ウェブ日記
ブリキとトタンはどちらが傷まないか雨上がり--昨日深夜雷雨で雨漏りと落雷による電器製品の被害のおそれのためあまり寝られず--家の隣の物置の屋根を見て、 ふとブリキとトタンの話を思い出した。 それはブリキとトタンのどちらが傷まないかというものだ。 ブリキは錫をメッキした鉄板で、トタンは亜鉛をメッキした鉄板である。 普段は錫が亜鉛より化学的に安定、例えば酸に強いとかなのでブリキの方が傷みにくい。 ところが鉄板に傷が付くとトタンの方が逆に傷みにくいのだ。 ブリキやトタンに傷が付いて鉄が剥き出しになってそこに(雨)水が溜まると、 2種類の金属が水に浸かって「自然」の電池ができる。 トタンの場合亜鉛が鉄より不安定なので亜鉛が溶ける (溶けた亜鉛から(亜鉛)イオンと電子が生まれ、電子が鉄に流れるのでちょっとした電池になる)。 ブリキの場合錫が鉄より安定なので鉄が溶ける (溶けた鉄から(鉄)イオンと電子が生まれ、電子が錫に流れるので…)。 小学生になって理科に興味を持った私は高学年のとき高校生向けの化学の本を読んでこのことを知った (化学の教師だった両親の知人から本は頂いた)。 トタンとブリキの問題は場合によって答が変わるのが印象的で、ますます化学が好きになった。 ちなみに金属の化学的な安定さはイオン化傾向と言って、 その覚え方は何通りかあるのだが、 私が覚えているのは先ほどの本に載っていたもので次の通り。 主に金属名の頭文字を並べたもので受験生への戒めの文句だそうだ。 左へ行くほど不安定。 水素は気体だけど金属との反応によく登場するので入っている。 金借るな、間借りあてにすな、水餡食い過ぎ銀ブラ禁 ちなみに「水餡」は「すいあん」なのか「みずあん」なのか未だ分からないでいる。 ネットで調べたら「水あんみつ」という鎌倉の和菓子を発見。 |