淋しさが降り積もっていく。 - 2007年03月27日(火) 昨日の日記にも記した通り、今日で2年目の先輩研修医が勤務終了となった。 本当はカンファとかもあったのだけど、大変微妙な立場で出ても出なくても良さそうだったので 当直の合間を縫って彼女の荷物を運び出すのを手伝ったりしていた。 荷物番をしている時、いろんなことが頭を過ぎって行った。 先輩が「この病院の匂いともお別れだな」と呟いた。 泣きたくないな、と思っていたのだけど、自然に涙が出てきた。 「泣かないでよ」と言われたけれど、どうしようもなくって でも精一杯、涙が落ちないように頑張った。 先輩と握手をして、またね、と挨拶して そうして先輩は去って行った。 医局に戻ったら もちろん向かいの机の荷物はすっかり無くなって 返却する院内用のPHSと白衣だけがそこに残っていた。 明日も先輩は元気にやってくるんじゃないかと錯覚しそうになる。 けれど机はがらんどうだ。 それが悲しくて淋しくて、また涙が出てくるんだ。 3年目の先生と二人、しきりに「淋しいね」と呟いた。 3年目の先生も来月から別の病院だ。 私たちも来月から別の病院だ。 見送る側と見送られる側、どちらも経験することになるなんて。 今日もあのひとのことを考えなかった訳ではないけれど 今日はずっと先輩のことを考えていた。 あのひとと4人で、長いこと話をしていたのだけど 内容は私にはあんまり関係のないことだったし 考えていたことは先輩との思い出だったり 誰もいない向かいの机のことを考える淋しさだった。 -
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