甘い煙
頭出し|巻戻し|早送り
男友達と遊んだ。 高校時代の、気楽な友達。
相変わらずゆるゆるなような独特のペースで、でも細心の注意を払っているようでもあって、 正直で、でも不思議とちゃんと一本芯が通っているかんじ。 映画好きに磨きがかかっていた。 相変わらず、彼のジャケットのセンスが好きだ。 高校の時よりも、かっこよくなったよな。 まっとうなことを言える人。けれど時々視点や思考の角度が違っておもしろい。 優しい人だな。 けっこういろいろ抱えている。 痛みも知っているからかな、誠実さやほどよい深みも、時々感じられる。
あ。 こういう人が、彼氏だったらいいんじゃないか? と、今思ったけれど、彼に対してそういう気が起こらないのは何故だろう。 今までも、恋愛に発展させたい熱さになったことはなかったな。 どうしてかな。
惹かれることって、不思議。 恋愛って、やっぱり理性じゃなくて、本能でしているものなんだな。
2006年10月22日(日) |
霧の中。光はどこにあるだろう。 |
やさぐれられるほど 覇気や気力がない時は、どうしたらいいんだろう。
彼と 話をしたいけれど、したい話が言葉にできない時は どうしたらいいんだろう。
感情が、言葉にできない。 とりあえずすぐそこに、尋ねたい疑問はある。 けれどそれだけじゃなくて、もっと深いところまで話したいの。
私は、言葉を大切にしすぎだろうか。 いくら言葉を選んでも、自分の気持ちに近い言葉をたくさんの中から選んで話しても 相手に伝わらなかったり、別の意味や意図と捉えられたり そんなことはザラにあるだろう。 ある方が普通。
近いけれど違う言葉がたくさんあって、見つけたい言葉はなかなか見つからなくて もどかしくてもやもやする。
彼とつきあって、いろんな人に助けてもらうことを知った。 苦しくて痛くて抱えきれなくて、彼と一緒にいられなくて、一人でもいられなくて、助けを求めること。
この恋愛。
仕事先の男の子にうっかり彼の名前を教えてしまって、時々からかわれる。普通に照れる。 からかわれて嬉しいという自覚はないのだけれど、
「すげー嬉しそうですね。いい笑顔だ」 「彼氏のこと本当に好きなんですね」
って笑われた。 そうか。私は彼氏のことを本当に好きなのか。
距離って、少し頑張れば逢えるくらいなら、私にはある意味全く悪い障害じゃないなと思う。 いちばん重要なのは、距離そのものじゃなくて、逢いたい気持ちがあるかどうか。相手を想う気持ちがあるかどうか。 そこだろう。
近距離だって遠距離だって、他に好きな人ができる時はできるし、心が離れる時は離れる。 もっと一緒に居られたら、そんなことは起こらなかっただろうに、と悔やまれても、正直そうでもないと思う、こともある。 だって近距離でずっと一緒だと、たまに息苦しくなる。だから時々別行動をしようとすると、相手に不安を与えることになる。 想われているからこそのわがままな衝動なんだろうけれど、近くに居るよりも離れたいと思うことが、いままで相手よりも私の方が多くて。 確実に受け止めてくれる場所があるとわかっているからこその、衝動。
だから、つきあうにあたって、遠距離の時期があったからこそ、続いたのではないかと、思ったこともある。 わかんないけどさ。 気持ちの熱さを長続きさせて余計な摩擦を少なくする、潤滑油。 でも確実にそう感じたこともあった。
・・・つづく。かも。
|