DIARY
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2003年11月25日(火) あ〜今日のしゃぶしゃぶは美味かった。


 え〜…あの〜…。

 なかなか言えません。<彼氏ができた事



 他の社員には「あいつよりも先に彼女を見つけてやる」と豪語しているそうで。
 そんな事言われたら余計言いづらいです。
 
 先日の電話の一件以降、ふっきれた感があったようで、やたらと機嫌はいいのですが、普通に話し掛けるのはやめていただきたい。
 「また電話するわ」とか。

 や、着信拒否してるし。ね。ね。




 人生には「モテ時期」というのが一生のうちに3回あるらしいです。
 どれくらいの「モテ加減」かは人それぞれだと思うんですが、
 多分、今ので3回を使いきったような気がしてます。

 どうせならもうちょっと派手にモテたかったです。


2003年11月22日(土) もういい加減飽きました。

 
 上がったり下がったり。
 今年は本当に忙しい。

 先日、「第三者に言うと真実が捻じ曲がりかねないので言わない」とか言ってましたが、もうしつこいので、愚痴らせてもらいます。



 今日、バイトが休みだったので夜に仮眠を取っていたら、登録されてない番号から電話がきて。
 1回目は無視してたんですが、もう一回きたので、友達が電話番号を変えたのかもしれないと思ってでてみたら、元彼からで。
 「今、お前の家の下にいるんだけど、ちょっと話せないか」って。
 
 怖いよ!

 何をされるか怖かったので、「無理。」って言ったんですが、あまりにしつこかったので、電話にて、話だけは聞く事にした。
 まぁ、要はヨリを戻したいみたいな話だったんですけども。
 もうね、ラチがあかないのよ、こんな話をしてたら。
 確かにね、別れてからも何度もまだ好きだって言ってくれるのはありがたいとは思うけども、もう戻れないものは戻れないからね。

 しかも、もうヤンガはとっくに先に進んでるんだ。
 バッサリとそう言ったんだけども、わかってくれなくて。

 職場が一緒なのもあるのかもしれない。
 毎日、イヤでも顔を合わせていかないといけないし、どっちかが辞めれば済む話だけど、不況っていうのもあるし、第一意外とヤンガはこのバイト生活が気に入っている。
 お互いが同じ場所にいるためには、少しの妥協も必要で。

 このゴタゴタが来年まで持ち越されるのはゴメンだ。
 早めに、機会があれば言っておいた方がいいのかもしれない。



 結婚したい人がいる事を。


2003年11月21日(金) 今日はめでたい。


 先日の2周年に引き続き、30000ヒットという事で。
 ありがとうございます。

 っていうかね。
 ヤンガの予想では昨日30000ヒットすると思ってたのよ。
 で、このサイトの事を知ってる友達と飲みに行ってて、
 「Cafe de SOUL、30000ヒットにかんぱ〜い!」って。
 乾杯までしちゃって。
 でも、帰ってきたら29980とかで。
 あまりにも微妙すぎて、でも乾杯までしちゃった手前、自分で数進ませようとまでしたけども。



 あと、手前味噌な話ですが、めでたいついでにもう一つめでたい事がありました。
 今年一年、ずっと「ついてない」と言ってきたヤンガでありますが、今月に入って、もう今年も終わりだって時に運気が上がってきたようです。
 細かく説明はしませんが、ここ最近の日記を読んでくださってた方なら、少し察しがつくのではないかと思います。



 2003年。
 俺の年。そう俺は年女。HEY、HO!


2003年11月18日(火) 今のうちに風邪治すぜ!


 さっき、茶の間を通ったら父の携帯が鳴っていた。
 知らない番号からだったらしく、
 「誰だ?これ」とか言ってた。

 鳴り続ける携帯。
 出ないならそのまま放っておけばいいか、切るかすればいいのに、
 無言で、ソファーに敷いてある座布団の下に押し込んだ。
 そしてそれを下敷きにして、父はソファーに再び横になってTVを見始めた。

 何をしているんだ、君は。
 漫画みたいな事をするなよ。


2003年11月17日(月) ぅお〜お〜 たいむぞぉ〜ん!(男闘呼組)


 あのね、風邪薬飲んでおいて「生、一つ!」って何よ。
 お前、風邪治す気ねぇべ。
 しかも端麗生ね。

 
 いや、髪を切りまして。
 モデルの内田ナナさんだったかな、名前はちょっと定かではないんですが、
 その人に憧れてて、前髪の長い、長髪黒髪にしたくてずっとのばしていたんですけども、
 実際ヤンガが同じような髪になるかっていうと全然違って。
 もういい加減、前髪がウザかったんですよ。
 仕事の時に邪魔なので、ピンで留めたらものすごい七三だし。

 思い切って親に切ってもらいました。
 ちなみに母が美容師なんですがね。
 
 素敵なウルフヘアー。
 こんなん、俺にしか似あわねぇ。
 最高だぜ。
 なんていうかな〜、ホラ、スガシカオとかまやつひろしを足して2で割ったような感じだよ。
 わっかるっかな〜。
 わっかんね〜だろ〜な〜。

 ま、極端に言うと中島美嘉なんだけどね。
 極端かよ。
 近いところで言えよ。
 近いところで言うと、小学生でよくいるじゃん?
 親がヤンキーでさ、後ろ髪だけやたら長くさせられてる男の子。あんな感じ。


 …母の腕が問われるような事を言っていますが、カットの評判がいいんですよ、ウチ。
 ヤンガと同じスガカットにしたい貴女は是非うちにいらしてください。





 まぁ、とにかく、髪が楽でいいんですわ。ソイヤ!


2003年11月15日(土) 冷蔵庫に飲み物がゼロ。

 
 恥ずかしい。
 「ラブではなく、ライクの印象」って言葉。
 何度読み返しても恥ずかしい。
 忘れてくれ。頼む。抹消してくれ。
 かっこ悪いから残しておくけども。


 で、またこの前そのライクの彼と遊んでいたんですけども(←使ってるやんけ)。
 彼の家にはDJをやる機材がありまして、色々まわしてくれるんですけども。
 酔ったイキオイで「自分の結婚式でかけたいBGM」というのを作り出した。
 
 先日、友人の結婚式でゴスの「あたらしい世界」が流れて非常に悔しい思いをしたので、ヤンガが結婚式を挙げる時は絶対ゴスの曲を入れようと決意していた。

 しかし、彼は本当に自分が好きな曲しか流さない。
 彼はHIPHOPが好きで。
 ヤンガも嫌いではないけど、やっぱ今はR&B、スィートソウル系で。
 微妙に違う。
 ゴスだとかなり違ってくる。
 俺の意見が入る隙がない。
 俺だってダテに音楽の学校行ってないんだぜ。
 かける音楽の流れくらいは見極められるさ。
 ゴスを入れる隙がねぇよ、お前の選曲には。

 こいつとは結婚できねぇなと。
 やっぱり所詮、ライクはライクだなと。


 しかしもし、自分の結婚式でゴスの曲をどこにもかけられないのなら、退場の時に男闘呼組を流そうと思う。
 せめてもの反抗という事でね。
 男闘呼組を流して悔しい思いをする人は誰もいないけどね。
 ヤンガだけだね。逆に。失敗したと悔しがるのは。

 あ〜、結婚式で流す音楽考えても、結婚する人がいねぇよ。
 哀しいDJヤンガでした。SEE YA!


2003年11月13日(木) ノーノー イエスマン。

 
 はい。まぁ、暫くぶりに風邪をひいたわけで。
 やぁ!久しぶり!元気してた?くらいな調子で。



 原因は夜遊びにあり。
 最近、知り合いの紹介で友達になった男の子がいる。

 はじめに言っておく。
 私達は付き合ってはいない。
 友達かといえば、まだ知り合ってそんなにもたっていないので、微妙な感じである。
 ただ、ひとつだけ言えるのは、悪い印象は持っていないという事で最近よく遊んでいる。カッコつけて言うなら、「ラブではなく、ライクの印象」。

 しかし、彼はものすごく押しが強い。
 押しが強いというか、こっちがイエスとしか言えなくなるようなサラッとした口調で言ってくる。
 例えば、彼はスノボをやっているらしい。
 ヤンガは見るのは好きだが、自分がやるのは全く興味がない。
 まず、運動神経が無いし。
 でも、「今度一緒にやってみる?教えてあげるし。」

 ヤンガ:「うん。」…だって。

 それと、家業の話をしていて、彼の家は酒屋とお菓子屋の兼業なのだそうだ。
 「俺は酒の方にしか興味がないから、もし俺が後を継ぐ日が来たら、
  ヤンガちゃん、お菓子の方、やる?」

 ヤンガ:「うん。」…だって。
 え?結婚?

 極めつけは、
 「今度、遠出しようか。そうだ!2連休とって札幌行こうよ!」

 ヤンガ:「うん。」…だって。
 会ってまだ一週間もたってない男と。
 付き合ってもいない男と。
 好きでもない男と。
 ヤンガが嫌いな遠出。
 ヤンガが嫌いな車で。

 とにかくノーが言えない。
 言う理由がないところを攻めてくる。

 アタイ、ひょっとして遊ばれてるんだろうか。
 普段ね、あんまり外にでない方なんで、友達と遊ぶのも月に一回くらいでお腹いっぱいなんですよ、実は。
 なるべく寝ていたい方なんでね。
 でも、最近はこんな感じで、夜遊びしていて、遊びに行くのも断れなくて、風邪をひきました。
 毎日誘いの電話がくるので、さすがに今日は大事をとって断りましたが、これって何なんでしょう。
 
 彼とヤンガの生活スタイル、いや、というよりは「若者とヤンガの生活スタイル」は全然違うなという事を実感したのでございます。
 毎日遊ぶ、って。
 これが若者なのか。
 これが人間らしさなのか。
 これが生きるって事なのか。

 

 今年の冬は、ヤンガ、ボーダーとして大会とかに出てたら、皆で俺に雪玉を投げてくれ。


2003年11月11日(火) 酒屋の家で酒をご馳走になる。

 
 米倉利紀が再始動っていう事でね。

 早ぇよ!っていうね。

 
 この前、日記であんなに感慨深くメッセージを綴ったのに、
 本人はいたって元気かよ。
 拍子抜けだよ。
 いや、元気にこした事はないけどさ。

 彼のHPにメッセージが書かれてあって、
 今回の事について自分が思ってる事を発表しなかったのは、それぞれが、それぞれの考え方があって、それは好き勝手に第三者に発言する事は適切でないと思った、というような事。
 それはそうだ。
 彼は正しい。偉い。言いたいんだろうけどね。
 第三者に発言してしまうと、どうしても事実が捻じ曲がってしまい兼ねない。

 ヤンガの左中指の指先に、新しいホクロができた。
 ホクロが出来上がる様を目の当たりにしたヤンガだが、これは本当にホクロなのか。
 もしかしたら、何かの呪いなのか。
 そういう事を、第三者に言っていいものなのか。
 言ってしまうと事実が捻じ曲がってしまい兼ねない。
 
 秘密にしておこう。


2003年11月09日(日) 車に雪が付着。もうそんな季節。


 磯野貴理子が結婚という事でね。

 何かヤンガ、このまま40過ぎまで結婚できないんじゃないかという不安にかられていたので、何だか嬉しいよ。
 まだ大丈夫!って。
 ヤンガも大丈夫!って。

 そもそも小さい頃から結婚願望なんて、これっぽちも持ってなくて。
 今、24歳で、特別仕事に熱を入れてるわけでもないし、熱中してる趣味もなく。
 このサイトは趣味の一つではあるけど、これを続けているがために結婚を逃してるわけではないからね。

 
 まぁ、何が言いたいかというとね、
 …いや、書くと、後で読み返した時に腹が立つからあんまり言いたくないんですけども、別れてからもう2ヶ月くらいたったのに、未だに相手にワ〜ワ〜言われてウンザリしてるんですよ。
 返事を返すと余計に面倒になるので、絶対返事はしないんですけども、
 そうすると、相手だけが一方的に言いたい放題なんですよ。
 今更、結婚を考えてたとか言われても、アホかもう遅いわアホかって事ですよ。
 
 この、押さえきれない衝動。
 どこにぶつけていいのかわからない怒り。
 それが、磯野の結婚によって、少し和らいだ気がして感謝している。



 …何を言ってるんだ君は。


2003年11月06日(木) ウッカリにもほどがあるぜ。

 大きな声では言えませんが、
 うちのサイト、11月をもちまして2周年に入りました。

 何故、大きな声では言えないかというと、
 管理人自身が忘れていたからです。

 さっき気づいてビックリしました。
 自分にビックリです。
 泣きそうです。
 誰がオーストラリアに島流しって、自分が島流しです。
 すいませんでした。

 近々、2周年記念ページを設けますが、
 祝いたいという輩は、BBSにどしどし書いてくれてもいいんだぞ。
 「島流しスレッド」とか、嫌だなぁ・・・。


2003年11月05日(水) 携帯も新しくしたしね。

 昨日書いた内容にあった「群青色」というのは、
 ヤンガの小さい頃からの友人達の間での「ウケ狙い色」です。
 「グンジョウ」っていう語感が子供心に、惹かれるものがあったわけで。


 てなわけで、盛大な結婚式の前後、ヤンガは何をしていたかを箇条書きで軽くご説明しましょう。



 ・結婚式前日、友達と札幌ステラプレイス内で焼肉を食す。
  「焼肉の会」結成。
  月一の集会で、ゲスト参加も有りだ。
  入会者求む。
  (尚、焼肉の会は、時々「ラーメンの会」に変わる場合もある。)

 ・携帯の機種変更をしに行く。
  携帯屋に、今までの携帯から新しい携帯へデータを移してもらうが、
  「これ、プライバシーデータ入りまくりですね」と言われる。
  何を見てしまったんだ、携帯屋。
  内容によっては、お前をオーストラリアへ島流ししかねない。

 ・結婚式の二次会。
  出会いを期待していたが、特別オメガネに叶うイケメンを発見できず。
  隣りの席に座った男性が一度話し掛けてきたが、
  彼らは札幌在住の女性を探しているようだ。
  こちとらお前ら都会モンには興味なんかないも〜んだ!
  え〜ん。

 ・久しぶりに会った男友達と飲み屋へ。
  隣りのボックス席に座っていた客が子供を連れてきていて、
  子供はヤンガの事に興味深々。
  男友達の手前もあり、機嫌良く構ってあげる。
  すると、友人が「子供にさ〜、笑顔で答えてるのって・・・」と言ってきたので、
  絶対「ヤンガちゃんて意外と子供好きなんだね」って
  言われるのかと思っていたら、
  「俺は、無理。何で笑顔むけなきゃいけないの?」と逆に質問気味。
  俺の子供への笑顔は本物だったのに。

 ・3日間の旅の前半は便秘気味。
  最後の日はお腹ゆるみっぱなし。せめてどっちかにしてくれ。

 ・帰りのバスが混んでいたので、
  2人席にどうにか一人で座れるように(せめて良い席が選べるように)と
  張り切って、出発の30分前から外の寒い場所に立ちはだかっていたのに、
  乗ったら、全席一人席だった。 
  苦労、意味なし。


 結婚した二人を見れたのが、唯一の今年の幸せとはこれいかに。


2003年11月04日(火) これほどの幸せを目の前にした人間の行動。

 友人の結婚式。

 偶然にもヤンガが泊まったホテルの隣り丁目に式場があったので、余裕こいて式の20分前に出たのが運のつきだった。

 式場が見つからない!

 焦るわしら。
 走るわしら。
 一応、それなりにキチンとした服装をしていたので、靴もそれなりのもので、非常に歩きづらい。
 靴が脱げる。
 焦る。
 走る。
 そして脱げる。
 シンデレラ?ヤンガ、シンデレラなの?
 10時までに会場に着かなきゃ、魔法がとけて化けの皮が剥がれちゃう!

 ギリギリ・・・というか、もう遅刻なんだけど、どうにか会場入り。
 席についたすぐ後に、音楽が鳴り、新郎入場。
 おお!かっこいいぞ!
 次に新婦の父に手をひかれて、新婦入場。
 大きな扉がゆっくりと開き、大勢の人間が見守る中、
 扉の真ん中に立つ、友人。
 真っ直ぐ、前を見据えてる。
 純白のドレスとベールに身を包んだ私の幼なじみは、
 20年見てきた中でも最高の光りを放っていて。
 その輝きは、近寄りがたいほどの存在感。
 ヤンガの前を通り、二人の後姿は本当に美しくて。

 泣いた。
 ちょっと恥ずかしいくらい涙が止まらない。
 多分、あそこにいた中で一番泣いたのはヤンガだと思う。

 誓いのキス。
 泣いた。
 もうちょっと長くやっても良かったんじゃないかと泣いた。
 人様のキッスなんて堂々とはなかなか見れるもんじゃない。
 もうちょっと見せろよ。キッスを。

 式が終わり、階段から降りてくる二人に向かってみんなで花びらを投げる。
 「おめでとー!」
 「おめでとー!」
 ヤンガも投げる。
 「おめでとー!うわ〜ん!!」
 感極まって、全然違うところに花びらを投げる。
 多分、気持ちは伝わったと思う。

 
 そして、披露宴。
 席に座ると一人一人の席に、メッセージが書かれていた。
 こういうのは気持ちがこもってて嬉しいね。

      「スピーチ、楽しみにしてるからね。」

 はっ!ヤンガ、友人代表でスピーチをするんでした。
 席に座って、披露宴のプログラムを見る。

 「テーブルスピーチ:友人代表 ヤンガ」

 友人:「テーブルスピーチって事は、この場までマイク持ってきてくれて、
     ここで喋るんじゃないの?」

 ヤンガ:「は〜、それならちょっと安心かもね。」

 とか言いながら、だんだん緊張はピークに。

 そして、披露宴が始まり、新郎新婦が入場。
 また泣いた。
 いいね〜、綺麗だよ〜!
 かっこいいよ!

 食事会が始まり、みんな食べ始めるが、ヤンガは緊張であまり食べ物が口に入らない。
 「続きまして、友人代表のスピーチをお願いします」
 そう言われ、最初に新郎の友人代表から。
 そしたら、なんと特設ステージみたいなだだっぴろいところに立ってるよ!
 しかも皆、食事に夢中で聞いてないよ!
 うわ〜!緊張するよ〜!
 隣りに座る友人に「ヤンガ!ヤンガ!」とわざわざヤンガコールをさせ、緊張をとかす。
 自分もヤンガコールをする。

 ヤンガの番だ!
 歩きにくい靴でぎこちなくステージにあがる。
 ざわついた会場。
 誰か聞けよ。
 いや、新郎新婦は聞くだろう。
 目を向けるが、ライトがヤンガに当たっているのであんまり見えない。
 ひー!
 礼もぎこちない。
 ひきつったミス上がりの笑顔でスピーチを始める。
 とにかく早口。
 原稿を考えてる時から「もしかしたら泣いちゃうかも!」とか思ってたけど、緊張しすぎて泣く暇もなかった。

 まぁ、ソツなくこなしたんですけどね・・・。
 お前はミスでどんな研修を受けてきたんだと落ち込みながらも、緊張がとけて、ビールをあびるように飲む。
 戻ってきたヤンガに友人が慰めの言葉をかけてくれる。

 友人:「良かったよ。」

 ヤンガ:「あ、そう?(ビールを飲む)」

 友人:「長さも丁度良かったよ。」

 ヤンガ:「あ、そう?(ビールを飲む)」

 友人:「自己紹介もちゃんと入って。うん。」

 ヤンガ:「あ、そうかい?(ビールを・・・)」

 めでたい。
 調子がでてきた。
 めでたい。

 はい、こんなめでたい日ですが、ひとつだけ彼女に文句があります。
 それは、ヤンガのスピーチの前にあった「ケーキ入刀」の時の話です。
 「それでは、お二人のケーキ入刀です」
 と、シャッターチャンス!と思い、前に詰め寄った。
 その時です。

 音楽が流れ出した。


















 「あたらしい世界」(ゴスペラーズ)。











 



 お前、ファンじゃないやんけ!!!















 もう号泣ですよ。
 上手い具合に音楽とマッチしてるよ!
 あ〜あ〜ズリーよ!
 やられたよ!
 これはさ〜、ヤンガがさ〜、ゴスん中で一番好きな曲でさ〜、
 ヤンガがヤングと結婚したら本人達に歌ってもらおうと思ってた曲でさ〜!
 いや、百歩譲って違う人と結婚した時にさ〜、流そうと思ってた曲でさ〜!
 だいたい、お前の好きなヒムロックの曲を一曲も流さないでさ〜、
 お前の好きな男闘呼組の曲を一曲も流さないでさ〜、
 その後のキャンドルサービスの時にも「誓い」流したしさ〜、
 もう、これは、ゴスファンとしては超興奮だよ。
 絶叫だよ。
 盛り上がったよ。
 まぁ、後で本人に聞いたら、「あの曲、私も好きなんだよね」との事。
 しっかし、シングルならまだしも、アルバムの曲を出すとは。
 もしや、隠れゴスファンか?

 ちっくしょー、絶対ヤンガも結婚式で「あたらしい世界」流すもんね。
 憶えてろよ!ちっくしょーがー!このやろーがー!

 そしてまたビールを浴びるように飲む。
 
 こうなったら、(新婦の)弟をいじるしかない。
 友人を連れて、親族のいるテーブルに酒を注ぎに行く。
 「おめでとうございますぅ〜!」
 「あれー?ウーロン茶?じゃあウーロン茶注ぐね〜」
 酔った手つきでドボドボと、弟くんのグラスに注ぐ。
 
 弟:「・・・あ、もういいです・・・」


 断られた。

 弟にもフラれ、フラフラな足つきで席に戻る。

 お色直しをしている間、みんなで、次のドレスの色を予想。
 「ピンク」
 「黄色」
 「水色」
 皆、淡いパステル色を想像する。
 ウケ狙いで「群青色だったらウケるよね」「グンジョウってか!」って言ってたら、本当に群青色だった。
 (いや、正確にはビビッドな、綺麗な海を思わせる青だったんですけど。)
 「グンジョウだよ!」
 「グンジョウだ!」
 拍手。グンジョウに拍手が起きる。
 期待を裏切らない、俺の幼なじみ。
 そして、新郎は警察官という事で、警察の制服を着て登場。
 警察のいつもの制服よりももっと派手なかっこいいやつ。
 もうね、ヤンガの周りの友人は皆、制服フェチなもんだから大興奮。
 「かっこいい!」
 「かっこいい!」
 かなりの評判だった。

 最後に、両親へ花束贈呈。
 新婦が父に手紙を読む。
 半泣きで手紙を読む。
 うわ〜、もうこれ以上はやめて〜!
 ヤンガもまたハンカチを濡らす。
 注目は父。
 おじさんの事も幼稚園時代から知っているので、思わずおじさんを応援。
 涙がこぼれないように上を向いて、堪えているおじさん。
 がんばれ!おじさん!
 ヤンガのテーブル内で、おじさんコールが起きる。
 なんだかこっちまで嫁に出す父の心境。
 とりあえず、シャッターチャンスと思い、おじさんもばっちり撮る。

 友人の結婚式に出席するのはこれが始めてなのもあるかもしれないし、
 幼稚園の頃からの友人が結婚するというのもあるし、
 もう、最初から最後まで大興奮の日だった。

 二次会の時にツヤツヤした肌をした友人に向かって、
 「顔、テカってるよ」と言ったが、
 負け惜しみだ。

 負け惜しみをわかっていたのか、笑顔だった友人よ。
 疲れているだろうに、やっぱり幸せいっぱいなのか、笑顔の友人よ。
 きっとこれからたくさんの山道が待っているだろう、友人よ。
 二人には永遠に笑顔でいてほしいと願ってやまない。

 私達が出会って20年以上の月日が流れた。
 小さい頃、私達は未来の話をたくさんした。
 私達は、当たり前のようにずっと一緒に遊んでいられるんだろうと思って、
 未来の話をしていた。
 これからは私ではなく、旦那様と二人で未来の話をしていくのだろうけど、
 もし、その未来、私を必要な事があれば、いつでも声をかけてほしい。
 私は、あなたのような友人と巡り会えて、それだけで幸運を手にしているのだから。あなたの笑顔のためならできる限りの事をさせてほしいと思っている。

 この日の笑顔の二人を、あなたを、私は永遠に見守り続けたいから。




 

 
 心から、二人に祝福を。
 幸せを有難う。


ヤンガ