ウェブ日記
学研の「学習」から学んだこと子供の教育に熱心だった母のおかげで学研の学習雑誌は「学習」と「科学」両方を毎月読めた。 私は理科に興味があったので後者をよく読んではいたが、 今振り返ると今の私により深い影響を与えたのは「学習」の方である。 シュリーマンのトロイ遺跡発掘の特集記事では「伝説を馬鹿にしてはいけない」の文句があまりに印象的だったので、 記事を読んだ後今まで伝説を馬鹿にしたことが無い。 附録の日本史の小冊子にも興味深い記述があった。 白村江の戦いに敗れるまで日本は朝鮮に何度も出兵していた。 その一方日本の造船技術は12世紀--11か13世紀だったかも--まで貧弱だったので遠洋航海ができなかったと書かれていたので驚いた。 これが元で古代九州には大和朝廷とは別の国があったと私は確信している。 他に印象に残っているのは裏表紙に毎月載っていた電力会社(の連合会、たぶん)の広告の文句で、 それは「電気はためられない」。 だから、今流行りの太陽光発電で余剰電力は電力会社に売れると言われても、 電力の安定供給が妨げられるからかえって迷惑なのでは、とつい思ってしまう。 ちなみにマスコットキャラクターは青い服を着た「ピカール君」だった。 あと、夏休みの別冊に今読み直したい読み物特集があったのだが、 残念ながら当時の私は国語や読書に興味が無かった--それが原因で某有名中学の入試に落ちた--。 それでも「龍馬の姉」という伝記物やインダス文明--モヘンジョダロ--に関するドキュメンタリーを興味深く読んだ。 こうして振り返ると子供の学習雑誌は読者のその後の人生に大きな影響を与えるものであることを再確認せずにはいられない。 |