おひさまの日記
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2010年01月03日(日) あなたへのお手紙

この年末年始は風邪でダウンしてさんざんだった。
29日に早退して30日まで寝込み、
無理して大晦日と元旦仕事したら、
帰ったその日にぶり返してまた高熱出して、
うんうんうなって寝てたら2連休が終わってしまった。
とほほ…

そして明日も郵便局 。゚(゚´Д`゚)゚。
もう少しでさ。
自分に言って聞かせる。

そして、風邪でうなりながら、
自分の奥の方にある感情や想念と向かい合う日々でもあった。

自己評価の低さ、いや、もう低さなんてレベルじゃなく、
自分の存在の全否定とか。

全否定してるクセに、
受け入れてもらえないと絶対にイヤだという、
狂ったような激しい怒りとか。

そんな矛盾した、でも奥底で痛みを介してつながっている自分の想いを、
イヤって言うほど味わったのだった。
あらゆる出来事を通して。
ほんの些細なことまでもが、私にそれを味わうことを強いた。

また、アンナへの怒りを通して罰し続ける自分を見た。

存在していることが苦痛だった。

私は奪った。
強要して奪って奪って奪った。
奪えないと激しく攻撃した。
やさしさとか、愛とか、それと感じられるものを。
家族を苦しめた数日だっただろう。

自分のダメなことばかりが浮かんできた。
いや、いい部分だってあるはずだ、そう思って考えても、
ひとつだって出てきやしない。
自分がこの世界で何の役にも立っていなくて、
なんの才能もなくて、
消えてしまったって別にどうってことない存在にしか思えなかった。

そんな想いに押しつぶされそうになりながら、
隅っこの方で、小さな小さな、静かで穏やかな自分が思っていた。
ああ、これは私がずっと小さい頃から持ち続けてきた想いなんだなって。
この想いに苦しみ続けてきたんだなって。
そして、こんな痛みのさなかにそれを理解していられて、
それに完全に乗っ取られることなくいられるだけ、
私は昔より成長したんだなって。

私には何ができるのだろうと、
昼も夜も続いているような眠りの中で考えた。
でも、自分を責め続ける気持ちばかりが後から後から湧いてきて、
何もできる気がしない。

そんな時、ふと、中島先生の言葉を思い出した。
セラピーやワークショップで、事ある度に教えられたことだった。

「自分が苦しい時ほど人に与えてください」

そして、私は、元気になったら、
おひさまの日記でメッセージを発信しようと思った。
同じ痛みを持った人に向けて。
何もできないけど、それだけはできる、そう思った。
思ったの。

今、もし苦しんでいる人がいたら、私は言いたい。

今、あなたのしていることが、
正しいとか正しくないとか、そういうことはどうでもいい。
正しさは人を救わない。
もしあなたの言葉や行為が醜いものであったとしても、
それがあなたの奥の方でじゅくじゅくと痛む心の叫びだと、
私は知っています。

こんな童話があります。

昔、美しい姫がいました。
魔法使いに魔法をかけられて、
昼間は姫の姿ですが、夜になるとガマガエルになってしまうのです。
そして、美しい姿でいる時は醜い心を与えられました。
醜い姿でいる時は美しい心を与えられました。

姫は、美しい姿でいる昼の間、
人を傷つけ、痛めつけ、苦しめることばかりしました。
夜、ガマガエルになると、昼間の自分を悔いて泣きました。
みんなを愛したいのに、大切にしたいのに、
それに反することばかりする自分を嘆いて苦しみました。

それでも、朝になるとまた意地悪な姫に戻り、人を傷つけ続けました。
そして、夜になると自らを悔いて責めて涙するガマガエルになるのです。
それをずっと繰り返していました。

私が覚えているのはここまで。
うんと小さい頃にテレビで見たお話なので、最後は覚えていません。

ただ、この童話を今になってよく思い出すのです。
思い出して感じるのです。
このお話は、私達の心の中そのものだと。
葛藤する私達の心そのものだと。

人によって違いこそあれ、心の中に必ず葛藤が存在します。
相反するふたつの想いがぶつかり合います。
時にはどちらかの方が強くて、もう片方がないように感じることもあります。
けれど、どちらも私達の中に存在しています。
どちらも同じ痛みから生まれた想いです。

私はこう思います。
痛みには色々あるけれど、
本当に生きているに値しないと感じるほど苦しいのは、
自分に価値を見出せない時だと。
自分で自分の存在をかき消してしまいたくなるのです。
少なくとも私はそうです。

夜になると涙を流したガマガエルの姿の姫のように、
私達は心を痛めるのです。

私達の根源は愛です。
私達の魂の本当の願いは愛することです。
それができない時、
存在していることに耐えられないほどの痛みを感じます。

自分に価値を見出せないのは、
それは、じゅうぶんな愛を受け取ってこられなかったひとつの傷跡です。
もしくは、与えられた愛がいびつで、愛とは受け取れなかった傷跡です。
愛を心の泉いっぱいに受け取れなかったので、
その泉はあふれることなく、いや、枯れ果てたような状態で、
人に泉の水を分け与えることなどできませんでした。
それは人を上手に愛せないという形にもなってしまいました。
大切な人を大切にできない、守りたい人を傷つけてしまう、
そんな望まない形になってしまいました。
だから、苦しいのです。

なぜなら、私達は愛そのものだから。
愛のままでいられなくて苦しいのです。
愛したいのに、愛せるだけの力を育ててこられなかったのです。
つらい、悲しいことが、いっぱい、いっぱいあったから。
その痛みを受け止めてくれる人がいなかったから。

自分に価値を見出せなくて自分を責めて、
自分を受け入れてくれないと感じる周りを責めて、
愛したい自分も、愛したいすべても、愛することができず、
私達は本当に苦しいのです。

なぜ苦しいのか。
それは、本当はわかっているからです。
愛したいのだと。
表面の意識では気づかないかもしれませんが、
本当はわかっているのです、無意識の大切な部分で。
愛したい、大切にしたい、と。
だから、苦しいのです。

あまりに苦し過ぎると、それさえもわからなくなってしまいます。
わからなくても仕方ないのです。
それほどあなたは苦しいのだから。
さびしくて、悲しくて、つらくて、痛くて、ちぎれそうなのだから。

でも、私は伝えたい。
あなたは素晴らしい。
痛みをたくさん持っているあなた、
つらかったでしょう、苦しかったでしょう、
自暴自棄になることもあったでしょうし、
人を傷つけることもあったでしょう、
それがかけがえのない存在であればあるほど、
自分自身をも深く傷つけたでしょう。
本当に本当に苦しかったでしょう。
それでも、あなたは素晴らしい。
あなたが愛だから、あなたは苦しむのです。

あの童話の姫のように。

あなたが存在していることで、救われる誰かが必ずいます。
あなたが存在していることで、成り立つ何かが必ずあります。
あなたにしかできないことがあります。
それがたとえどんな小さなことでも、
その小さなことがなければこの世界は成り立たないのです。
あなたはこの世界で唯一無二の存在です。

今は自分に何の輝きも見出せないかもしれません。
それでも私は言い続けます。
あなたは素晴らしい。
あなたは美しい。
あなたがいなくてはこの世界は成立しない。

生まれてきてくれてありがとう。
本当にありがとう。

これは、私からあなたへのお手紙です。

人によっては、
は?何ヘンなこと言ってんの?
と思う内容かもしれません。
けれど、もし、たったひとりでも、
このメッセージが必要な人がいて、
その人の心に届いたら、私はとてもうれしいです。

そして、私はこのメッセージを、
自分にも贈ろうと思います。

2010年があなたにとって素晴らしい年になりますように。
心から、心から、そう祈っています。


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今日も読んでくれてありがと♪すごくうれしい!
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