るしふぇるの日記風味
日記だかなんだかわからんけど(ぉ

2003年02月25日(火) 新・王宮日誌(5)

「たまには一緒に行くか?」

『はい・・・旦那様・・・』


特に何もない、普通の朝。

最近王宮が怪物に襲われて壊されたのが嘘のような穏やかな日。



「疏埜馥、結局ああいう事になったわけだが・・・・」

『うん・・・。でも、なんで旦那様は全部知ってたのに止めなかったの?』

「ああ・・・、まぁ、なんでも傷つかないで済むってもんでもないって事だな」

『良く・・・わからないけど・・・』

「まぁ、わからないままで居られれば本当は良かったのかも知れないな・・・」

『そう?』

「結局、誰も死ななかったんだし。『死ぬ』ってわかってれば、わしも止めただろう」

『・・・・・』

「ただ・・・」

『ただ?』

「溜まったもんは、吐き出させなければならない。それだけだ・・・」

『それは私もわかる・・・。』

ルナと完全に同化した疏埜馥は、少し前の不安定だった状態を思い浮かべて居るんだろう。


程なくして王宮にたどり着く。

ぽっかり穴の空いた城壁。


「さて・・・・ルナに」

『うん・・・』


疏埜馥はルナになった。

『ルシフェル・・・いくよ・・・』

「ああ・・・頼むよ」


ルナがわしの手を握り、わしは反対の手から魔力を発した。

ぶっ壊された城壁を修復するためだ。


壊れた城壁の修復には、ルナが居なければ、回復に三日ぐらい消えそうなエネルギーが要るだろう。


それでも、少しカラダが薄くはなった。


「ルナ・・・ありがとう」

『ルシフェ・・・あ、旦那様・・・大丈夫?』

ルナも魔力を使い果たし、疏埜馥に戻った。


「疏埜馥・・・部屋の片づけをしに行こうか?」

『うん・・・行きましょう・・・・』


今日は天気がいい。

片づけにはいい日だな・・・・。


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