| 2016年03月29日(火) |
白谷雲水峡から縄文杉まで |
4時20分起床。ホテルのフロントで昨日頼んでおいた朝ご飯と昼ご飯の弁当を受け取って、待っていると5時10分、1泊2日の旅をガイドしてくれる飛高さん登場。 細身の若者、声がなんか、どこかで聞いたことがあるような・・・(後々に判明、お隣の蒼太くんパパの声質と同じ 笑) 真っ暗な中を車に乗り出発。 別ツアーの女性を拾います、と。 これも後々わかったことだが、同じコースなのだが別ツアーといってもその人たちが女子大生で若いので我らと同じではペースがちがいすぎるということなんだな、と。彼女たちには、女性ガイド(しかし荷物はすごい)、がついている。飛高さん曰く「あの中には一升ビンが2本くらい入っているんですよ、お酒が好きですから」とりあえず前になり後ろになり歩いているときに質問したら「きょうは入っていませんよ、仲間と遊びに山入りするときだけですよう」だって。ホントらしい。 さて、白谷雲水峡の入り口、白谷広場着。 寒い。 外は寒いし、車で朝食とりますか。と飛高さん。 だれも返事しないので、私が「はい」 で食べてトイレに行く家に空が白んできて、確かに予報通りに今日は晴れのようだ。 天空には、まだ月が残っているが、雨雲は見えない。 昨日乗ったタクシーの運転手さん曰く「きょう雨やったから、白谷の苔がきれいだ、お天気もいいし、ラッキーだねえ」 まあ、そうなりそう。 もしかしてヘッドランプので歩くのか、と思ったがそうでなくてやれやれ。 私たち3人の前に、赤いコートの女性が軽装で登山届けを出して、一人でとっとと山に入っていったがあっという間に見えなくなった。 ゆっくり歩く。 渓谷の上、橋や道はきれい。 川には大きな石がごろごろ。そこを滑るように澄み切った水が流れる。 「このあたりは団体バスの方々も来るんで、道は整備されているんですよ」 やがて、「さて、ここで整備道とお別れです、登りますよ」と飛高さん。 その道はかつての生活道であったというが、石や根っこがそれなりにあって確かに山道。 それでも、気持ちよくもののけの森入り口の白谷小屋まで歩く。 トレイもあるので小休止。 本当にきれい。 苔がつく岩、木、垂れ下がる枝やツルにまで苔がついて緑色がしたたるような。それと、よく観察すると苔の一つ一つはキリツしているというかすっくり立って生きているのだわ。 苔の森の向こうにデイダラボッチが歩いていそう・・そして木霊サンたちが出てきて、クキクキと首をかしげそう・・・
さて このあたりからで大きな杉が出てくる。 しかし、1000年に満たないモノは「小杉」であるらしい。屋久島では。 大きな杉が枯れて、そこにまた別の杉が生えてというデカイ木があったが、2代杉というらしい。もっと上には、3代杉もあるとか。 屋久島の森はやり放題、好き放題ですね・・・ 私が思わず感想を漏らすと飛高さんは笑って 「そうかもしれませんね。」
道は更に上りとなり、辻峠着 荷物を置いて太鼓岩へ。 一枚岩が谷に向かってつきだしているところで、もののけ姫でサンたちが乗っている岩のモデル、下に岩屋がある設定なのだが「岩屋は、ここにはありませんが別の場所にはあります、だからそことここを合体させてあのシーンは作った感じですかね」と飛高さん。 彼はもののけ姫にはくわしい。 太鼓岩は、高所恐怖症の私には厳しい感じだったが、しかし無事にのってへっぴり腰で眺めを楽しんだ。 もしかすると、この岩からの眺めが山桜でピンク色に染まるかもと、時期的に期待していたのだが「このところ寒いので桜は遅れています」とのこと。 残念。 しかし、宮之浦岳や天柱石などは向かいの山筋によく見えた。
さて今度は下りだ。 せっかく登った太鼓岩1050メートルだが、また700メートルくらいまで下る。楠川別れ、かの有名なトロッコ道との出会い地点だ。 下る道筋の苔がきれいだ。 さて11時少し前合流。 少しいったトロッコ道筋のバイオトイレがあるところで、お昼ご飯と休憩。 飛高さんがあったかい味噌汁を作ってくださり、うまし。 あたたかいモノを入れるとホントにほっとする。
また延々と歩いて、いよいよ大株歩道。 途中で3代杉なる大杉を見た。 大株歩道は、トロッコ道終点。 立派なトイレや休憩場所がある。 ここで、行動食を食べていよいよだ。 トイレに行く途中に道を見たら、かなり幅の広い木道階段の道。それも急。ぎゃ!入り口からこれか!! トイレから戻って飛高さんに「入り口からあれ、ですか、いやだな、あれをまた返ってくるんでしょ、上りは何とかなっても帰りは怖いわ、高所恐怖系の人間としては」 「見ちゃいましたか、でもあれは3分、3分ですから、ゆっくりで大丈夫ですよ」
1時出発。 怖かったす。 靴を本格的登山靴、ヒマラヤに行ったときに買った皮の固くてしっかりしたモノを履いて歩いていたのだが、それが重たいのと疲れが来ているのもあってもうかなりよれよれ。 何しろ、石、木道、木の根っこ、何でもありの急坂。 途中木の根っこにつまずいて1回見事に転倒。周囲の人に助けてもらいました。 何とかウイルソン株到着。 ここは、でっかい木の切り株で、小学生が100人は入れるとか言うやつ。それと木の切り株の空洞を見上げるとハート型に見えるので有名なところだ。 切り株のかな、確かに広い。 水が流れている。 そしてハート型に見えるところは場所があって飛高さんに教えていただいて、なるほど。 さてここからが帰りたいほど大変な道となりますが・・まだ知らぬが仏の私。 ホントに、見上げるほどの木道はしごがいくつも続くのだ。ヒサコさんに飛高さんの後ろを歩いてついて行ってもらって、高いところの苦手な私は、ゆっくるゆっくりと。更に疲れ切っている感じ、元々体重が増えてから上りが苦手になったのだが・・・ 飛高さん曰く「このあたりが縄文杉への核心部分、いちばんハードなところです、何とか超えましょう」 はい・・・の声は何とか出るが、体がついて行かぬ。 飛高さんが小休止をたくさんいれてくれながら、だましだましで歩き続けて・・何とか核心部分突破。 しかしねえ・・・私的には核心部分は縄文杉、高塚小屋まで続きましただ。 周辺の木は、見違えるような大木、更に下界では細っこいヒメシャラが大木。 すごい森だと改めて、しかしホントに帰りたくなった道でもあるわ・・多分飛高さんの道案内がなければ挫折して戻っていたと思われる、はい。 登ったり降りたり沢をいくつ越えたか・・とにかく「あと少しいったら水場だし休みましょう」「10分で広いところに出て行きますから休みましょう」この飛高さんの人参言葉で歩けたようなもんだわ。 途中、大王杉(縄文杉が見つかるまでいちばん大きいとされていた)夫婦杉通過。この夫婦杉あたりからやっと世界遺産エリアなんだと知って驚いた。 とにかく人参言葉に誘われて縄文杉着。 5時少し前。 飛高さんは4時頃にはといっていたのだが・・はい、私のせいで大幅に遅れましたが、とにかくつきました。 オオ、これか。 でかっい陽気な縄文杉サン。 そんな印象。 杉は、陰木と思っていたのだが、この木に関してはちがった。 明るい木。陽の木があふれている。 人気があるわけだ。 やっぱりもう木としては神域に入っているのかな。 出会えたな・・・イヤーーーしんどかったわ。
しかし道はあと10分(私として箱の道が1時間にも感じられたが)高塚小屋着。 つきました、今夜の宿泊地。 飛高さんが張ってくれたテントに寝る用意をして、その中で着替えて、その間にこれまた飛高さんがご飯を作ってくれて、トビウオの鍋、その後キムチ鍋。をこにマロニーを入れてチュルチュル。 あと、キュウリの漬け物。 ヒサコさんが弁当の入れ物を出して山の所においていたら何と屋久鹿が至近距離まで。 どうやら、弁当の残り香でやってきたらしい。 白谷でも1頭見掛けたのだが、こんなに近くではなかった。 徐々に山は暗くなる。 凄いトイレなんだが、寝る前に一応行くが・・まあ星がすごいこと。 でかい。 たくさん。 思わず、木道で見とれていると、やはり暗闇の中で 見とれている女性が。 オリオン座ですね、声をかけると「ビューテフル」と。 あらま、日本の方ではなかったようだ。 聞くと香港から。 彼女のパートナーもいつの間にか来たので「屋久島は有名ではないのになぜ来たのか、たいていの中国の方は北海道に行くけど」 「北海道はもう何度も言った。美しかった」 「何度、日本に来ているのか」 「お答えは、何回も何回も、日本は大好き、であった。 そうですか・・なんかうれしい。どうか良い旅をといって、暗闇の中で別れた。 テントのそばに帰って、酒盛りをしている飛高さんと女性ガイドの方にそのことを話すと「なんか、香港で屋久島のテレビ番組があったようで今年は香港の人が多い」とか。
足は痛いし、夜は寒くてなかなか眠れず。またまた深い眠りなしで朝が来そうな夜更けの思い。ヒサコさんも眠れぬらしく動いている・・・
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