おひさまの日記
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久しぶりに「これだ!」という本に出会った。 般若心経絵本。 夕食の買い物ついでに、なんとなくそんな気分になって立ち寄った本屋で出会った本。
これは「絵本」なの。 経文である般若心経の「絵本」なの。
お釈迦さまのもと、観自在菩薩、つまり観音さまが、 弟子のシャーリープトラくん(舎利子)に、 わかりやすくお釈迦さまの到達した境地についてお話する絵本。 「あのね」って。
かわいい絵に、かんたんな言葉。 けれど、私はかつてこれほどまでに、 わかりやすく心にまっすぐに届く般若心経を伝える本に出会ったことがない。
言葉にもならないけれど、 自分自身が常にそうであることはまだできないけれど、 自分の内側を見つめ始めて、この仕事にたずさわり始めて、 そこでの体験から自分の中で確信となってきた輪郭を持たないものが、 この本の中にすべてあった。
無数に存在する経文の中で、最も短いお経、般若心経。 その中にはこの宇宙のすべてのエッセンスがあると言われている。 お経、と言うと、宗教、特に仏教というイメージがあるし、確かに仏教のものなのだけど、 特に宗教を信仰するということをしていない私も、 般若心経が伝えようとしていることに、ものすごく惹き付けられてゆく。
中学校3年生の修学旅行の時、たまたま京都のあるお寺で手に取った般若心経。 そして、なんとなくそれを買って、意味もわからないままなんとなく惹かれて、 唱えて、覚えて、常に私の中のどこかにあった。
人として生き、多くの体験を積み重ね、また時を重ねることで、 私は少しずつ般若心経の言わんとすることが、ようやくわかり始めたような気がする。 それは、頭での理解ではなく、体験と体感によるものであり。
少し離れて私と共にあった般若心経が、ここ最近、なんだかとても近づいたように感じるのは、 今、そこに説かれていることを、感じていく時なのかもしれないなんて、思ったりもするのだ。
般若心経絵本、よかったらぜひ読んでみてください。 アンナも大好きで、意味もわからないだろうに、 それでもなぜだか好きなようで、読んで、読んで、とせがむ。 私はアンナを膝に乗せて、このかわいい絵本を声に出して読むのだった。
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