水野の図書室
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実りの秋になりました。皆さまも体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2018年02月14日(水) 乃南アサ『それは秘密の』

乃南アサの短編集「それは秘密の」(新潮文庫)の表題作『それは秘密の』。
最後の『それは秘密の』が、一番良かった。

非日常な場所、非日常なシチュエーション。
私なら絶対嫌な状況で、男と女が一晩を過ごします。

生きるか死ぬかの恐怖の中で、助けを待つふたり。
こころが通いあう不思議な時間。

こんな出会いもあるんですねぇ。
救出されたあと、二度と会うことはないふたり。

それでいいんです。
連絡を取ろうなんて思わない方がいい。
ふたりだけの秘密。
思い出すと、心がざわつく。
そんな秘密が人を大人にしていきます。


2018年02月09日(金) 乃南アサ『三年目』

どこにでもいる夫婦のどこにでもある光景。
結婚した頃のことはすっかり忘れて、不公平だとか、損だとか。。

誰にでも思い当たる所がありそうですね。

活字で読むと、息苦しい。

恋人同士なら、会う嬉しさがありますが、
夫婦になると、楽しいことばかりではありません。
面倒な親戚がいたりしたら、なおのこと。

皆さん、結婚に期待し過ぎだと、私は常々思っています。

妻も夫も「世界で一番親切な他人」なんですよ。
婚姻届ひとつで、他人の食事の心配をしたり、洗濯してくれたり。
ありがたい存在なんです。
妻なのに、夫なのに、はやめて、他人なのに、と考えたら、
毎日が幸せになることでしょう。


2018年02月05日(月) 乃南アサ『キープ』

乃南アサ作品とは相性がいいのですが、時には、ピンとこない作品に出会うことがあります。
『キープ』も、私にとっては、正直、少々ピンときませんでした。

九作品収録の「それは秘密の」(新潮文庫)、七番目の『キープ』。
ある女性と、行きつけのバーのマスター。
この女性が、純心というか、頑なですねー。

もっと、しなやかさがないと、生きていくのが大変ですよ。
と、言いたくなるような女性なのです。

この女性が、なぜ、このバーの扉を開けるのか、
お店の魅力を書き込んでほしかったような気がします。


水野はるか |MAIL
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