世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年11月09日(土) 旅に英語は必要か 英語を巡る思い

ベルギーからいただいたメールに言葉ができなくて旅が心配・・と書いていらしたので
言葉なんて通じなくても旅はできますよ。
 私は日本語オンリーですから。
と書いたら
 本当でしょうか? だったら勇気百倍です
という返事が来た。

理想を言えば、行く先々の現地語をみんな話せるのがいい。
しかし、普通にはそれは無理。
で、英語、となるが、日本人の多くは英語に自信がない。もちろん私もない。でも旅にいってしまうのは「慣れ」かな。
ただし、たくさんの旅(今30カ国ぐらい?わかんない)をして必要に迫られて「旅英語」なるものは何とかできるようになった。
つまり「部屋をとる」「ご飯を食べる」「ものを買う」あたり。
しかし、これ以上には進歩しない。せっかく旅先でせっぱ詰まって覚えた言葉やフレーズも不必要になるとたちまちに忘却のかなたとなる。
だって、今の私には、日本に帰ると英語は必要ないし、日本語をむしろ極めたいと思うから。(文を書くのも話すのも下手だから)

では私の「旅英語」って、どの程度か。まあ中2のレベルかな。
「take」「get」「have」・・・レベルの単語、「Can〜?」「Do〜?」あたりを使い回せばたいてい通じる。
それに、シーンに応じて定番の言葉やフレーズがあるし、それをクリアすればいい。
単語数が増えればもっとなんとかなるとは思うのだが、旅先で覚えてもすぐに忘れる「鳥アタマ」だからな。
日本語で考えて知っている英語に翻訳する回路で話している限り、それは「日本語オンリー」の世界だと私は思うのだ。

オーストラリアで麻薬所持で(冤罪のようだ)刑務所に入っていた人たちの悲劇は英語が分からなかった、ということにつきるように新聞には書いてあったがあれは違う。
問題は、肝心要めの場合「わからない、納得できない」時は断固として「NO!!」をいい続けること。首を横に振り続けること。簡単に「ごめんなさい」を言わないこと。これが大事だ。
(でもこういうの、日本人は苦手、私もそうだったけど、この頃はけっこう強い、日本でもこれを時々やっている、いまだに片づいていない著作権の問題はまさにこれ、って気がする、納得するまで折れない)
いつだったかアメリカで「わかった?」と何度も聞かれて「No.わかんない」を繰り返していたら「じゃ、ちょっとお待ち、今日本人の女性を呼んであげよう」と
言って彼が呼び出したのはアメリカ人と結婚している、近所に住む方だった。彼女にはホテル探しから観光までお世話になった。以来時々、旅先からハガキをだす。クリスマスカードを交換している。
彼ら、もっと正しく通訳できるヤツを呼べ、日本大使館から人を呼べ、と日本語で叫び続けるべきだったと思う。絶対絶命の時折れてはいかんのだ。だいたい、わかんない言語でわめかれると、しゃべられると人は引く。
それにしても、日本大使館は、なにしとったんじゃろ。
たくさん税金を使って、日本人の自由や権利をまもれん奴らは首じゃといいたい。
冤罪で過ぎ去った10年は重いと思う。

折れてはいかんといっても、ホールドアップさせられて、金を要求された時は
即出すのがいい。
エジプトとメキシコでは、即出せるところに「ドル札」を入れて置いた。とりあえず、これをひらひらさせたら瞬時に打たれる、刺されるということはなかろうと。
メキシコシティなんて、タクシーが強盗に変身しちゃうなんて日常茶飯事みたいだから。こうなると言葉以前の問題だ。

オッと横道だ。
今度の旅で帰りの飛行機でとなりに座ったスエーデン人のおっさんがいったものだ「何でわたしらは英語でしゃべらんといかんのじゃ」
「私は、あなたのお国の言葉がわからない、あなたは日本語が話せない、よって英語である。コミュニケーションツールである」と私の答え。
そう、世界にはいろいろな英語がある。だって、エジプト人は「pen」は「ベン」「飛行場」は「エルボルト」。これでも「英語」。
致し方ないのである。
神さまが「バベルの塔」の崩壊以降そうなさったんだから。

言葉も才能だ。
友人のミエコや彼女の夫のテクラブ氏を見ていると本当にそう思う。
でもミエコは努力もしている。常にオランダ語の辞書を側に置いて引きながら新聞を読んでいる。オランダの学校に行っている娘や息子に聞いている。
これって大事だと思う。
また言葉は必要に迫られる、も大事だ。
だって、留学して1年とか過ぎるとたいていの人、日常語には不自由しなくなるじゃないですか。

学校の先生の友だちに会うとこの頃よく話すこと。
英語が話せない、話さなくていい、ということは幸せなことだ。
子どもの頃から英語が話せる国はある意味で不幸だと。
ラトビアの子がそうだったが英語がうまかった。
小国で、国が不安定で、もしかて故国を逃げだす必要がでてくるかも・・というところは英語ができる、うまい人が多い。
だって、逃げ出した先ではとりあえず「コミュニケーションツールとしての英語」が役立つだろうから。さらに英語ができることで多大な・明らかなメリット(収入・就職)がある国ではみんな必死にやる。(東南アジア方面のお国に多い)
日本人は、国がなくなる心配はとりあえずないし(多分、北朝鮮がドカンとやってきたらワカラン)、明らかな就職差別は今のところない。「有利」くらいだ。これを「幸せ」とよばすして何という?

本題に戻る。
英語もほかの国の言葉も話せないより話せた方がよい。
でも、とりあえず旅は「健康、ヒマ、少しのお金」「○○○に行きたいという熱意」があればいいと思うのだ。
スパシーバと、ハラショーしか知らないで行ったロシア、イルクーツクのバスターミナルで「バイカル!!」と言い回ってバスチケットをゲットして、乗り場まで教えてもらい、無事にバイカル湖畔に着いた私は、そう思う。
敢えて必要なものを言うとすると、心からありがとうを現地語で言う事、笑顔かな。それと、若干の機転と勘。
 ということで
 Have a nice trip!! (^^)/~~~


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