珈琲の時間
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2002年02月08日(金) 食べられる幸せ

土足の店内で2才くらいの子共が試食用のお菓子を落とし
床にぺったり張り付いたそれを楊子で刺した。
思わず『あっと、それは...』と届かないショーケース越しに手を伸ばした。
他の男性客がそれに気付き思わず子供の前に屈んだ。
若い母親は自分の目の前に居たので
『落ちたものを食べちゃいそうですけど』と急いで声をかけると
『ああ、』と子供を振り返り「別に食べても良いんだけど』と言った。
(なんで?とりあげないの?)
と、店内の誰しもが思ったかのように静まっていた。
その後すぐに若い母親が『食べない方が良いってー。』と、
子供の拾ったお菓子を取り上げた。
こんな一場面。

ばい菌雑菌神経質になり過ぎるのもどうかと思うけれど、
土足の場所なら毎日モップがけしていようが砂埃なんかはもちろんあるし、
トイレから出て来た靴でも歩いているはずだし
間違ってもキレイとは言えない。
泥の上に落ちた物を食べるのとさして変わりが無い。
それは別に気にするほこの事ではないのかな?
もしも自分の子供だったら即座に取り上げて食べさせないだろう。

考えれば考えるほど解らなくなる。
だってね、世界に目を向ければ食べ物もろくに無い国がたくさんある。
そこの国の人たちならば洗う水がなくたって
泥によごれたくらいで食べ物を捨てるなんて事はしないだろう。
そう考えると私のあの時の考え方は神経質すぎたのかな?

取り上げて食べさせないのは簡単だ。汚いからと教えれば済む事かもしれない。
でもね、そうしたらその子が大きくなった時に
食べる物に困った人たちがゴミ等をあさってまで必死に食べているのを見た時に
単に汚いとしか思えなくなるのかもしれないな。とか、
汚れたら捨てれば良い。
なんて事しか考えられないような育て方をするようで良く無いなーとも思った。

うーん。言葉と、接し方と、考え方。
選択肢があり過ぎてとてもじゃないけど掴みきれないや。
こんな事ばっかりで先に進まずに立ち止まっててもしょうがないのにね。
ま、いっか。
たぶんこれが今の私らしさ。うだうだとウザくて嫌になるね。


urahihc |mailココロのスキマ

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