- Daily *萌* -
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2002年10月29日(火) つかれたあ。

今よるの3時。とても疲れました。今日
帰ってきてまだ寝てません。
とりあえず帰還報告のみ。
今日起きたらまた書こうと思います。
今私がここでひとこと言えることは、

鷲なのか鷹なのかはっきりせい!
↑鷲です。

あーあー。こんな微妙な植字間違いありかよー。
まあ、今回の新刊でのしっぱいはこのくらいですが。

それから3万ヒッツですね! ありがとうございました。
今後も異色サイトではありますが、気ままによろしく
お願いいたします。4コマも更新しよっと。

11月16日には、首輪物語再版します。
実は首輪の問い合わせと売り上げが一番多いという罠。
でも、あんまり期待すると、こけるよ! 基本はダメ本ですので!

ではまた明日。その前に、これ。

このオーリーはいろっぺ〜。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2002年10月24日(木) 海外ドラマのはなし

ここに追加映像の画像があります。かなあり、いろいろ
起こってますが、とりあえず私は2秒見ただけにしときました。
それでも脳裏に焼きついて離れない君たちの残像……。

FotR追加映像

最近私は指輪物語のハードなエロ妄想などに歯止めを
かけようとがんばっています。とくにベレファラは暴走
しまくっていて大変です。ベレファラは、思えば第三部
なわけですよね。もしかしたらまだベレが出てこない
可能性だってあるわけですし、いずれにせよ、
三部なわけだから始まった瞬間に終わるわけですよ!
そして、確かにデネソールの顛末は三部の見所の
ひとつだとは思いますが、そっちにばかりかまけて
いたら、もうひとつのメインであるサムフロが手に負えなく
なってしまいそうで怖いです。最終的には、やはり指輪物語の
終着点はサムフロの愛ですものね。やおい萌が
物語を楽しむ姿勢の邪魔にならないようにしなければ。


以降は海外ドラマの話なので興味のない方はスルー!
今、OZがスパチャンで放送されています。これは私が
イギリスではじめて見たエピソードです。
私が二年ばかり全身全霊で愛した作品で、その頃は
日本で放送されてもいなかったのに同人誌も作って
5冊くらい売りました(笑)。刑務所が舞台のこの世で一番
ハードなドラマと言っても過言ではありません。ホミサイドの
製作者によるものです。登場人物の9割が刑務所の中で暮らす
男たちなんですが、いたってまじめな社会派ながら、教育的
なごたくを並べるのではなく、あくまで無教養、無慈悲な
囚人たちの視点で描かれており……なんてのは説明しても
仕方ないんですが、とにかく示唆的ですんばらしいドラマです。
裏切ったり殺したりが日常の世界でしたたかに生き抜く
男たちの愛憎に萌ハッスルせずにはいられません!
ギャング、マフィア、白人至上主義、政治活動家、テロリスト
などなど、主人公たちも多種多様です。一部で話題になった
「処刑人」のアイリッシュな兄弟は、OZのシリル&ライアン
兄弟のぱくりだと私は信じて疑いません。うわーっ!
今もライアンが「俺の弟にちょっかい出すんじゃねえ!」
って叫んでいる! そ、そして愛しのマーフィ初登場で
ライアンとはじめて出会うシーンだ! このふたり萌
なんだよなあ。 

それからもうひとつはまっているのはベック。5話では
グンバルトが交通事故を起こしてしまって、いつもは
無慈悲な彼が壊れかけるのはたまりませんでした。
兄と、「最近のヒロインはレイナだよな」と話しています。
これまではヒロインといえばうちの兄妹の間ではホミサイド
のケイでした。今回グンバルトがホテルでディルドオを
取り出すシーンがあって、あんたそれで何する気!?と
いらんドキドキ体験。グンバルトは攻めですけど(私設定)。

センチネルも見ています。シーズン1をコロンビア在住の
友人に送ってもらっていたのですが、ボロミアとロビン役の
声でふたりを聞くとハアハア。新作のバットマンで、オーリーが
ロビンをやってくれたら死んでもいいです(指三部まで見てから)。
前にセンチネルで、ブレアが果たしてカスケイド警察や、なにより
ジムにとって必要か!? という思わせぶり激しいエピソード
があって、その中ではなんとブレアが攫われ、猿轡まで
されていた!
 その後もちろん救出されたが、
エピの終わりでの二人の会話。

ブレア「カスケード警察のタトゥを胸に入れよっかな」
ジム「乳首ピアスの下に?」
ブレア「知ってたの!?」
ジム「そんなもん入れてみろ。うちの七階から一階に
突き落としてやる」

なんなんだこの会話は。
いたずらにスラッシャーとヤオラーを煽りたて、弄んでいる
としか思えん! どうすればいいのだ、この火照り。
その前にも、
ブレア「ごめん。怒ってるんだろう」ジム「怒ってないよ」
ブレア「怒ってるんだろ!」ジム「怒ってないったら!」
ぐぁーんぐわーん。さすが、スラッシュ作品の金字塔…。
だいたいあのエピは犯人がブレアを誉めそやしジムから
寝取ろうとしたとしか…絶対ファンの間では定説化してるはず。

最後のもうひとつは、スタトレのエンタープライズ。
少しずつ明らかになってきて、もうこれは期待するしか
ないかと。アーチャーの「風を恐れるな、少尉」にて撃沈。
設定が物凄くツボです。あの機関主任の受け受けしさといったら…。

ああ、もう私は萌まみれだ。もうこの萌地獄から一生出られない。
世の中にいい男がいて、私の腐りきったこの脳みそがある限り、
萌街道まっしぐら。

そしてケラーが出てきた。いとしいしと。この後ビーチャー
と萌会話が。
「トバイアスはあなたに恋をして、あなたは彼の足と腕を折った」
すげー愛だよ! ケラーのキチガイ愛! 萌だー! もうこの時点で
本当はケラーはビーが欲しくて仕方ないんだよな。

では。




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2002年10月19日(土) 吹替え版TTTとウンバール人

犬よ、少しだけ鏡に映る位置に座って私を見つめるな。
散歩は行ったじゃないか。

同人をあげました。あいかわらず適当な本になる見込みです。
今日は久しぶりのネット巡りにうきうきです。そうは
言っても、いつも行くサイトを見るだけで終わるのですが。

サイドショウのアルゴナスがあたるギフトボックスの
日本語版が発売されるそうではありませんか。ひどいなあ。
アマゾンで注文したのに……。キャンセルできないから、
日本語版もあわせて2万円になる。ちょっとした道内
小旅行ができるではないですか。まあ、LotRのためと
思えば…。前から見たくて仕方なかったナショジオの
DVDもついてくるようで嬉しいです。

と、いう情報をフェロウシップ通信で手に入れたのですが、
日本のオフィシャルサイトに行ったら、なんと!
TTTの日本語吹き替え版があるではないですか!
日本語版公開開始しましたとは言ってたけど、まさか
もう吹き替えまでえっ。もうこんな萌体験、10日ぶり(笑)。
頂き物小説とか人様のベレファラ小説読んで以来だわ。
エオウィンの声が想像してたより強く芯がありそうで
とても嬉しかったです。小さいし恋敵役だからモーニング
なんとかみたいなロリ声だったらどうしようと思ってた
んですよ。
余談ですが、私が通って詐欺くさくも卒業までした
大学の掲示板に、ある日何者かが「イブニング息子」
というタイトルで、美少年でもなんでもないそのへんの
自堕落な男たちが寿司屋で寿司を食っている写真
をプリントアウトして貼っていて、これは凄いなと思った。
エオウィンも素敵でしたが、いやあ、エオメルよ……。
ますます私の中で受傾向強まる(死ね)。TTT以降は
エオアラかとも思っていたが、まかり間違うとアラエオ
が主流になるやもしれんと思いました。
実を言うとアラゴルン受にもうほんのわずかでころびそうに
なっていた時期があったんですよね。その頃は夢の中でも
ヴィゴを犯してたものです。

私の中には明らかに男を犯したい願望があるんですよね。
まあこんな話はどうだっていいか。

疲れる期間も過ぎ去り、やっと心置きなく
ベレファラを想像することができるようになりました。
あーあ、ファラミアの吹替え聞きたかったなあ。
まだウェナムの声すら聞いたことがないんです。

最近の私のベレファラ妄想の中には、ウンバール人
とか登場してます。別にハラドリムでもいいんですが、なぜか
ウンバール。だってオーク残党討伐の他に指輪戦争後やるって
いったら、ウンバール人たちをこらしめたり仲良くしたり
するくらいじゃないですか。そんでもって執政であるファラミア
様ったらエレスサール王よりがんばるお立場じゃないですか。
安部官房長官みたいな感じ?
あべの漢字が当たっていることを祈るばかりです。
まあそんなわけでウンバール人とかを夢にみながらまた
いやらしくこざかしいファラミア様いびりな妄想を抱いて
いるわけです。
エレスサール王やエオメルたちにベレとの関係を知られる、
とかいうエピソードなどももちろん妄想中。




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2002年10月16日(水) 続どうじん

あと三日で仕上げて印刷屋に送り込まなければなりません。
アラボロシリアスは相変わらずの顔の濃さ怖さ。
気がついたことは、今回の漫画でアラが一言も
しゃべってません。

しかも、ふと今まで買ったラボロ本を
見たら、ラスト思いっきりかぶってる本が
一冊ありました。劇中の台詞なのでまあいいかと
思っていますが…。

11/16のオンリーは午後の部で出れそうです!
午前中は新刊を委託させていただくことになってますー。
詳しい話はまたおいおい。

ともわれ、あとはギャグを書き散らすだけとなり、
そうなればまたのんびりできます。

今回20pのシリアスをちょうど一週間で仕上げて
これは私としてはとても早い。

それではおもしろくないままに退散。

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2002年10月13日(日) 同人中。

非常に忙しく同人の締め切りに追われており、
なんの義務もないのによくやるなあ、と思いつつ
描いてます。メール、掲示板のお返事もままならず
申し訳ありません。

ネットも掲示板とメールチェックくらいにとどめ
ています。そうしないと絶対に2時間くらい
見てしまいますもの〜。

でも、あさってには今描いている20Pの
シリアスが終わります(ペンまで)。これが
終わるととてもほっとできそうで、今から
ワープしたい。

うちの犬が最近たまらなく太いです。
美容室で体重量ってもらったら小型犬の
シーズーなのに7キロあり、「また重くなり
ましたね」と言われました。たしかに首など3重です。
肉々しい犬を憎々しげに見つめています。

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2002年10月08日(火) イベントのことと謎の襲撃。

昨日からおそおそと同人誌作り出しました。
今回は、アラボロでアラデネっぽいのですが、それほど
不順な意味でのカプではありません(なにそれ)。
プロットの時点で先行き不安。こんなん、誰か
読みたいのだろうか、と物凄く不気味です。
ちなみにファラ様もおります。アラボロは今更
私が描くほどのこともないのですよね。そう思って
捻ったら捻りすぎました。
ソロンギルネタなので、追補未読でスポイラー
ダメな方はその時点でだめというのがまた。

もうひとつはギャグです。イベント情報に載せた
レゴギムのやばい、やばすぎる不条理ギャグの
他に、旅の仲間のギャグも描きたいです。
一冊の本に旅仲全員出さないとなんだか居心地
悪いので。

ここ一週間は、落書きと日記くらいしか更新
出来なさそうですが、懲りずに遊びに来てください。

DVDは日本語版がなぜか二個あり、パスポートは
エルフとドワーフでした! 人間……と呟くのは、
ギムリに悪いので黙っておきます。仕方ないから(なにが)
バーリン(故)総受でもやろうかな、といろんなとこで豪語。

やっぱりファンとしては、あのパスポートの写真添付欄に、
自種族コスプレ風自分写真を、
堂々と貼らなければダメですよね。

そしてそれを、LotRビデオを借りに行ったレンタル屋で
「新規会員になります」と言って店員に
提示しなければ真のファンとはいえないですね。
店員に「写真以外全部偽者だ……!
ローハンのエオシオなんて
オリジナリティ溢れる名前、一体何者なんだだろう…」

と内心戦慄してもらわなければ。しまいにはカードを
その名で作らせ、帰ってゆく私の背を見つめながら、
「あ! あれはDVD特典の
パスポートのはず! DVD持ってるのに、
どうしてまたビデオをレンタルしたんだろう!」

と脂汗垂らして店員が思うのだ。クククク……。






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2002年10月07日(月) 意外とひよっこなエオメル;グラディエイターfic。

消えた……はじめてやった……ここにたくさん書いて、
全消去という悪夢。仕方ないので割愛再書き。

○ベレファラ小説が
とくにベレゴンドが(笑)意外と好評で、とっても
嬉しかったです〜。今後もファラミア様にきびしく
叱られたり、時にやさしく励まされたりしながら、
ベレゴンド、がんばって殿のお近づきになります。


○イベント情報を数日中にアップ。次のイベントは1027の
大阪です。1116のオンリーは、午前委託させていただく
ことになり、午後は申し込む中。たぶんだめ…。
次回1027はアラボロ+ギャグ予定ですが、まだ
1pも描いてないのでやばいかなと。

○加盟同盟のBBSをこのような文で荒らしてしまった
んですが、けっこう価値濃な内容なので、こちらに
移動させていただきました。

ファラミアのいとこ

誰にあたるか考えてみたんですが、ファラ&ボロの
母フィンドゥイラスの兄弟、イムラヒル大公の子供が
ふたりのいとこにあたりますよね? ということは、
四人いるうち、有名なのはロシリエルですね〜。
エオメルと結婚した人。ここでエオメル様と遠まわし
の血縁結び。

エオウィン繋がり+身分のせいで頭が上がらない相手エオメル。
でも、叔父さんだし、私設定では実は仲良くてファラミアの一番
の理解者だったと決め込んでいるイムラヒル大公に泣きつけば、
さしものエオメルももう義理の弟(ファラミア)をいびること
ができない、なんていうやけに根性曲がりな展開も、どうですか。
ちなみに、エオメルってファラ様より8歳も年下なんですよ! 
28歳! 意外とひよっこじゃん!

ちなみにイムラヒル大公は指戦争時は65歳で、99で亡くなられた
そうです。

○ベレゴンド情報〜♪
情報でもなんでもないですが、読み返すとベアギルが
「おじいさんはロスサールナッハ出身」とありますね。
そしてベレがピピンに「先祖は山の谷間から出てて、その
前がイシリエンから」と言っており、この山の谷間が
白の山脈にあるロスサールナッハと考えれば、ベアギルが
言ってたのが父方のおじいさんと判明。ぐわっはっは!
あの合言葉を教えるためだけに出てきた近衛部隊の一兵士
のことをここまで分析したアホは他におるまい。


あと、前に書いた「新たなる影」のベレの孫ベレラッチ
は、教授的発音に従うとベレラッハの疑い強し。ベレラッチ
ってイタリア人みたいでへんだなと思ってたのだ。


○グラディエイターfic
私が今更グラディを見てななおと萌話するに至り、
ななおがこのようなスバラしすぎる即興小説を
メールの端に馴染ませて送ってくださり、もうこれは
どっか載せるしかないなと!

なんでもありな日記に(笑)。ちなみになんでこんなことになった
かといいますと、私がラッセル・クロウがいかに嫌な奴かを
教えたからである。


***

ホアキンが特設の更衣室で、衣装を合わせ終わったのを、ラッセルは指を唇にあて、見ていた。
彼の一挙手一投足が、体温を上げる。
頭の中で、ずっと繰り返していたシーンをもう一度再生させてから、ラッセルは立ち上がった。

向かうのは、ホアキンが入ったトレーラー。
彼はその中で撮影までの短い休息を、コーヒーでも飲んで過ごしているのだろう。ラッセルは誰も自分に注意を払っていないことを確かめてから、それに乗り込んだ。
 
「誰だ」
急な訪問者に、ホアキンが振り向くと――ソコにはグラディエーターの衣装を身につけたラッセルが立っていた。
「なんだ、脅かさないでくれよ」
ホアキンはラッセルに対して、あまりよい感情を抱いてはいないが、共演者だ。ここは面倒を起こさないためにと笑顔でラッセルに話しかけた。濃いまつげで縁取られた目が、細められる。
「何か、話でも?」
「話? まったくない」
ラッセルも笑っている。そして、一歩一歩とホアキンに近づく。「よく似合うな、その格好が」
ホアキンの皇帝の衣装を頭からつま先まで舐め回すように見、ラッセルは指を唇に当てた。舌で濡らしたソレを、ホアキンの唇に触れさせる。
「な……」
言いかけたホアキンの口をラッセルは自らのそれでふさいだ。
「は、放せ!」
「だめだ。いい子にしてな……撮影に響くのは嫌だろう?」
「ラッセル!」
「俺のことは、マキシマスと呼べ。おまえのことはコモドゥスと呼ぶ」
言葉もないホアキンの背中に手をあてて支え、ラッセルはゆっくりと床に倒れこんだ――。

by nanao

***


私がいつか指輪RPSをやるとしたら、それは役者inコスチュームに
よる真のコスプレに他ならないと思っておりました。
ヴィゴinアラゴルンがオーリーinレゴや豆inボロを犯す 絶頂に追いやる。これしかないですよ。え? みんなやってますかっ!


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2002年10月04日(金) 「新たな影」


今日やっとこれを。
「新たな影」は衝撃です。しかも、面白いです。

昨日書いたとおり、これはトールキンがLotRの続編として
書き出し、途中で放棄し、永遠に葬り去られたものです。
最初の書き出しは、ベレゴンドの息子にして、ベアギルの
弟、ボーラスの憂いからはじまります。時代はバラド・ドゥア
崩壊から105年後。人間の心は移ろいやすいもの。既に
放漫がまかり通る世になりはじめています。統治者は
エレスサール王の息子エルダリオン。
ボーラスは100歳近い老齢。指輪戦争の無残さを
戒めとする世代の人々は世を去り、ボーラスは数少ない
戦争経験者です。
彼はエミン・アルネンの大河を臨む丘の中腹に建つ、
灰色の小さな家で暮らしており、息子ベレラッチ
の友人であるサエロン(微妙な名前だ)と、庭のあずま屋
の下に座って話しています。
その中では彼が木や花の世話を愛する分別のある老人だと
いうことがわかりますが、一方、サエロンという青年は、
聞く耳半分な薄情な(語弊ありかも)若者だということが
伝わってきます。ボーラスは、最近は根の深いところを
邪悪が流れている気がする、と話します。サエロンは、
万事順調。憂うことはないじゃないですか、そんな汚れた
木がどこにありますか。あなたの庭ですか、と言います。
若者の嘲りを敏感に感じ、ボーラスは用心深く否定します。
それからふたりの会話は、過去のことにさかのぼります。
子供の頃、サエロンは果実園に忍び込んでボーラスにひどく
叱られました、しかしそれは怒りからではなく、ボーラスは
少年だったサエロンを改心させる目的からでした。
というのも、サエロンは果物を食べるために盗んだのではなく、
まだ熟れていない果物を投げたり潰したりするために盗んで
いたからでした。ボーラスは少年を家へ入れて諭しました。
「空腹から果実を盗んでしまうというのは男の子にはよく
あることだ。けれど、まだ熟していない果実を投げたり
潰したりする目的で盗むのは、オークじみたことだぞ!」
回想するふたりですが、サエロンはあの時大きな屈辱を
感じたのだと告白します。彼は言います。
「それまでオークのことや、奴らがしたことを私は
お話の中で聞いてはいましたが、何の興味も
持ちませんでした。けれど、あの一件以来、惨めな
こそ泥は卒業しても、オークのことは頭を去りません
でした。私の中で憎しみは増し、甘い報復のことも
考えました。よく友とオークの真似をして遊びましたが、
私たちは時々考えたものです。もし結託してあの庭の木を
切り倒してやれば、彼はきっとオークが本当に戻ってきたと
思うに違いない、と」
サエロンは話し終えると、笑いました。
ボーラスは驚きます。これまでも見縊られているような気が
することはありましたが、その裏づけとなる言葉を聴かされたのです。
ボーラスは用心深く道理を説きますが、サエロンは聞きません。
彼は人間は野蛮であり、あなたの意見は高慢だと言います。
「木に人間がオークより善良だなどということがわかると
思いますか?」
話はどんどん不穏な方向へ流れてゆきます。ボーラスは
もうこの話は打ち切りにしようと言いますが、サエロンは
今始まったばかりですよと言い募ります。
そして彼は潜めた声で言うのです。
「あなたはご存知ですか、ヘルモールという名を」
ボーラスは畏れに打たれ硬直します。彼に心当たり
があることを見取りボーラスはある陰謀が進行している
ことを匂わせます。
「ゴンドール全体を敵に回すにとり、数はまだ多くはない。
けれども数は増している。そのすべてが、エレスサール王崩御
の後に賛同したわけではない。そしていまや畏れる者はほとんど
いない」
召集があるという恐ろしい話を聞き、ボーラスは「一体何の
召集だ? お前はそれに加担するつもりなのか」と尋ねます。
サエロンは言います。
「もしもっと知りたいのなら、今夜私と出かけましょう。
東の門の裏手のあなたの家で待っていますが、少なくとも
真っ暗になる前に私は出発しますから、あとはあなたの
意思次第です。私も、私の連れも皆、黒い衣装を身に纏って
いるでしょう」
サエロンはそう言うと立ち去ります。

ボーラスは深慮に沈みます。彼の息子ベレラッチと
サエロンは昔親しい仲でしたが、最近は滅多に会いません。
というのも、ベレラッチはペラルギア近くで海軍に所属して
おり、ほとんど帰って来ません。ボーラスは息子に伝え聞いた
ぺラルギアの話をサエロンに話したことを思い出しました。
ある不吉な出来事を。
エシアで、数人の水夫と艦隊の船が忽然と消えたというのです。
「彼らは気晴らしに出かけて、無用心のため溺れ死んだのだろう。
当然の報いだ。魚たちなら、泳ぎの苦手な者にとっては西岸
が危険だと知っているのに」
上官はそう言っていたとベレラッチは話していました。
ボーラスはサエロンに、南の方で仕事をしていてそのこと
について何か聞いていないかと尋ねました。サエロンは言いました。
「ええ、聞いています。その上官の言い分もわからないでは
ないが、彼らは泳ぎが苦手ではありませんでしたよ。それに
長いことあの岸辺には嵐が来ていません」
この意味ありげな箇所は結局は決着をみないので割愛しておきます。

ボーラスは黒いローブを着て約束した場所で待つことを
決心します。
彼がドアを開けると、中は真っ暗でしんと静まり返っています。
死の静寂です。彼は奇妙に感じながらも踏み込みます。呼びますが
返事はありません。家内に伸びる狭い廊下を進んでゆくと、
まるで暗闇が彼を包み込むようです。夕暮れの光も差し込んで
いません。
突然、彼は臭いを嗅ぎつけました。彼が嗅ぎつけたのは
かつての邪悪でした。そして、彼はそれがなんであるのか知って
いたのです。

これが「新たな影」の概要であり、終わり方です。
ボーラスに何が迫っていたのかは永遠にわからなく
なってしまいました。
随分省略しましたが、凄く興味深いことは確かです。
私としては内容もさることながら、ベレゴンドの息子、孫
という時点で震えるものがありますが。
他にも、ボーラスは大河の向こうの首都には
滅多に行かなくなっているという描写や、
平和ボケするご時世に、子供たちはオークごっこを
して遊んでいるという面白い描写も。

トールキンは、孫のベレラッチを、ボーラスの
兄の名をとりベアギルにしようかとも思ったらしいです。
それだとまた嬉しいのですが、いずれにせよ没したか(笑)。

なんというかー、ここでもまたファラ様を思うとー。
眺めのよいエミン・アルネンの丘で大好きな近衛隊長と
寄り添ったのだわ。住まいはどうでしょ。お城の場合
中世の時代は城壁内で近衛隊長は暮らしたでしょうが、
エミン・アルネンって城建ってるんですか。後に建てた?
そもそも近衛隊長ってずっと主君にへばりついてる
ものなのか、城下町の自宅に帰宅するもんか、調べて
みよう(笑)。

なんかとりとめもないな。

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2002年10月01日(火) UT&Home[ガラドリエルのこと、ベレゴンドの息子]

とうとう我が家にUTとHomeシリーズが届きました。
さっそく興味をそそられたところから読み始めました。
それがまずUTの「ガラドリエルとケレボルン」の章
だったことは弁解しないでおきます。どうしても、
ふたりの微妙な関係が気になって仕方なかったんですよねー。

最初にトールキン自身も、ふたりの関係などの
設定が全体を通してみると矛盾箇所が多く不調和が
多いことを認めていますが、まずケレボルンは
シルマリルではドリアスのシンゴル王の身内で、
ドリアスでガラ様と知り合って結婚したとなって
いましたが、これは多くの変遷を経て、後には
書き換えられたもようです。
それについては、ガラドリエルの設定そのものが変更
されたことに付随してなされたようです。
シルマリルでは、フェアノールら他のエルダアルと共に
アルダに戻ってくる彼女には、親族たちへの賛同と好奇心
こそあれ罪の意識があったことはほとんど描かれて
いなかったと思うのですが(私よく忘れるので言い切れません)、
後に変更を加えられたガラドリエルは、ヴァリノールを
去る時にテレリ族との間で起きた「同族戦争(キンスレイヤー)」
を目前にし、激しい後悔に駆られててテレリ族
側に立ってフェアノールと戦ったとされています。
これにはいくつかの理由があったようです。
第一にフェアノールとガラドリエルは一連の禍が起きる
前から不仲でした。ガラドリエルの髪の毛は、エルダアル
中でも最も美しくヴァラアルの寵を受けたヴァンヤアル族
の血を引く父フィナルフィンと、黄金の髪を持つ母との
子であるため、美しいエルダアルの中でも
群を抜いて美しく神々しかったのです。そこであるとき、
フェアノールは彼女に髪の一房をくれるよう乞うのですが
ガラドリエルはこれを拒否しました。これがもとで、
ふたりの間に不和が生じたということです。
そう思うと、ギムリがロリエンで髪の一房を乞い、それを彼女が
快く許したくだりには、思っていた以上の重みがあるようです。

もうひとつの理由は、ガラドリエルの母はテレリ族
だったということです。彼女は、ノルドールの親族が
テレリ族のアルクァロンデ(でしたか)を襲撃する少し前に、
母のもとに滞在していました。彼女はそれゆえ、テレリ族
のためにそこで親族と戦ったということにされています。

そして修正された別の草稿では、ケレボルンとの出会いは
この時であり、ケレボルンはドリアスのエルフではなく、
アルクァロンデのテレリ族ということになりました。
ふたりは出会い、力を合わせてノルドールからテレリ族
を守ったということです。

けれども、ガラドリエルは親族とともにアルダへ戻って
きます。ここにもシルマリルでは描かれていなかった彼女
の内面が補足されています。彼女は強く、賢く、美しく、
地位もあり、それゆえ、探究心とある種の野心を持っており、
ヴァリノールでは自分の力を発揮できないことに閉塞感を
持っていたというのです。やはり奥方は怖い人だったのだ。
彼女は罪深い行為と知っていつつ、そうした野心が理由で、
結局はヴァリノオルを去るわけです。

つまり、彼女がテレリ族のために戦ったという変更箇所は、
指輪物語で大きな地位を占めるに至るガラドリエルを、
フェアノールの叛乱への加担から救い出す目的だったのです。

アルダに戻ってきたガラドリエルにはしかし長い年月を
要する試練が待っており、これが、フロドとのロリアンでの
やりとりに味わい深い意味を持たせます。
彼女はその後のモルゴスやサウロンとの戦いを何千年も
見守り続け、あらゆる局面において重要な役割を果たし、
親族をことごとく失い、第三紀には最も高貴なノルドと
として君臨するに至ります。それまでの長い苦労と悲嘆
は計り知れないものだったはずです。また、彼女は
ケレブリンボールから三つの指輪のひとつ、ネンヤを預かり、
以後、海を越えたいという遥かな西方への望郷の念に
駆られ続けるのです。

そして、フロドがロリアンへやってきます。ひとつの指輪
は試練を与えますが、それまでに若き日の野心は潰え、
哀しみはガラドリエルを弱くも賢くもしていました。
そのため彼女は、誘惑に打ち勝つに至り、とうとう海を
渡る決心をするということです。

こうやってみると、ガラドリエルもまた戦い続けていた
深みのあるキャラクタだったのですね。また、アムロス
はある草稿では彼女とケレボルンの息子とされています。

もうひとつ、エレスサール(エルフの石)のことが
とっても素敵だったんですが、それはまた明日にでも。

それよか、もっと大事なことが! UTにもhomeにもほとんど
ファラミアとベレゴンドのことは載っていないのですが、
ベレゴンドに関しては大きな驚き発見。

なんと、サウロンが滅んで105年後、エレスサール王は
崩御され、すでに弱き人間の心は怠慢に貪られはじめて
いると、トールキンは「指輪物語」の続編の書き出し
を残していたのです。けれどこれは、すぐに彼自身の
手によって葬られました。忘れられたといった方がいい
ようです。彼は書き始めたものの、これは駄作であり、
芳しくないとしてそれを続ける意欲は見せなかったという
のです。
そしてこのタイトルはずばり「the new shadow(新たな影)」。

なにより衝撃的なのは(私的に)、この物語の
冒頭は、ベレゴンドの息子の憂いのシーン
から始まるのです。
でもベアギルではありません。
これがまた興味深い描写です。彼はBorlas(ボーラス)という名
であり、ベレゴンドの末の息子とされています。そして、
年老いてエミン・アルネンの小さな灰色の家で暮らして
おり、彼は指輪戦争下の暗い時代を目の当たりにし、その記憶を
戒めと捉える残り少なくなった生き証人なのです。これは、
指輪物語の戦時下に既に生まれていたことを意味しています。
当時ベアギルは10歳でしたが、このボーラスはさらに幼かった
ために戦線から離れたところにいたのかもしれません……。

そして衝撃の内容。トールキンが葬ったものだと思えば
それまでですが、あまりに驚きの内容のため、見過ごすこと
ができません。
もし何かが間違って、または正しく作用して、トールキンが
もう少し指輪物語のこの続編を書いてくれていたら、もしか
すると主要なキャラクタはエルダリオン(この中にも名前が
一度出てくる)、そして、ベレゴンドの孫、ベレラッチだった
かもしれません。

そのことについても、また明日にでも書こうと思います。
それでは。



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