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2003年12月21日(日) 不在の哀しみ。

●帰ってきた。
 帰ってきたら、ゆっくりパリのことでも書こうと思っていたが、恋人とまた離れてしまった寂しさ哀しさで、何も手につかず、呆然として過ごしている。

●わたしは一人が好きだ。一人でいるから寂しいのではない。
 いるべき人の不在が寂しい、哀しい。
 もちろん、その人が存在しなかったら、もっと寂しいのだが、今は、ついさっきまで自分のからだに感じていた温もりが失せて、とまどいを隠せない。
 突然、ほろほろと泣いてしまう。別れるときにいったんは止めた涙が、今も、思い出したようにはらはらとこぼれてくる。

 だからと言って、行かなきゃよかったなんて、そんなことは思わない。ただ、今は哀しくて、どうしようもない。
 
 しばらくしたら、その不在に耐えて、また一人で暮らし、一人で闘っていかなければいけないことは分かっている。今は、どうしようもなく、不在の哀しみと同居する。



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