ニューヨーク俳優修行日記
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2004年02月29日(日)

Beatiful Sunday


月曜日から稽古が始まり、
今日が最初の休日。毎日、7時間ぐらい
稽古しているわけだけど、稽古が終わった後は
ものすごく疲れている。
フルタイムで働くことはあるけれど、
フルタイムで稽古をするのはあまりない経験なので
肩にとても力が入っている。

昨日はオーディションもあった。
ドイツの劇団で、公演はボンとベルリンである。
オーディションは結構良かったと思う。
ただ、スケジュール的にどうなるか未定だ。
NYではすごく稀なのだけれど、
彼は僕のオーディションに約1時間かけてくれた。
通常は大体5分ぐらい。
独白をやって、名前を言っておしまい。
オーディションの結果は来週末にわかる。



2004年02月22日(日)

Real women have curves


図書館でこの映画を借りてきた。
ロスに住むヒスパニックの女の子の話。
HBO製作なのだけれど、とても良かった。

又三良はLost In Traslationを観たとのこと。
僕もこの映画はとても好きだ。
友人に言わせると学生映画だ、とか
話自体は15分で終わってるとか、言う人もいたし、
日本の描き方が好きじゃないと言う人もいた。

でも僕は話のシンプルさが好きだし、
画の取り方、間の取り方、雰囲気など
とにかくとても気に入った。
大体、お話が15分の短編で語れる、だから2時間も要らない、
と言ってしまったら、僕ら人生のほとんどは一分で
語れるようなお話ばかりじゃないかと思う。
でも、その隙間、間、淡々とした中に
それぞれのドラマがあるわけで、
何もハリウッド映画みたいに2分に一回誰かが叫んだり、
銃声が響いたりしなくたって、十分楽しめる。

ただ、アメリカではすでにこの映画はオーバーハイプ
過剰に宣伝されているのでなんだかなあと思っている人
もいるとは思う。

日本でどのように評価されるか楽しみ。
今年のハリウッドは日本ずいている。
ラスト侍、ジャパニーズストーリー(トニーコレット主演)
そして、ロストイントランスレーション。



2004年02月21日(土)

You can count on me


この映画昨日ビデオで見た。
主演のローラ・リニーがとてもよかった。

今日は21gramを観た。
こちらはまあまあ。

来週はいよいよアカデミー賞だ。
なんだかんだと文句を言いながらも
きっとビリークリスタルを観るに違いない。

知り合いからの連絡でオーディションがひとつ決まった。
公演はドイツであるらしい。
決まれば、今年はいろいろ旅行にいけそうだ。
多分、かなりの人数がオーディションすると思うけど。
劇団のウェブサイトは
http://wwww.posttheater.com


2004年02月20日(金)

Why


毎度の事ながら、一週間がものすごい速さで経過した。
オーディションが幾つか、人と食事を何度か、
ビデオを何本か、そしてカナダ製のアニメを一本見た。
知り合いの映画をエキストラを一日、知り合いの授業で演技を
ひとコマ教えたほかは、ずっとプルーフリード(推敲っていうのか?)
をしていた。特許法に関連する文書で見事なぐらいつまらない。

そういえば映画の試写にも行ったし、NBAの試合も見た。
なんだか忙しい7日間だった。

来週から稽古が始まるので準備をしなければいけないけど、
なかなか手が回らない。もっと前から準備しろよ、
と自分に言い聞かせている。なんにしても締め切りがないと
やる気にならない傾向がある。

さて、何で役者をやっているのか?
これは良く聞かれる質問で、最近はわりといつも
実はよくわからないと答えている。何でかしらないけど、
続けている。オリンピックでもマラソンでもないので、
参加しようが完走しようが別に誰もほめてはくれない。
どちらかと言うと、あいつは下手だとけなされる方が
多いような気がする。自分の才能を深く信じているか?
別にそんな事もないし、でも、どこかで
俺のほうがいい役者だと考えている自分もいる。

結局、よくわからないけど、割と上手に出来るので
とりあえずやっている。と言ったところか?

Why?


2004年02月12日(木)

櫻の園


もう何年も前にこの映画を見た。
確か12人の優しい日本人かなにかをみたのか、
それで監督の名前を覚えていて、
この映画を見たような気がする。

僕は共学の学校だったけど、
演劇部にいたので結構好きだったような
覚えがある。今となっては
お話もうろ覚えだけど。

日本人監督の中では中原俊(二)、名前あってるのかな。
は好きな監督だった。
後は相米慎二、小図、黒澤、松岡じょうじ
是枝監督などを良く観た、観ている。
ほかにもたくさんいるけど。

きのう、あずみの映画版をみた。
どうしようもなくチープでつまらなかった。
監督の名前をどこかで読んだ記憶が
あったから借りてみたけど、時間の無駄でした。
大体主演の女の子がどうにも
魅力がない。金がないのはわかるけど、
俳優ぐらいはいい人をそろえてほしかった。
何箇所か楽しい映像もあったけど、
そんなのはミュージックビデオでも出来るわけで
もう少し何とかならんのか。

その後で風の谷のナウシカを観た。
原作に比べると確かに話の面白さは
半減だけれど、やはり動画にしかない
感動はあった。
宮崎駿はやっぱり天才だ。

久しぶりにオーディションへ行った。
出来は悪かった。
明日も広告のオーディションがある。
そして、明日からはいよいよ社会復帰。
久しぶりにオフィスで仕事だ。
2週間ほどの主夫生活はなかなか真面目にこなした。



2004年02月09日(月)

無題


知り合いのクラスで実験的に
一日だけ演技を教えることになった。
人に教えるととても勉強になるから
楽しみだ。

もうひとつ知り合いの映画にちょい役で
出演することに。
せりふはないけど、
一日稽古をして来週撮影だ。

4月の舞台の稽古が来週から
ちょっとずつ始まる。
時間があると思って、準備をしていないので
そろそろ尻に火をつけてがんばらねば。
どうも、本質的には怠け者なんだよなあ。

同じく四月に一日だけ再演する舞台の
ビデオを見直した。3年前の作品だ。
これぐらい時間がたつと割りと冷静に
ビデオを見て分析できる。
時間を開けずに見ると
気持ち悪くて最後まで見れない。
今回は最後まで見て、
いろいろと参考になった。
声が出ていないこと、無駄なしぐさが多いこと、
あごが上がっていること。
まだまだまだまだだ。



2004年02月06日(金)

Yoga


時間だけはたくさんあるので
ここ数日よくジムに行っている。
でも、筋トレよりはヨガクラスに行っている。
ヨガのいいところは体のストレッチ、筋力増強
と共に呼吸の訓練にもなる所。
呼吸と体がつながっていないと、
演技が浮いて見えることがある。

何もしてない(舞台の稽古、仕事)がない時に
俳優は何をしているのか?
または、普段、俳優はより良い俳優になるために
何をしているのか?
僕の場合はまずスピーチの訓練。
どんなにすばらしい演技でも、言葉が
伝わらないと意味がないのでこれは必須。
もちろん、言葉を超えたすばらしい演技もあるけれど、
当然ことがわかったほうが良いに決まってる。
もちろん、英語が大きな壁になっているのは
言うまでもない。

そして、体を鍛えること。
筋肉をつけるよりも、コーディネーションの訓練。
自分の癖とは違う動きを体にすっと
取り込めるかどうか。
僕はダンスクラスやヨガをする。
要は言われたことを無理なくこなせるように
する訓練。

じゃあ、感情はどうやって鍛えるのか?
これは演技のクラスをとってもいいし、
自分で独白の訓練をしてもいい。
別に俳優は感情を作るのが仕事ではなくて、
ある種の感情が自然とわき上がるような
環境を自分で作り上げることが仕事だ。
感情はゴールではなく、あくまで副産物。
これが出来るアクションを自然と
選べるようになるには
常に舞台に参加して、稽古の中で
磨かれるのが良いけれど、そうも行かない。
それに、失敗するにはクラスの方が
安心だ。
この7年ぐらい、いわゆる演技クラスを
受講していないので今年は何とかして
クラスをとらないといけないなあと思っている。




2004年02月03日(火)

無職


今日から約3週間無職だ。
一週間に2つぐらいしか仕事がない。
だからといってリラックスしているかというと
そんなこともなくて、何かしないといけない
ような気がしている。
とりあえずはジムにたくさん行く予定。

”Whale Rider"をみた。
とても良かった。
主演の女の子がとても自然で
見ているとジーンと来る。
お勧めです。



2004年02月01日(日)

オーディション2


今日は劇団の次回作のためのオーディション。
2つの役のために4人の役者がオーディションした。
これは2次審査なので出演する全員が
オーディションに参加して、一人30分ほど
使った長いオーディションだ。

通常は2分のモノローグでおしまいだったりする。
もっとも、一次ではモノローグをやったらしい。
今回は二役とも男の役なので
男ばかり4人を審査した。
審査というか要は劇団のスタイルに合うのか、
演技が出来るのか?ということを見るわけだ。

結果としては一人は確定、二人はどちらにするか迷っている。
一人は演技がうまいけど、もう一人はとても動きが良い。
この劇団はとてもたくさん動くので
アンサンブルスキルはとても重要だ。

今週はたまたま2つのオーディションを手伝ったわけだが
これは本当に勉強になる。
小さなしぐさひとつ、目線のあげ方ひとつで
ずいぶんと印象が変わる。
自分のことを考えると身が縮む思いだ。
目は心の窓というぐらいだから、
舞台であっても、目の力は大きい。
オーディションしているとそれが本当に
よくわかる。



      

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