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●深夜作業が続き、ホテルに三泊。昨日はようやくタクシーで家に帰ったが、倒れるように就寝。 過酷な仕事の後に待つ蜜の時間を愛する自分がそこにいる。
仕事を、食い扶持を得るためのいわゆる仕事と思わず、愛しているし。 仕事をするからには、自分が如何に大人として社会に関わっていけるか真剣になる。 失敗とか反省とかの繰り返しではあっても、自分がそこに関わる意味がある限り、やっていける。
今日も、素晴らしい成果があがって感動する反面、どうにも歯がゆいことがあって声を荒らげてみたり。でも、やっぱり、蜜のような感動の方が、わたしを前へ前へと、どんどん突き動かしてくれる。
●今日も、もう息絶え絶え絶え。明日のために早く眠ろうと思っていたら、仕事でパリからイタリアに移動した恋人から電話がかかってきた。 お互いのこのところの忙しさで音信不通になっていたから、嬉しくて泣きそうになる。辛いことがあっても嬉しいことがあっても、わたしが一番に報告したい友人であるからだ。一気にこのところの仕事の美しさと、嘆かわしさをまくしたてる。 年末には会いに行こうと思っていたのに、どうにもこうにも、スケジュールがどんどん詰まってくる。このチャンスを逃したら、来年の秋まで休みなく仕事が埋まっているというのに……。 たとえ在パリ1日になったとしても、行こう。4日くらいなら行方不明になってもいいんじゃない? これだけ頑張ってるんだもん。たまには一人の女に戻って、やっぱり蜜の時間を味わいたい。
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