傍にはいられないけれど - 2011年10月25日(火) 私の大切なひとが今大変な状況なのである。 けれど私はそばにいることは出来ないし、きっと其のひとが望まないだろう、と思う。 私にできることはあくまで職場の後輩として、自分の職務をこなすのみ。 けれど頑張って欲しいと思ったのでメールをしてみた。 今度の学会で共同演者として一緒に行く予定だったけれど きっとそれは叶わないだろうし 本当はスライドを手直ししてもらうはずだったけれど 多分学会が終わる頃まで出てこられないだろうし。 でも仕様のないことなので、全部自分でやるしかない。 そう腹を括ったので 職場の仕事や学会発表は出来る限り自分の力でやるので 心配せずに今の状況に集中してください そういう旨のメールを出したのだった。 返信が無かったので、きっと忙しくてそれどころじゃないか そういう言葉はいらないと思っているのだろう、と思った。 これまで返信がある時はメールを送った当日中だったし 当日になければ来ない、というのが常だったから。 けれど今朝、返信が来ていた。 いつもと変わらない短いメール。 けれど文面から、きっと向こうも必死なんだな、と思った。 事務的な処理と、心の悲しさと、両方に平衡を取らなければならない状況なのだから。 しかも見た目によらず実は人一倍心が繊細な其のひとのことなのだから 多分、今は心を押し殺しながら、それでも溢れてくる悲しみを堪えているのだろう。 私が送ったメールで、其のひとの心がどれだけ晴れたかは解らないけれど 降りしきる雨の中のごく一瞬、雨が止んだ瞬間のような そんな束の間であったのならそれでいい。 願わくば一瞬の晴れ間であったのならなお嬉しい。 これから其のひとはとても傷付くだろう。 それは避けようのないことだし、必要な傷なのだと思う。 その傷が早く癒えてくれるよう、私は願うのみだ。 もし傷を癒す一助になれるのであれば、何でもしようと思う。 -
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