おひさまの日記
日記インデックス前の日の日記を読む次の日の日記を読む


2005年10月19日(水) 「価値」

ウェブでOshoトランスフォーメーション・タロットを引いた。
出たカードは「価値」。
そこにあった言葉は深く深く私の心にしみてきた。

今日はそれをここに転載しようと思う。



**********



価値<On the virtues of uselessness>

自分の価値を証明しようとして、自分自身を商品におとしめてはいけません。
生の最も偉大な体験は、あなたがすることを通してやって来るのではなく、
愛を通して、瞑想を通してやって来ることを覚えておきましょう。

----------

老子が弟子とともに旅をしていた。
彼らは、何百人もの樵(きこり)たちが木を切っている森にやってきた。
森全体が、無数の枝をつけた一本の大木を残して、ほとんど切り倒されていた。
その木は一万人が木陰に坐れるほど大きかった。

老子は弟子たちに、なぜその木は切られていないのかをたずねてくるように言った。
彼らは樵のところに行ってたずねた。
すると、彼らは言った。

「この木はまるで役に立たない。
 枝という枝に節があり、これからはなにも作れない。
 まっすぐな枝がひとつもない。
 燃料にすることもできない。
 煙が目の毒だからね。
 この木はまったくの役立たずだ。
 だから切らないんだよ」

弟子たちは戻って老子に伝えた。
老子は笑って言った。

「この木のようになるがいい。
 お前たちが役に立ったら、切られてどこかの家の家具になってしまうだろう。
 お前たちが美しかったら、市場で売られて商品になってしまうだろう。
 この木のようになるがいい。
 まったくの役立たずに……。
 そうなったらお前たちは大きく、大きく成長して、
 何千もの人びとがその下に木陰を見いだすだろう」

老子はあなたとはまったくちがった理論をもっている。
彼は最後の者でいなさいと言う。
世間をまるで自分がいないかのように動くことだ。
競争してはいけない、自分の価値を証明しようとしてはいけない。
その必要はない。
役立たずのままで楽しむがいい。

----------

私たちは、利用価値によって人びとを計ろうとする。
私は、なにも役に立つことをするなと言っているのではない。
役に立つことをするがいい。
だが、生とエクスタシーの大いなる体験は、
役に立たないことをすることから生じるということを覚えておきなさい。
それは詩を通して、絵を描くことを通して、愛を通して、瞑想を通してやってくる。
商品におとしめることのできないなにかをする能力があって、
初めて最も偉大な喜びがあなたを押し流す。
報酬は内側にある。
もともと備わっている。
それは行為そのものから湧き起こる……。

だから、自分は役立たずだと感じても心配することはない。
私はあなたの役立たずも使う。
私はあなたを大きな葉むれのある巨木にするつもりだ。
それに、役に立つ活動にたずさわっている人びと……
彼らは、たまには木陰で休む必要がある。



**********



静かな涙が流れた。


エイミー |MailHomePage
今日も読んでくれてありがと♪すごくうれしい!
My追加
エンピツユニオン