ニューヨーク俳優修行日記
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2002年09月30日(月)

一周年おめでとう


なんだか自分に余裕が無いのですっかり忘れていた。
ismが一周年だそうで、おめでとうございます。
この場を借りてお祝いをいたします。
すごいね。
よくやったと誉めてつかわそう。

と言うことはこの日記ももうすぐ一年経つということか。
こんなに長い間日記(もどき)をつけたのは生まれて初めてだ。
それだけでもお礼を言いたいね。
しかも、それを読んでいる人がいる。
人間はいろんな関係の中で生かされているのねって感じです。
多分、自分でも気付かない形でこの作業は僕に影響を
与えている。

まあ、大体においてくだらない日々の愚痴が書いてあるわけだけど、
書くことを通して、ちょっとした発見もあった。

何だか今日で最後のような文章だな、これ。
まとめはこの辺でおしまい。

昨日は週一の稽古へ。
サボろうと思ったけど、無理矢理行ったら結構大丈夫だった。

帰宅後、アンダーグラウンドという映画を観る。
これで2度目だけど、今回の方が色々判ったような気がする。
お勧めです。暗いテーマにもかかわらず、生きる力に溢れている。
すごいパワーです。なんだか沈んでいた気分が少し晴れた。

今日もオーディションはない。
ある時はあるけど、ないときは本当にない。
みんな、壁の向こうで内緒でカクテルを飲んでいるに違いない。
(被害妄想)

2002年09月29日(日)

メール


これを読んでいる人からのメールが届く。
日本で芝居をしている人らしい。
ニューヨークにアルパチーノの芝居を観にきたいとのこと。
実は僕も知ってはいたけど、来週から始まるとは知らなかった。
詳しく調べてみると演出家はサイモンマクバーニーでキャストも
なんだか凄い事になってるみたいだ。
ただし、チケットは100ドル。
これを高いとみるか、安いとみるか。

僕は正直、パチーノのファンではないけど、
とても面白そうな企画ではある。
チケットとれましたか?

日曜日は一日ぼーっとしていた。
相変わらずやる気がないので、ローワーイーストサイドを散歩。
なかなかかっこいいお店が多い。
その後、SOHOへ。
とんでもないひとごみだ。

散歩したおかげで気分は少し良くなった。
来週はもうちょっとましな週だといいな。
運動もしないと身体が弛んできた。

一に体力、二に体力だ、人生は。
ふう。

2002年09月27日(金)

マイク?


永瀬正敏の濱マイクシリーズの最終回を観た。
何だかふーんって感じだ。
世間的には余り人気が無かったようだけど、
僕は結構楽しみながら観ていた。
フィルムで撮っていること、脇役が魅力的なこと
ちょっと懐かしい匂いがすることなどが理由だろうか。
観ているとワンショット、ワンショットがとても大事に
されていて、構図もとてもかっこよく決まっている。

これを見て思い出すのはやっぱり松田優作の探偵物語や
藤竜也の刑事物ドラマ。(誰もわからないか?)
僕は大好きで小学校の頃、学校から帰ってくるとよく観ていた。
とにかく何でもスタイリッシュだったような気がする。
僕のテイストは70年代で止まっているのか?

昨日の夜のカラオケはなかなか楽しかった。
恋人と2人でってのは初めてだったけど、たまには良いですね。
彼女は広東語で僕は日本語で勝手に歌っていた。
でも、スガシカオの歌は2人で一緒に練習した。

困ったのは、アメリカに来てからの日本の歌謡曲を
ほとんど知らないこと。歌える曲はみんな古い歌ばかり。
カラオケで歌うためだけに、CDでも買おうかと思った。
何だか、だんだん自分の親の気持ちがわかってきた。
モー娘なんて誰が誰だか全然わからないし。
日本に帰ったら浦島太郎だろうなあ。
こうして僕はおじさんになっていくのだろうか?
否(漢文調で何か書きたいけど、思いつかない)
最近、肉より魚が好きだしな。
若い彼女でも作るか?(これじゃほんとにおじさんだよな)
18 til I dieのブライアン精神でがんばらねば。


2002年09月26日(木)

Keep your chin up!


って言うのだったかな。
元気を出せ!ぐらいの意味です。
相変わらずむしゃくしゃしているので
昨日はAbsolutly Fabulous(何だかつづりが怪しい)を観た。
こちらBBCのコメディー。
下らなくて良いです。

そして、今日は相方とカラオケに行く。
多分、はじめて2人で一緒にいくんだと思う。
大体、僕は余りカラオケに行かない。
と言うかこちらではほとんど行ってない。
今日は単に大声を出したいので
行くことになった。ストレス発散。

しかし、何だろね。
この鬱状態は。
季節の変わり目、オーディションの連続落ち。
金は無いのに忙しいような気になっている貧乏性。
原因はいろいろあるけど。

でも、今日は少しましだ。
まず、知り合いの演出家からクラスの発表会に出てくれとの依頼。
これは楽しそうなので即決。
はじめてイギリス訛に挑戦するか?!

そして、今日のお昼は上司に寿司を奢ってもらう。
上司と言っても、彼が会社のオーナー。
しかも、従業員は三人。
さらにオフィスは無くて、現在、彼のアパートで仕事。
翻訳、輸出入業、経営コンサルタントと何でも手を出している。
目下、ブラジルから魚とタイルを輸入しようとしてるらしい。
翻訳の仕事が無くなったら営業やってね、と笑いながら
言っていた。でも、目は結構マジだったけど。

今週はオーディションも無く静かだ。
ちょうどいい。






2002年09月25日(水)

ism


何だかismが楽しそうなことになっている。
まあ、読めば解ると思うけど、
これは又三良による文章ではないです。

George OrwellのAnimal Farmを読んでいる。
すごく悲しい話だけれど、とてもよく出来ている。
同時に田口ランディのぐるぐる日記なるものも読んでいる。
僕は彼女の書くものがとても好きなので
最近はちょくちょく本を買っている。
もともと,彼女のメールマガジンを読んでいた。
この人の書くことはいちいち頷いてしまう。
なんて言うか心の中にぐっと差し込んでくる。
必ずしも心地よいものではないけど、胸に響く。

そして,昨日ははじめてソプラノを見た。
これは今非常に人気のあるHBO(ケーブル)の連ドラ。
既に3年ぐらい放映しているのかな。
ニュージャージーに住むイタリアンマフィアの日常を描いている。
妻と2人の子供、精神科医、愛人、子分達、
登場人物はみんなそれぞれに面白い。
日本でもビデオが出てるのかな。



2002年09月24日(火)

無題


日曜日の仕事は順調に終わる。
たくさんのアジア系の役者と日本人役者と知り合いになる。
でも、話を聞いていると嫉妬をしている自分がいる。
やだねえ。
なんだか皆うまくやっていて時分ひとり取り残された気分。

今日もオーディションだった。
そこでは演劇学校の同級生とあった。
5年ぶりだ。
軽く握手をして別れる。
多分、あと五年ぐらいしたらまた会うのだろう。

相変わらずやる気がない。




2002年09月20日(金)

おお、パブリック


何にもやる気がしない。
明日は学校で教えなければいけないのに
まだ準備もしていない。
これを書いている時点で既に夜の10時だ。

それもこれもみんなパブリックシアターのせいだ。
実は今日、コールバックにいってきた。
つまり二次審査。
演出家と劇作家が同席していた。

シーンとモノローグの両方を準備していったら
モノローグだけだった。
緊張したけど、まあ台本も見ずにほぼ出来た。
でも、結果は分からない。
感じ的にはダメっぽい。

で、もやもやしている。
エロ本でも買おうかと思ったけど、
それも救われないのでまたまたマトリックスを観てしまった。
おかげで仕事は終わってない。
おまけにここに日記を書いてるし。
ああ、現実逃避の日々。

でも、日曜日にはコマーシャルの仕事が入った。
一日働いて300ドル。
悪くないけど、悪くないんだけどなあ。
なんだかあんまり喜んでいない自分。
パブリックのせいだ。

さて、仕事仕事。
ううううううう。往生際の悪い自分。

2002年09月19日(木)

解っちゃいるけど,


オーディションに行ったら,その部屋を出た瞬間に
そのオーディションについては忘れる事。
これは心の健康の為には結構重要です。
そうはわかっていても、結構気になる。
気が付くとと日に何度もメッセージをチェックしている自分がいる。
先週から割といいオーディションが続いたので
どうしても気になる。
解っちゃいるけど、止められない。
ああ。

明日はエージェントの面接。
今日もまたモノローグを練習しなければ。
七人の侍がこの週までしかやっていないから
何とかに観に行きたいけど、何だかあやしくなって来た。

メンタルトレーニングについての記事を読んだ。
今の僕はまさに心の平静がいる状態だ。

ほんとに、解っているんだけどなあ。

2002年09月18日(水)

Take me out!


そんなわけでオーディション。
この2日ぐらい必死こいて台詞を入れたお陰で
割と緊張せずにオーディションで来た。
だから、よかったかと言うとそれは僕にはわからない。

でも、日本語だとほんとに気持ちが楽に台詞にのる。
英語だと台詞を言っているなあと言う感じが
抜けるのに随分かかるけど、(時には抜けないこともある)
日本語だとほんとに色々な事が伝わってくる。
おい、お前は一体ここで何をやっているんだって、感じだ。

最近,多くのオーディションに行っているけど
相変わらず仕事は取れていない。
気にしないようにはしているけど,こういう疲れは
少しずつ澱のように体にたまっていく。
ここらで何かがーんと来てほしいものだ。

今日はビールと清涼飲料の広告。



2002年09月17日(火)

おお!


何と,オフブロードウェイの劇場のオーディション。
と言うか,オーディションを受ける前の1次審査。
今話題になっている”Take me Out”と言う芝居。
大リーグの中でのホモのお話。
オーディションの役は日本人のピッチャー。
台詞も何と日本語と英語。
台本にはローマ字で綴ってあった。

実際にはこれはアンダースタディの為のオーディション。
アンダースタディとは代役の事です。
通常,大きな劇場では大体の役に代役の人がいます。
時には一人の役者が3人分の代役を勤めることもある。
だから,もし,役が取れたとしても,舞台に出られることが
決定したわけではない。その役の人が何らかの事情で
その日舞台に出られないときにだけ,連絡が来る。
でも,いつ連絡が来るかわからないから,常にスタンバイは
しておかなければならないらしい。

とても,よい本なので今楽しみながら台詞を覚えている。




2002年09月13日(金)

The A Train Plays


今、本番からかえってきた。
以前にここにも書いた企画もの芝居。

作家は昨日電車の中で芝居を書き。僕はゆうべ台本をもらい、
簡単な打ち合わせの後で帰宅した。
今日は午後2時から稽古。
本番は8時から。
朝は9時ぐらいから台本を読み込んでいて、
台詞はなんとか覚えていたけれど、
やっぱり凄く緊張した。

作家は電車に乗る前に、くじ引きで何人役者を使用するかを
決定する。4人芝居と3人と二人芝居。
そして、演出家が決定される。

そんなわけで、作家は役者の顔と経歴をもとに芝居を書く。
僕の場合は日本人だという事と、アクセントがある事が
事前に伝えられていた。

僕の役はコロンビア大学で日本語を教える教師。
そして、僕は妻と二人でアパートをさがしている。
彼女はもっと広いところへ引っ越したくて
僕はもっと学校に近いところに引っ越したい。
そんな話をしているところに偶然、年輩のゲイの男性が
話し掛けてくる。彼女はとても話を聞きたがり
僕はとてもリザーブ。
彼はそれぞれの駅に止まるたびに、
様々は思い出話を繰り広げる。
最初は引いていた僕も最後にはちょっとほろっとさせられる。

まあ、そんな話。

とにかくゲイの俳優さんがとてもうまくて楽しかった。

こういうクレイジ−な企画もやっぱり楽しい。

k


2002年09月11日(水)

9/11


8時46分に黙祷の後、
今はTVで9/11の犠牲者の名前が読まれている。
後ろではヨーヨマが演奏している。
セレモニーもとても静かなものだ。
事件の大きさを考えると、言葉で伝えられる事は
どうしようもないぐらいに少ない。
僕らにできるのは忘れない事、自分の持っている時間を
精一杯に生きる事ぐらいだろう。

こちらのメディアではここしばらくは9/11尽くしだった。
このところ忙しくてTVもあまり見なかったけど、
今日が近づくにつれ、いやでも耳に入ってくる。
僕は未だに自分でもどう思っているのか分からない部分もある。
あの近くに職場があるので、近所には頻繁に行く。
でも、未だに現場に足を踏み入れた事はない。
多分、たくさんいる観光客にあたってしまったのだろう。

多くの犠牲者の話を聞く度に泣きたくなる事もあるけど、
幸い、僕の知り合いにはあの日、あそこにいた人はいなかった。
今日、TVを見ていて思ったのは、今、この瞬間にも
世界ではおそらく同じような殺りくが繰り返されている事。
でも、その犠牲者達はアメリカの人々のように世界に向けて
声を発する事が出来ない事。そして、そのアメリカは
実際にはとても身勝手な事もしているし、戦争を始めようとも
している事。そして、僕はその国に住み、そこで生活している事。


1年が経過したわけだけど、ニューヨークはとても静かだ。
悲劇の当事者はいつも割と淡々としている。

僕も今日はこれから仕事だ。
大した事も書けないけど、取りあえず先へ行くしか
方法はないと思う。




2002年09月08日(日)

食あたり


よりにもよって自分の誕生日に食あたり。
おかげで今日は一日寝ていた。

そして、芝居のプロジェクトを一つ止めた。
時間的にどうにも都合が付きそうになく、
身体的にもとてもきついのでやめた。
自分でやると言って参加したものを止めるのはひどくバツが悪い。
ちょっとどん欲になり過ぎて、自分で消化しきれない程
詰め込んでいたみたいだ。
そう言う意味では食あたりは非常に象徴的な出来事だ。

そのへんにしておけよと言うサインだろうか。
いずれにせよ根性無しな話だし、プロジェクトに参加している
他の役者にも失礼な話だ。

取りあえず今現在関わっているほかの事をなんとか充実させよう。

来週、映画のオーディションがある。
30分の短編らしい。
オーディション用にモノローグを覚えなければ。

腰痛に食あたり、と誕生日を前後に散々ひどい目に会ったけど、
これで厄払いになったのかな

2002年09月07日(土)

誕生日


誕生日。
職場の人たちと飲んでいたら日が変わってしまい、
ついでにケーキなんかも食べた。
ひさしぶりになんだか楽しい誕生日。
まあ、最近はつまと二人でローキーで済ましていたので。

で、今日は二人で食事。

誕生日ってみんなどんな事するんですか?




2002年09月06日(金)

CM


CMと広告のオーディションへ。
しめて4分ぐらいだった。

マネージャから連絡があり、コマーシャルエージェントとの
面接とオーディションが来週あるらしい。
こちらではプリント(写真の仕事)、コマーシャル、
レジット(TV、映画、舞台)の3タイプのエージェントがある。
それぞれが専門にしている分野が違うわけで、人によっては3人の
エージェントを持っている人もいるわけです。

現在の僕の目標はCMとレジットのエージェントを見つける事。

さて、どうなりますか。



2002年09月05日(木)

オーディション


明日はCMと某コンピューター会社の広告のオーディション。
3連休が終わり、夏も終わりに近づいてやって仕事が始まるようだ。



2002年09月04日(水)

連休明け


休み明けといっても、僕は半分は働いていたけど。
昨日の夜は先日の芝居の打ち上げに行ってきた。
かなりリラックスした打ち上げ。
次の日に仕事があることもあって、お気に入りの彼女は帰ってしまった。
僕自身、だんだんと腰が痛くなってきたので早々に退散した。
そして、今日も仕事だし。

公演の写真を見た。
自分のことを見るのはいつも気持ち悪い。
今回もなんだか起こっているような顔をした僕が写っていた。
写真は一枚3ドルとのことだ。
公演をするときにフォトグラファーを雇ったらしい。
ビデオもプロを雇ったらしいから結構な金がかかったに違いない。

来週の芝居のチケットがすでに半分ぐらい売れたらしい。
もっとも、20人以上の役者が出るわけだから、
その知り合いだけでもかなりの数になる。

日曜日の稽古の連絡も来た。
宿題が溜まっていく。
まずいです。
ギリシャ神話を再度読み直して、何とかせねば。

NYはこの一週間でいきなり秋になったような天気だ。


2002年09月02日(月)

お休み


3週間振りぐらいの何もしない日曜日。
というか、どこにも行かなくていい一日。
あれもこれもやるんだと気張っていたら、結局何も出来ずじまい。
で、ちょっと落ち込んでいたら、大動脈にも似たような事が。
一流になりたいのなら、いろいろ犠牲にしてがんばれ。
と思っているだけでは、何も向上しない。
でも、僕だって、たまには、
とここで言い訳してしまう自分が情けない。

一流ねえ。
あ−ーと叫びたくなるね。
学問に王道無し。
日々之精進。
結局ここに戻ってくる。

ABSOLUTLLY FABULOUSというBBSのコメディをみた。
笑える。

一日雨がふっていたので、洗濯しただけでどこにも行かず。
ちなみに洗濯は向いのコインランドリーでする。
こちらでは部屋に洗濯機はおけないのです。
一回、1ドル75セント。
大体2週間に一度洗濯をする。
当然、機械も3台ぐらい必要となる。
乾燥機も入れて、総額8ドル。

なんだかNYの値段日記みたいになってきた。



2002年09月01日(日)

無事突破


なんとか授業を乗り切るも、くたくた。
しかも、明日の稽古には行かないでおこうとか考えている。
これでは本末転倒である。
いかん。



      

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