世界お遍路 千夜一夜旅日記

2006年09月26日(火) 吉田玉男さん逝去

玉男さんが亡くなった。
文楽人形遣い。人間国宝。
昔、歌舞伎・文楽、現代芝居、クラシックコンサート・・・等々にはまっていたことがある。
一つ、選べといわれれば、文楽だ。
チョーがつくほど好きだった、というか今もだけど。
吉田玉男さん、立役人形遣い。(男人形)
例えば、曽根崎心中でお初を吉田簑助さんが遣い徳兵衛を玉男さんを遣ったら、絶対に見に行っていた。
更にキリバ語りを越路太夫さん(故人)、太棹三味線が燕三さん(故人)だったりしたら、もうヨダレが出る豪華メンバーだった。
みんな鬼籍に入って、残るは我が愛しの簑助さんのみとなられまいたか。
ウーン、わらわもお歳を召しまいたわ。
平成一年?だったかの越路太夫さんの引退公演は、東京の国立劇場満員御礼だった。
演目は、桜丸切腹の段。
白太夫が玉男さんの人形だった。
太棹は、燕三さん。
桜の木が折れて、やはり息子の桜丸は切腹するしかないのか・・と父の白太夫が嘆く越路太夫さんの語り、もう泣けました。わたしだけじゃない、客席からしくしくというかすかな泣き声がひびきました。
もう名演だった・・・
人形と、語りと、太棹が名人で、性根が入るとお客は泣くんです。
たかだか人形がだけど、じつは歌舞伎よりリアルというか、思いが純粋化されて濃い。歌舞伎と文楽は演目が重なっているけど、世話物といわれるいわゆる心中ものはわたしは断然文楽で見るのが好き。
玉男さんの人形はすごいんだけど、だれがうごかしてんのって風情で玉男さん、遣うんだよね。
対して、簑助さんは、もう人形にずぶずぶで力いっぱい一体化している。
簑助さんの女形、人形の後ろぶりがホントに美しくて悲しくて、わたしの場合、簑助さんの舞台を見ることは涙腺の掃除だった。
燕三さんの太棹の音は「典雅」に尽きた。
同じ音をほかの三味線弾きが弾いても、典雅にはならないのに・・・不思議だった。
わたし、文楽の語りが好きで、実は越路太夫さんの語りテープを持っている。
NHK出版のもの。あのテープの太棹は大半燕三さんだった気もするが。
ガッコの先生していたころ、日曜日の朝、越路太夫さんのテープ聞いてボヤリンとするのが好きだったなあ。
どこにしまったかな・・・まさか捨てていないと思うけど、探してみよう。
テープ聞きつつ、文楽の舞台写真を見つつ、あれこれ思い出に浸るのもいいかも。
玉男さんご逝去で、文楽の歴史が一つコンマが打たれた気がする。
玉男さんの人形、大好きでした、ご冥福をお祈りします。

そうそう、丹波哲朗さんも亡くなったねえ。
ホントに大霊界にっ逝ってしまわれた。
合掌。
お彼岸のころになくなるのって、ホントに寿命。で、死に方としてはいわゆる「上品」(じょうほん)で、極楽に確かにいけるのだ、と聞いているが。
多分、ホントにそうなんだよね。

愛媛の地震、さっき夕刊で知った。
震度四、大きい。
お見舞い申し上げます。
この頃、この辺りも中越地震の余震が震度1とか2である。
揺れるんでわかる・・しつこいヤツだ、中越地震のナマズオヤジ。






 < 過去  INDEX  未来 >


moheji.s [MAIL]

My追加