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裏しんご
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2004年06月07日(月)
ままっまっまっま松戸ライブ

お久しブリです。シンゴ日記。
すっかり暑くなって、薄着の女性も目立ち始め、夏っていいね!とオヤジのように喜んでいるのもつかの間、まもなくうっとおしい梅雨がはじまります。いやですねぇ。じめっとするし。でも、高校の時とか、部活帰りに急な雨で、こう、なんていうか、、女生徒が、、、、、髪とかも濡れちゃって、、、、いいですね。
変態ですね。ポニーテールが好きです。

というわけで、こないだ、今が旬な、松戸に行ってきました。
予定時間より少し早く目的地に到着した香港御一行は、各自、自由時間をとることにしました。竹内さんは山へ芝刈りに、戸田さんは川へ命の洗濯をしにいきました。
私は、灼熱の太陽を求め、火照った体を揺らし松戸を堪能しようとぶらぶらしようとしたところ、後ろから「免許センター行きのバスはどこから出るんですかね?」と声をかけられました。
それが松戸定吉(仮名・推定76歳、オス)との出会いでした。

定吉はまるで少し遠い親戚のおじいちゃんのように、少しはにかんだ笑顔で僕に話しかけてきました。
私は優しく「知りません」と答えました。
「そうですか・・・」定吉は捨てられた子猫のような目をしながら、「火を貸して」といってきました。「いいですよ」断る理由もないので、そっと定吉のくわえているタバコに火を差し出しました。

ゆっくりと煙を吐き出し、物思いに耽る定吉。
聞くと、去年事故を起こしてしまって、保険を適用するために免許センターに行って、めんどくさい書類をとってくるとか。。
それ以外に、子供達が巣立っていって夫婦だけになって寂しくなった上に、最近奥さんが入院してしまったことや、娘は、すぐ近くに一人暮らしをしている看護婦で、県立病院の脳外科にいて、仕事が忙しくなかなか実家に帰ってこなくて、いつまでたっても結婚しないとか、息子が買ってくれた犬はマルチーズで大きい犬にも立ち向かっていく負けん気の強い犬で、えさはいつも、高級なペットフードでとか、、、。赤の他人にここまで話していいのか??というようなことまで、その時の定吉は話しました。そういう、込み入った話をされるというのは嫌いではなかったし、自由時間中だし、ここは定吉の日頃のうっぷんをとことん聞くのも悪くないなと思い、あいずちを打ちながら聞き入っていました。すっかり定吉トークにはまって、ふと時計を見ると自由時間を過ぎていました。「さだきっちゃん、、、、俺、、、もう行かなきゃ、、、」
楽しい時間はあっという間に過ぎるものです。
僕は、さだきっちゃんを置いて、集合場所に向かいました。
そんな僕をさだきっちゃんはとめません。
僕は、最後に「これから、あそこのBOXHILLっていうところで歌歌うんで、よかったら聞きに来てください」とさわやかに振り返りながら言うと、そこにはもうさだきっちゃんの姿はなく、松戸の町が広がっていました。

皆さんも、さだきっちゃんにあったら、「元気でやってるか?」と一声かけてやってください。


エンピツ