最近よく村上のことを考える。
友達のように書いたが、村上というのは春樹のことだ。
去年1年間どこかしら頭の片隅に常駐していて、
論文を書き終えてからは意識的に排除してきていたのだが、
最近になってまたぼんやりと考えるようになった。
多くは『ノルウェイの森』についてもっと考えられるのではとか
短編集についてまた書いたらどうかとかそういうことだ。

ただ、今日思ったのは『ノルウェイの森』の
「緑」というのは私にとって理想だなあということ。
大学生の時も思ったんだよね、これ。
あの天真爛漫さと彼氏を試す心の病み方が好き。
でも、最近思うのは彼女の期待に応えられる人間はいないということ。
そして、「緑」自身もそのことに気がついているのではないか。
その不可能性に挑むことが彼女のアイデンティティを
確立する方法なんだと思う。
実在する人じゃないからわかんないけど。

一度でいいから思い切り甘やかされてみたい。
それでもって、それを思い切りはねつけてみたい。
そして、それでも甘やかしてほしい。
私がすごくかわいい人間だったら可能かもしれないけど
まあ現状考えると一生無理だろうなー。

『アヒルと鴨のコインロッカー』読了。
村上の『パン屋再襲撃』と似ている気がしたから読んでみた。
過去と現在の交差する物語構造で読み進めるうちに
それらがドキリとつながるところが魅力。
読み終えてから「正義」ってなんだろうなと思った。
面白いね。
2009年07月16日(木)

そらいろのねこ / コギト