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2006年11月21日(火) 男の度胸試し


頭はブレーメンの運命でいっぱいだ! 今日は市内でスカパーのパーふぇくチョイスを見れる場所を片っ端から探したのだが、無駄であった。スポーツバーやネットカフェの検索をしたのですが、見れてもスカパーのお決まりの4局だけだとさ〜。サテライト観戦かな〜……今日あたり偶然ブレーメンのユニフォームを着た人と信号待ちで一緒になり、話しているうちに意気投合して「明日のチェルスキ戦、うちで見ない?」とか誘ってもらえないかな。「実は私、連続殺人事件の容疑がかけられてんだけども」と言われ、事実彼女のポケットから血に染まった包丁が見え隠れしていても、今ならば見て見ぬ振りを決め込んでついて行くかもしれん。

チェルスキ戦までにうなぎ上りに調子を上げてくはずが、コトブス、ドルトムント、アーヘン戦と、むしろ低調気味なブレーメン。この原因がチェルシー戦に合せて調整してのことだった、なんて言ってくれるなら嬉しいのだけど。
超攻撃的チームブレーメンが勝てない理由。フリンクスは中盤の底に入り、もっと守備的にプレーしてくれることを強く望む! 彼の攻撃参加はすばらしいし実際今季は奏功してるけど、どうも脆弱に感じるバックラインの手前で、彼が代表戦の時みたく慎重にプレーしてくれれば、もっと堅実なチームになれるはず! …と書いていて今やっと本格的に牛がW杯前に主張していたことの重要性がわかった。彼の攻撃参加はとっても魅力的だけど失点にも繋がってるから……。

ところで、13節のプレビューで「現在リーガ最高のドイツ人プレーヤーは誰か?」という質問に多くの選手や監督がトルステン・フリンクスと解答していました。クローゼとフリンクスという答えが一番多かったです。試合中、相手チームのトルステンに対する敬意(遠慮)が垣間見れることしばしばですが、ほかの選手から一目置かれる存在だったのですね。それまでは牛ということになっていたんでしょうが、年齢的にも代表キャップ数的にも次点は彼とクローゼ、と言っとくのが無難なのかも。しかしある意味そのトップ牛にも遠慮なくものを言うトルステン、最強なのかも……。

チェルスキ戦ですが(だから、考えすぎだから)、プジョルがレフスキ戦でサスペンションを食らうとラッキーなんて言ったけど、ブレーメンだってフリンクスやジエゴあたりが大事なバルサ戦でサスペンテッドを食らう可能性があるんだった。フリンクスがバルサ戦に出れなくなったら、絶望のあまり尻が四つくらいに割れてしまうだろう。あの悪夢のような同点ゴールを生み出したメッシたんがせっかくいなくなってくれたというのに、フリンクスやジエゴがいなくなったらもうご臨終だ。
しかしとにかく今は、ブレーメンホームで牛に矢のように降りかかるであろうブーイングの嵐を想像するだに嬉しい興奮のあまり眠れなくなりそうです。

こういうおもしー映像。マンチェスターUの練習風景。空がピカリとし雷鳴が轟く……驚く選手たちの中でも、ひときわビビリまくってしまっているガリー&フィル・ネヴィル兄弟の女の子っぷりが切なくて笑えます。チームのキャプテンにして殿堂入り決定済みのベテランなんだから、そりゃないよガリー兄さん〜。さすがサー・アレックスは余裕の笑みである。


スティービーの出生物語は私の中ではずんずん進んでいます。すでに彼はリバプールの選手としてデビューも果たし、名声も手に入れ始めてます。一部に入れてもらったスティービーは「もう練習生時代のおふざけやお遊びは終わり」とプロアスリートの自覚に目覚め始めますが、まだまだ十分にかわいい。前回疑惑の目で見てしまったレッドナップへのスティービーの無防備な憧れも続いており、ウリエー監督はレッドナップにいろいろ学ぶようにと、遠征中にレッドナップとホテルを同室にしちゃったりもしてます。フットボーラーとしてはスティービーは振舞いは上品な方だと私は常々思ってるのですが(彼の“妄執”は何かにつけ手を洗うことで、一日16回も洗うらしい……)、彼いわく、レッドナップ先輩は食べ方も振舞い方もすべてが“ファーストクラス”だったそうです。レッドナップ先輩のどこかどうファーストクラスだったんだいスティービー……。デビュー戦は自他ともに認める惨憺たるさまでした。そうとう落ち込んだみたいです。でも少しずつ実力を発揮していき、メディアも『すごい地元っ子』として彼を紹介し始めます。レッドナップ先輩やファウラーやマイコ(オーウェン)は、彼に名声(メディア)の扱い方を優しくレクチャーしてくれたそうです。朴訥なスティービーは、ドレッシングルームで先輩たちが話題にするクリスマスパーティに思いを馳せてウキウキする毎日を過ごし始めます。選手たち皆でドンちゃん騒ぎするパーティで、「マイコの仮装はもう決まってたんだけど、俺はどうしようかまだ決めてなかった」とか腸かわいいわ……。でもそれよりも、彼のようなnew boyに先輩たちが何を仕掛けてくるかが怖くてワクドキだったらしい。ステージで歌えよ、と脅しをかけられてたそうです。ああスティービーの調子っぱずれのあのひどい歌を思い出すと、顔が綻んでくる。ところが!!! 待ち遠しいクリスマスも間近に迫ってくると、ウリエー監督は彼とライティにクリスマスパーティ参加禁止令を発令。「落胆が顔に出るのを抑えるのに必死だった」と書いてますが、現在でも感情がはっきり顔に出るスティービーなので、十代の彼にそんな芸当ができたとはとても思えません。しかしウリエーはちゃんと先を見越して彼にパーティ参加禁止令を出していたのです。件のパーティで選手たちば暴走。酔って暴れた挙句、ストリッパーたちを呼んでの乱痴気騒ぎを起こし、かつその様子をパパラッチに盗られて翌日大きなニュースになります。チームの雰囲気はどん底で、彼らはリバプール市民からバッシングも食らうことになりました。名門チームの顔に泥を塗った、とお偉方やOB連中もお冠。ウリエーも選手たちにきついお灸を据えるのですが、彼はスティービーとライティという新人ふたりを呼んで、「私がなぜ止めたかわかっただろう? お前たちはまだ若いから、今回のことから学びなさい」と言われます。意外にまじめボーヤなスティービーは、「ほんとひどいよ! カッコ悪い! 行かなくてよかった!」と素直に訓示を受け止めるのでした。ジェラード18歳。いまだに女の子の影なし(大丈夫か…)。 

ではそんなスティービーが思春期に何にに夢中になってたかというと、それはもちろんフットボールとフットボーラーなのでした。中でもポール・ガスコインは彼と彼の兄のヒーローで、ビデオも擦り切れるほど見返したそうです。確かにガッザはジェラード世代のヒーローですね。これまでに何度かピッチ内での素敵な男同士の友情を紹介してきましたが、ガッザとスティービーの出会いもかっこいい。当時スパーズにいたガッザ。初めて彼と対戦した時、ガッザは*ボールがないところで*スティービーの顔にきついエルボーを見舞ってきたそうです。眼が飛び出すほどの痛み。ガッザがボールを持つとスティービーは食ってかかりましたが、格の違いは歴然としています。それでも彼はガッザ相手に股抜きに挑戦しましたが失敗。ガッザに「馬鹿にしてんのか?」と怒鳴られ、「おまんこちゃん(little cunt)」呼ばわりされます。激しい攻防が続いた試合が終わると、ガッザは彼のところへやってきて髪をくしゃくしゃにし、肩を抱いて言いました。「気に入ったぜ、坊主。お前は本当にいい選手だ」
肘打ちは死ぬほど痛かったけど、スティービーは嬉しくてたまらなかったそうです。私は違う場所でガッザがスティービーのことを「あいつは俺に似てる。ガッザの再来だ」と発言したという新聞記事を読みました。この時の話だったのかな。ガッザ自身の本にも似たようなやりとりが紹介されていて、それはガッザが憧れの先輩との試合で、思わずピッチで声をかけたら、すかさず肘打ちで返された、というものでした。ピッチで息詰まる死闘を繰り広げた相手選手と、後に友達になって一緒に釣りに出かけた話や、ルイス・ガルシアへのリオ・ファーディナンドの強烈な“ウェルカム・タックル”のエピソードなど、こういう小話はた・ま・ら・な・いですね。実はまったく同じようなことが今読んでいるギャングにまつわるノンフィクション本の中でも語られています。いわゆる男の世界の『度胸試し』。こんなのはくだらないかもしれないけど、試練を課すことで、より強い連帯意識や結束力を生じさせているようです。このへんに「男同士はより深い関係を築くことが可能」と我々(一部の)婦女子が錯覚する原因がありそうな予感。

余談ですが、ジェラードのものまねで、彼そっくりにスカウスをしゃべるという映像を見ました。あまりに似ててうけました。




コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)




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