ニューヨーク俳優修行日記
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2002年06月29日(土)

天気が悪い!!


この所、いきなり気温が上がり、湿度も上がり、
雨も降っている。おまけに僕はお金がなくて、
この夏にやりたいこと(クラスとジム)が出来ずにご機嫌斜めだ。
まあ、稼いでいない奴が悪いけど、誰かと一緒に住んでいると
こういうところがなあなあに出来ない。
一人身だったら、まあ、当分、外食無しで、とか
いろいろ言い訳できるのに。あああああああああああああ。

と愚痴はさておき、NYもすっかり夏です。
僕が教えている子供たちも明日から夏休み。
僕も夏休み。とは行かないけど、少しは時間が出来そう。
大体、僕の場合は時間はあるけど、家に帰ってくると
何も出来なくなってしまう。暑すぎる。

今日はMinority Reportを見にいく。
果たして面白いのか?



2002年06月27日(木)

またまたサッカー


これは一体何の日記なのだろうか?
と思うぐらいこの所サッカーの事ばかり書いてる気がする。
一応かいておくと僕は別に気合の入ったファンではなく、
俄かファンです。

さて、それはさておき、決勝は順当に(と言って良いのかな)
ブラジルvsドイツ。
楽しみです。
今日の試合はまあこんなもんかなといった感じ。

ABCが大々的にアジア人のCastingをするというので
とりあえず履歴を送る。オーディションをして何人かを選び、
ショウケース(見本市)を業界向けにやるということ。

4月にはNBCがやっていた。僕は全然駄目だったけど。

こちらでは人種別にどれくらいの役がTVや映画であったか、
なんていう統計もちゃんとある。それが実世界を反映していないと
苦情がくるわけだ。TV/映画でのアジア人の役は実際には
かなり限られている。デリのオーナー、中華料理の配達人、
カンフーの達人、ビジネスマンなど。もちろん例外もあるけど、
それはいわゆるスター、チョウ・ユンファ、ジェット・リー
ジャッキーチェンなど。
まあ、文句言ったてしょうがないけど。

今回はせめてCallbackに行きたい。







2002年06月26日(水)

視点の違い


韓国破れる。
今回の審判は両チームにとってとてもフェアだったおもう。
そのせいで韓国が負けたのかどうかはわからないけど、
今日の韓国はあの根拠のないぞくぞくさせる恐怖感がなかった。
前の試合では彼らがボールを持つと
なぜか何かが起こりそうな予感がした。
今日は不思議とそれがなかった。
単に僕の体調かもしれないし、審判の誤審、その他のメディアの
情報が僕の頭を冷やしたのかも知れない。
いずれにせよ今日の試合を僕は割と淡々と観ていた。
今考えてみるとなんだか日本の負けた試合に似ているような。

トルコには悪いけど、決勝はブラジル・ドイツがいいなあ。

昨日は久しぶりにオーディション。
知り合いに会った。まあ、ぼちぼちの出来。
今日はこちらでフジテレビが俳優を探しているというので
知り合いに自分の写真を渡す予定。
日本デビューなるか?

昨日はこれまた久しぶりに劇団の稽古。
来年の舞台について話す。
スケジュールもほぼ決まり、創作の方法についても少し話し、
楽しくなりそうです。ただし、3月から一週間に28時間の稽古をして
なおかつ仕事もしてという生活がどうなるのかとても不安。
とか何とか言いながらも、年内に何処かで芝居がしたいなあ
とのん気に考えている。まあ、なんとかならあね。

今日は早寝して明日のブラジル戦に備える。

視点について。こちらにいてアジア人の友達が多いからというよりは
こちらにいると日本はアジアの一部なんだと思い知らされるから。
欧米人にとってSonyやTOYOTA、すし、てんぷらを別にすれば
日本人は未だに極東なんじゃないかって思えるから。
彼らにとっては中国も韓国、日本も同じ。
せいぜい、シュウマイとキムチとすしぐらいの差しかない。

まあでも、ある国の友人が増えると確かにそこに対して親近感は
持ちやすくなる。
そういう意味ではこちらに来ててからいろいろな国が身近になった。
多分、日本にいるよりはいわゆる世界事情の流れを感じやすい。

ああ、でもこれ自分でもどこへ話が行くのかわからないから
この辺でお開きといたします。









2002年06月22日(土)

Goal!!


眠たい目をこすりながら韓国スペイン戦をみた。
誤審はさて置き、やっぱり韓国はすごかったと思う。
いろいろな議論もあるだろうけど、僕は単純に彼らを誉めたい。
誉めたいなんて、失礼かな。
ただ単にすごいと思ったし、元気になった。
たぶん、スペイン語で見ているぶん余分な情報が入ってこずに
選手たちの放っているオーラみたいなものがよりダイレクトに
体に入ってくるような気がする。
このまま決勝までいってほしいものです。

NYでも日本人たちは結構盛り上がっている。
連日連夜、アイリッシュ系のパブに集まって観戦しているらしい。
アメリカ人は本当にサッカーには興味がない。
ちょっとさびしすぎ。
あと1週間ぐらいは僕は寝不足の日々を過ごす。

今日はDVDでリドリー・スコットのBlack Hawk Downを観た。
すごくよくできた映画だと思う。
観ながら、自分は演劇で何をしたいのかなあと
懲りもせず、つらつらと考える。
ほんとに、今の世の中でアートができることって何なんだろう。
別に人を啓蒙したいわけではなくてでも多くの人には見てほしい。
何をやるのかといえば、僕がリアルだと思うこと表現することぐらい。
ああ、また堂々巡りモードなのでこの辺でおしまい。

明日はTapだ。



2002年06月20日(木)

夏休み


教えている学校の子供たちの夏休みの宿題を準備している。
まさか自分があれほど嫌っていた宿題を誰かに出すことになるとは。
しかし、子どもも大変だ。
まず、平日は現地校で勉強、そして、週末は日本人学校。
その間に習い事やらサッカーやらバスケをして、おまけに
英語の家庭教師とお勉強。宿題もやらなきゃならない。
ちょっと信じられない。

今日はマネージャーから契約してみないかとの連絡。
詳しくは後日詰めるとのこと。
でも、あまり僕は気が乗らない。
くわしくは後日。

これは自宅でかいている。
今日はこれから仮眠して2時半からサッカーを見る予定。

とにかく寝なければ。

2002年06月19日(水)

一夜明け


今日は朝から昨日の試合関係の記事を読み漁る。
何せ、スペイン語の放送だから細かい情報がまったくわからなかった。
そして、今日、あの布陣は今までやっとことない布陣であること、
メンバーも結構違っていたことが判明。
これで昨日の試合のぎこちなさが納得いく。
うちの相方でさえも、あの日本はまるで他人同士のチーム
だと言っていた。

しかし、コーチの思いつき一つでああも変わってしまうんだねえ。
大体、トルシエはゲームの間中、
なんだかどうでもいいように見えたけど気のせいかな。

何にせよ、代表の選手たちは感謝である。
なかなか楽しい夢を見させてもらった。
元気も貰ったし、教訓まであったような気がする。
あとは韓国にがんばってもらうまで。

昨日はHB STUDIOという演劇学校にスピーチのクラスを見学に行った。
この夏は声とスピーチを鍛える予定。
この学校は授業料が非常に安く、11週間週一で110ドル。
授業は1時間半。
スピーチのほかにはヴォイスのクラス。こちらも11回、110ドル。
この金額はほかではちょっと考えられない。
授業もなかなか良さそうなので楽しみだ。

スピーチの訓練は筋トレとまったく同じ。
定期的にやらないとすぐに駄目になる。
まとめてやっても駄目
今まで割とやってきたつもりだったけど、いきなり先生に
駄目だと指摘され、ちょっとむっとする。
今に見ていろと心に誓った。

そんなわけでこの夏は勉強の夏になりそう。









2002年06月18日(火)

残念


残念だったけど、韓国が勝ったおかげでとても元気になる。
泣ける。
やっぱり、日本人は土壇場で根性が無いのかね。
いや、自分のことをいろいろ考えてしまった。



2002年06月17日(月)

avnat-garde


英語の綴りがわからなかったからそのままカタカナ読みしたら
余計に解らなかったみたいです。日本語だとなんて書くのかな?
アングラか?いわゆる前衛ですね。ただ、前衛と書くと日本の場合は
なんかマイナスなイメージがあるような気がしたから
そのまま書いてしまった。
そんなわけで又三良、つづりはAvant-gardeでした。

あの日は割と興奮していたので一気に書いたからわけわかんねえ。
今夜は対トルコ戦。また眠れぬ夜になりそう。
今朝はブラジル対ベルギーを見ていた。
ブラジル強い。
やっぱりすごい。

この週末も割と平和。
昨日はジョン・ウー監督の“Windtalker”を観た。
第2次大戦中のサイパンでの日本とアメリカの戦いを描いた作品。
アメリカが戦時中に暗号として使用していたナバホ語のお話。
しっかり、ジョン・ウーしていたけど
出来としてはいまいちのような気がする。
日本でも公開されるのかな?はっきり言って、日本軍はまったく顔が
見えない敵として描かれています。Thin Red Lineとは違って
もろエンターテイメント系。でも、割としっかりリサーチされていた。
それでも、おいおいと突っ込みたくなる場面もあったけど。
ニコラスケイジが日本語を喋っている。(ちょっとだけ)

映画のあとにペルー料理を試した。
なかなかおいしい。
また、行かなければ。

では日本の健闘を祈る。




2002年06月14日(金)

Goooooooooal!


3時に起きて日本代表の試合を見た。
あんなに喜んだ自分がちょっと信じられない。
思わず泣けそうだった。
何がそんなに感動させるのかね。
やっぱり、世界に対して果敢に挑戦する姿勢か。くさい。
そこに自分をたぶらせているのか。もっとくさい。
いずれにせよ、ドラマがある。
もっと書きたいけど、これはどうしたって僕の技量では書ききれない。
よって、ここまで。

昨夜は夜に仮眠をする予定が芝居を観に行って遅くなった。
この芝居がとてもユニークなもの。
何と劇作家の自宅の台所で上演される。
しかも、本人が演じるのは自分自身。
そして、タイトルは最後の晩餐。
その名のとおり終演後には15人の観客全員に夕食が振舞われた。
劇中劇の形で語り手である作者は虚構を出たり入ったり、
そして、様々な形でどこまでが本当でどこからが嘘なのかを
挑戦する。
とにかく、ここでは全ては説明できないけれど
とても楽しい一夜だった。

終演後は約束どおり全員で夕食を食べた。
最後の晩餐さながら大きなテーブルを全員で囲み、
赤ワインを飲み、パンを食べ、シチューすすった。そして、観客同士
での会話、作者との会話といろいろ楽しめた。

その中の会話でアヴァンガートはもう存在しないのか?
と言う会話があった。僕の友人は最近は全然見かけないといっていた。
僕は既に死んでいると思う。アヴァンガートと言う名前を与えた時点で
それはシステムの中に取り込まれているんじゃないかと思う。
そうすることで多くの人が安心するから。
だから、いわゆるアヴァンガートは死んでいる。
でも、それを現実の枠組み、境界線を揺らすと定義するなら、
優れて芸術作品はその核ではすべてアヴァンガートじゃないかと
僕は思う。ただ、それはレーベルされるべきものじゃない。

これだけ読んでも何のことやらといった感じだけど、
まあ、そんなことを考えたわけです。
もし、何か感想がある人は是非メールください。
なんだか急に終わりのない議論がしたくなりました。

余り寝てないから、今晩は体がきつそうだ。













2002年06月13日(木)

いつか誰かが


昨日の芝居、“Room“ Directed byAnne Bogard、は
とてもよかった。1人芝居なのだけれど、その女優さんが
とにかくすごい。ステージは彼女の存在感で満たされている。
優れた技術に裏打ちされた彼女の自由な演技を観ていると
どうしたって自分もやってみたくなる。
もっと深く、もっと遠くへ。
この所、静かだった芝居の虫がまたうずく。
彼女の足元にも及ばないけど、やっぱり舞台がやりたいなあと
実感する。それを感じられただけでも、観に行ってよかった。

この演出家はSITIと言う劇団を持っている。
劇団を持つことはこちらでは珍しい。
しかも、この劇団は鈴木忠志と共同で創立した劇団だ。
この人は確か70年代にとても有名だった人で、今でも欧州や米国では
有名だ。日本では現在静岡芸術劇場の監督をしていると思う。
結構、ポリティカルな人みたい。
とにかく、このSITIは僕の好きな劇団の一つ。
そして、彼らは定期的に教えるので僕も以前彼らの授業を
取ったことがある。Roomの女優さんともそのときに知り合った。
もし、東京にこの劇団が行くようなことがあれば、是非観に行って
ください。

そう言えば、蜷川幸雄のマクベスがこの冬にこちらで上演される。
実は彼の舞台を一度も観たことがないので絶対に行かなければ。
確か、大竹しのぶと唐沢寿幸主演だったと思う。
それと、8月にはコーネリアスのライブもある。
なんだかミーハ-だな。

今日は日本戦を夜中の2時半から感染予定。
(これ間違って漢字変換したけど、まさにサッカー病感染てな感じ)








2002年06月12日(水)

スポーツ三昧


この所、NBAとWorld Cupを観ているのでTVばかり観ている。
しかし、今回ばかりはまあしょうがないかと諦めている。

そんなことを考えていながらも、映画を借りてきた。
“メトロポリス“byりんたろう。
すごく良かった。
とにかく細部が良く描けている。
結構単純な僕は口をあけたまま夢中になってみた。
映画館に行かなかったことをとても悔やんでいる。
まだ観てない人はアニメなんてと言わずに是非どうぞ。

相変わらず、静かな日々。
ただただ、働いている。
今日は久しぶりに声優のオーディション。
あせってもしょうがないけど、仕事が必要。
僕のある部分は今みたいな静かな日々が結構気に入っていて
それが恐かったりする。

今日は芝居を観に行く。
楽しみだ。




2002年06月11日(火)

日本!


朝早起きをして試合を見た。
スパニッシュの解説だから何を言っているのかまったく解らないけど
ゴールだけは間違いなくわかる。
なんだかあっけない得点だったけど、結構楽しんで見た。
次の試合が楽しみだ。

このところオーディションがない。
そろそろ電話をしてみよう。

今日はこれから久しぶりに一人で映画を観に行く。





2002年06月07日(金)

シャリル・クロウ


お昼にシャリル・クロウを聞きに行った。
会社のあるビルの前で無料コンサートがあったからだ。
でも、一時間も遅れて始まったので一曲だけ聞いて帰ることに。
TV曲主催だから全然ライブっぽくなくてちょっとしらけた。
おまけに今日は曇り気味でちょっと寒いくらい。
なんだかまた夏が遠のいた感じだ。

NYでは夏場にたくさんの無料コンサートがある。
セントラルパークのSummer Stageやいろいろな美術館の前、
そして、何処かの企業の冠コンサート。
お金がなくても時間さえあれば結構いろいろ聞ける。
最近は余り行かないけど、以前は結構まめに行っていた。
今年はもう少し、いけるようにしたいなあ。

この週末は久しぶりにゆっくり出来そうだ。




2002年06月06日(木)

NETS 敗れる


昨日は1日派遣の仕事をした後、夜はケータリング。
疲れて帰ったところへTVではLakersがNetsを負かす直前。
もう観ないでおこうと思ってしまった。
なんだか疲れた。

多分、この2、3日のはっきりしない天気も原因だろう。

今日は劇団の主宰者からメールで、初のNY外での公演のチャンスが
つぶれたことを知った。呼んでくれると言っていた劇場の予算が
少なすぎたようだ。残念だ。
これで新作の公演は来年の5月だけになりそうだ。

知り合いの劇団が約2ヶ月間のロングランをはじめた。
彼らの前作はとてもよくて、
機会があればぜひ参加してみたいと思っていた。
今回の作品は3月に上演した作品の再演。
好評だったらいい。NYTimesもレビューに来た。
彼らはかなりのハイペースで作品を発表している。

ふと少しうらやましく思っている自分を発見。
あーあ、俺ももっと舞台をやりたいなあと。
人を成功を見てうらやましく思っている自分。
良くない兆候だ。
触発されるのは問題ないけど、うらやましいと思ったらまずい。

そんなことする前にもっとやるべきことがあるはずだ。
実際、おとといまではこの夏は舞台をしなくてもいいかな、
と思っていた。もっと、ダンスのレッスンを取って、
声を鍛えようと。そう、できることをできるだけ丁寧にやれ。

NETSがんばれ。



 









2002年06月05日(水)

日本!


ついに我が家からの更新。
日本ベルギー戦は見ることができなかった。でも引き分けとのことで
よかったのではないかな。
夕べは矢野顕子を聞きに行った。
それほどのファンでもないけど、
小さなライブハウスでやるので行ってみた。
感想はまあぼちぼちといった感じ。
好きな人にはこたえられないだろうなあ。
会場はとても小さくて彼女はすぐそこにいた。
歌はともかくやっぱり存在感があるし、見せかたもうまいなあと思う。
うちの相方はなんだかきょとんとしていた。

今日はCITIBANKのVOのオーディション。
2行ぐらいの台詞。
2分で終了。

そして、一日テンプにいた。
続いていく日々である。

2002年06月03日(月)

Kings 敗れる


NBAのウエスタンファイナルが昨日あった。
もつれにもつれ第7戦。
しかも、延長までされたのに、KINGSが負けてしまった。
勝てた試合だったのに、とにかく残念だ。
こうなったらNETSにLakersをたたいてもらうしかない。
しかし、彼らも大変だ。
水曜日にはファイナルの第一戦が始まる。
大金を貰っているんだから、同情はしないけど、すごいと思う。
がんばれNETS。

土曜日はとんでもなく長い一日だった。
前の晩はバスケを観ながら学校の準備をしたせいで
寝たのは1時過ぎ。
土曜日は早起きをして台本の最後の確認。
そして、2時まで子供たちと渡り合ってから
3時には最後の通し稽古。
そして5時には初回。
軽い夕食を食べて8時から2回目。
そして、そのあとは打ち上げで家に帰ったのは12時過ぎだった。

まず、3時の通し稽古はやっぱり疲れていたのかミスが目立った。
台詞は噛むし、妙な間が出きるしで、自分でちょっとやばいと思った。
そして、ちょっと休憩したあとにいよいよ本番。
お客さんは全部で20人ぐらい。
緊張はしたけど、やっている間に何度も深呼吸をしてなんとか
体を落ち着かせた。出来はまあまあ。

短時間の間に2回通したお陰で随分と余裕が出来た。
そして、吉野家の牛丼を食べた後、いよいよ、8時の本番。
この回はエアコンのせいで空気が乾燥してコンタクトがとても
ドライになり、おまけに寒いからトイレにも行きたくなるし、
さらに追い討ちをかけるように咳が止まらなかった。
にもかかわらず、出来は良かったと思う。

今回の台本は僕の波長と合うようで、読んでいるだけで
いろいろと情景が浮かんでくる。こういう本だととてもやりやすい。
しかも、日本人と言う設定だったから、台詞が聞き取れれば
発音自体は問題にならない。
そしてやはり演出家は元青年団の人だけに、
とても静かで間を取っても平気な演技を要求されたので
僕は自分の体のリズムで無理なく台詞が言えた。

共演者もいい人たちでとても楽しい。
特に僕の妻の役を演じた女性はとてもよかった。
あとでうちの相方も彼女がとてもよかったといっていた。
ちなみに僕の事は北野武の優しい版とのことだった。
とても光栄である。
僕自身は大杉漣をイメージしていた。
とにかく、久しぶりに台詞の多い舞台で楽しかった。

この夏はおとなしくしていようと思ったけど、
こういうのがあるとすぐにでも舞台に戻りたくなる。
今回はリーディングと言うこともあって入場料は定額ではなく
寄付金という形で徴収した。それでも皆なかなか寛大だったようだ。

寄付金と言うのはこちらではとてもよく聞く。
Donation.
僕のいる劇団も活動資金の一部を寄付金に頼っている。
劇団を非営利団体として登録すると、そこへの寄付金は
税金控除の対象となる。
とても多くの団体がこうした形態で運営されているし
さらに多くの人が惜しげもなく寄付をしてくれる。

全然関係ないけど、先日、地下鉄の中で寄付を請うとても不幸の影が
濃そうな女性に、僕の横に座っていた男性は$50冊を押し付けるように
してあげていた。まるで、これをやるから少し黙ってくれと
言わんばかり渡し方だった。行為自体は慈善なのだけれど
すごい偽善なのかなあと今思った。










      

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