ニューヨーク俳優修行日記
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2002年05月31日(金)

貧乏暇なし


貧乏暇無しとはよく言ったもので、最近はなんだか慌しい。
僕の場合は自分で自分の予定をちゃんと管理して、かつ、
それを実行する意思がかけているだけのような気もするけど
とにかく、バタバタしているうちに日が暮れていく。

そんなわけで今日も6時のドレスの前に少しだけ会社に来てこれを
書いている。でも、今後は家でも日本語タイプができる。

昨日は久しぶりにヴォイスオーバー(声優)のオーディション。
とはいえ、ゲームの名前を3回言うだけ。
しかも、日本語のアクセントで。どうしろって言うんだ。
笑えるのは中国語のアクセントの場合は北京語を指定してあること。
どうでもいいような気もするけど、一体どうなるのか。

今日も声優のオーディション。そして、広告のGo See。
ドレスリハの前に2つとも済ませて、なおかつ昨日の稽古の復習。
そして、明日の授業の準備。少々バテ気味。
しかし、やはり相手のあることだから、手は抜けない。

リーディングの方は一体どうなることやらと言った感じ。
台詞自体は問題ないけど、実際の公演とは随分感じが違う。
本を読みながら感情が入ってくると一体自分が何行目を呼んでいるのか
解らなくなってしまう。常に、一定の距離にいないと迷子状態なわけ。
これはなかなかすっきりしない。
もっと、読み込んで全部覚えればいいけど、今回は甘く見ていたので
それも出来ていない。はっきり行って失格。

でも、まあ、JAZZの生演奏もあるし、女優さんは綺麗で上手いから
観にきても損はないでしょう。(何を言っているんだか)

楽しいリーディングにするべく、今から復習だ。







2002年05月29日(水)

リミテッド


益男リミテッド。
解る気がする。
限界。
これを自分でもわかっていて越える瞬間はとても恐い。
楽しくもあるけれど。屋上の端に立って下を見る感じに似ている。

このプレッシャーにとても華麗に打ち勝つ瞬間を昨日のNBAでみた。
第四クウォーター、残り時間は11秒。
チームは一点差で負けている。
タイムアウトのあとのセットプレー。
ここでキングズのBibbyは見事にシュートを決めた。
僕は思わず叫んで、飛び上がってしまった。
スポーツでも感動する。
泣けたねえ。
あとはKingsがもう一勝してFinalに行くとこを祈る。

1日、派遣の仕事。
帰宅後、土曜日のリーディングに備えるも、途中でNBAを観てしまう。
今日は気をそらさずに集中するべし。
なんせ、土曜日が本番なのだ。
しかし、今回は思ったほど緊張していない。
多分、わすれても台本を手に持っているせいだろう。

このリーディングが好評なら、公演も考えているとのこと。
これは良くあるパターン。
劇作家にとって実際に役者によって読まれて
観客の反応を見ることは大事なこと。
まずはリーディングで水を試して、書き直しをする。
そうして作品を練りこんでいく。

この夏は静かな夏になりそうだ。






2002年05月28日(火)

不貞基礎の2(不定期その2)


昨日はこちらではメモリアルデイだったので
どこもお休み。テレビではアメリカが今まで参加した戦争のメモリアル
の番組をやっていた。第二次大戦についてはアメリカ人、日系人
日本人にインタビューしたものが流れていた。
原爆の話も出てきたけれど、アメリカ人は一様にそれを正当化しようと
していて、自分でも驚いたけど、とても不快な思いをした。

原爆のお陰で戦争が終ったとか、あれは必要だったとか、
大義名分を振りかざして一体それで何になる。
かつての敵国で同じ戦争のメモリアルを見るのはなんだか変な感じ。
頭では良く分かっているけど、思わず、そりゃないだろと叫ぶ。

週末ダイジェスト。
授業参観は無事?に終了。
未だにくびにされると言う連絡は貰っていない。
それにしても子供たちがあんなに静だったのには笑った。
でもあとで“先生わきの下に汗かいてたよ”と言った子供がいて、
そんなこと見てる余裕があるなら、質問に答えてくれ!と思う。
何とも間の悪い静けさに満ちた一時間だった。

夜の稽古は疲れていたけど、ほぼ順調に行った。
劇場も下見をした。
本当に以前のストリップの感じがそのまま残った劇場。
なかなか良いです。
リーディングだけど、思ったよりも動かなくてはいけないにので
これからちょっと大変そう。

日、月とのんびりする。ちょっとし過ぎ。
スターウォーズ新作を見た。技術はすごいけど、内容はない。
いっそのこと全てアニメにすればいいのにと思った。
映画館を出た後、ひどい頭痛にみまわれる。

"Sex and The City"をビデオで観る。
浮気をしたときは素直に告白するのがいいのか、
それとも胸に秘めたままがいいのか?
どっちかなあ。

今週も結構忙しそうだ。







2002年05月23日(木)

ついに不定期日記


バタバタしている間に木曜日になってしまった。
今週はまだ風邪が治らずにいろいろな不義理をしながら
何とか今日までたどり着いた。
しかし、咳だけ止まらない風邪というのは嫌なものです。
夜中に自分で自分を起こしてしまった。
普段はどんなにでかい鼾をかいても起きないのに。

さて、火曜日は派遣と夜のケイタリング。
お陰で風邪がぶり返す。
昨日は派遣へ。だんだん、翻訳が楽しくなってきた。
と言ってもその内容は半導体についてではっきり言ってよく分かって
はいない。でもとりあえず、時間は速く経っていく。

昨日の夜と今朝はやっと台本の読み込み作業に集中。
何とか一通り読了。
明日は少し復習をして、そのまま演出家と一対一の特別稽古。
普通だったら、こういう抜き稽古は落ち込むけれど、
今回は時間が足りないのでむしろ有難い。
やはり、自分ひとりで読むのと、一人でも観客がいるのでは
全然違う。
少しずつではあるけれど、役の人物像が自分の中に落ち着いてきた。
あるべく演じないこと。それが今回の課題になりそうだ。
今回のリーディングはTIMES SQUARE付近にある元ストリップ劇場を
改造した小屋で行われる。なかなか雰囲気のある場所らいい。

公演の詳細については青年団のHPに載っています。
工藤千夏さんという青年団のメンバーの作品です。

しかし、この土曜日の授業参観の準備がまったくされていない。
明日はきっと大変だろうな。




2002年05月20日(月)

お引越し


知らない間にお引越しがされていた。
今日から新しいサイトみたいだ。
ちなみに相米慎司監督の同名映画はとてもよいです。
お引越し。
さよならとこんにちわ。

そう言えば、今日は一年間見学してきたクラスの最後の日。
皆とても悲しそうで、もらい泣きをしそうになる。
でも、これからが皆大変なのです。
がんばってほしいなあと思いながら、
人事ではないと自分に言い聞かせる。
僕はさよならが嫌いなのでなんだかむっとしているように見えたかも。

さて、週末は風邪を引いたお陰で疲れ気味。
おまけに土曜日は学校と稽古で1日外に、日曜日は派遣の休日勤務。
なんだか少しも休んだ気がしない。

でも、日曜日には久しぶりにタップのクラスへ。
やっぱり、楽しい。これからはもっと行けるようにしよう。

ちょっと時間が足りなくなってきた。
もっとのんびりいろいろしたい。


2002年05月17日(金)

金曜日再び


またまた金曜日になってしまった。
昔は花金と呼ばれた金曜日も、[ちょっと古いか?]
土曜日に働くのでなんだか楽しくない。
今週は日曜日も働くとことになりそうだ。
そちらは派遣の仕事なのでまあ準備しなくても良い。

さて、昨日はVerizonのPrint[広告]のGo See[ようはオーディション]
に言ってきた。ハワイアンの格好をしていけと言われたので
買ったはいいけど、派手過ぎて着ていないシャツを着ていく。
現場に言ってみたら、結局、上半身裸で写真をパチリ。
贅肉につつまれた悩ましい胸を披露してきた。

広告代理店からのイメージ写真にはよく日焼けしたアジア系の男性が
上半身裸で腕を組んで凛々しくたっていた。
で、その下にあった説明には25-30の男性。
ハワイアン、アメリカン/アジアンだって。
おいおい、それじゃほとんど誰でもいいじゃないか。

昨夜は久しぶりに日本の総領事でケータリングの仕事。
横文字使うとかっこいいけど、単なるウェイターです。
総領事などである大人数のパーティーの時だけ、呼ばれて働く。
仕事はと言えば、カクテルウェイター。
そして、部屋の片付け等。でも時給がいいのでおいしいバイト。
なんだかこのところ真面目に働いています。
しかも、結構楽しんでいる自分がいたりして恐いね。
借金返済のため、身を粉にしているのです。
今晩はもっと台本を読み込む予定。[というよりはやらないとまずい]

おとつい、待っていた税金の払い戻し。
総額何と800ドル。これは嬉しい。

ああああああああああ映画が観たい。
禁断症状。







2002年05月15日(水)

本日は晴天なり


今日は朝6時に起きて撮影の集合場所へ。
7時に現場についた。
着いてみたら、普通のアパートの屋上で、
この後チャイナタウンとウォール街で撮影するとの事。
一人一人が15行ぐらいの台詞をそれぞれ違う場所で撮影をして
それを一本にまとめるらしい。

台詞は昨夜貰っていたがまだうろ覚え。
現場で再度、台本を貰ってひたすら覚える努力。
僕の前には2人の撮影があったので僕はウォール街での撮影。
撮影許可も何もなし、路上でいきなり撮影開始だ。

その前に、監督を相手に何度か台詞をよんでみる。
思った以上に緊張している自分。
こんなことなら昨夜死ぬ気で覚えておけばよかったと後悔する。
やっぱり先には立たないのだ。
監督若いイギリス人で丁寧に説明をしてくれ、
随分気長に付き合ったくれた。
そして、いよいよ本番。35mmで撮影しているのに台詞をかむ。
恥ずかしくてしょうがないけど、とにかく落ち着くように
自分に言い聞かせる。深呼吸。

何度か撮影したけど、最後の方でやっとリラックスしてきたと思ったら
撮影終了。実働時間は約1時間。
足は震えるし、台詞は飛ばすし、とんでもなかった。
もっとなれるべし。
発音もなってねえし。
最後に音響の人に君は役者なのって聞かれちまった。

結局、撮影をこれだけ。つまり、ギャラは1日500ドル。
悪くないけど、それに値する仕事をしなければね。
舞台と映像ではやっぱり随分違う。
何事もお勉強です。
もっと本番に強いと思っていたのになあ。

そんなわけで今日は既に結構疲れている。
暇なオフィスで時間を潰して、本でも読んでいよう。
京極夏彦、いよいよ佳境。










2002年05月14日(火)

お仕事決定


久しぶりに、ほんとに久しぶりに仕事が取れた。
と言っても、今まで片手で足りる程度の仕事しかしていないけど。
とにかく、まあ、詳細はまだわからないけど、
2日半の拘束で500ドル、もしくは1日500ドル。
後者であることを祈っている。

オーディションに送ってくれたそのマネージャーとはこれが
初仕事。しかし、エージェントに10、彼に15%も取られるらしい。
と言うことは僕の手元には400ドル。痛すぎる。
まあ、ないよりはましだ。
しかし、お陰で派遣とケイタリングの仕事がキャンセルだ。

マネージャーとエージェントには違いがある、らしい。
エージェントはキャスティングディレクターと仕事をし、
マネージャーはエージェントと仕事をする。
したがって、マネージャーと仕事をする場合は
それだけ余分にコミッションを取られるわけだ。
ただし、いいマネジャーであれば、エージェントよりも
面倒見がいいらしい。
このマネージャーさんは今のところなかなか良さそう。
誤解の内容に書いておくと、日本でいう付き人さん[マネージャー]
とも違います。彼は僕の専属ではない。

昨日のオーディションは何か一芸やってくれと言うもので
何も知らなかった僕はその場にあったボールでお手玉をした。
むなしい。
しかし、その後とてもかわいい、でも、ちょっと足りなさそうな
中国人の女の子と話をした。別に番号は貰わなかった。
臆病者。

昨夜は前日に筋取れをしたせいか、眠くて何もできなかった。
しかし、京極夏彦の魍魎の箱を読み始めてしまって、
危うく眠気を吹っ飛ばすところだった。
彼の本に僕は最近はまっている。

2002年05月13日(月)

映画について


通常、五月ぐらいからサマームービーの公開が始まる。
これらの映画はその多くがアクション物だったりする。
アカデミー賞ねらいの映画は大体秋ごろからの公開になる。
一応、映画の公開にもシーズンがあるわけです。

僕はこのサマームービーが結構好きだ。
下らない映画がほとんどだけど、極稀によく出来た作品がある。
例えば、2年前のマトリックス。
今年は結構目玉となる作品が揃っているようなので楽しみだ。

ただ、現在映画は一本10ドル。
日本円に換算すると以前程には日本との差がない。
以前は3ドル劇場なんていうのがあって、封切りから時間のたった
作品を上映していたけど、それもつぶれてしまったので
映画にいく回数がいよいよ減ってきた。

土曜日はガキどもを連れてメトロポリタンとセントラルパーク動物園へ
野外学習。結構楽しかったが疲れた。
そして、演劇学校の友人が彼氏と一緒に遊びに来た。
彼女は妊娠6ヶ月。おなかも随分と大きくなってちょっとびっくり。
デンマーク出身の彼女は母国で子供を産むために国に帰るらしい。
さすが北欧の国、福祉がとても充実している。

金曜日には知り合いの出ている芝居を見た。
その知り合いはなかなかいい味出していたけど、
作品自体はたいしたことがない。
割と名のある劇場だけれど、ここははずれが多い。
志が高くても、必ずしもいい作品とは限らない事のいい例だ。
多分、何か言いたいことは作品にあったとは思うけど、
[別に言いたい事なんかなくてもいいけど]
演出がそして戯曲が練りきれておらず、かなり自慰行為に近い。
役者が気分よく出来ていても、そこには観客が含まれていない。
お金を獲っている以上、その逆はあっても、これではちょっと?
もちろん、両方できれば言うことはないけど。

日曜日は去年から見学している演劇学校の生徒たちの卒業公演。
ただかと思ったらしっかり12ドルも取られた。
こちらはまあ、こんなもんかなといった感じ。

チケットについて。
オフオフでは12ドルから20ドル程度が相場のようである。
オフになると35ドルぐらいから50ドルぐらいまで。
ブロードウェイは現在、一番安くても60ドルぐらいはする。
これは正規の値段であって、もちろん割引もある。
NYで何本も観たい人は現地でVoiceと言う週刊新聞を買うか、
TIMEOUTなどの雑誌を買うのがお勧め。
英語で問題なければ、ウェブで検索すれば、いろいろ割り引き情報が
手に入る。
あと、9時15分ぐらいに劇場外をふらふらして
休憩でドアを開けている劇場に滑り込んで
後半だけをただで見ることもできる。
多だし、捕まらないように気を付けて。














2002年05月10日(金)

Spider Man


昨夜観た。

とても面白かった。
サム・ライミ監督はやっぱり楽しいね、観ていて。
なんていうか、やりすぎの一歩手前。
世界同時公開らしいので、この手の映画が好きな人にはお勧めです。

いよいよ夏のアクション映画シーズンが到来。
僕は毎年、懲りずに観に行ってはぶつぶつ文句を言っている。
今年の目玉はスターウォーズ、MIB II。
多分、両方観に行くと思う。

昨日のCNNはほとんどエキストラのような仕事。
前日に道でマネージャーに声をかけられたという日本人がいた。
旅行会社に勤める彼は興味があって思わず来てしまったらしい。
なかなかいいんじゃないでしょうか。

今日は歴史チャンネルのコマーシャルだか何か。


2002年05月09日(木)

憧れのNY


昨日は朝から会社と派遣の仕事。
派遣先では珍しく会話が弾む。
そのうちの1人が日本での仕事の話をしてくれた。
彼女はNYに来るお金を貯める為に、約一年間昼間はOL
夜はお水、週末はホテルの配膳をしていたとの事。
NYに来ることになったのはある事がきっかけだったとの事だけど、
興味津々だ。
何がそれほどまでに人を惹きつけるのか?
僕は割とのほほんとしながら、NYまで来たので
ちょっと憧れてしまう。

そこまで強く自分の意志で猛烈に何かを追い求めたことって
自分にあるのだろうか?いつも逃げ道を作っていなかったか?
何処かで安全ネットを張っていなかったか?

答えはYESで何をするべきかも分かっている。
我武者羅。こんな漢字を書くんだ。

夜は部屋を片付けながらNBAのプレイオフを少し観た。
そして、リーディングの台本を再読。
だんだんわくわくしてきた。
悲しいお話である。

今日はCNNのオーディション。
しかし、これを書き始めて随分経つけど、未だに1個も
CMが取れていない。いつの日かそう云った日が来ることを。



2002年05月08日(水)

やってられねぇ。


最近、この日記が時々抜けているのは、派遣の仕事をはじめたから。
これを書いている会社には以前ほど来ていない。
派遣ではメールの翻訳をしている。半導体の会社なので、専門用語が
飛び交っている。今の仕事よりも実際にちゃんと働いているんで
時間が経つのが早い。11月ぐらいまではしっかり働き、
少しでも余分にお金を蓄えておかねば。

さて、月曜日は劇団の次回作に向けてのミーティング。
どうやら次回作に参加することにした男優は僕1人らしい。
女性陣は前回と一緒。人間いろいろあるから何とも言えないが
やっぱり、ずっと一緒にいた人が抜けていくのは寂しい。
でも、また、いい役がもらえるかなと思う意地汚い自分がいるのも
本当である。

このミーティングでは今まで言いたくいえなかったことを
なるべくダイレクトに主催者たちに伝えた。
分かってくれたかどうかは別にして少し気分が晴れる。
やっぱり、話さないと相手にはわかってもらえない。
未だに言わなくても分かると思っている自分がいるけど、
改めて意思表示ははっきりするようにと自分に言い聞かせる。

昨日はESPNのコマーシャルのオーディション。
日本人と中国人を探しているらしい。
全部で20人程度の俳優がオーディションにやってきた。
そして、全員が一列に並ばされて、監督が1人ずつに20秒ぐらい
何か話してくれと言って一気に全員と話した。

そのあと、それぞれに番号を告げながら、その監督はその場で
ノートにYES/NOを書き込んで4人を選んだ。
そして、そのうちの3人に中国語で何かを話させて一人に絞った。
この間約7,8分。僕たちはただそこにボーっと立っていた。
今までで最速のキャスティング。

ちなみに日本人で選ばれたのは知っている人だった。
ただ単にルックスによるものだとは分かっていても
やっぱりうらやましい。

引越しの片づけがほぼ終了。
とはいえ、ただ単に物を指定の場所に投げ込んだだけなので
これからが大変そう。










2002年05月07日(火)

Blue Monday


やっと一週間が終って、新たな週に突入。
先週は僕には珍しくすごく忙しかった。
とにかく、朝早くから夜遅くまでうちに戻れない状態。
疲れる。

でも、何か新しいことが始まっていく予感がある分、
救われている。

金曜日にラストサムライのオーディション。
と言っても、実際にはマネジャーがビデオを撮影して
ロスのキャスティングダイレクターに送る事になっている。
結局、一番最初に連絡のあったマネージャから送ってもらう事に。

撮影はTimeSqureのそばにある小さな劇場で行われた。
僕のほかにも約8人ぐらいの人たちがいた。
そのうち半分ぐらいは知り合い。
NYの日本人俳優サークルは割と小さいのです。
とにかく、もらった台本を何度か読んでビデオ撮り。
僕以外はほぼ全員着物を持って来ていて、
僕は自分自身にあきれてしまった。
だって、そんなこと考えなかったもんな。

この映画はいつ製作されるかよく知らないけど、
取れれば日本に行くことになる。

随分前にオーディションをした軍人役について
一応候補に残っているとの連絡があった。
でも、候補ってきっと10人ぐらいいるんじゃないか、
と思うわず疑り深くなってしまう。
あまり興奮せず、期待もせずに返事を待とう。

いずれにせよ、また、コールバックがあるはずだ。

土曜日は6月のリーディングの顔合わせ兼初稽古。
なかなか良い雰囲気だったのでこれから楽しみだ。
相手役の女性もすごくかわいい子だった。
とても上手だし。

上手い役者さんはたとえそれが最初の稽古でも、その場の空気を
上手く吸い取ってそこに存在することが出来る。
つまり存在感がある、プレゼンスがある。
僕は、最近芝居が臭くなってきているので
臭い抜きをかねて、今回は演技をしないことを心がけるつもり。
極力、自分が感じている範囲で台詞を喋る。
あまり頭で考えずに、流れを大切にしたい。

日曜日は朝8時から夜12時まで短編映画。
でも、何とか予定は全て終了してこれでおしまい。
英語では“It's a wrap"とか何とかいいます。
つまり、全てつつまれて終了した、ってかんじかな。

この映画でも僕は日本語を喋っているので
監督から演技に関する駄目はほとんど出なかった。
やっぱりちょっとくさかったかな。
映画はちょっとした仕草がすごく大きく感じたりする。
何事も学習です。

NYはなんだかまだ、肌寒い日が続いていた。
少しずつ暖かくなってきている。
今が一番過ごしやすいと思う。

今日から劇団の次回作の準備稽古が始まる。
まだ公演日程も知らないのに。

















2002年05月03日(金)

日は暮れていく


昨日は部屋の片付け、派遣の仕事で一日が終る。
今日も派遣だ。

昼にはラストサムライのオーディション用のビデオ撮影。

この週末で短編映画のほうは終了。
舞台のリーディングの稽古が始まる。

なんだか慌しい一週間だった。


2002年05月02日(木)

待つのが仕事


2日間のエキストラ。
総勢220人程度のエキストラを雇っていた。
このうち、SAG(俳優の組合)に加入しているのは60人ぐらい。
あとは全部ノンユニオン。
1日目は5時から7時、2日目は6時から9時まで拘束されて
それぞれ1日75ドル。お金の為には出来ないね。
SAGの人々にはOTも支払われる。
従って、彼らは200−300ドルぐらいを稼いでいる。
なんとしても組合に入るべし。

待合室の広さから、食事の質、食事の順番、全てSAGが優先される。
なんだか自分が下等な家畜になったような気分になる。
多分、最終的な映画には顔も写っていないだろう。

でも、一応、ロバート・デニーロを1日中見ていたし、
初日は30センチぐらいのところにずっと立っていた。
まあ、それがちょっと嬉しかったぐらいか。
でも、あの人ももう60歳。やっぱり、年をとっていた。

あとはいろいろな人たちとはなすことが出来たことと、
いろいろな人たちを見ることが出来たことが楽しかった。
世の中にはいろいろな人がいます。
そして、大抵の集団はある意味で社会全体のミニチュアみたいだ。
良い奴も悪い奴もずるい奴も危ない奴もいる。

また、これについては後日。








      

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