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2012年07月18日(水) 節電ってそんなにいいのか?
節電ってそんなにいいのか?

昨日の朝刊1面の隅には経済産業省の「節電のお願い。」の広告が。 スーパーの折り込みチラシの文句は「食生活で節電対策」。 直接の原因は政府の愚策による原発停止なのだけど、 何かおかしくないか? 電力が自給できれば、無駄使いはしないけど好きなだけ電力を使えるではないか。

一人一日当り消費する電力はおよそ3 kWh、つまり10.8 MJ。 一人一日当り消費する食物がおよそ8.4 MJだからその3割増しくらいだ。 一人一年当りの消費電力は365 x 10.8 = 3942 MJ。 米等の穀物がキロ当り15 MJだから穀物換算で262.8 kg。 米はヘクタール当り6トン、平米当り0.6 kg収穫できるので、 作物を電気エネルギーに変換できさえすれば、 262.8÷0.6 = 438平米の農地で一人一年分の電力はまかなえることになる。

一方普及はこれからだけど、 電気自動車(日産リーフ)のバッテリーは24 kWhだから4人家族3日分の電力が溜められる。 それなら適当な作物--例えば食用には向いていない芋--をアルコールに変えたり十分乾かして燃やして火力発電したりして電気を大容量のバッテリーにこまめに充電しておけば、電力の自給が可能だ。

エネルギー用(発電用)の作物を作る農地と醗酵装置(プラント?)か作物を干す敷地と小さな発電所と大容量のバッテリーを組み合わせて自家発電システムが作れたら、 例えば田舎の別荘地やホテルやカフェレストランで需要があるのでは?

こんな決して夢物語ではない実現可能なアイデアを思いついてから改めて節電キャンペーンを振り返ると、 節電は日本の産業や経済を、理由は不明だが弱める運動に見えてならないのだ。


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