはマケドニアンにとっては
面白くないわけですが、さらにさらに、ペルシアと決定的に違う風習が
彼らをサディスティックにいたぶります。

というのは、人類皆兄弟、人間は皆同等だという思想を重んじた
ギリシア人は、たとえ王といえど、跪いて手にキスをするよーなことは
しませんでした。マケドニア式に王と挨拶を交わすなら、彼らは王の前に
立ち、王と肩を叩きあうといった行動に出たといいます。アレクサンダー
にとって、彼の騎馬仲間(ヘタイロイ)は心を許せる同志だったはずです。

ところがペルシアにくるとこれが一変。ペルシア人は王を神の申し子と
信じ、最も高位の者でさえ滅多に王の顔を拝むことは出来なかったそうです。
王には様々な特権が与えられており、王と接触できるのはほんの一握りの
側近だけでした。この側近たちは、王がもし死ねば火葬場の周りで
殺され、共に埋められたそうです。たぶんこれを名誉とし死を受け入れる
ことは、そのころにはたいした問題ではない境地にまで達していたことでしょう……。
「跪拝の礼」といって、王の足元に跪いて額を床に擦り付けるという
行い自体、許されている者も少なかったのです。

そこでだ、この長たらしい説明が何を意味しているかというと、
バゴアスの登場ですよ。王がうっとりして思わず自分のものにしたいと
いう欲望に駆られるほどの美貌、洗練された知的な宮廷人ですよ。
でも何よりも、バゴアスはこうした美質以上に、ギリシア人にはどうしても
真似の出来ない特技を備えていたわけです。
まずはペルシア語。もともとアレクサンダーの配下にもペルシア語が
堪能なギリシア人がいましたが、バゴアスは宮廷人として言語に留まらず
ペルシアの風習や文化を熟知していました。彼のような人物の協力は
世界征服を目指す大王には欠かせない存在でした(とはいえ、バゴアス
が愛されたのは単純に美貌ゆえだろう、とも言われています)。

そして最強の切り札はペルシア風の王の扱い方を心得ていたことです。
バゴアスはアレクサンダーに対し跪き、彼を敬い、人間が出来うる限りの
従属の意を表す行動をとったことでしょう(笑)!
大王は美人ちゃんにフェラチオ以外でも跪いて貰えてイイ気分です(死)。
フェラチオして貰ってる間にイリアス読めたりしたらもっとイイ気分です。
マケドニアの猛者クレイトスあたりはさぞかしチンなしバゴアスを
絞め殺したい気分だったでしょう。
プトレマイオスあたりは
毒殺計画くらい練ってたかもしれません。クラテロスはヘファイスティオン
に「お前は気に食わなかったが、バゴアスよかいい」とか
言ったかもしれません。

さて、ヘファイスティオンはどうか。アレクサンダーがバゴアスと
出会った当時、きっと彼はまだガウガメラの戦で受けた腕の槍傷に
悩まされていたか、少なくとも完治していくばくも経っていなかった
かと思います。これはカッリステネスなどが書き
残してることを思えば、そうとう深い傷だったはずです。そこで私が
最初に思ったことは、しばらく大王とのセックスはお預けだなと
いうことでした。そしてまた思ったことはといえば、バゴアスと出会った
頃のアレクサンダー、サカッてたに違いなく。
大怪我をしてる間に、大王に自分より美人な男にうつつを抜かされた
ヘファイスティオン。一時の気の迷いかと思いきや、どうやらそうとう
のめりこんでるらしい……バゴアスへの寵愛は増すばかり。それもその
はず、バゴアスの王へのへつらい方といったら、まさにペルシア人!

これまた前の日記に書きましたが、個人としてもヘファイスティオンは
大王を崇拝し、常に大王の味方でした。でも、10代の前半に出会って以来の
幼馴染だったからこそ、媚び諂うことは出来なかったはず。それは二人
の関係を根底から覆す危険性を孕んでいます。ヘファイスティオン
にしてみれば、王との接触の機会が減り、その間バゴアスが
王の臥所で添寝しているとなれば気が気ではなかったはず! 
でも出来ない……この苦悩を推し量るだけでもう胸も珍子もズキズキ。
「跪くバゴアスの隣に、同じように跪けば大王はまた私を見てくれる
だろうか」「…出来ない。あの男の真似をして心変わりした王に縋りつく
ことなど」なんて堂々巡りが彼の頭の中で展開されてたらどうしましょう!

そんなヘファイスティオンに、マケドニアの同志クレイトスや
プトレマイオスが、「お前にしか大王の乱心をとめることは出来ない。
どうかヘファイスティオン、古参の仲間が嘆いていると、
お前から大王に訴えてくれ。滑稽なペルシア人の真似事はもうやめて
くれと」と袖を掴んで頼んだというようなことは、恐らく現実に起きた
ことでしょう。…一説には、幼い頃から王(王子)の寵愛を受ける彼は、
仲間たちから嫉妬され孤独だった、とも言われています。こんな時ばかり
板ばさみになるヘファイスティオン。大王の存在は彼にとって
「大王>すべてのもの」、てな感じだけど、自分や仲間を差し置いて、
バゴアスとペルシアを取ったかのような大王に、あえて跪くのは、
ほとんどマゾヒズムの境地です。この時期の
ヘファイスティオンの境地は考えれば考えるほどドラマティックです…。
いやきっと…何事も起きてないから、彼は何にせよ大王への愛を
優先したんでしょうが。
ロビン・レイン・フォックスが書いていますが、アレクサンドロスに
関するもっとも重要な部分は、知る術がないそうです。というのも彼に
もっとも近しい者たちは、彼が「書かれたくない」と思っていた
ようなことについては、まったく書き残していないのだそうです。
それゆえ、ヘファイスティオンやバゴアスという大王の人間性を
紐解く上で一番の手がかりとなりそうな人物は、いまだその多くが
推測の域を出ないのだそうです。

ところで、チンなしバゴアスをヘパイスティオンをないがしろにして
愛したアレクサンダー、チンがないとはいえやっぱ男が好きか。
このバゴアスですが、どうせ映画に出ないだろうと思ったら、
あ、いる! しかもまったく無名の役者のようです…。
端役だろうけど、なんだか楽しみになってきました。





コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2004年06月11日(金) アレクサンダーのトレイラーレビューと考察

bourne upremacyのトレイラー

また教えていただきました。このカール! かっこいい! なんかすぐ
死にそうですけど、カールという男に求めるものが揃ってるという感じ
でございます。やっぱカールはこーでなくちゃ! 
夏に向け狼の続編を書くのにやる気になってきました。夏コミという
ものが何月何日にあるのか調べなくちゃ(そんなことも知らんのか)。

今調べてきました。8/12とか13なんですね。印刷所も見なくちゃ。
では午後にアレクサンダートレイラーのことでも。

*****
ここから下は、アレクサンダーの一生に関する、私の憶測による
ネタバレが含まれています。映画のネタバレにもつながります。

アレクサンダートレイラーですが、teaser trailerとはいえ、充分に
楽しみになってきました。なんといってもポスターがかっこいいでは
ないですかー。マケドニアを象徴する太陽の十六の輻の旗に、ゼウスの
使いである鷲の影が落ちています。その下には当時ギリシアの兵士
たちが用いていた長槍(サリッサ)が広がっています。これだけで
胸踊ります。
最初の騎馬の群のシーンも素敵です。ナレーションも、アレクサンダー
の魅力を存分に伝えています。「人類の道筋を変えた――永遠に」。
手っ取り早く大王のことを紹介していますが、これがオリバー・ストーン
が提示するキーワードだとすれば、なかなか的を射てる気がします。
王、というのは当然ですが、次の「愛人」という表現がたまらない〜。
アレクサンダーを愛人と! あの踊り子はロクサナという蛮族の娘
ですが、彼女を見るコリンの顔が! ロクサナと出会う頃、アレクサンダー
はすっかりペルシアやその他蛮族の異文化にほだされており、ギリシア(
とりわけ荒々しいもののふたちの国マケドニア)の兵士たちから
ごっつい不満が出てきています。王はペルシアかぶれだと。
しかしこのあたりこそがアレクサンダーの最大の魅力といって
いいのですが、征服した国々の風習や文化を重んじ、敬い、同化する。
それが彼の理性という最強の武器であると同時に、後に部下たちを
悩ませ苦しめる、彼のついていけないロマンチシズムなのです。
歴史家の中には、晩年の彼は誇大妄想癖に悩まされていたのでは、
と言う人もいます。
脱線しましたが、トレイラーにあるこの「凄く刺激的なもの」に
取り付かれたように見入るアレクサンダー@コリンの表情。ペルシアの
衣装を着て、女たちのダンスを見てすっかりいい気分になって、ロクサナ
とセックスしてます。ロクサナという女性をみてみると、彼女による
アレクサンドロスへの影響はたいしたものではないようです。
アレクサンダーがもっとも心を開き愛した愛妾としては、バルシネという
賢女が有名ですが(10歳以上年上だった)、彼女は映画に登場しない
ようで、おそらくロクサナは「ペルシアと異文化に危険なほど傾倒して
ゆく(やがてそれは幼馴染らの死をも招いてゆく)大王にとっての誘惑」
の象徴なのではないかと思います。深読みすると、ヘパイスティオンとの
関係に一石を投じる役割を担ってるとも考えられますね。私はまだ見てない
アニメ(あの絵が恐い奴)アレクサンダー戦記では、アレクサンダーの
婚礼のシーンにてヘパイスティオンは泣くそうです(笑)。映画では
どういう感じなんだろうか。意外と、ヘパイスティオンの扱いは小さい
とも考えられますが、キャストではなかなかいい位置に名を連ねてたし。

最初に戻りましょう。ミニスカ大王が馬に乗ってバコバコ、いやパカパカ
してるシーン、すばらすい〜。コリンは獅子にへんな角のついた兜を
かぶってますが、クレイトスと大王(らしき人物)が獅子狩をしている
モザイク画がペラから出土したこともあり、時々獅子に例えられている
ので、それをコンセプトにデザインされたのでしょうか。頭から生えてる
角は、羊かも。彼は人生のある時期を転機に、ゼウス・アモンという
(色々と複雑な)神を信仰するようになり、この神の象徴が羊で、羊の
角つき兜を着用していたとどっかに書いてました。

アレクサンダーが槍を抱え突撃してくシーンは、ダレイオス王に
向かって走ってるのかもしれません。このシーンで、周囲の兵士たち
が各々見事な演技をしていて、これを確認した時「期待できるかも」
と感じました。転がったり剣を構えたりする歩兵などがリアルではないですか。
「王」のタイトルのシーン、どこに入城してるかわかりませんが、
手を掲げる大王の前を並列して進むのが騎馬仲間かな。
「探求者」のタイトル、この言葉自体に感動しました。そこんところは
オリバー・ストーンを信頼しておりました。「なぜ?」という物事への
探究心(懐疑主義)は、子どもの頃アリストテレスに学んだのでは、と
書いてる人もいました。そのあたりを映画で描いてくれるといいな。
期待しすぎか。
この雪山のシーンでは何をしてるのかな。世界の果てでも見通そうと
思ってるんでしょうか。彼はインドの向こうあたりで世界が終わってると
信じてました。つまり世界征服を本気で信じていたわけです(地球が丸い
ことなど知るはずもありません)。

「征服者」のシーンの演説にも期待が膨らみます。アレクサンダーの
演説の巧妙さも有名です。多くの権力者は演説上手ですよね。機知に
富んでいる人を彼も愛したのだろうと思います。あるいはヘパイスティオン
の魅力はそのあたりにあったのかも。

そして最後の行軍のシーンのコリンの表情。このあやしい笑みは何を
意味しているんでしょうか。気になって夜も眠れません。


アレクサンダーに関しては、ヘパイスティオンとの関係が受とも攻とも
言いがたいのですが、大王受は大いに考えられます。↑こんな人ですし、
定説となっていることに、ヘパイスティオンの方が背が高かった、という
ことがあります。それと、アレクサンダーは若い頃の一時を除いて、
生涯を通じ無髭でした。トロイもですが、古代のギリシアでは男の
美しさが大切にされていて、当時の価値観からしても髭のある者には
「美しい」という表現はあまり用いなかったみたいです(当時に限らず
かな)。ただし荒々しく男っぷりのいいことで有名なマケドニアの男たち
はたいてい髭も濃かったらしい。マケドニア人のアレクサンダーは
父王の逆鱗に触れて髭を落とされて以来、無髭を通しました。その方が
見栄えもいいと思っていたそうです。事実、彼は美男子で有名でした。
髭がどうのというのは、やっぱり当時風に考えると、背も低かったと
いうし金髪だし、髭もなく自分の美しさを知っていた男となると、
普通に考えると「自分の女性的な部分」も愛していたのでは、と思って
しまうわけです。まあでもわかりませぬ。
一方ヘパイスティオンも、映画でどう書かれるかまっったく想像がつかない
んですが、彼もまた落ち着いたイメージがあります。人柄もよく温厚で、
武人というより文人肌、物静か、優れた武将だけど戦はあまり…。

彼はガウガメラの戦いにて腕に槍を受け負傷します。映画では象が
兵士を踏み潰しまくるシーンがあり、この混乱の中血だらけで倒れている
ヘパイスティオンを、アレクサンダーが馬で駆けつけて抱きかかえるとか
いうシーンがあるらしい。ハァハァ! そしてすでに公開されてる
スチル写真に、腕に縫合の痕があるヘパイスティオン写真があります。

少年のような爽やかな印象を与える目元。そして何より、大王への妄信的
な忠誠心/愛情。イメージとしては大王と意見を対立させることなんて
なかったぽいです。もし大王が「お前はこの10センチ四方の箱に収まる」
といえば、彼はなんとかその箱に収まろうとしたんではないかと思います。
しかも本気で収まると信じて(笑)。
映画でどう描かれるのかなあ。私の希望としては、対等な百合。
モー二人は二人だけの世界。プトレマイオス(@アンソニー・ホプキンス
あるいは若い頃役のエリオット・コーワン)などがまごついたりする姿を
見たい! アレクサンダーが語る誇大妄想に、うんうん
と頻りに頷いて聞き入り、関心し、共感し、嬉しがることを言って更に
大王の妄想を助長させて、「私も地の果てまで一緒に行ってそれを見たい」
と言うヘパイスティオン。眼には崇拝が…最後に「あきれうすv」と囁く
のも忘れません。ば、ばかっぷる…! 

んまーとは言ってもハリウッド映画ですので、二人のキスシーンが
2回見れたら、だいたい満足。よくやったと言ってあげたいです。
本当はベッドシーンも入れてほしいのだけど。もっといえば、二人
がそれぞれ女とセックスしてるシーンがあり、二人の間にセックス
をにおわすものがなくても、大王にとってヘパイスティオンが誰より
大切だと伝わってくるなら、それでもいいです。あとは自分で妄想
しますから! 任せてくださいよ!

ばかっぷる妄想を楽しみつつ、広告作らなきゃ。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2004年06月10日(木) タイガーランド

6/7はカールの誕生日でした。私は広告の仕事が忙しくなって
しまってなんにもすることが出来ませんでしたが、欲望の檻を完結
させることでカール(とその珍子)に気持ちのいい思いをさせて
あげることが出来ました。

http://www.imdb.com/gallery/ss/0296572/2301_D102_00110R.jpg.asset_rgb.jpg?path=pgallery&path_key=Urban,%20Karl

カールのりディックですが、ひょええ〜っ。
かなりいろんな意味でいいかも! きりさんに教えていただきました。
なにやらすごいことになっておおりますが、よいですよね。

デイヴィッドのことを書いていました。ヴァン・ヘルシングですが、
トロイ以上に風当たりは強いらしく、こてんぱんに言われているもよう。
あのCGを見ると駄目だなという気になりましたが、そんな中でも
私を幸せにしたネタがあります。この映画におけるCarl@デイヴィッド
は道化役ながら、「Carlとドラキュラが、この映画を見に行く価値
のあるものにかろうじてしている」ということが言われたりしてい
ます。VHのフォーラムやスレッドでも、デイヴィッド・ウェナムは
よかった、指輪でも端役を演じ、この映画でも端役だったが、VHの中
ではベストパートだったとか、ファラミアとは声質まで変えてる、
なんて多才なんだろう、と誉められていました。GSのspit役は
もっと違ってすごい、オーストラリアの役者は最近いいね、という
話にまでなってました。「演技は素晴らしかったが、選んだ映画が
悪かった」とまで言われてました。わはは。

もとからVHには期待しておりませんでしたが、これで楽しんで
見られそうです。ヒューとドラキュラのカッコよさと、公の
まぬけっぷりを割り切って見ることが可能そうです。

ぎゃっはっはっはっは! 早く見たくなってきたーー!

いつも肩を竦めてるのかな。それとも衣装でそんな風に見せてるのかな。

カール「無事に帰ってきてくれよ、アラゴルン」
ヴァン「アンドゥリルにまかせろ!」

ヴァンはCarlを縄でしばって餌にしてドラキュラをおびき寄せそうだな。
もちろんドラキュラを退治するころには骨だけになってますCarl。
↑そもそもドラキュラは人肉食いじゃないような。

24のシーズン1をやっとこさ見終りました。衝撃! 特に最後の2話は
衝撃でした。うまいことシーズン2につなげてますよね。あれなら続きも
見たくなる。

アレクサンダーのトレイラーレビューをしたいと思いつつなかなか
出来ずにおります。
ひとまず、この数日で借りて見た映画のことを。まずジャレッド・レト
のこと。前に二人の方に、「どうやら日本ではこう書くのが一般的みたい
ですよ〜」と教えていただいたんですが、借りてきた映画のジャケットの
表記が↑このようだったので、これからはジャレッド・レトで統一します。
また、アレクサンダー情報が日本に流入してきて違ったら変えるかもしれ
ません。

ジャレッド出演のパニック・ルームは前に見ておりましたが、もう一度
借りました。あの時はうざい! と思っていたアホな犯罪者役でしたが、
今みるとかわいくてしかたない〜っ。もうおばか! 死に方まで
オダサでかわゆい! ファイトクラブのエンジェルフェイス役でもあり
ますが、これも確か死に役ですよね。エドワード・ノートンにボコボコ
にされてましたね。
クリスチャン・ベールが引いてしまうほどサイコなアメリカン・サイコ
も借りて手っ取り早く見ましたが、これでも死に役でした。アレクサンダー
でも死にますし、こうして見てると彼が次回作(ニコラス刑事と
イーサン鷹と共演)でどのようにオッ死んでくれるかが
一番の関心事となります。アレクサンダーは違うと思いますが、
なかなか死に方もあっぱれです。特にアメリカン・サイコでは、
嫉妬に駆られたクリスチャン・ベールに斧でにこにこ惨殺されますv
若い頃のジャレッド、綺麗でした〜。もともとギリシア系ということ
ですが、彼の先祖がどれほど古代でもててたか(笑)。確かギリシアでは
今年一番の美少年という彫刻を作る風習などもあったといいますが、
ジャレッドの先祖彫られてるわ! あの被虐顔は、いかにも惨殺したく
なります。
クリスチャン・ベール、踊ってないで殺す前に
楽しんでくれたらよかったのに。

しかし私が一番語りたいと思っていたのは、コリン・ファレルの
「タイガーランド」。以前、Hart's war(ジャスティス)が彼の
真骨頂だ、最高傑作だと書きましたが、「とはいえ彼の出演作を全部
見たわけではないしな」と思い、この事実を確かめるべく、まだ見て
いなかった「タイガーランド」を見ました。あと私が見ていない主役級の
出演作はリクルートとアメリカンアウトローですが、あまり評価が高く
ないみたいです(アウトローの方は本人も散々言っている)。

そして自分の誤りに気がつきました。Hart's warは彼が主演した
作品としては最高傑作の部類に入るし、彼自身と掛け離れたキャラを見事に
演じきっているという点でも素晴らしいのですが、コリンの真骨頂
という言葉をあえて当てはめるなら、「タイガーランド」には敵いません。
ジョエル・シュマッカー映画なのでそこそこ有名かと思いますが、
まだ見ていなくて、少しでもコリンに興味のある人にはぜひ
見てもらいたいです。たとえばジャレッドのことを私はとても好きだし、
コリンより美しいと思うけど、コリンほどのカリスマの持ち主を
同年代の役者で他に知りません。
タイガーランドでの演技力は、何かこうそれ自体が魂に訴えかけて
きますよ〜。なんてことはないシーンですが、コリンが上官に
「生きているだけで満足です」とさらりと言うシーンに涙が出ました。
この役でコリンはボストン映画批評家賞を貰っています。

1971年敗戦ムード濃厚のアメリカの基礎訓練基地での話です。
ベトナムに派兵される男たちの間には失望が広がっています。
戦地に赴く前の基地を舞台にしているのに、ダイレクトに、
分かりやすい形で見るものに共感を抱かせて、戦争の狂気と
悲惨さを訴えかけます。一歩間違うと青春群像に陥るところを、
兵士たちの間の距離感などが微妙によくとれててべたべたしくありません。
以下はネタバレです↓



コリン役のボズに感動せずにはいられないのは、彼が非人道的な
行いを強制されながら人間らしくあろうとし、でもそれは勇気だとか
誇りだとか、強さだとかを鼻にかけているからではないからです。
そんなことは彼にとってはクソ喰らえってなもんで、ただの
人間として生きているだけで充分だと思ってる。彼は自分が正しいと
思うことをするけど、それはポリティカル・コレクト(政治的な正しさ)
じゃない。人間の心のままに感じる正しいと思うことをしているだけ。

それでもって彼がどうしてベトナム行きを前に逃げなかったんだろう
と考えたんですが、これは私見なのでもっと違う見方が出来るかも
しれません。
この映画のよさのひとつは、兵士たちを扱きまくる(そういうすてきな意味じゃなく)
軍関係者も現実的で理解できる人たちだということですが、
彼らがボズに「お前はリーダーになる素質があるのに、その責任から
逃げてる」と言います。でも彼は自分の心が正しいと思ってもいない
ことをするつもりはない。彼は戦争忌避者ではあるけれど強い反戦思想を
持っているわけでもない。たぶん彼は自分が加担しなければいいんだから
反対する必要はない、程度に思っているんですよね。
それでも彼は小隊長になり、最後の訓練地タイガーランドに赴く。
自分が狙われてるとわかって一度は友人を置いて逃げ出そうとする
けど、戻ってくる。他の兵士は除隊できるよう入れ知恵するのに、
自分は逃げない。作中で繰り返し言うように勇気があるわけでは
ないし卑怯だからとか、男らしくないからとかいうこだわりのため
でもありません。
彼にはリーダーになる素質があり、軍部や政治情勢によって
駆り立てられ、盲目的に人の道を踏み外したり、命を粗末にする
兵士たちを、自分なら多少は救うことが出来るとわかっていた。
だから彼は逃げなかったのではないかと思います。
何度も言うようにそれは使命感に燃えたからではなく、
それこそが、彼という人間の心が正しいと感じることだった
んじゃないかな。

環境の悲惨さと個人の無力さというのは、ちょっとOZとも共通して
るなと思いました。

ジョエル・シュマッカーっていい監督だわ〜。フォーリング・ダウン
の時から、人間観察に優れていながら包容力のある人だと思って
いましたが、マットマン&ロビンといい、8MMといい、萌えも
ふんだんに盛り込んでくれて(嬉)。

てなわけで、熱く語ったコリン作品。明日こそ
アレクサンダーのトレイラーのことを。


コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2004年06月07日(月) アレクサンダートレイラー感想


アキレスとヘクトルを描いてみました。

筋肉を描きたい気分でした。アキレス/ヘクトルな世界ですね。
この二人はリバでいいや。
アキレス「よーし、殺す前に食ってやろ」
ヘクトル「や、やめてくれ〜家族の前でっ」
パリス「お兄ちゃ〜愛してる〜v」←ハンカチ振りながら



コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2004年06月06日(日) アキレスはバイかスレなど

アレクサンドロスの映画のティーザー・トレイラーが、私が
イタリアにいる間に公開されましたので、記念にコリンな大王を
描いてみました。トレイラー
このトレイラーの感想はのちほど。

その前にちょっとしたこと。私はとある面白い事実に気がつきました。
この役者です。彼はアレクサンダーのフィロタスという将軍を演じるのですが、
なんと! マスター&コマンダーのウォーリー役ではないか!
若いのに、二本続けての大作出演。素晴らしい。

フィロタス(またはピロタス)はパルメニオンという老将の息子で、
アジアに進出する過程でアレクサンドロスに累を及ぼすある意味では
大事な役割ですが、こんな若者が演じるというのは嬉しいです。
アレクサンダーを囲むいわば同期の仲間たちは、ジャレッドやら
ジョナサンやらこのジョセフ・モーガンやら、同年代の若者
たちで占めるらしいという、オリバー・ストーンの史実を大切にする
姿勢が伝わってきます。アレクサンドロスの時代は王が後方に
留まっておらず、前線で我先にと突撃する時代で、その王が
政治も自ら行うわけです。そして大帝国を築きますが、それを
行ったのが20歳そこそこの若者たちの集団というから面白い。
http://www.allstarz.org/~colinfarrell/filmphotos/acap10.jpg
トレイラーのこのシーンは、中央にアレクサンダーが立っており、
周りに立っているのは騎馬仲間たちなのではと思います。

どうでもいいことですが、前々回くらいの日記に、「アキレスと
パトロクロスの関係は当時衆目の値するところだった」と書きましたが、
「衆目の認めるところだった」の誤りでした。

そしてここにて、面白い議論が白熱しておりますよ。
アキレスはバイセクシャルかのスレッド

とても全部は読みきれませんが、なかなか知的な意見も豊富に出て
おります。読んでいるとアレクサンドロスについて、コリンや
オリバー・ストーンの未見の発言なども出てひじょうにありがたい。
ここには、MTVのインタビューで、「アレクサンドロスはゲイだったよう
だが、そのシーンを演じるか」とコリンが尋ねられ、彼は「やるだろう。
それがアレクサンドロスという人物の重要な部分に間違いないから」という
ことをこたえた、とあり、たとえ神格化された英雄でもそうした部分を
我々は受け入れるべきだ、と意見されていました。アキレスが実際に
バイだったかについては、やはり、「ホメロスはそうは書いていないが、
当時のギリシアを考えれば前提ということも考えられる。これについては
学者たちが長年研究してきたが、定説としては親友ということになって
いる。ただし、男の愛人を多く持っていたアレクサンドロス(イリアス
が書かれてから少なくとも100年は経過している時代)がイリアスを
愛読していたことは有名で、当時(紀元前330年頃)のギリシアや共和制
時代のローマなどでは、二人が恋人同士だった、ということで意見は一致を
みていたようだ」
という意見が、だいたい事実に近いのでは、
とわかってきました。
これについては、うちの掲示板でも情報をいただきました。

このスレッドを読んでいても思うのですが、せっかく楽しく議論されてる
時に一番厄介なのは、発言の中には個人的な偏見も潜んでるということ
ですね。たとえば、バイやゲイはアキレスがバイ/ゲイだったと主張するし、
ストレートで、かつホモフォビックな人は違うと言い張ります。ここにまた、
ブラピファンの思惑も絡んできて「ブラピの役がホモなんて!」という
発言も混じってくるのでややこしくなります。
恐竜の中では最強という伝説のあるティラノザウルスの学会発表で、
数年前「実はティラノザウルスは草食恐竜だった」という説が飛び出て
議会が紛糾したそうです。つまりティラノザウルスに夢を抱いていた
人が学者の中にもいて、「あのティラノザウルスが草食なんて許せない」
ということだったようです(この意見自体はどうだったか知りません)。
中には「子どもの夢を壊す」なんて発言も出る始末だったそうですよ〜。

意見者の真意はわからないにしても、個人的な思惑と
混同するのは事態をややこしくさせますよね。
もちろん意見を言うことは素晴らしいし、クリティシズムこそが
進歩を生むのだと思います。うーんそう考えると、一番厄介なのは、
様々な意見が飛び交うことを忌避することなのかな。
逆カプの魅力も理解しようという姿勢が大切なのですね。←勘違い。

中にはこんな意見がありました↓

to make Achilles bisexual, instead of having two girls next to him
in bed...how about one of them being a man. so when the boy walks in
he sees Achilles with a man and a woman lying next to him...what do
you think the audience's reaction would have been then? if they did
it that way, im sure most intelligent people would get the picture.

つまりは、映画で二人の女と裸で添寝をするアキレスのシーンが
登場しますが、あの一人を男にすればどうだったろう。
インテリジェントな人々はこれで全容を理解したのではないか。
というのですが、私も賛成です。

こういう意見もありました。そしてこれが私の意見にぴったり
一致します。

Actually, it was Achilles love for Patroclus which drove him back
into the battle, saw him kill Hector and mutilate his body, and
basically gave the upper hand to the Greeks once again. So I think it was highly relevant to the plot of the film - indeed, the plot
utterly hangs on it; it is pivotal to the entire story.

As the movie stands, Achilles over-reaction to Patroclus' death
isn't given a truly plausible motivation, which Patroclus-as-lover, as opposed to Patroclus-as-cousin, would have supplied.

However, a big-budget, commercial, Hollywood mega-flick was never
going to portray its starring all-male mega-warrior Achilles as a chap who might like on occasion to have sex with other chaps, let alone have the entire plot turn so pivotally on his love for another man.

*Sigh* Personally, and I speak as a heterosexual woman here, I would have liked to have seen a bit of action between Achilles and
Patroclus... but I guess I'll just have to be satisfied with the eye-
candy as it stands. Between Brad's pecs and Eric's biceps, I guess I can't complain.... ;-)

Heh.

要約すると、「アキレスを戦いに向かわせたのはパトロクロスであり、
ギリシアが優位を取り戻したのも、パトロクロスへのアキレスの愛の
おかげです。それだから私も、このフィルムのプロットに対する、
この点の貢献度(依存性)は非常に高いと思います。
it is pivotal to the entire story
全体を通して、この点はpivotal(中軸、要)である。

しかしながらハリウッドのメガトン級の大作において、主役のアキレス
に男を愛させて、男とセックスさせることは出来なかったんでしょう。
そして映画では、パトロクロスを愛人(私としては親友でも充分だと
思います)としてではなく、従兄弟として描いたことで真実味のある
もっともらしい動機(truly plausible motivation)とはとても言えない
アキレスのパトロクロスの死に対するオーバー・リアクションを提供
することになりました。
溜息…異性愛者の女性として、個人的に言わせてもらえれば、アキレスと
パトロクロスの間のやりとりをもう少し見たかったです。
でも、アキレスの大胸筋とヘクトルの二頭筋が眼の保養になったので、
それだけで満足すべきですね(ええ、もう文句は言えません)」


なんとまあ、腐女子の総意とも言うべきすばらしいご意見、ありがとう
ございました。最後のオチに至るまで、マケドニア式に肩を叩きあって
お互い慰めあいたく!

しかしオリバー・ストーンはやりましたよね。アテネオリンピックと
トロイの年の瀬に合わせ、しかもバズ・ラーマン&ディカプリオ作に
前にアレクサンダー公開。これほど絶妙なタイミングはないざんす。
でも、ラストシーンを収めたフィルムが、撮影地タイを出国する時の
X線検査で感光しちゃったので、撮影し直したらしいですよ。どんなシーン
をどんな風に撮影してたんだろう、と凄く気になります。
そこにはヘパイスティオンを見舞うアレクサンダーのシーンが納まってて、
撮り直し分よりずっと真に迫る演技が収まってたりしないか……(泣)。

トレイラーの感想は、また明日。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2004年06月05日(土) イタリア旅行後半

無事、6/4にイタリアから帰国いたしました。途中、ヴェネチア
にてラップトップが電圧の問題でショートしておじゃんになる、
という悲劇にも見舞われましたが、私が太くなった以外はたいして
問題なく、そこそこ楽しんで帰ってきました。
イタリアは暑かった〜。日焼け止めを塗り捲ったのですが
日焼けして帰ってきました。完全に腕が焼けております。

そういえば、前回の日記にて貞操帯のことをほのめかして
おきながら、肝心の絵をのっけずに終わってすみません。

あれこそ皆さんがもっとも読みたかった箇所のはずだのに。
日記をひとまず書き終えた直後に、ラップトップが、みょん、という
切ない音を上げて切れてしまったんですよ。その後は
意外と諦めがよくて、「まあ仕方ない。あと5日くらいネットを
離れた生活をしよう」と気持ちを切替えました。

前はローマに到着する前のことまで書いたと思いますが、
あの後、アッシジ、シエナ、ピサの斜塔、ローマ、ヴァチカン、ナポリ、
ポンペイ遺跡と巡ってきました。端から忘れてってますが、
まずアッシジは聖人フランチェスコが築いた町ということで、
やはり宗教色の強い町でした。何か特筆すべきことがあったか、
と思い出してみるけど特にないや。聖フランチェスコ教会に、
ジョットとチマブーエの壁画がたくさんあり、有名なものも混じって
いたので「おお」と思いました(短い感嘆句にて終了)。
でも、町並みはとても美しかったです。
ピサの斜塔は、うまいこと傾いてました。だのに、私は斜塔をバックに
母の写真を撮るとき、あまりに腕がよすぎて傾斜を無意識のうちに
修正し、直立した状態をフレームにおさめるという素晴らしいことを
やらかしてしまいました。かーちゃん、ごめん。私withピサの斜塔の
写真(母撮影)はしっかり傾いてまして、よかったよかった。
そして、ここでかなり嬉しいことが発覚。イタリアの短いフリータイム
を利用してショルダーバッグを買おうと思っていて(母がプラダのバッグ
でも買わないか、と言ってくれた)、プラダはいいからと古代ローマ風の
デザインのバッグを買いました。デザインが気に入ったのです。
それを、バスの中で検分しはじめると、アレクサンダーという
ブランド名。偶然にしてはできすぎてます。でも嬉しい! ネットで
調べてみても全然出てこないので無名なんでしょうけど、嬉しかったですー。
しかし、馬と盾が描かれていますがこの盾はアレクサンドロスの
有名な盾のデザインではありませんでした。

このあたりで、もう一つ幸運に恵まれました。イタリアのテレビで、
TV版トロイを二話連続で見ることができました。イタリア語なので
いくら耳をすましても名前とボンジョルノ以外はわかりませんでしたが、
イタリア語ではパリスはパリデでした。

http://www.imdb.com/title/tt0340477/

2003年に作られたもので、ジョン・リス・デイヴィスがプリアモスを
演じたやつです。そして見ているうちに最後の方で気が付いたんですが、
ロック・ユーのルーファス・シーウェルがアガメムノン役でした。
こりゃもーパリスからアキレウスから、何から何まで男だちが
しょうもない作品でしたが、ヘレンの哀しさは、映画トロイよりは
表現できておりました。こっちは女の裸の方でセクシー全開な作品。
たとえば、ヘレンは無表情のまま、男たちがごたまぜになって騒いで
いる宴会場に、素っ裸で入っていきます。男たちは、女をそのように
扱うことが当然という顔で眺め見ています。ヘレンは台の上に立ち、
無表情で夫(メネラオス)を待つ、というシーンがありました。
全体的には映画よりずっと荒唐無稽な内容でした。
アメリカが作ってるだけあって、CGなどはよくできてました。

ローマの町はどこを見ても遺跡でよかったです〜。ちょうど6/2が
共和国記念日でホテルの前の通り(フォロ・ロマーノに面している)
が封鎖され、パレードが催されたようですが、その日はポンペイに
行ってましたので、交通渋滞などの被害に遭わずにすみました。
それはまだいい。でも、思わぬ「お呼びでない賓客」によって、
6/4(帰国日)はローマ中が大パニック! そうです、ブッシュが
ローマにやってきたのです。私たち観光客は、ただでさえいい加減な
イタリアーノの大交通渋滞に巻き込まれ、それはそれはおひどい目に
遭いました。この日はフリータイムが比較的長くとれたのですが、
せっかく早起きしたのに、道が封鎖されて行けない場所が多数。
ちくしょうブッシュ、前から嫌いだったが、こんな個人的な理由で
もっとに嫌いになるとは。

マイケル・ムーアの日本版公式サイトを宣伝することでささやかな仕返しをしてやる!

今回の旅は色々と不満も残りました。ヴァチカン博物館では
「アテナイの学堂」を見ることが叶わなかったし、ナポリでも
「アレクサンドロス王の戦い」を見られませんでした。
ひとつ貴重な経験ができたとすれば、ポンペイが素晴らしかったこと、
ガイドさんにくっついて回り、耳元でしつこく「ファウノ家」を
連発したことで、本来はコースに含まれていなかったファウノ家に
寄り道してくれて、そこで万が一に備え持参してた
「アレクサンドロス王の戦い」の(本の)表紙を手に、お写真を撮って
来れたこと。これは嬉しかったです。

コロッセオもよかったです。早朝の6時と1時に二度、一人でコロッセオ
まで散策に出かけました。これがよかった。確かに集団だと中まで入れ
ましたが、この時、辺りに誰もいない早朝に苔生したコロッセオを眺め
見て、「やっぱり一人旅がいい」と感慨深くなりました。
そしてここでマキシマス@ラッシーとコモドゥス@ホアキンが一度くらい
は愛し合ったんだな〜とありえない妄想に浸ってました。
その足でフォロ・ロマーノ散策もしました。「ブルータス、お前もか」
の階段で写真撮影もしてきました。ここでも、このどこかで、
身体のあまり強くなかったオクタビアヌスをカエサルが労わったんだなあ、
とハァハァしてきました。
その後、カンピーノの丘に行き、ミケランジェロがデザインした
広場でほっと一息。そしてここに描かれていた円形の模様こそ、
アレクサンダーの盾の模様だということで、また古代ギリシアにも
思いを馳せてみました。
よくダビンチとミケランジェロが比較され、たいがいミケランジェロの
方が分が悪いことが多いですが、数々の彫刻とシスティナ礼拝堂を見学
して、やっぱり彼は凄いと思いました。確かに言われてみると筋肉の
付き方なんかが違ってるとわかりますが、あの色彩や構成は群を抜いて
いると思いました。
美男子で有名だったラファエロは、気難し屋で嫌われ者のミケランジェロ
の才能を認めながら嫉妬していたそうです。そこで、数々の偉業を成し遂げた
ミケランジェロが、ぽかんと口を開けて「人間の技じゃない」と言った
というパンテオン(神殿)に、死後埋葬するよう遺言を残したそうです。
かわいい男だ、ラファエロ。そんでもって萌えなのが、ミケランジェロの
方はラファエロを高く評価していたらしいということ。日記をまめに
つけていたそうですが、ラファエロとの最初の出会いを、「清々しい
印象の美青年。彼のような若く才能に溢れた芸術家が後継者として
いてくれるとは、我々の未来は明るい」というようなことを書き記して
るそうです。それほど交流はなかったようですが、いいですね。

旅のメンバーに関しては、95%が年寄り。弱者に対しては優しい方だ、
なんて自分では自惚れていましたが、60前後のおじじおばば、とりわけ
田舎のおっさんには、やられましたよ。眼を覆いたくなる光景もあれば、
溜息の出る光景も。たとえば、おっさんらはポンペイの遺跡めぐりでも、
見学する建物には入らず、道に座って時計を眺めてました。宴会では、
カンツォーネ奏者に君が代をリクエストしようとしたので、私がとめました。
でも私は案外オヤジたちのご機嫌取りがうまいことがわかりました。
というのも、この旅ではじめて気づいたんですがうちの母って暗くて無口
なんですよね。5人テーブルに他人とつくと、ほとんど話題が振れないの
です。当たり障りのない相槌程度。私は一番年少なので控えめにしてよう
と思いましたが、母があんまり無口でテーブルが暗いので、気が付くと
老人向けの話題、健康、疲労、食べ物、植物、家族(孫)、天気、
過去の旅行、出身地
に関する話題を次々と繰り出しており、そんな
自分に平伏しました。杖を持ってるオジジには、「今日は坂道が多くて
大変でしたねえ。特にローマは……あ、この町のことですョ…
昔ながらの石畳の道だから昨日より大変でしたでしょう」。
眠たげなオババには「赤いケシの花が綺麗でしたよね。ヨーロッパ的で
絵画でも見てるような感じで」。そうするとオジジはサハラ砂漠でも
横断してきたかのようにどれほど困難だったかを語り、オババはまるで
自分の庭を誉められたかのように喜びます。
一番親しくなったのは45歳の女性で、19才の娘の母親とは思えない若さ!
すらっと背が高くて、彼女素敵でしたよ〜話も合って、どこでも
ドハドハ二人で笑ってました。
最後に別れる時、「この面子の中で、お互いが救いだったね」なんて
言い合いました。あんな風に年を取りたいものです。

ご高齢の方による名言も飛び出しました。バスガイドさんが
サルバトーレさんというすごく素敵な方だったのですが、
オヤジA「さ、サル馬とーリ? 猿って呼んでいいか」

初日にしてガイドさん絶句。

これは小耳に挟んだ名言。
オバサンA「いや〜やっぱニホンジンが一番いいね。他は気持ち悪い。
黒も白も嫌だ。やっぱ混じりっけないのが一番だ」

ざんしん…! その意見斬新! 白人は白が多すぎるというわけだな。

もうひとつ、思わずメモりたくなるような、眼の覚めるギャグ一発。
名画を見た後で、
オヤジB「最後は晩餐といい、審判といい、忙しいやね!」
あまりの荒唐無稽さにジンさん卒倒。お も し ろ い ぞ 。

たいがいのことは書きおえることが出来ました。これは私自身に
とっても、旅を記録するよい日記の1頁となったことでしょう。
そういえば前回の日記で、「いしゆみ(クロスボウ/カタパルト)」のこと
を書きましたが、今になって買ってこなかったことを大後悔。という
のも、なんとカタパルトの発明(厳密には発明者のパトロン)は、
アレクサンドロスだったんだな。先にこれを知ってたら、絶対買ってた
のに。

色々なことに触れて、創作の意欲が湧いてきました。10日以上
絵や小説を書かないというのは、滅多にないことです。
午後にもう一つニュースを載せます。



コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)




WEB拍手のレスはこちらから DiaryINDEX|back|new

RPSのきわどいのはマイピクに上げてます。気軽に申請してください。

変態の本性を晒しているアカ。slash ficレビューなども。Follow me now!

Not His Day (footballのID&PW制同人サイト)
RPS小説のページ。ID&パスがわからなくなったらこちらから再入室をどうぞ
ジン |MAIL |HomePage