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2008年12月08日(月) 続・私家版旧暦にトライ
続・私家版旧暦にトライ

試作暦2号の、1号との作り方の違いは以下の通り。

  1. 冬至を含む日は年最後から2番目の月16日 --満月を過ぎて最初の日--から翌月15日 --次に満月になる日--とする。 この考えは、太陰暦での月の始めを新月にするか、 満月にするかという考えから来ている。
    試作暦日時新暦での新月の日時備考
    2番目に最終の月1日2008/11/28 01:55冬至: 2008/12/21 21:04
    最終月1日2008/12/27 21:22
    1日2009/01/26 16:55
    1日2009/02/25 10:35
    1日2009/03/27 01:06
    1日2009/04/25 12:23
    1日2009/05/24 21:11
    1日2009/06/23 04:35
    1日2009/07/22 11:35
    1日2009/08/20 19:02
    1日2009/09/19 03:44
    1日2009/10/18 14:33
    1日2009/11/17 04:14
    最終月1日2009/12/16 21:02冬至: 2009/12/22 02:47
    1日2010/01/15 16:11
    新暦で2009年1月26日から2010年1月14日までの試作暦2号での1年は12ヶ月を含む。 最初の月から順に1から12までの月の番号を付ける。 もし試作暦2号での他の年が13ヶ月を含んだら、 余りの月を6月の次に挿入--閏6月--とする。
    試作暦日時新暦での新月の日時備考
    11月1日2008/11/28 01:55冬至: 2008/12/21 21:04
    12月1日2008/12/27 21:22
    1月1日2009/01/26 16:55
    2月1日2009/02/25 10:35
    3月1日2009/03/27 01:06
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    6月1日2009/06/23 04:35
    7月1日2009/07/22 11:35
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    9月1日2009/09/19 03:44
    10月1日2009/10/18 14:33
    11月1日2009/11/17 04:14
    12月1日2009/12/16 21:02冬至: 2009/12/22 02:47
    1月1日2010/01/15 16:11
  2. 最後に新暦2009年の日を最も多く含む試作暦での年を2009年とすれば、試作暦が完成する。
    試作暦日時新暦での新月の日時備考
    2008年11月1日2008/11/28 01:55冬至: 2008/12/21 21:04
    2008年12月1日2008/12/27 21:22
    2009年1月1日2009/01/26 16:55
    2009年2月1日2009/02/25 10:35
    2009年3月1日2009/03/27 01:06
    2009年4月1日2009/04/25 12:23
    2009年5月1日2009/05/24 21:11
    2009年6月1日2009/06/23 04:35
    2009年7月1日2009/07/22 11:35
    2009年8月1日2009/08/20 19:02
    2009年9月1日2009/09/19 03:44
    2009年10月1日2009/10/18 14:33
    2009年11月1日2009/11/17 04:14
    2009年12月1日2009/12/16 21:02冬至: 2009/12/22 02:47
    2010年1月1日2010/01/15 16:11

ちなみに出来た試作暦を旧暦と比べると、 旧暦2009年元日は新暦2009年1月26日となり、 旧暦2009年には閏5月が入り、 旧暦2010年元日は新暦2010年2月14日となるので、 試作暦2号の2009年と旧暦2009年は最大1と月ずれる。

この試作暦2号の個人的に好きなところと困ったところを挙げると以下の通り。

  • 元日が、冬至を過ぎてから最初か2番目の新月の日となるので、 昼が長くなり始めるめでたい月として 正月が祝える。 元日が新暦で1月5日くらいから2月5日くらいまでになる。 冬至を過ぎて1ヶ月ほど経っても、 昼は実際はほとんど長くならないことを思い出せば、 これはほとんど問題になるまい。
  • 閏月--おまけの月--が年の半ばにしか来ないので月の順序が2通りしかないのは便利。
  • 閏月を二分することで、いつの年も前半と後半に分けやすい。
  • クリスマスが11月19日辺りから12月19日辺りに来る。 年を越えないので大きな問題にはなるまい。
  • 夏至が新暦5月24日辺りから6月24日辺りに来るうえ、 閏6月が入ることがあるため、 七夕の7月7日が新暦7月12日辺りから、 8月23日辺りまでに遅れるため、 梅雨を避けやすくてありがたい。
  • イースターが2月後半または3月後半に来るため、 レントの始まり--イースターの40日前--が1月5日辺りまで来る年がある。 でも旧暦で新年を祝い、クリスチャンもかなりいるシンガポールで 困ったことは聞かないので、許容範囲と言える。

と、太陽太陰暦を2つほど試作した感想は、 年と月を決める方法で人々の合意さえ得られれば、 私家版は別にして、 この暦は結構使えるのではないかと言うことだ。 それでも、新暦と比べると不利な点が2つは残ると思う。

  1. 新暦を含む太陽暦は、1日の長さ--大体地球の自転周期--と 1年の長さ--大体地球の公転周期--が分かれば作れる。 これに対し、太陽太陰暦は、上2つの他に 1と月の長さ--月の満ち欠けの周期--が分からないと作成できない。
  2. 新暦は2月以外の月が含む日の数が固定されているし、 閏日は2月にしか入らないし、 閏日のある年が簡単な規則で分かるのに対し、 太陽太陰暦では、30日の月と29日の月が整然と並ばないし、 閏月はどの月の後にも来るし、 閏月がどの年のどの月の後に来るかすぐには分からない。 つまり新暦では月や日の続き方が頭の中で簡単に分かるのに対し、 太陽太陰暦ではそれらは計算しないとすぐには分からない。

それでも、暦の月の意味が太陽暦の月よりずっとあって、 身近な天体である月に親しい暦は好きである。


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