ニューヨーク俳優修行日記
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2004年03月30日(火)

稽古


今日は突然稽古がキャンセルになった。
共演している役者/演出の体調が良くないためだ。
彼はこの作品、Traceのすべてをこなしているので
多分過労とプレッシャーで体調を崩したのだろう。

いまだに第3幕がかかれていないこの作品は
四月の終わりに幕が開くことになっている。
http://www.acfny.org/fs.aspx?SID=&EID=&FEID=
そろそろ何とかしないとやばいんじゃないだろうか。

劇団の稽古は順調に行っている。
部分稽古もほぼ全体を終え、
これからはどんどん大きな部分を通して
稽古していくことになるだろう。
この過程は役者にとってはとてもためになる。
自分の作品の中での道筋の感覚をつかむためにも
大きな部分を通して稽古することは重要だ。
あるシーンからあるシーンへ移るときの自分の
体の感じを確かめながら、稽古が出来し、
気持ちの持って行きかたの参考にもなる。

明日から2日間企業研修の仕事で出張だ。
大学のビジネススクールでの仕事。
ノースカロライナ、ヴァージニア州に行ってくる。
4月の仕事の予定がぜんぜん決まっていないので
とても不安。
後半が仕事が出来ないので前半に入ることを祈って
いたのだけれど、まったく仕事なし。
だから、役者稼業はつらい。

今回の稽古で3つほど仕事を断らなければ
ならなかった。ひとつは以前にやった広告の仕事、
もうひとつはエキストラと自主映画の仕事。
仕事がないときはないけど、重なるときには
いやになるぐらい重なる。



2004年03月23日(火)

Enternal sunshine


Being ジョンマルコビッチのカウフマンの新作。
Enternal sunshine of the spotless mind.
ジムキャリーとケイトウィンスレットの共演。
とてもよかった。
すごくスイートなラブコメディだ。
脚本もきめ細かく書かれているし、
構造も楽しめる。
お勧めです。

オーディションにはこの2週間行っていない。
オーディションがあっても、時間がないのだけれど、
そろそろマネージャーにも連絡しないと
忘れられたような気がする。

5月には幼稚園児を教える仕事が決まりそうだ。
5週間の仕事だけど、決まれば、ずいぶんと生活
が助かるし、今後のためにもなる。
教える課題はクリエイティブムーブメント。

Teaching Artistというポジションはこちらでは
結構一般的だ。実際に活動しているアーティストに
公立学校の教育の場で教える機械を与え、
子供たちに教育の機会を、アーティストには
仕事の機会を与える。写真、音楽、ダンスなど
さまざまな分野がある。

何年かぶりにギターを買った。
フェンダーのアコースティックギター。
週末に突然買いたくなり、衝動買いした。
時間が出来たら、レッスンをとる予定。





2004年03月18日(木)

日々


劇団の稽古(abduction project)と、友人との稽古、
(Trace)そして、仕事の日々(企業研修)。
考えてみたら、演劇学校時代に夢見た生活を
送っている。

しかも、ひとつは西海岸での公演、
もうひとつはNY,ルーマニア、オーストリアでの
公演。仕事は役者仕事で収入もいい。
それでも、やはり疲れはたまるみたいだ。
芝居だけしてたら、疲れることもないかな
というのは甘かった。
派遣の仕事と違って、現場にいる間中
神経を張り巡らしているので
とても疲れる。もちろん、気持ちのいい疲れでは
あるけれど。

Traceの稽古は、やや遅れ気味、時間不足と怠慢
のため、準備が足りていない。
Abuductionはまだ助走期間なので
割と楽しんでやっている。ここから徐々に
集中力を上げていかないといけない。

稽古している間は結構冗談ばかり
言っている。笑うことで疲れが抜けるし、
共演者との親睦も図れる。
ただ、ずっとしゃべっているのはつらいので
場を読んで適当に休憩もする。
以前は結構緊張していたけど、
今回は比較的リラックスしている。
やはり、仕事をしているとき、そして、
これがだめでもまだチャンスはあると思えるとき
は余裕が出来て、演技で遊ぶ元気も出る。
あまりに仕事がほしくてしょうがないと
どうしても守りに走ってしまうものだ。
貪欲にでも軽やかに。

2004年03月11日(木)

井戸


先々週にいったオーディションの返事は
結局こなかった。凄く気分よく
できたオーディションだったのに残念だ。

トレイスの稽古は後2日で取りあえずお休み。
この月曜日からは劇団の舞台の稽古が始まった。
トレイスの方は一時休止で4月にまた稽古再開。
今回の稽古を通して感じたのは
いかに自分がなんちゃって役者かということ。
共演者は自身にとって。とても深いところまで降りて
芝居をするけど、僕はどうしても底にたどり着けない。
井戸の上の方で芝居をしているから、
どうしても嘘っぽい。
これは以前から感じていたけど、
いよいよ、この壁をぶち破らないことには
次の場所へはいけそうにない。

いかにパーソナライズをして、感情を演じるのではなく、
動作、目的を遂行しようとすることでその感情に辿り着くか。
他人の言葉である台詞を如何に自分の方へ引き寄せるのか。
知っているはずのことなのに、やり方を全く忘れてしまって
いるみたいだ。


2004年03月04日(木)

順風満帆


稽古は順調に行っている。
これといった喧嘩もなく、
ゆっくりとでも確実に結末に近づいている。

でも、体のほうは来週の稽古を予期してか
緊張気味。
来週から別の作品の稽古も始まるので
一日12時間稽古の日もある。


      

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