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2006年02月27日(月) 動物萌えとやら


『ミリオン・ダラー・ベイビィ』のDVD三枚組を買いました。最近金遣いが荒いです。先日本を一万五千円分買ってしまいました〜(4800円という本が一冊ありましたが)。
『かもめのジョナサン』を読んだんですが、part oneはとてもいいけどもpart2,3はなんだかよくない。この本は評判のわりにちっともよくないぞ、と思っていたら、訳者であり解説を担当した五木寛之がまったく私が感じたことを言い当てていくれていました。『かもめのジョナサン』は思想的にアジテーティヴすぎるし、強い政治的なメッセージがうざったく感じられます。ここまで人間の社会を投影させたかもめの社会を描くなら、いっそ人間を題材に書けばいいのに、と思いました。もっと言えば、もしこれがそのまま人間の社会を舞台に描かれた話なら、幼稚だとして一蹴されてしまう可能性があります。それにしても、自分が翻訳した物語に対してのこんなに否定的な解説を読んだことがありませんでした。単純に否定しているのではなく、むしろその正直さがいい感じです。

動物ものということで、私はなんとかして挿入されている写真を縦にしたり斜めにしたりして、かもめ萌えでハァハァできないものかとチャレンジしたんですが、part 1以降のジョナサンは聖人ぶったいけすかない奴で、他のかもめと絡むシーンがあってもあんまり萌えませんでした。すでに、動物萌えという新たな境地を開拓することに、何の抵抗もなくなってきています。
ディスカバリーチャンネルで、野生の動物たちが交尾をしている姿を映したドキュメンタリー、『ワイルド・セックス』という番組を放送していましたが、見逃したのに気づいた時の哀しみは浅からぬものでした。
多少その、動物萌えとやらのよさがわからないでもないな、という方には、ぜひこの写真の数々を見て貰いたいものですが、動物の性交なんて見たくもない、という方のために、ここに画像を貼るのはやめておきます。

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最後の一枚は爬虫類(とかげ)で、私が見る限り一番なまなましいものです(なんか知らんけど生々しい)。うさぎとニワトリのはちょっとうそ臭い感じもするなあ。

英会話のパートナー(先生という感じがしない)のマットとは、回数を重ねるごとに趣味や考え方が合うことがわかってきました。一回目のことは書きましたが、二回目、彼は自分のアート作品を色々と紹介してくれました。そのうちのひとつが、読み終わった本の文字の部分をすべて丹念にくり貫いたもので、ページをめくったり少しずらしたりすると、その穴から下が透かし見えて、波打って美しいのが好きだと言ってました。その本がホメロスのオデッセイ(英題)だったので、イーリアスの話になり、古代ローマやギリシアの話になりました。その後、マットはトルストイの「戦争と平和」のページを一枚一枚破り、水に浸し、細かくしたものを球状に丸め、糊を少々、オーブンに入れて料理してできた丸いボールを見せてくれました。ロシア文学の話になり、ドストエフスキーの『罪と罰』に感銘を受けたという話をして、私は内心、私にとって大事な出会いだったイーリアスと『罪と罰』の話を、こうしていっぺんに話す機会があるなんて、なかなかすごいことだぞ! と思っていました。当然このふたつの話なんて、日常会話の中ですることは滅多にありません。
そして今日は映画の話になりました。私はナルニアを見たと言い、でも私はロード・オブ・ザ・リングスの方が好きだ、と話したら、なかなか映画通の彼も指輪は絶賛していました。それから次々とマニアックな映画の話をしていると、マットは「スパイダーマンは見た?」というので、特段感情を表に出さず「見たよ、好きだね」と言うと、私のそっけない態度に落胆している様子だったので、「なぜ?」ときくと、恥ずかしそうに笑いながら、自分はスパイダーマンおたくなんだと話し始めました。ちょうど私が使っていたノートブックがバットマン仕様だったので一気にアメコミ話に。マットはマーヴェルコミックの素晴らしさと、スパイダーマンをサム・ライミ監督がどんなに見事に映画化してくれたかについて熱く語り出し(!)、自分が書いた手紙が、ファンタスティック・フォーの読者コーナーに掲載されたことがあると言い出し、ノートにそのリーフのissueナンバーまで書き出す始末! そして「まったく……issueナンバーまで覚えてるんだからな!」と自分に呆れてました。それからフランク・ミラーの話になり、私は今度『300』が映画化するということを教えました。マーヴェルファンだけど、ヴァーティゴー・コミックにも、ひとつだけ素敵なものがあるというので、「そりゃヘルブレイザーだな!」と言うと「そうだ!」とふたたび喚き出す日英のオタクども。
もうひとつ、私がトイ・ストーリーを観たけど、あれは近年のCGアニメの中では、ファインディング・ニモやMr.インクレディブルやアイスエイジを抜いてナンバーワンだ! と言うとマットもその通りだ! トイ・ストーリーが一番だ! と同意を示しました。
 
今まで外国人でもいろんな人と出会ってきたけれども、いつも何かと話を合わせていましたが、マットに関しては本当に合うなあ〜と思います。彼の芸術性に関しては、自分が現実的な頭の固い人間だということを実感させられましたが、私のまわりには他にも、こういうタイプの人がいます。彼女は小学生からの付き合いですが、ものすごく感覚的で、たとえば世界遺産に行きたいけれど、その歴史や価値といったことは知らなくても楽しめるという人です。有名な文学作品、たとえば『かもめのジョナサン』にしろ『ドン・キホーテ』にしろ、私はその作品が書かれた時代背景や作者の生い立ち、作者が受けた影響なんかを考慮に入れないと作品を理解できない(少なくともそう感じる)たちですが、彼女はかもめのジョナサンが素敵なかもめであればいいし、ドン・キホーテとサンチョのやりとりが愉快であればそれでいい、という人です。以前は「それじゃダメだ」と思ってましたが、最近はそれでもいいのかもしんないな、と思い始めています。とはいえ私は、解説を読むことで作者の主張の正当性や妥当性、信憑性を図って作品全体を評価する方法をこれからも続けるとは思うんですが。

今は『蝿の王』を読んでいます。これは冷淡で非楽天的でいい感じだぞ(笑)! 無人島の描写には舌を巻きます。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)




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