WINDY CITY - 2001年12月30日(日) ベッドの中でまどろんでいた。 寒い朝・・・甘露の味わいの素敵な眠り。 突如、ドアをノックする悪魔の音。 おふくろだ。 なんだろう? おふくろにドアをノックされて起きるなんてもう何十年も無い。 高校時代でさえ無かった。 「ちょっと来て〜!風でウチの庭の白樺が傾いてお隣の家の屋根を直撃してるの〜!切り倒さなきゃならないの〜!」 ・・・最悪だ。 五分後。 吹きすさぶ寒風の中に俺は立っていた。 防寒具はつけない。こうなりゃヤケクソ。 叔父と一緒に白樺にワイヤをかける。 お隣の屋根に倒れ込まないように俺がワイヤを引っ張り、叔父が根元にノコを入れる。 なんだかんだで作業は終わった。 だが、起き抜け・極寒・肉体労働の三点セットは俺の身体に多大なダメージを与えた。 筋肉痛。 シベリアの強制労働に従事された旧日本軍の兵隊さんは毎日、一日中、貧しい食事の中こんな事をしていたんだなぁ。 シベリアの旧日本軍の兵士達の強制労働に関した小説で「八月の獲物」という本がある。 ある日、妙な広告が新聞に掲載される。 「一月間生き延びることができたら10億円を進呈する。募集人員は3人。もし3人とも生き延びる事が出来たら10億円は3人で等分。ただ、簡単な審査あり」 そして3人が選抜されるが・・・まず一人が不審死をとげる。 殺人だったのか、単なる事故か? それに関わるメディア、そして主人公の心理学者の心の揺れ。 そしてこの不思議な広告の意図は? おすすめです。 ...
|
|