陸橋...東風

 

 

記録。自分の幸せな記憶の反芻のための。 - 2011年10月09日(日)

其の人とはその後も飲みに行く約束をしてみるものの、結局行く機会は無く。
気持ちが冷める訳ではないけれど、私とは少し距離を取りたいのかなとも思ってみたり。
とはいえ職場では相変わらず良い関係でいたのである。

先日。
たまたま別の先生が「宴会をやりたい」と言い出し。
ちょうど同じ科の先生でお祝いごとが会った人がいたため、お祝いにかこつけて飲みましょう!という話になり。
私が幹事となり、一応科の長であるところの其の人にも声を掛けてみたのである。

其の人の返事は一言で「行かない」というものであった。
とはいえこれは予想どおりの返事であったため、断られはしたものの
場所の連絡やお誘いのメールはしてみたりした。返事は無かったけど。

そして飲み会当日を迎えた訳だが、やっぱり始まる時間になっても其の人からの連絡は無く。
やっぱり来ないかな、と諦めて飲み会は飲み会で楽しんでいたのである。

すると始まって2時間程した頃。其の人から着信が。
「(飲み会の場所)どこよ。」
いやー、地図渡したと思うんだけど、と思いつつ説明をし。
皆に其の人が来る旨を伝え、一応エライ人なので場を整える。
そしてすかさず「接待。」と銘打って隣に座れるように席を変えて。

そして其の人が来てくれたのである。
来てくれただけでも十分嬉しかったし、隣になれたし。
それだけで上機嫌になっていたのだけど、座る瞬間に其の人が小声で一言。
「お前のために来たんだよ」
と、私にしか聞こえない声量で、言ったのだった。

一瞬え、と思ったけれど、次の瞬間、本当に嬉しくて仕方無くて。
どうしようやっぱり私このひとのことが好きなんだ、と実感する。

なんでこんなことをさらりと言ってしまえるんだろう?
このひとの言葉は、私の心にとてもまっすぐに届く。
このひとの言葉で、私は考えられないほど幸せになれる。

すっかり浮かれてしまって、帰り道、結構とんでもないメールを送ったのだった。
7割方告白。どっちも既婚者なのに。
そしてきっと返信はないと思っていたけれど、とても短い返信はあった。
少なくとも、凄い迷惑というわけではなさそうで。


其の人の気持ちが、もし少しでも、私に向いていたのなら?
そんなことはあり得ないと思っていても、あの言動は少し勘違いしてしまうよ。

でもやっぱり好き。其の人が好き。
私が其の人を好きという気持ち。それだけでも満足、と思えてしまうほどに。


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