突然ですが、このHPでもう絶対に書けないだろう、という作品のオチばらしを したいと思います。風呂敷広げておいて、途中でやる気を喪失したり、 プロットを放置して忘れてしまったり、一時の衝動で何とかなるだろうと立ち上げて しまったり、色々な理由で藻屑と化した話はたくさんあります。古い話でも狩公の ベトナム戦争ものなどはまだ書く気が残っているのですが、残念ながら「長い夜の終わり」 などは絶対に完結させるのは無理と判断しました。 まずは、第一部はめでたく完結となった「永い夜の終わり」の第二部について。 ほとんど忘れてしまっていますが、断片的に覚えているシーン(初期段階から描きたいと 思っていたシーン)を徒然なく書きます。 (第一部の続き) ■初陣のエピソードは大方忘れました。お飾りのように兵站線に留まっているファラミアの苛立ちは募る。ある時、敵の陽動作戦に引っかかり、ファラミアの兵站部隊は本隊と分断され、ハラドとの領有権係争地帯である南ゴンドールの荒野に放り出される。指揮官としての実行力を試される時。夕方、小規模のハラドの負傷兵と遭遇する。ゲリラ戦となりかけた時、ファラミアは負傷兵の指揮官 ■ミナス・ティリスで育つ執政家兄弟。ローハンのセオデン王がセオドレド、エオメル、エオウィンを連れてやってくる。彼らにしてみれば、ボロミアは大人。ファラミアは、同じ臭いがするセオドレドに自分の本をたくさん貸す。本の虫のセオドレドをひやかすボロミア。すると、高慢な少年のエオメルが、大人顔負けの堂々とした態度でボロミアの前に立ち塞がる。ボロミアは大人げなくむっとし、エオメルに剣の稽古をつけてやると言って打ち負かす。冷静だが内心心配してその様子を眺めるセオドレドに、ファラミアは「大丈夫だ。兄はエオメルのことを気に入ったんだろう」という。突然、ボロミアは背後から木刀で強打される。「兄上の仇!」振り向くと、凛々しく仁王立ちするエオウィン。その姿を見て、ぱっと顔を輝かせるファラミア。彼の人生にヒロイン現る。 ファラミアはつんとして前を歩く少女エオウィンの背後を楽しそうについて歩く。その後ろをベレゴンドがついて歩く。大将はエオウィン。 執政家兄弟とローハンの三人の子どもたちは仲良くなる。冷たい床に並んで座り、五人でエレスサール王の石像か壁画を眺めながら、「いつか帰ってくるのかな」と話し合う。年長者のボロミアは、どこか不満げ。石像を眺めて、「私の方がいい男だ」とぼやく。 ■ローハンの使節団は馬を連れてきた。ファラミアは若い雌馬を貰い、眼を輝かせる。この愛馬をファラミアは大切にする。 ■町の木賃宿で逢瀬を重ねるベレゴンドとファラミアだけど、実はそこで商売女を抱いてるイロラス(死)が、二人の関係に気付き、デネソールにちくる。それをボロミアに相談するおやじ。「ど、どうよ?」だいたいのことを知っているボロミアのぱっとしない様子に、事実らしいとわかり自分のことは棚に上げて怒るおやじ。「ええい、ファラミアをイシリエンの前哨基地に送って奉公さすぞ。あいつにはちょうどいい修行じゃい」 ボロミアはファラミアを呼び苦言を述べる。「おやじのやつ、気付いてるぞ。ホモ道楽はほどほどにな。さもないと、ベレゴンドの立場を危うくするんだから」 ホモ+道楽などと言われてショ、ショック! なファラミアだが、兄の助言に聞く耳持たない。 一方、イオラスは兄ベレゴンドに「なんか兄貴とファラミアさまのへんな噂を聞いたんだけどよ〜俺は信じないぜー兄貴を信じてるってばよ〜」とこんな口調ではなくもう少し真剣に言う。 デネソール、ボロミア、ファラミアの陰気臭い食事。ホモ道楽のことがずっしり圧し掛かり、一層暗い雰囲気。皮肉を言われ、ファラミアが口火を切る。自分は道楽のつもりでない云々と言い墓穴を掘る。デネソールとボロミアは激怒する。一番キレてるのはボロミアだったりする。ファラミアは「おめえら自分のことは棚に上げてよ〜」とは言わず、悔し涙を流しながら温情に訴えるも突っぱねられ、席を立つ。 ベレゴンドも近衛の仲間から心配されたり距離を置かれたりしている。そんな時、白の木の近衛隊長のあのよぼよぼしたじいさん(第一部に登場)が病に臥す。当然、次期隊長はベレ父のはず。だが執政兄弟、重臣らを集めた場で、デネソールは別の人物を指名する。皆、ショックを受ける。 イオラスはベレゴンドの襟を掴み「あんたのせいだ!」となじる。ベレゴンドは言い返せない。なんか文章にするって難しいな。 近々、馬上槍試合か剣闘試合がミナス・ティリスで催されることになる。優勝候補はボロミアだが、ベレゴンドも隠れた実力者(ということになっていたはず)。ボロミアは稽古中のベレゴンドを見つけて、「私と初めて会った時のことを覚えているか?」と尋ねる。子どもの頃に開催された剣闘試合を回想する二人。 子どもたちは皆、執政家の息子ボロミアの実力を認めており、もし勝てたとしても執政の世継ぎを負かすわけにはいかない…と思っている。ボロミアはそんなことはお構いなしに、勝つ気満々。その中で一人、ベレゴンドだけは真剣に稽古に打ち込んでいる。執政兄弟の監督役のベレゴンド(と弟イオラス)の父は、他の親のようにわが子に言い含めたりはせず、黙して見守る構え。決勝であいまみえた二人だが、ベレゴンドはボロミアを打ち負かしてしまう。周囲が偉いこっちゃとざわつく中、尻餅をついたボロミアは屹然とベレゴンドを睨んで尋ねる。「貴様、名を何と言う」。ベレゴンドが名乗ると、ボロミアは眼を輝かせて笑い、「ベレゴンドか、覚えておこう! お前は強いな!」 あの時の無邪気な笑顔を思い出すベレゴンドに、ボロミアは言う。「お前だけは、いついかなる時も我が弟ファラミアの味方でいてくれると思っていた」。ベレゴンドは言外の意に勘付きながらも、誓って背信行為は行っていないと言うが、ボロミアは激怒する。次の戦いで私が勝ったら、潔く弟との関係を断てと迫るボロミアの挑戦を受けるベレゴンド。 そのことを告げられたファラミアはショックを受ける。余所余所しくなるファラミアに、試合当日ベレゴンドは真剣に迫る。 「あなたの気持ち次第です。あなたが望むなら、私は兄君を討ち取るでしょう」 ファラミアは最後まで明言を避け、そのことでベレゴンドは深く傷つき、意気消沈する。 やたら勝つ気満々のボロミアと互角に渡り合うが、結局ベレゴンドは負ける。固唾を飲んでクールに見守ってたファラミアだが、落胆を隠しきれない。約束を果たせよ、と言うボロミアに、ベレゴンドは跪き、悔し涙を流して言う。「昔、あなたは仰いました。二度と執政家兄弟の間に割って入ろうなどと考えるな、と。私は一度として、お二人の間に立ち入ろうなどと考えたことはございません」 以来、ベレゴンドは鉄の意思でファラミアと距離を置くようになる。 ■ファラミアはエミン・アルネンに赴くよう命令が下った、とベレゴンドに告げる。ベレゴンドはショックを受けるが、もう二人の関係は壊れてしまっている。ファラミアは愛馬を連れて旅立つ。 ■エミン・アルネンの古参兵は、デネソール候に毛嫌いされている不出来な次男に指揮が勤まるものかと疑っている。経験不足の青二才に違いない。ファラミアは冷徹に命令を下し、まったく可愛げがない。忙殺され、ベレゴンドのことを忘れるファラミア。 ■ミナス・ティリスのベレゴンドはとある才女と親しくなり、結婚することになる。ベレゴンドは彼女を愛しはじめる。そのことを、ファラミアは風の噂で聞く。ボロミアもベレ一家もこれで一安心。イオラスは明るく健康的な兄嫁のもとに都合をつけては遊びに行く。密かに兄嫁に純愛を抱いている。 ある時ボロミアは、疾風の如く駆けると評判のイオラスに伝令を頼む。その時、実は兄の方が早く馬を駆ることが出来るかもしれない、とイオラスは言う。「だが馬が死んでしまうほど鞭を入れることが出来ない。兄はそういう人なんです」 ■エミン・アルネンでは、苦しい戦いが続いている。日に日に攻撃は増していく。兵站経路を立たれ、兵糧攻めに遭う。援軍を呼ぶこともできず篭城するかなんかして、部下たちが飢餓のため死んでいく悲惨な状況。ファラミアの愛馬も弱っていく。あんたが不甲斐ないせいだ、とダムロドを先頭に部下が指揮官であるファラミアに八つ当たりする。ある夜、ファラミアは夢を見る。洞窟を出ると、愛馬が彼をじっと見つめた後、朝靄の彼方に消えていってしまった。ふと眼が覚めて厩へ行くと、愛馬が倒れ虫の息になっている。「私のために、すまない」ファラミアは涙を流しながら、留めを刺してやる。馬の嘶きで部下たちが目を覚ます。血だらけのファラミアが決意に満ちた表情で姿を表わす。 ■イシリエンの野伏がミナス・ティリスに戻ってくる。オスギリアスから帰還していたボロミアはまたベレゴンドとの間に問題が起こるのではないかと一抹の不安を抱いている。 不安を抱いているのはイオラスも同じで、ベレ妻に「今日はいつもより身奇麗になって兄を迎えてやってくれ」と頼む。そんなベレ嫁のもとに、立派な身なりの騎士が部下を連れ立って現れたかと思うと、それはボロミア。驚く彼女に、ボロミアは馬上から上等のドレスを放り投げる。当惑するベレ妻に、「それを着て夫の帰りを待て」と言い残し、立ち去る。 ボロミアは弟との再会を心から待ち望んでいた。だが王の間に姿を現したのは、髭を蓄え、頭と片目を乾いた血で汚れた包帯で覆った、窶れ果てた男だった。その場にいたベレゴンドも衝撃を受ける。きりっと澄んだ眼で父を見据えるファラミア。 デネソールは労うよりも戦果を上げることができないファラミアに苛立っている。 「死馬の肉を喰らって生き延びたというではないか」と皮肉られるが、ファラミアは跪き父を見つめたまま、「愛馬は今や私の血となり肉となりました。立派な最期でした」と返す。イシリエンの野伏は嗚咽を堪え、広間から啜り泣きが起こるが、ファラミアは動じない。もう立派な男になっている。 ■外は雨が降っている。泥土を踏み、厩から出てきたファラミアを待ち構えているベレゴンド。ファラミアは「結婚したそうだな」と尋ねる。うーんと、多分ここで一悶着ある。泥の中でファラミアを押し倒す汚い絵で興奮していたはず。 他にも色々とエピソードがあったんですが、あまりよく覚えていません。エオウィンと結婚した後のベレ&ファラの関係なども予定していたはずです。このあたりまで描いていたら、第五部くらいになってそうですね。最後は漠然とですがこんな終わり方を考えていました。 ■平和になった中つ国。イシリエンの自分の城を見上げる馬上のファラミアとベレゴンド。 ファラミア「見ろ、日が昇る。夜が明けるぞ」 ベレゴンド「ええ」 ファラミア「永い夜が」
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