夕方、暗くなってから二階で洗濯物を干していると(最近、ちょっと世の中から遠ざかっています、私。すみません・・・。) 一階でみーちゃんが大きな声で私を呼んだ。 「ママ、来て来て、大変なのよ」 「何、どうしたの?」階段をおりながら聞いた。 「虫がね、窓のところにいるの。見たことないやつ。 こんなカミキリムシみたいな、大きくてこわいやつ。」 現場につくまで頭の中でその虫をくるくると想像する私。 ムカデ?カミキリムシ? 私は頭のなかで想像する。 ゴキブリのように黒々と光り、長い触覚をもって毒々しくて大きな虫。 そして、一階についた。 「どこ?」 「あそこ、あそこ」 ・・・いない。 「あそこだってば」 いました。 それは指先より小さい蛾でした。 すごいモノを想像していただけに、ホッとしました。 「あれは刺したりしないから大丈夫だよ」 つかまえようとしたけれど、出来なかったのでそのままにしました。 その後、どこに行ったのかはわかりません。
さて、この前、姉のみさチョフにぶどうを送ったのですが、 それが届いたよ、という電話を夕べ、もらいました。 そのついでに、あのみーちゃんのかんしゃくの話をしました。 そしてやっちゃんが「マイマザー」と言った話も。 みさチョフは、私が「欠点でも見方を変えると長所に・・・」と言うと 電話のむこうで「うん、うん」とうなずいて、 「マイマザー」に「ぷぷっ」と笑ってから、 「うーん、みーちゃんは根性があるね」と言いました。 その時はあまりピンときませんでした。 みさチョフが気をつかって言ってくれた、という感じ。
だけど、今日の夜、音楽教室でがんばったよという話を やっちゃんに報告している時に、 その言葉を思い出して、私からみーちゃんにむけて言ってみたのでした。
「みーちゃんは根性があるもんね」
何というのか、気持ちよかった。 そうか、こう言えばいいんだ、という感じ。
「わがままだ、かんしゃくもちだ、どうしよう」 そうやって悩むことも大事だけど、ほめるって気持ちいい。
同じことを繰り返したら、その時はまた同じように悩めばいいや。 今度は私も、手を出したりしないように、賢く叱れるようにしよう。 何度も何度も挑戦。それでいい。
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