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2012年07月15日(日) 近頃の経営者はどうして視野が狭いのか
近頃の経営者はどうして視野が狭いのか

ある証券会社が先月末から証券税制の軽減税率延長を求めるためネットで署名を募っている。 標語は「日本経済はあなたの署名で動きだす」だそうで、 社長のブログによると軽減税率の延長で株価を上げ、 それが日本経済を救って経済、株価とも「前進」するという。

一方同じブログで彼が消費税増税に賛成しているのに驚いた。 何と、消費税を上げると税収が増え、デフレが後退すると書いている。 いえデフレ下で増税すると税収は減るし景気はさらに落ち込みます。

呆れたものである。 この社長は彼自身の会社を設立する前外資系証券会社で数十億円稼いだそうだが、 そのような有能な人物がこのようなトンチンカンな発言をするのに失望した。 日本経済をさらに失速させる消費税増税に反対の署名を募るのが先だろう。

この社長に限らず、最近の成功した大企業の社長や経営者は国全体のことを考えない人ばかりに見える。 自分の会社だけ、自分の業界だけ儲かればそれで良いのだろうか? 彼らは既に充分成功していてこのデフレの国で生活に不安を全く覚えないラッキーな身分になったのだから、 次は国全体のビジネスチャンスや富を増やして国民全体を豊かにする傍ら、 自分達もその増えたものの恩恵に預かって酬われる発想が出て来ないのか?


ハッピーパイパー
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