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2006年09月09日(土) リバプールのこぼれ話

ゴルフの打ちっ放しに行ったのですが、今日になったら腰、肩、二の腕の筋肉が痛い痛い……毎日プールに行ってるので筋肉痛にはならないと思ったのに、違う筋肉を使うと全然ダメなものですね。

ルーニーがまた一発かましたようですが、ブラックバーンの相手DFグレンの一言、「コリーナ(ルーニーの彼女)と3Pさせろ」って、「コリーナとヤらせろ」じゃなくなぜ3Pよ!? 目的は彼女じゃなくてルーニーではと思ってしまったのは、私だけではないはず。素直に「お前とヤりたい」と言えばいいものを……(違)。

昨日、レーマンが顰蹙を買った話を書きましたが、あれはPKを蹴りに行ったんですね〜。こぼれ球を狙うどころじゃなかったんだ。やはりレーヴ監督に「相手を尊敬しないとだめ」と試合後に苦言を述べられたようです。

ところで現在リバプール本を読んでいます。アレックス・ファーガソンの本も平行して読んでるんですが、ファーギー本は個人的には面白いけど日記に特筆すべきことはあまりありません。でもCL優勝に導いたベニテスの成功について書いたこの本は、萌える情報もたくさんあって面白いです。1/3に差し掛かったところですが、中でも面白かった箇所を抜いてご紹介。

CLの決勝まで10日に迫ったリバプールの選手たちは、緊張してどうしようもなかったそうです。チーム関係者は彼らのテンションを緩和させる方法を見つけることができなかった、と語っています。時にはテンパりすぎて、キックオフ早々ブレーキがきかずに警告を受けてしまう類の選手はいますが、ジェラードなんかもそのタイプだそうです。イスタンブール入りしたリバプールの選手たちは、ジャック・チャールトンらが大事な試合前に酒を煽った逸話を話し合って、俺たちもそうしたらどうだと話し合いました。それほどテンパってたんですね。古参の選手たち、ジェラード、カラガー、ヒューピア、ハマンはミラン戦前夜、ディナーの後でひとりの部屋に集まり、一時間ばかりどんな試合になって欲しいか話しました。ヒューピアはフィンランド人(でしたっけ)、ハマンはドイツ人、チームメートの結束は国籍などよりも一緒にプレーしてる年数に拠るのかと思いました。
その頃シャビ・アロンソは友人たちとホテルのラウンジで庭をぼんやり眺めてすごし、他の選手たちは早々と眠りについたとのこと。こうしてシャビの行動をピックアップしてくれるように、この本はカラガーとシャビからの引用が多いです。ジェラードに関する記述も当然多いのですが、彼の場合は作者は少し距離を置いて書いている感じがします。他の場面の記述からも精神的にタフだとわかるカラガーは、ミラン戦前夜は、なるようになるだけだと割り切って、よく眠ったそう(彼らしい)。
ちなみに、イスタンブール入りしてから、自由時間にショッピングにでも行って気分転換して来い、と関係者に言われたものの、選手たちはホテルの通り一本隔てたところにあるボーリング場で皆でボーリングする事を選んだんだそう。やっぱりボーリングか。仲間同士冗談を言って笑ってる方がよかったそうです。
いざ、試合の直前(前日だったかも)になった時、ベニテスはついにスタメンの発表をしたんですが、ハマンのかわりにキューウェルを選択した監督の決断には、みんな何も言わなかったけど、驚きました。キューウェルは長期間の怪我から復帰したばかり、一方のハマンは国際試合の経験も豊富なベテラン選手。ハマン自身、まさか外されると思っておらずショックだったとのこと。
もうひとつ大きな賭けだったのはバロシュの起用。この時のベニテスの心境もリアルに書かれていました。当時バロシュはバレンシアに移籍が内定していて、彼をスタメンで使うかどうかで監督はとても悩んだそうです。「バロシュの心は既にバレンシアか? スタメンで使うという決定が彼に“やっぱり俺の放出は決定だな”と思わせてしまうか? それともスタメンで起用されないとわかると、彼はクサるだろうか?」などなどいろんなことを考えねばなりませんでした。一方のバロシュはスタメンで出られる可能性はほとんどない、と思っていたようです。
試合前にベニテスは、過去のリバプールの栄光にクローズアップしたモチベーションビデオを見せて、選手のやる気に訴えました。

試合前のロッカールーム。スペインや北欧、東欧など外国の選手たちは十字を切ったり靴を必ず右から履いたり、指輪にキスをしたり儀式めいたことを行いますが、イングランドの選手はあまり迷信深くないので、ピッチに出る前に仲間と固い握手をかわすだけで充分でした。ロッカールームでは選手たちは気合を入れるために大声を出したり、忙しく動き回ったり、一種異常な光景だとアロンソ。ベニテスはピッチに出ていく選手の列の先頭から、ひとりひとりに役割を伝えて送り出します。この時ルイス・ガルシアは全員に、「いいか、何をしてもいいが、カップにだけは触るなよ」と言ったそう。勝者だけがカップに触れることができる、というのは暗黙のルール。アロンソは触るどころか見るつもりもなかったそうです。ところが! ミランのふたりの選手は、通り過ぎざまカップにタッチしていきました。その正体はカカとガットゥーゾ(笑)。
「でも彼らはあれ以来ずっと触ることができずにいるよ」と笑うのはアロンソ。
円陣を組んだ仲間たちに隊長(ジェラード)が汚い言葉も混じった気合の言葉をかけます(その言葉を全員が理解できたかというとそうではない)。
"This is an unique opportunity. Dont let it go. You dont want to regret this for the rest of your life."

ちなみに、マルディーニがキックオフ後最速のゴールを決めたのを見た時にシャビの心を駆け巡った一言:OH MY GOD. でも彼はすぐにポジティブになったそうです。

この本はCL決勝とベニテス就任後のリバプールについて交互に書いています。決勝直前、この試合に注目していた人たちの話も面白かった。アメリカでトレーニングキャンプ中だったイングランド代表はTV観戦したそうですが、ジョー・コールは見るに堪えかねてショッピングに出かけたそう。リバプール入りがほぼ確定していたオランダ代表のゼンデンは、前半を見た時点でホテルのTVがほぼ観戦不可能な状態になり、後半を見逃したとのこと(あの後半を!)。マイケル・オーウェンはTVのコメンテータリーに招待されていたものの、むしろ自宅でひとりで見た方がいいと決断。ただし、試合前にカラガーに、彼とジェラード宛ての激励のメッセージを託しました。同じく元リバプール選手のマクマナマンがオーウェンのかわりにゲストとして呼ばれましたが、試合直前、彼は膝の異常な震えをとめることができず、人生でこんなにテンパったことはない、とコメント。試合開始後もテーブルが震えるほどで、実況? の人が冗談交じりに、ほかの国のTV関係者に謝ったそうです。、そのマクマナマンはファウラー(怪我で出場不可能)と前日の夜はパブで(おそらくリバプールサポーターたちと)歌い飲み明かしたとのこと。また、シャビ・アロンソのバスクの故郷では、彼が所属していた子どもチームの子どもたちが皆でビッグスクリーンで声援を送っていたらしい。後半で同点ゴールを決めた先輩を見て大喜びしたことでしょう。前半で絶望したコーチがハーフタイム中にテレビを消さずにいたのであればですが! そしてスペイン国内では、まるで自分の国のチームのように大半がリバプールを応援して決勝戦を見てたとのこと。


時間はさかのぼり……ベニテスは就任後、リバプールの選手にチュイーングガムを噛むのを禁止しました。クラブのイメージを損なう可能性があるからです。彼はバレンシア時代にはアイスクリームとパエリアを禁止したとプレスに書かれましたが、実際は「100%クリームで作られたアイス」を禁止し、「パエリアなんか食うんだったら、もっと他の身体にいいもんを食え」と言っただけだそう。ベニテスは細かい指示を出す慎重な監督で有名。ある選手は「彼はコカ・コーラの正しい開け方も知ってるから、もし誰かがコーラを開けるのを見たら、彼が正しい開け方をレクチャーしてくれると思うよ」と冗談交じりに言ったほど。
ベニテスが就任する前は、負けが込んでたこともありチームの雰囲気は最悪。カラガー、ジェラード(あともうひとり、誰だったかな)以外は正直二流どころの選手の集まりだったリバプール。前任者の練習はつまらなかったそうで、選手たちは練習後すぐにクラブを後にしてましたが、ベニテスになってからは、テレビ見たり楽しくなったそう(子どもか)。食後も残ってチームメート同士話す雰囲気に。
ベニテスらスペインからきたプロたちは、リバプールのクラブのランチに冷凍食品が出されたり、選手たちが試合の1時間か30分前に豆の料理を食べさせられていた事実に衝撃を受けました。

面白かったのが、スペインからベニテスが次々と獲得していった選手たちの到着。アロンソ/ジェラードファンには萌える話。当時、ジェラードはチェルスキへの移籍を検討してました。監督も変わり、しかも同じくリバプール育ちの親友のひとり、マイケル・オーウェンがレアル・マドリッドへ行くといいます。ジェラードはこのチームに残っても意味がないんじゃないかと考えていたようです。ベニテスが一番注目していた選手が、シャビ・アロンソ。アロンソは当時22歳でしたが、すでにピッチ内外でベテランのように振るまっていました。ソシエダの顔、というよりブレインで、ソシエダの選手は皆彼を尊敬していたそうです。アロンソ自身、自分がピッチでは“監督”だった事実を否定しません。彼はレアル・マドリッドやバルセロナに狙われていたのですが、ソシエダが深刻な財政難だったため、金払いのいいイングランドのチームに移籍するという当時としては信じがたい展開になります。彼は一千万ユーロ(14,5億円)でリバプールへ。ルイス・ガルシアもベニテスに誘われてバルサから移籍してくることに。でも結果的にはそれでリバプールの財政が逼迫し、オーウェンを放出せざるを得なくなったというわけです。つまりジェラードにとっては、アロンソの獲得のために親友が出て行くということになりました。カラガーなどはこれがビッグクラブでやっていくこと、と比較的冷静に受け入れたそうですが、ジェラードだけがオーウェンが去ったクラブにおいて、大きな孤独を覚えていました。親友にクラブを去って欲しくないと、彼は公言していたそうです。
そんな彼に、ポルトガルでの最初のトレーニングキャンプ最中、ベニテスは「すぐに君と同じくらい才能のあるミッドフィルダーの同僚に恵まれるぞ」と言ったのですが、この時もまだジェラードはチェルシーへの移籍を考えていたそうです。

なんて萌えるんだ……! こういう経緯があったからスラッシャーの間でジェラード/アロンソは人気があるのかな? この本とジェラード本が着たらふたりのフィクを書きたいです〜。ジェラードにとってスペイン男の味は新鮮だったに違いない(笑)。
そしてあと二時間後には、リバプール戦が見れる!

リバプールに行ってみたいな〜。ジョン・レノン空港という名前がカッコいい空港に降り立ってみたいです。マンチェスターなどは列車で通った時に、「ここがあのマンチェスターUの本拠地か」と思った記憶があるのですが、リバプールは通らなかったような(あまり覚えていません)。英国滞在時、初日に乗ったタクシーの運転手に「女ひとりサッカーを観戦しに行っても平気だと思いますか」ときいたら、彼(とてもいい人でした)がしばらく考え込んだ後で、「いいや」と首を横に振ったので、結局私は一度もプレミアシップをスタジアムで観戦したことがありません。いつか挑戦したいと思います。

ではまた、読みすすめて面白い箇所があったらご紹介します。

タキシードを着るジェラード。蝶ネクタイを見てへんな顔をする。かわいい!
この受賞式、リーセ、クラウチらと同じ部屋(スィート)を提供されて交代でシャワー浴びながら着替えてました。ひとりホテルのスタッフがついて、選手たちの着替えを手伝っていたもよう。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)




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