ニューヨーク俳優修行日記
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2002年07月31日(水)




この一週間,捻挫した足を引きずっている。
不便で仕方がない。
この年齢でこの状態じゃあ,歳をとってからのことを思うと
気が重い。

義理の両親はまだいる。
明日は義理の妹が香港からやってくる。
慌しい日々。

成層圏紳士ほぼ読了。
尊敬するというだけあって,松本隆の文体というか姿勢というか
は又三良に似ているような気がする。
でも,彼の文章は余りつづけて読めない。
なんというかある時点からちょっと過剰気味に感じるから。
食べすぎというか。

同時にMAUSも読了。ホロコーストは酷過ぎる。



2002年07月29日(月)

in-law


相方の両親が土曜日から遊びに来ている。
とても気さくな人たちなので余り気疲れはしないけど,
それでもやっぱり疲れる。彼らは英語もぺらぺらなので
その面では心配ないけど, やはり広東語を話している時間が
長い。必然的に僕には何を言っているのか全く解らない。
だいぶなれたつもりだけど,この状態に長くいるととても疲れる。

昨日は皆でロングアイランド(LI)へドライブした。
LIはその名のとおり東西に長い島で,
NYからはその先端までは3時間ぐらい。ワイナリ-,ヨットハーバー
などがあってなかなか楽しいところ。中でもハンプトンは
有名人が避暑地として使用することで有名。
お陰でこのエリアはマンハッタン並に物が高いし,
高そうなレストランがたくさんあるらしい。
僕はまだ行ったことないけど。

へそ曲がりな僕はハンプトンとは島の反対側にあるGreen Portが
結構気に入っている。LIのワイナリーがいくつかある, とても
小さな町だ。LIの東の端にある。
今回はLIの真中あたりにあるPort Jeffersonへ行った。
なれない運転で疲れたけど, まあ楽しかった。

帰宅後は何と僕たち夫婦と両親の4人でマージャンをした。
香港のルールは日本のよりずっとシンプルだ。
まずドラがない。リーチをしない。捨てハイもぐちゃぐちゃに置く。
そしてとにかくすごく早い。
昨晩がとてもついていて結構勝った。
しかし,義理の息子としては両親に勝たせるべきだったか?
というか, 僕の技術ではそんな上手く行かないけど。

先週は一週間稽古して, 今週から二週間のお休み。
さすがに皆不安になったのか, 週一で自主稽古することになった。
作品自体はそれなりの形になってきたので安心している。
大体,僕は一行しか台詞がないし, ほとんど動かない。
後はこの枠の中で何ができるか, ということになるけど,
それはこれから考える予定。

劇団の方は相変わらず週一で稽古。
今は戦争についての映画や本を調べている。
MAUSという漫画を現在読んでいる。
はだしのゲンも読んでみたいけど, こちらでも手に入るのかな。
次回作は戦争,メモリアルなどについてになる予定だけど,
一体どんな話になるのやら。
現在,それらに関係したお話(短編小説,長編)を探している。
誰か何かいい本を知っていたら教えて。

そう言えば、松本隆も読んでいる。
又三良と奇妙なシンクロがあったようだけど, 何だろね。
でも,この本はこの際を読んでいなかったら買わなかった。
松本隆という人は僕にとって特に興味がある人ではないから。
でも, 本を読んでみると結構好きな部分があることが判明した。
何処かではっぴいえんどのCDを手に入れなければ。
誰かCDをコピーしてくれないかな。

質問1. 何でこの日記が続いているのか?
それはひとえに僕が暇だから?
単に文章(というか雑文というか乱文というか)を書くのがすきだから?
僕が思うのはこの日記を書いて得られるコネクション
(日本への,そして他人への)が好きだから。
後は単純に僕が書くこんな日記でも読んでいる人がいることが
不思議だから。
そして, だったら, 誰も読まなくなるまで書いてやろうではないか
と天邪鬼的に思ったから。









2002年07月25日(木)

眠い


午前中は仕事で午後は稽古の日々。
眠い、眠すぎ。
せっかく、プールに行けると思っていたのに、今週は一度も行っていない。
眠いよ。

松本隆、成層圏紳士を読んでいる。
高野文子の表紙に惹かれて買ってしまった。
でも、確かまたさぶが前に何か書いていたような気もする。
なかなかたのしい。


2002年07月23日(火)

小休憩


だれもいなくなった会社でこれを書いている。
聞こえるのは空調の音だけ。
遠くで別の部屋の人たちの声が聞こえる。
本当はすぐに帰ろうと思ったけど、こういうのもなんだか気持ちいい。
会社にいるけど、少し落ち着く。

昨日、今日と舞台の稽古。
今回の舞台は昼間に稽古をするので、朝早く仕事に来ている。
何せ、時給なので働かなければ収入はない。

さて、舞台について。
今回の作品は作・演出がダンサー。
だから、いわゆるダンスシアター。
要はダンスなのだけど、一応お話があるわけだ。
見せ所はいかに2次元のストーリーを3次元の舞台に立ち上げていくか。
しかも、台詞ではなくて、体の動きでたくさんのことを表現する。
まあ、それだけでも大変だけど、この作品はまだ先がある。
それはダンサーと役者の即興を重ねて作品を作っていくこと。
つまり、ベースのお話はあるけれど、そこからは集団で創作。
これは楽しいけど、地獄です。

今日で2日目だけど、みんなちょっとしんどそう。
どうなることやら、これからが楽しみ。



2002年07月22日(月)

Got it.


土曜日に久しぶりに舞台のオーディションへ行った。
これは舞台というよりはダンスシアターと言った感じの
作品らしい。日曜日に連絡があり,採用とのこと。
本当は嬉しくて仕方ないけど,あくまでクールにいようとする自分が
笑える。素直に表現してみると,やったぜベイビー、といった所か。
古いけど。

この3年ぐらいは劇団との芝居以外はほとんど舞台をしていない。
だから,時々,自分がとんでもなく下手なのではないかと思える。
劇団以外にやった芝居は全部日本人関係だったし,
やっぱり,僕は...なんて考えていたから,すごく嬉しい。

今日から,稽古開始で全部で2週間の稽古,一週間の公演。
しかも,ギャラが出る。350ドル。
この作品はNew York International Fringe Festivalの一環として
上演されるけど,ギャラがこんなに出るのは珍しいかも。
うちの劇団なんか,3ヶ月で500ドル。
お金が全てじゃなくても,もらえればやっぱり嬉しい。
これで作品がよければ言うことない。

ちなみにこのNYFringeでは約2週間の開催期間中,
200近いショウが上演される。なかなかクレージーな企画。
フリンジ祭というのは多分エジンバラの演劇祭がいちばん有名。
フリンジという名のとおり,商業演劇には収まりきらない作品が
上演される。面白いのもあるけれど,NYFringeに限って言えば,
その可能性は半々ぐらいか。
3年前のフリンジに参加した作品が僕と劇団との初作業。

時間がないので今日はこの辺で。

これを読んでいる人からメールを貰った。
先週,彼にとっての初舞台があったらしい。
感想を送ってくれた。
嬉しいね。
うれしい。















2002年07月19日(金)

更新


何だかISMの表紙が見るたびに変わっているような。
又三良も仕事が忙しい中頑張っているようですね。

前回の日記は少々弱気な感じだったけど、
まあ,好きでこうしているので文句は言えない。
もちろん,結構な割合でこんな生活はもう止めてやる
とか思うけど,これは多分誰でもそうだろう。

先日,知り合いがJETSという組織から日本へ英語を教えに行く。
そう言えば,赴任先が又三良の近くだったので
また今度連絡しなければならない。

さて,火曜日は総領事で仕事。
水曜日は派遣で仕事して,夜はダンスクラスへ。
コンタクトインプロビゼーションといわれるダンス。
その名のとおり,相手のダンサーとの体のコンタクトを通して
即興で踊る。日本でも結構流行っているのかな。
僕は久しぶりに行ったので,途中で眩暈がして見学してた。
僕はダンサーではないけど,即興で動くのはとても楽しい。
劇団での稽古も最初は即興がほとんどなので
即興自体はなれているけど,コンタクトインプロはそれとは
また違って,難しい。相手の体の動きの受けて,
自分の体を動かしていく。
これからはもう少し継続的にクラスに行く予定。

昨日は劇団のオーディション。
今回はする方ではなくて,オーディションを見るほう。
4時間で約15人の俳優を見た。
これはなかなか疲れるけど,ためになるはず。
自分がオーディションに行くときの事を想像してしまった。
15人中,おそらく3人ぐらいをコールバックに呼ぶ予定。
実は火曜日にもオーディションがあって,
その中には知っている日本人の役者が来ていたらしい。
コールバックに呼ぶらしいので楽しみだ。

今週はAT&tの広告のGoSeeがあった。
パチリ,パチリと写真を二枚。

永瀬正敏の探偵物ドラマを見る。
マニアックでなかなかいける。
映画もとても好きだったので楽しみだ。
でも,この手のものを観るとどうしても探偵物語と
傷だらけの天使を思い出す。DVDがほしいよう。















2002年07月15日(月)

不覚


先週の火曜日からほぼ一週間ぶりの更新。
いよいよ不定期になってきたこの日記。
それもこれも、お金がないので幾つも仕事を掛け持っている為。
こんな日記でもそれなりに落ち着いて座わらないと
結構かけなかったりする。
まあ、そんなわけで久しぶりの更新。

ついでに仕事の事もかいてみる。
現在、僕は2つの派遣の仕事と土曜日は教えている。
(学校は今は夏休みだけど)
午前中は最初の会社へ行って1,2時間メールをチェックしたり、
雑用をする。そして、11時ぐらいにもう一つの派遣へ行って
翻訳なんかをしている。以前はこの最初のオフィスでひたすら
時間を潰していたから、ここにも結構書けたわけ。

この他にも時々、ケータリングをしている。
国連日本大使、もしくは総領事なんかでウェイターをしているのです。
で、まあ、これらの間にオーディションに行ったり
稽古に行ったりしてるわけですね。
まあ、こんなことに興味ある人もいないと思うけど。

ちなみに役者の多くはウェイター・バーテンです。
派遣も人気があります。
でも、いいレストランで働けば一日で
200ドルなんてこともあるから、やはりレストランは捨てがたい。
僕自身はあまり好きではないけど。

さて、この一週間何か事件はあったか?
まあ、比較的静かな日々。キャンプの片付け、部屋の掃除をしたら
一週間経ってしまった。しかも、またまた京極堂を読み出したので
週末はそれでつぶれた。
先週は2本の芝居とMen In BlackIIをみた。
NYで撮影したせいか、エキストラには知った顔があった。
映画はぼちぼち。芝居は2本ともとてもよかった。
一つはThe Flying machine,もう一つはInternational Wowという劇団。
この二つはどちらも劇団制。
Wowの方は戦争言う難しいテーマで大胆に冒険していた。
是非是非、参加してみたい劇団。
主催者の1人は日系人の女の子。
がんばっています。

おいらも頑張らねば。

今週はこちらで何と舞踏フェスティバルをしている。
大駱駝鑑が公演をする。ただ券が手に入りそうなので
観に行く予定。
日本にいる時は見る気にもならなかった舞踏ですが
欧米ではとても評価が高い。
まだ、一度しか観たことないので何ともいえないが
彼らが惹かれる理由はよくわかる。
いわゆるオリエンタルなんだよなあ。
もっとほかにないのかね。

と、一気にここまで書いたのでこの辺で。


















2002年07月09日(火)

無題


久しぶりにオーディションが2つ。
更にどこかのキャスティングからも連絡。
4月に撮影した短編映画も編集が終わったとのこと。
身辺が動き出す。



2002年07月08日(月)

無事帰宅


三泊四日のキャンプ旅行から無事帰宅。
途中高速での運転で何度か冷や汗をかきながらも
何とか家にたどり着いた。
つりにカヌーにモータボートなんかもして楽しかった。
キャンプ場は本当に小さな無人島で湖をボートで一時間。
三日間ひたすらバーベキューした。

新しい人とも会って、いろいろお話したり、いかにも
キャンプといった感じ。

今日はとても疲れてる。



2002年07月03日(水)

独立記念日


明日からこちらでは一部に人には連休となります。
7月4日は独立記念日。
花火を見て、バーベキューをする日。
今年は僕はキャンプに行く日。

そんなわけで僕は明日からメイン州へキャンプに行く。
友人、知人総勢13人で車で行く。
片道10時間もかかる。
しかし、僕らは行くキャンプ場は非常に広く、
隣のキャンプがまったく見えないし、今回は小さな浮島を
借りたのでとってもサバイバーな気分。
(ちなみにサバイバーというのはこの2年ぐらいヒットしているTV番組。
その名のとおり素人を僻地に落っことしてサバイバルさせる。
しかし、これが非常に人気があり、いわゆるリアリティTVの先がけ
となった。)

日本にいるとキャンプなんてしたことないけど、
こちらではそこら中にキャンプサイトがあるのでかなり人気な
余暇の過ごし方です。

キャンプサイト(島には4つのサイトがある)は
4日借りて何と200ドルぐらい。
メインまでの高速代も多分、20ドルもしないかな。
総額で1人120ドルぐらいの予定。
これは安いのかな、高いのかな?

昨日は久しぶりに2つのオーディションへ。
でも、駄目だったようだ。

今日は気温が100度近くになる。
暑い。
夕べも暑くて一晩寝ただけで2キロぐらい体重が減った。

2002年07月02日(火)

MRはだめだった。


映画はたいしたことなかった。
まあ、こんなもんでしょう。
しかし、スピルバーグみたいに有名になると期待にこたえるのが
大変だよなあ。

土曜日に無事に学校は終った。
今は子供たちの通信簿をつけている。
所見を述べる部分があり、書く事がなくて困った。
というか、7行でなんて上手くまとめられずに困った。

しかし、これからの学校教育はどうなっていくのかなあ。
指導要領を読んでいるとなめてるとしか思えない部分もある。
子供のタフに比べると、文部省の作り上げたシステムはいかにも脆い。
僕も片棒担いでいるわけだけど、なんだかなあ。

京極堂の4作目を読み始めた。
面白いです。
夏にはもってこいです。
何度も言うけど、一度読んでみてください。
嫌いな人はまあ、。

疲れているので日頃から意味のないこの文章がさらに力が抜けている。



      

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