おひさまの日記
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私は少し前にセッションを受けた。
最近無感覚な感じをどこかで覚えていた私の無意識から出てきた言葉は、 「思い出さないで」 だった。 私なんか消えればいい、意味がない、そう嗚咽して出てきた言葉だった。
セッションやワークショップを長いこと体験してきたけれど、 はじめてイメージや感情が出てこないセッションだった。 感情が出てこないのに、涙だけがぽろぽろこぼれた。
「思い出さないで、思い出さないで、こわいから」
先生は言った。
「思い出さなくていいよ。 無意識の中ではこんなに感じているのだから」
思い出さないでと繰り返す私はうなずいた。
フラッシュバックするかのように浮かぶ断片的で不鮮明なイメージ、 理解することも腑に落ちることもなく、私はセッションを終えた。
終わった後、ただ呆然としていた。 なんなんだ、これは、私の中にこんな部分があるのか、と。
表面の意識ではなにがなんだかチンプンカンプンだったけれど、 そう、無意識の中ではあまりにも多くのことを感じていたのだろう。
どこかで安堵を感じてもいた。 そして、理解を超えた部分で、なにかが納得していた。
私だけではない。 きっと、誰の中にもある部分なのかもしれない。 記憶として甦ることをかたくなに拒むもうひとりの傷ついた自分。 無意識の中の知らない自分。
嬉しかった。 一切の記憶を私に見せることなく、 思い出さないでほしいと乞い願う私に出会えて。 彼女はようやく私の前に現れたのだ。 私の意識に甦ることを拒否こそしていても、その存在自体を私に知らせてくれた。 思い出さないでほしいと心の扉を閉ざすその存在を。 彼女が愛おしかった。 私は彼女の何をも知ることなく、また上手に感じることもなく、 けれど、その願いを受け止めることができた。
私の中に、まったくわからない心の傷、そんなものがあるのだろう。
それが癒されても、癒されなくてもいい。 私は、思い出さないでと乞い願った私をそのまま遠くから感じていたい。 なぜか彼女が切ないほど愛おしい。 彼女の気の済むように、ただ一緒にいようと思う。
なんと素晴らしく大いなるプロセスだったのだろう。 私の中に静かな感動があった。
あなたがどんな体験をして、どんなダメージ受けたか、 私には想像もつかないけれど、 思い出すのがどうしてもイヤで恐ろしいほどのことがあったのだね。 私はあなたをどうこうしようと思わない。 ただあなたを知ったことが嬉しい。 そのままのあなたを受け入れよう。 そして伝えよう。
おかえりなさい。
つらかったね、なんて、そんな言葉が陳腐に感じられるんだよ、今は。 ただ、言葉なく、あなたを知って、そして感じているよ。
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明日あさっては大井町で中島先生のワークショップHEART。 今日の夜から家を出て2日間また中島温泉に浸かってきま〜す。
いつも大体実家に前泊してアンナ預けてくから、 2泊になって荷物が多くてひーひーしてます。 ワークショップのおやつとかもね、前もって買うと結構かさばるのよ。 で、先月ついにカートがついたバッグを買ったよ。 ガラガラ引っ張って歩けるから楽チン。
今月はどんな体験が待ってるだろう。
いってきます^^
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